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    どのくらい引っ張ると髪の毛は抜ける?日常生活で気をつけたい引っ張り対策

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    なにか熱中していることがある時やストレスを感じた時に、つい髪の毛を触ったり引っ張ってしまうという方は意外にも多い物です。癖にはさまざまなものがありますが、髪の毛に触れてしまうことは多くの方がやってしまいがちな行動です。しかし実は、そんな癖が髪の毛に負荷をかけている可能性があるとご存じでしたでしょうか。男性はAGAなどにより薄毛に悩む方も多いですが、このように自分で髪の毛を抜いて薄毛にしてしまっていることもあります。そのため今回は、髪の毛を引っ張ることで髪に与えるダメージや、どのくらい引っ張ると抜けてしまうのかについて解説をしていきます。日常生活で気を付けたい髪の毛の引っ張り対策についても、最後の方で触れていきますので、引っ張り癖がある方は是非最後までご覧ください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    髪の毛を引っ張るとどんなダメージがあるの?

    冒頭で髪の毛を引っ張ると髪の毛にダメージが加わる、とお話をしましたが、ここでは実際に髪の毛を引っ張ることにより発生するダメージについて解説をしていきます。もちろん引っ張る強さや頻度、個人の毛髪の差によっても異なりますが、引っ張り癖がもたらす髪の毛へのダメージについて一緒に見ていきましょう。

    髪の毛が切れる

    強い力で引っ張りすぎてしまうことにより、髪の毛が途中でプチッと切れてしまうことがあります。髪の毛を引っ張りすぎたことにより抜け毛が増加することを、けん引性脱毛症とも呼びます。髪の毛が途中で切れると、アホ毛のように見えてしまうこともありますし、清潔感のないヘアスタイルになってしまうこともあります。また引っ張っている部分によっては根本から髪の毛が抜けてしまうこともあり、抜いてしまう毛が多いほど薄毛になります。

    髪の毛の根本が弱くなる

    髪の毛を繰り返し引っ張ることで、髪の毛の根本が傷み弱くなってしまうことがあります。髪の毛の根本は髪の毛を支える土台としての役割もあるため、土台が傷むことで抜けやすくなってしまったり、髪の毛が弱ってしまう原因にもつながります。髪の毛は自然な毛周期で抜けるため、寿命の近い髪の毛を引っ張ると簡単に抜けることはよくあります。しかしまだまだ寿命のある元気な髪の毛は、根本も抜ける準備に入っていないため、無理矢理力を加えることでダメージがより強く加わってしまうのです。

    頭皮がダメージを受ける

    引っ張り過ぎることで、頭皮に過度なストレスを与え、頭皮の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。頭皮が炎症やかゆみを起こすことがあります。また部分的な血行不良になることもあります。頭皮は髪の毛に酸素と栄養を運ぶための毛細血管がたくさん張り巡らされていますが、血行不良が発生することにより髪の毛の成長を阻害し、髪の毛を弱らせる原因にもつながります。

    髪の毛はどのくらい引っ張ると抜けるの?

    髪の毛をつい触ってしまうという方は、抜け毛や薄毛の原因になる可能性があるため注意が必要です。では実際に、髪の毛はどのくらいの強さで引っ張ると抜けてしまうのでしょうか。髪の毛の抜ける強さには正確な指標がなく、個人差や髪の毛の状況によっても変わってきます。そのためここでは、感覚の話になりますが、髪の毛をどのくらい引っ張ると抜けるのかについてお話をしていきます。

    ヘアセット程度の強度では抜けない

    弾性の方でも髪の毛を結ったり、強い力で髪の毛を持ち上げてオールバックにしているという方もいらっしゃいます。こうしたヘアスタイルは通常のヘアスタイルよりも、確かに髪の毛に負荷がかかるため、ヘアセット中に髪の毛が抜けてしまうのではないかと思いますよね。しかし、この程度のヘアセットでは通常髪の毛が抜け落ちるということはありません。無理に引っ張ったり、絡まった髪の毛を強引にとかそうとしてしまうと、その際の衝撃で髪の毛が抜ける可能性はありますが、通常のヘアセットでは心配するほどではありません。

    痛くない程度の強度では抜けない

    髪の毛にも寿命があるため、寿命が近い髪の毛であれば軽い力でも抜けてしまうことはあるものの、通常の元気な髪の毛は癖で少し触る程度では抜けません。髪を引っ張る際に心地いい程度、あるいは痛みを感じない程度であれば、髪の毛が抜けることはないです。ただし繰り返し同じ髪の毛を引っ張り続けると、弱い力でも抜けてしまうことはあります。

    頭皮が動き痛みを感じる場合は抜ける可能性が高い

    髪の毛を引っ張った時に、頭皮がぐっと引き寄せられ動いたり、痛みを感じるほど強い力をかけた場合は抜ける可能性が高くなります。髪の毛は意外と強く、頭皮に埋まっている組織も強度があるため、簡単には抜けません。しかし物理的に強い力をかけることで、かみのけは抜けてしまう可能性が高くなります。癖で髪を抜いてしまう方の中には、無意識の方もいれば、こうした痛みも癖になってつい抜いてしまうという方もいます。

    日常生活の中でできる髪の毛の引っ張り対策は?

    癖で髪の毛を抜いてしまう方も、本記事をご覧になっている方は「どうにかして辞めたい」「癖を直したい」と考えている方が多いのではないかと思います。体が覚えてしまっている癖は完全になくすのに、とても長い時間がかかります。しかし根気強く対策を続けていくことで、徐々に直すことができるようになります。ここでは、髪の毛を引っ張ってしまう癖でお悩みの方に向けて、日常生活の中で無理なくできる髪の毛の引っ張り対策について解説をしていきます。

    髪を引っ張っていることを意識付ける

    特に無意識に髪を引っ張ってしまっている方は、家族や友人に「髪の毛を引っ張っている癖をしている時に教えてほしい」と伝えるようにしましょう。まずは髪の毛を引っ張ってしまっているという行為を認識していくことが大切です。髪の毛を引っ張っている行為を認識することで、1日に何回髪の毛を引っ張ってしまっているか知ることができますし、「今髪を引っ張っていたから気を付けよう」と自分自身と向き合う時間を作ることができます。一人暮らしで注意してくれる人がいない、という方は少し大きめの鏡をくつろいでいるスペースなどに置いて見るようにするのもオススメです。ふと見た時に髪を引っ張っていることに、鏡で気付けることが増えます。

    代替行動を取り入れる

    癖を抑え込むというのは、どんなに気を付けようと思っていても難しいことです。そのためまずは、髪の毛を引っ張ってしまいそうになったら、代替行動を取り入れましょう。代替として取り入れる行動はなんでもいいです。自分の指を触る、軽く手の甲をつねる、太ももをトントンと叩く・・・など、日常生活の中で代替行動としてとっても困らない内容のものを取り入れることで、徐々に髪の毛を引っ張っる癖を改善することができます。また代替行動は、物などを使わずにどこでもできる行動を取り入れることが大切です。例えお手洗い中でも、髪の毛を引っ張ってしまいそうになった時に代わりにできるようなことを取り入れるようにしましょう。

    癖を我慢できた時に自分にご褒美を与える

    髪の毛を引っ張っることを心地がいい、と感じる方にとっては、その癖を抑え込むことはとても我慢が強いられる行為ですよね。そのため、癖を我慢できた時用に自分自身にご褒美を用意しましょう。癖の頻度が多い方や最初の方は、1日単位でなにか取り入れると癖を直している間のストレス軽減にも役立ちます。徐々に癖が減ってきたら、1週間単位などに切り替えつつ、達成した時に自分が嬉しくなるようなご褒美を用意しておきましょう。

    帽子を被る

    帽子を被り物理的に髪の毛を引っ張ることができない状態にするのもオススメです。特に髪を引っ張る回数が多い方や無意識に行ってしまう方は、帽子を被ることで今の状態から悪化させることを防ぎ、癖の認識をすることもできます。ただし帽子は長時間被り続けることで、蒸れてしまったり汗や皮脂などで不潔な状態になってしまいやすいですので、こまめに外したり洗濯を行って清潔に使えるように工夫しましょう。長時間被り続ける際も、休憩がてら帽子を外して頭皮の汗を拭いたり換気は大切です。

    ストレスを軽減させる

    髪の毛を引っ張る癖がある方の大半は、心理的なストレスが影響していることも多いです。そのため、可能であればストレスの原因を取り除いたり、離れる時間を確保しましょう。心身ともにリラックスできる時間を作ったり、電子機器から離れて目や頭を休ませる時間は、ストレスからの回復にとても有効です。自律神経が乱れてしまっていて常に緊張状態になっているという方も、ストレス過多の方にはとても多い症状です。そういった場合は、睡眠を取ったり体を横にして目をつぶるなどして、体がリラックスできる時間を増やし自律神経のバランスを意識した生活をしてみましょう。

    もしかして抜毛症(トリコチロマニア)かも?

    髪の毛を引っ張る癖についてお話をしてきましたが、実は髪の毛を引っ張って抜いてしまう病気が存在していることをご存じでしょうか。脱毛や眉を整えるために抜く、など美容などの目的がある場合を除いて、髪の毛を引っ張って抜いてしまうことを抜毛症といい、これは精神障害の一種で治療が必要な病気です。もしかすると、本記事をご覧になっている方の中にも抜毛症の方がいるかもしれません。抜毛症は放置することでどんどん悪化する可能性がありますので、ここでは抜毛症の症状や治療法について解説をしていきます。

    抜毛症の症状

    抜毛症の患者は、ほとんどが無意識に髪の毛を引っ張り抜いてしまいます。中には意識的に髪の毛を抜いていてやめることができない、と言った方もいるため一概に全員が無意識であるとは言い切れませんが、多くの方が「気付いたら床に抜け毛が散らばっていた」「自分では抜いた記憶がまるでない」といった状態にあります。過度なストレスなど精神的な負担によって引き起こされると考えられていますが、その程度は人それぞれで、1日数本だけ抜く方もいれば1日何時間も髪の毛を抜く作業に費やしてしまうという方もいます。また、抜くだけではなく無意識のうちに抜いた髪の毛を噛んだり、食べてしまう方もいます。成人した女性に多い病気ではあるものの、男性や子供でも発症することがある病気です。

    抜毛症の治療

    抜毛症は病気ではあるものの、髪を抜くという行為自体は癖です。そのため、先ほどご紹介したような「髪の毛を引っ張っていることに気付く」ための認知行動療法と呼ばれる訓練や、代替行動を行っていくことで、治療をしていきます。精神的な影響が大きい方に関しては、抗不安薬や抗うつ薬、抗精神薬等を投与しながらまずは精神面の安定を目指す治療を同時並行することもあります。いずれにしても抜毛症は病気であるため、髪の毛を引っ張る癖がある方は一度医療機関を受診するようにしましょう。

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