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男性ホルモンと抜け毛の関係とは?男性ホルモンが多い人の特徴や薄毛のサイン
男性ホルモンと抜け毛の関係とは?男性ホルモンが多い人の特徴や薄毛のサイン
「男性の薄毛は男性ホルモンが原因」「薄毛は男性ホルモンが多い方がなりやすい」そんな話を聞いたことはありませんか? 豊かな髪の毛を保ちたい、と考えている男性にとっては、常に自分の中にある男性ホルモンが原因で薄毛になると聞くと不安になてしまいますよね。また、男性ホルモンが多い人は一般的には髭などの体毛が濃いという特徴がありますが、なぜ髪の毛だけ薄毛になってしまうのか疑問に感じた方も多いかと思います。そのため今回は、男性ホルモンと抜け毛の関係について、男性ホルモンの特徴に触れながら詳しく解説をしていきます。是非最後までご覧ください。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
男性ホルモンの働きとは?
薄毛という言葉に敏感な男性にとっては、男性ホルモン=悪いもの、というイメージを持ってしまっている方もいらっしゃるかと思います。しかし男性ホルモンそのものは、決して悪いものではなく、むしろ私たちの体になくてはならない大切なホルモンです。男性ホルモンを正しく理解するため、ここでは男性ホルモンの働きについて一緒に見ていきましょう。
筋肉を発達させる
男性は女性よりも筋肉が多いというのはご存じの方も多いかと思いますが、それは男性が女性よりも男性ホルモンが多く、またこの男性ホルモンが筋肉を発達させる働きがあるためです。また筋肉の発達を促すことで、骨密度の維持にもつながり、体格も女性と比べて大きくなりやすい特徴があります。
内臓脂肪を減らす
筋肉が発達すると、余分な脂肪を燃やすためのエネルギーが大きくなります。このエネルギーの大きさを基礎代謝と呼び、寝ている間にもエネルギー消費を行ってくれます。そのため、内臓脂肪を減らす効果があり、筋肉が多いほど肥満になりにくい傾向にあります。こうしたサイクルを作るのも、男性ホルモンの働きが必要となります。
血をつくる
男性ホルモンが多い男性は、そうでない男性と比べて造血作用が高い傾向にあります。そのため男性ホルモンが多いと、貧血などになりにくく、より健康的な身体をつくることができます。
性欲を増進させる
男性ホルモンは、性欲の増進にも関わっています。男性ホルモンが多くなると、男性は性に対しても意欲的になり、性欲が増進します。また男性ホルモンは性欲を高めるだけではなく、恋愛などに積極的になったり、身体的にも性交がスムーズにいくようサポートしてくれる働きもあるのです。
体毛を濃くする
男性ホルモンは、体毛を濃くする働きがあります。男性ホルモンが多いからと言って必ずしも体毛が濃くなるとは限りませんが、体毛が濃い男性は男性ホルモンが多い人が割合としては高いです。そのため、髭や胸毛などが濃い男性はより男性らしく見えます。
男性ホルモンと抜け毛の関係とは?
ここまでで、男性ホルモンの基本的な働きについて知っていただくことができたかと思います。男性ホルモンの働きの中には、「体毛を濃くする」というものがありましたが、冒頭でも触れたようにそんな男性ホルモンがなぜ薄毛に導いてしまうのか、疑問ですよね。そのためここでは、男性ホルモンと薄毛の関係性について詳しく掘り下げて解説をしていきます。
体毛を濃くするのは「テストステロン」
実は男性ホルモンとひとことで言っても、その種類にはさまざまなものが含まれます。その中で、体毛に関わってくるのがテストステロンと呼ばれる男性ホルモンです。このテストステロンは、男性ホルモンの中で主要のホルモンとも呼ばれており、主に上記で解説した筋肉や性欲など男性らしさや健康な心を保つうえで、重要な働きをするホルモンです。そんなテストステロンは、成長期を機に体毛を発達させ、個人差はあるもののより男性らしい見た目に近づける役割があります。そのため男性ホルモンが多い男性は、体毛が濃くなると言われているのです。
薄毛にするのは「ジヒドロテストステロン」
テストステロンは発毛を促進するのですが、同じ男性ホルモンでもジヒドロテストステロンの場合は、薄毛の原因になりうるホルモンとなります。ジヒドロテストステロンは、テストテロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき生成されます。そのためどのような人でも、体の中に存在するホルモンでもあります。テストステロンによって生成されたジヒドロテストステロンは、ホルモン受容体と結びつき取り込まれることで、髪の毛の成長に関わる毛母細胞の働きを弱めて薄毛を促進することが分かっています。正確には男性ホルモンのせいではなく、ジヒドロテストステロンを取り込むホルモン受容体の感度が薄毛に導くのですが、より多くのジヒドロテストステロンを生み出す可能性のある体毛の濃い男性は、薄毛になる可能性も高くなりやすいということです。しかしホルモン受容体の感度そのものは遺伝によるため、薄毛の8割以上は遺伝によるもので、体毛が濃いから必ずしも薄毛になるというわけではありません。
男性ホルモンが多い人の特徴ってなに?
ここまで読んで、自分が男性ホルモンが多いのかどうか、気になった方もいらっしゃるかと思います。男性ホルモンは自分で正しく測定することはできないものの、ある程度見た目などに特徴が出ることも多いため、男性ホルモンが多いことに気付ける方もいらっしゃいます。もちろん男性ホルモンの多さで薄毛が決まるわけではありませんが、ここでは男性ホルモンが多い男性の特徴について解説をしていきます。
体脂肪率が低く筋肉質
男性の体脂肪率は10%代の数値が平均と言われており、20%を超えると少し平均よりも体脂肪が高い可能性があります。もちろん個人差があるため一概には言えない部分がありますが、一般的には体脂肪率が低く筋肉質な方は男性ホルモンが多いと言われています。体脂肪率は自分で確認することができないため、ジムなどの施設に置かれている体脂肪測定器などを使用すると正確な数値を知ることができます。
体力がある
男性ホルモンが多いと筋肉なども多いため、活動するためのエネルギーが高く、男性ホルモンが少ない男性と比べて体力があることが多いです。力仕事などをしている方は特に普段から筋トレをしているような状態ですので、自然と男性らしい身体つきになり、体力もついていきます。また力仕事をしていない男性でも筋肉があり男性ホルモンが多く分泌されていると、体力が高く疲れにくいといった特徴があります。人と比べて「元気だと言われる」「体調を崩しにくい」という方は、一般的な男性よりも男性ホルモンが多く分泌されている可能性があります。
ポジティブ思考
男性ホルモンは身体だけではなく、心の健康を保つうえでも大切なホルモンです。そのため男性ホルモンが多い男性は、前向きで学業や仕事に対して意欲的であったり、落ち込むようなことに対しても比較的ポジティブ思考を持っている方が多いです。性格などによる個人差はあるものの、男性ホルモンが低い男性は消極的になりやすく落ち込みやすい方も多いです。
性に対して積極的
男性ホルモンは性欲を増進させる働きがあるとお伝えしましたが、男性ホルモンが多い男性は恋愛や性に関して積極的な傾向があります。恋愛対象の人に対して積極的な行動を取ったり、性欲が高い方は男性ホルモンが多いと言えます。逆に男性ホルモンの分泌が減ってくる中年以降、個人差はあるものの性欲がわかなかったり、積極的な行動を好まなくなる方が増えます。
髭や胸毛などの体毛が濃い
目に見えて分かりやすい特徴としては、髭や胸毛が濃いなどの身体的特徴です。筋肉などは鍛えた結果として増えたりしますが、体毛の濃さは多くの場合生まれ持った特性であることが多いです。そのため、元から男性ホルモンが多いのかという指標において、ある程度自分の男性ホルモン量を把握することができます。特に胸毛などは男性ホルモンが多い方に現れやすい特徴ですので、触って毛の感触を十分に感じられるほど胸毛が濃い方は男性ホルモンが多い可能性が高いです。
男性ホルモンが多い人が気を付けたい薄毛サインとは?
男性ホルモンは多くの場合いい面での働きをしてくれますが、薄毛の可能性があるとやはり不安になってしまいますよね。しかし男性ホルモンによる薄毛は、AGAと呼ばれる病気の一種であり、治療が可能な脱毛症です。そのため男性ホルモンが多く薄毛になってしまうかも、と不安を感じている方も、早い段階でAGAに気付くことで薄毛を悪化させずに済むこともあります。いち早くAGAのサインに気付くために、是非普段から気を付けて観察していただきたい薄毛のサインについて解説をしていきます。当てはまる方は、迷わず医療機関やAGA専門クリニックを受診するようにしましょう。
髪の毛が柔らかくなってきた
最近髪質が変わった、髪の毛が柔らかくなってきた、と感じている方は要注意です。基本的に髪質は遺伝により決まるため、途中でパーマなどをあてない限り変わることはありません。テストステロンなどにより毛母細胞の働きが低下し、髪の毛に十分な影響が届いていない可能性があります。その結果、髪の毛が柔らかくなり髪質が変化したと感じるようになるのです。白髪などは若い方でも色素による自然な現象ですので特に心配はいりませんが、髪質の変化には注意しましょう。
抜け毛が目立つようになった
抜け毛は健康な人でも1日100本程度抜けます。しかし1本1本の抜け毛は目立つものではなく、100本抜けていたとしても抜け毛が気になる場面はそこまで多くはありません。普通程度の抜け毛であれば、掃除をした時に気付いたり、ヘアブラシで髪をとかした時に数本抜ける程度でとどまります。しかしAGAが進行している場合、抜け毛が200本~300本ほどにまでなることがあり、私生活の中でも抜け毛が目立つようになります。洗面所に髪の毛がたくさん落ちている、洗髪の際に手のひらに分かる程度に抜け毛がある、枕に大量の抜け毛が付いているなどの場合は既にAGAの進行が始まっています。中には季節性のものやアレルギー、その他の薬の副作用で抜けているだけの場合もあり必ずAGAであるとは断言できませんが、何らかのトラブルが発生していることには変わりません。
ヘアスタイルが決まりにくくなった
AGA患者の多くは、「最近ヘアスタイルが決まりにくくなった」と初期段階で感じているケースが多いです。髪質が変化したり抜け毛が増加することにより、髪の毛が立ち上がらなくなったり、思うようにヘアセットができなくなります。そのため、ヘアスタイルが決まりにくくなったと感じた場合は、何らかのトラブルが発生している可能性があるため念のために医療機関やAGA専門クリニックを受診するようにしましょう。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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