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    甘いものを食べるとはげるのは本当?スイーツ男子は薄毛に気をつけるべき?

    AGA,悩み

    「甘いものを食べすぎるとはげる?」
    「糖質が抜け毛に影響するのはどうして?」
    「抜け毛対策に糖質を抑える食事のポイントが知りたい」
    スイーツ男子という言葉が普及している事からわかるように、男性の中には甘いものが好きでよく食べているという方も多いでしょう。
    ついついコンビニに行くと甘いものを買ってしまう、という男性も珍しくないでしょうが、甘いものが薄毛や抜け毛に関係があることをご存知でしょうか。
    今回は、糖質の摂りすぎによる糖化などの影響とともに、糖分の過剰摂取による肥満による影響で薄毛のリスクと糖質を抑えるための食事のポイントについてくわしく解説します。
    甘いものは好きだけれど薄毛が気になる、という方はぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    糖分の過剰摂取と薄毛の関係とは

    糖分をたくさん摂っていると太る、と認識している人は多いのではないでしょうか。
    実際に糖質の過剰摂取は肥満につながりやすいですが、全身とともに頭皮にも影響して薄毛リスクを高めることがわかっています。
    ここでは糖分の過剰摂取と薄毛の関係についてしっかり見ていきましょう。

    糖分の過剰摂取は糖化の危険

    糖化とは、体内のタンパク質や脂質などの物質が、吸収されずに余った糖と結合して老化原因物質であるAGEs(終末糖化産物)を産生する反応で、いわゆる老化現象のことを指します。
    砂糖を多く使用するスイーツや、炭水化物やアルコールなどに含まれる糖質を過剰に摂取することが原因になり、食後の高血糖状態が続くことで糖化が進むと言われています。
    糖化によりAGEsが増えると、終末糖化産物受容体が活性化されて体内のあちこちで炎症が起こり、慢性的な疲労や食後の強い眠気、めまいやふらつきなどの不調症状が現れやすくなります。
    糖化が頭皮に起こった場合、頭皮の代謝が低下することから血行不良が生じ、髪の元となる毛母細胞や毛乳頭細胞への酸素や栄養供給が滞るおそれがあります。

    糖化は頭皮の血行不良の原因になる

    糖化した頭皮の奥深くでは慢性的な炎症が起こっているため、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つ成分が破壊されて弾力がなく硬い状態になりやすいと言えます。
    硬くなった頭皮では、血行不良が引き起こされ頭皮の毛細血管の血流が悪化することが考えられるため、毛母細胞や毛乳頭細胞の活動が低下しやすくなります。
    髪は、毛乳頭細胞の発毛指令と酸素や栄養の供給を受けた毛母細胞が、活発に細胞分裂して上へ伸びることで成長します。
    そのため、毛母細胞や毛乳頭細胞の活動が低下すると髪の生成や成長に遅れが出たり抜けやすくなることから、糖化した頭皮は薄毛になりやすいことがわかります。

    皮脂分泌増加による毛穴の詰まりが起こりやすい

    糖質は体内で消化されるとエネルギーに変換されて消費されますが、糖分や脂肪分が多い甘いスナック菓子などを過剰に摂取していると、摂りすぎて消化できなかった分が脂肪として蓄積されます。
    脂肪分や糖分は皮脂の栄養になりやすいため、糖質を過剰に摂っていると皮脂の分泌量が増加してしまいます。
    頭皮の皮脂が増加すると、毛穴に皮脂が詰まりやすくなり、炎症などの頭皮トラブルを引き起こし髪の成長を妨げたり抜け毛の原因になることが考えられるのです。
    さらに、頭皮の皮脂分泌が増加すると、脂漏性皮膚炎という黄色くベタベタしたフケを伴う皮膚炎を起こしやすくなり、脂漏性皮膚炎が慢性化したり悪化することで「脂漏性脱毛症」という抜け毛や薄毛に進行する可能性がありますので注意が必要です。

    肥満と薄毛の関係とは

    甘いものをよく食べる習慣が日常化して日々糖質を摂りすぎていると、糖質が消化されずに脂肪に変換されて蓄積されていくため肥満の原因になります。
    肥満はさまざまな体調不良や病気に進行することがわかっているため、できるだけ肥満の状態にならないようにコントロールすることが大切です。
    ここでは、肥満が薄毛の原因になる理由についてくわしく見ていきましょう。

    発汗や皮脂の増加による頭皮環境の悪化

    肥満の状態は皮下脂肪が多く体内に熱がこもりやすくなるため、体温調節のために大量の汗をかく傾向があります。
    さらに、体内に脂質や糖質も多く皮脂の分泌量も多くなることから頭皮環境が悪化しやすくなり、薄毛の原因になる可能性があります。
    頭皮環境の悪化とは、発汗の増加により頭皮が蒸れて水分バランスが乱れることから、頭皮のバリア機能が低下し外的刺激を受けやすくなることや、皮脂の増加に伴い皮脂をエサとしている頭皮の常在菌が異常繁殖して炎症を起こすことなどが挙げられます。
    これらの頭皮環境の悪化は、本来神に送られるはずの酸素や栄養を頭皮のダメージ回復のために使用しなければならない状況を引き起こしやすいため、髪の成長の妨げとなり薄毛の原因になります。

    コレステロールや中性脂肪値上昇による血行不良

    コレステロールと中性脂肪はどちらも肝臓でつくられる脂質で、肥満の人は値が高くなりやすい傾向があります。
    コレステロールにはLDLとHDLがあり、HDLは善玉のため値が高くても問題ありませんが、LDLと中性脂肪が基準値よりも高くなった状態が続くと、脂質異常症と診断されて高脂血症や動脈硬化の原因となります。
    講師結晶や動脈硬化では、ドロドロになった血液が血管壁にへばりついて血管を狭くするため、血行不良が起こりやすくなります。
    そのため、髪の元となる毛母細胞や毛乳頭細胞へ酸素や栄養を運ぶ血流が悪くなるため、髪の成長の遅れや成長不足による薄毛に進行する可能性が考えられるでしょう。

    睡眠時無呼吸症候群の影響による髪の成長不足

    睡眠時無呼吸症候群とは、眠っている時に一時的に呼吸が止まってしまう病気で、呼吸が止まることで血液注の酸素濃度が低下したり血圧が急上昇するため熟睡できず睡眠の質が低下します。
    髪の成長には、睡眠中に分泌される成長ホルモンのはたらきが欠かせませんが、睡眠の質が低下していると分泌量が低下し分泌時間も短くなるため、髪の成長不足をまねくおそれがあります。
    睡眠時無呼吸症候群は、男性に多く女性の2〜3倍とも言われており、特に肥満の人は舌やのどのまわりに脂肪がついているため、空気の通り道である軌道を塞ぎやすく無呼吸症候群になりやすいことがわかっています。

    糖質を抑えるための食事のポイントとは

    薄毛対策のためには糖質を抑えることが大切ですが、糖質は体を動かすエネルギー源でもあるため、極端な糖質制限で必要な糖質まで制限することはおすすめできません。
    ここでは、必要以上に糖質を摂らないようにするための食事のポイントについて見ていきましょう。

    食事の中心を低糖質食材にする

    糖質というと、白砂糖や甘味料を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実際には白米やパンなどの炭水化物がもっとも糖質が多いため、摂取には注意が必要です。
    特に、白米や菓子パンは急激に血糖値が上がり糖化が起こりやすいので、炭水化物を摂る際は血糖値を上げにくい玄米やそば、全粒粉やライ麦のパンなどを選ぶことをおすすめします。
    さらに、糖化の原因の糖にはブドウ糖と果糖があり、果糖はブドウ糖に比べて10倍程度のスピードでタンパク質と結びつくため糖化しやすいことがわかっています。
    果糖はブドウやリンゴや梨などのフルーツに多く含まれるほか、果糖を抽出して作られた甘味料に注意が必要です。
    成分表記に「果糖ブドウ糖液糖」「異性化糖」「高果糖コーンシロップ(液糖)」などは、果糖由来の甘味料で具体的には市販の清涼飲料水やスポーツドリンク、缶コーヒーや焼き肉のタレなどがありますので、これらをよく摂るという人は摂る量を減らしたり甘味料が廃いていない製品を選ぶなど対策しましょう。

    お酒の種類と量に気をつける

    お酒には糖質が多いものとほとんど入っていないものがあるため、お酒が好きな人や飲酒の機会が多い人は覚えておきましょう。
    まず、糖質が最も高いのは梅酒で、梅酒の製造方法が青梅を氷砂糖とホワイトリカーと一緒に漬け込むということからも明らかです。
    そして日本酒、ビールが糖質の多いお酒ですが、こちらも原料が米と麦であることから糖質の多さに納得できるでしょう。
    糖質が少ないお酒としては、焼酎(乙類)やウイスキーやブランデーなどの蒸留酒には糖質が含まれないため、ロックやソーダ割りなどで飲む場合は糖質の心配はないと言えます。
    ワインは白ワインが赤ワインよりも糖質が多いものの、白ワイン約3倍でビール1杯分の糖質相当のため、飲みすぎなければさほど神経質にならずに飲めるでしょう。

    食事時間と食べる順番に注意する

    糖化は血糖値の急激な上昇により起こりますので、なるべく血糖値を緩やかに上げるような食事方法を心がけましょう。
    最初に食物繊維が多く、血糖値を上げにくい野菜やキノコ類を食べることが大切で、ベジタブルファーストと覚えておきましょう。
    次に、肉や魚などのタンパク質が豊富なメインディッシュを食べますが、肥満防止のためにはなるべく脂質が少ないものを選び、大豆など植物性のタンパク質もバランスよく取り入れることが大切です。
    そして最後に炭水化物を食べることで、急激な血糖値の上昇と食後の高血糖を防ぎやすくなります。
    また、食事時間は1食最低20分以上はかけることを意識し、早食いにならないようにすることも大切です。

    糖質以外に注意すべき薄毛につながる食事とは

    糖質は薄毛の原因になる可能性がありますが、糖質だけ制限すれば薄毛対策できるわけではありません。
    食事は髪の生成や成長に重要ですので、ここで糖質以外に注意すべき薄毛につながる食事についてくわしく見ていきましょう。

    高カロリーや高塩分な食事

    ラーメンやファストフードなどの外食や、コンビニやインスタント食品は高カロリーで高塩分になりやすいため、摂取する回数を制限することが大切です。
    高カロリー食は肥満の原因になり、高塩分食は血圧の上昇や動脈硬化の原因になるため、髪の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
    普段から利用することが多いという人は、食事内容のメモを取って連食や連日にならないようスケジュールを管理することをおすすめします。

    食事時間がバラバラで不規則

    食事時間がバラバラで不規則だと、体がいつ栄養を取り込めるかわからなくなることから、1回の食事の栄養を溜め込んで代謝が低下し肥満になりやすい体質になっていきます。
    髪の成長には毛母細胞の活発な細胞分裂が必要なため、代謝をあげて血流が良い状態を保つことが大切です。
    そのためには、食事の時間を一定にして定期的に十分な栄養を補給することを心がけましょう。

    糖分の多い間食を摂りがち

    3食でさほど糖質を摂っていなくても、間食でコンビニスイーツや甘いスナック菓子など糖質の多いものを摂っていると、糖質の過剰摂取による糖化が起こりやすくなります。
    また、間食にフルーツを摂る場合は種類と量に注意しましょう。
    フルーツは食物繊維やビタミンが豊富なものも多いため、接種の時間を朝にして大量に食べないことを意識して上手に取り入れましょう。

    まとめ

    甘いものを食べることは楽しみであり、それ自体が悪いことではありません。
    しかし、薄毛が気になる男性にとっては、糖質の過剰摂取による頭皮の糖化を予防することが大切です。
    糖質の多いものは過剰にならないよう量を制限し、摂取の時間や順番などに気をつけてスイーツを楽しみましょう。

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