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    飲酒は抜け毛に繋がる? アルコールと薄毛の関係を詳しく解説

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    「お酒を飲むと抜け毛が増えるって本当?」そんな疑問を抱いたことはありませんか。仕事終わりの一杯や、週末の飲み会など、アルコールは私たちの生活を豊かにしてくれるひとつの楽しみですよね。しかし、飲酒が体に与える影響の中には、意外にも髪の健康を損なう要因が潜んでいるのです。最近、薄毛や抜け毛が気になり始めた方の中には、生活習慣を見直したいと考えている人も多いでしょう。そこでこの記事では、アルコールが髪や頭皮に与える影響を医学的な視点からわかりやすく解説し、薄毛を予防・改善するための具体的なアドバイスもご紹介します。健康的な髪を保つために、まずは飲酒と薄毛の関係について正しい知識を身につけましょう。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    飲酒が体に与える影響とは?

    アルコールは適量であればリラックス効果をもたらすこともありますが、習慣的に摂取し続けると体にさまざまな悪影響を及ぼします。特に髪の健康にとって重要な「ホルモンバランス」や「栄養吸収」「血流」などにも悪影響を及ぼすため、飲酒の影響を知っておくことは薄毛対策の第一歩です。ここでは、飲酒が人体にどのような影響を及ぼすのかを、代表的な3つの観点から解説します。

    ホルモンバランスの乱れ

    アルコールは男性ホルモン(テストステロン)の分泌に影響を与えることがあり、過剰摂取が続くとホルモンバランスが乱れる可能性があります。これは髪の成長サイクルにも悪影響を及ぼし、脱毛を促進する「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成が活性化される要因になることもあります。特にAGA(男性型脱毛症)に悩む人にとっては、注意が必要なポイントです。

    肝機能の低下と栄養の代謝不良

    肝臓はアルコールを分解する臓器ですが、過剰な飲酒が続くとその機能が低下し、栄養の代謝や解毒作用に支障をきたします。髪の毛の生成にはたんぱく質、ビタミンB群、亜鉛などの栄養素が欠かせませんが、肝機能の低下によりこれらがうまく体内で利用されなくなることで、髪の成長にも悪影響が出る可能性があります。

    血行不良による頭皮環境の悪化

    アルコールには一時的に血管を拡張させる作用がありますが、慢性的な飲酒は血管の健康を損ない、全身の血行不良を引き起こすことがあります。頭皮への血流が悪くなると、髪の毛に必要な酸素や栄養が行き渡りにくくなり、毛根の働きが弱まる原因に。健康な髪を育てるためには、血流の良さが不可欠です。

    飲酒と薄毛にはどんな関係がある?

    アルコールが体に及ぼす影響は、髪の毛や頭皮にも少なからず波及します。直接的に「飲酒=薄毛」とは言い切れませんが、飲酒による体内環境の変化が、髪の成長を妨げる要因になることは医学的にも指摘されています。ここでは、薄毛につながる可能性のある具体的なメカニズムを解説します。

    DHT(ジヒドロテストステロン)の増加を促す

    アルコールの過剰摂取は、男性ホルモンの代謝に影響を及ぼし、DHTという脱毛の原因物質の生成を助長する場合があります。DHTは毛根にある「アンドロゲンレセプター」と結びつき、髪の成長を妨げてしまいます。とくにAGA(男性型脱毛症)の原因は、このDHTの影響が大きいため、飲酒習慣がある人は注意が必要です。

    栄養不足による髪の成長阻害

    髪の毛を健康に育てるためには、たんぱく質・ビタミン・ミネラルといった栄養素が必要不可欠です。しかし、アルコールを摂取すると肝臓が優先的にアルコールの分解を行うため、他の栄養素の代謝や吸収が後回しになります。さらに、アルコールには利尿作用があるため、水溶性ビタミンなどの栄養素が体外に排出されやすくなり、結果的に髪に必要な栄養が不足するリスクが高まります。

    睡眠の質が下がり、成長ホルモンが減少する

    深い睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は、細胞の修復や再生を促す働きがあり、髪の成長にも欠かせません。しかし、飲酒によって眠りの質が悪化すると、この成長ホルモンの分泌が減少し、髪の生育環境が悪化する可能性があります。とくに夜遅くまでの飲酒や、就寝直前の飲酒は避けるべきです。

    自律神経の乱れによる頭皮環境の悪化

    アルコールは一時的にリラックス効果をもたらす一方で、過剰な摂取は自律神経のバランスを乱す原因にもなります。自律神経が乱れると、血管の収縮や拡張がうまく調整できず、頭皮の血行不良を引き起こす可能性があります。血流が悪くなると、毛根に栄養や酸素が届きにくくなり、健康な髪が育ちにくい環境に。ストレスや疲労が重なったときの飲酒は、特に注意が必要です。

    酸化ストレスの増加と老化の促進

    飲酒により体内で発生する「アセトアルデヒド」は、強い毒性を持つ物質で、細胞にダメージを与える活性酸素を発生させる原因にもなります。これがいわゆる「酸化ストレス」と呼ばれる状態です。酸化ストレスが続くと、細胞の老化が進み、頭皮や毛根の細胞機能も低下してしまいます。結果として、髪の毛が細くなったり、抜けやすくなったりするなどの老化現象が促進されてしまいます。

    飲酒の量と薄毛のリスクは比例する?

    ここまでで、飲酒が薄毛に影響を与える可能性があるということを、知っていただけたのではないでしょうか。しかし「たまに飲む程度なら問題ないのでは?」「毎日ビールを1〜2本飲むくらいでも影響があるの?」と、飲酒の具体的な内容と薄毛の関係性についても気になる方も多いでしょう。実際、飲酒量や頻度は、体に与える影響の大きさを左右する重要な要素です。この章では、飲酒の量や頻度によって薄毛リスクがどのように変化するのかを解説します。

    適量の飲酒ならリスクは低い可能性も

    少量の飲酒であれば、リラックス効果や血行促進などのポジティブな作用があるとも言われています。実際に、1日1杯程度の飲酒であれば、髪への明確な悪影響は少ないという報告も。ただし「適量」の基準は人によって異なり、体質や生活習慣によって影響の受け方は大きく変わるため、油断は禁物です。

    毎日の習慣的な飲酒はリスクを高める

    習慣的な飲酒は、体内の回復力を低下させるとともに、肝機能やホルモンバランスへの慢性的な負担につながります。とくに「週5日以上、ビール中瓶換算で2本以上」のような高頻度・多量の飲酒は、頭皮環境の悪化や栄養不足を招き、薄毛のリスクを着実に高める傾向があります。また、休肝日を設けない生活もリスク要因のひとつとされています。

    一度の大量摂取(暴飲)も髪に悪影響

    毎日飲まないとしても、週末に一気に多量のアルコールを摂取する「ドカ飲み」や「ストレス飲み」は、体に急激なダメージを与えるため危険です。急性の栄養不足や睡眠障害、内臓疲労が髪の成長サイクルに悪影響を及ぼし、長期的には薄毛の進行につながる可能性があります。飲む頻度だけでなく、一度に飲む量にも注意が必要です。

    飲酒習慣と生活習慣の乱れはセットになりやすい

    飲酒量が増えると、同時に夜型の生活や食事の偏り、睡眠不足など他の生活習慣の乱れも生じやすくなります。これらが重なると、髪にとって悪い環境が加速度的に進行してしまいます。飲酒による直接的な影響だけでなく、間接的な生活習慣の乱れが抜け毛を進行させる要因になることも忘れてはいけません。

    飲酒を楽しみながら薄毛対策をする方法はある?

    「お酒はやめられないけど、髪の毛も大切にしたい」「お酒を完全に切り離すのは難しい」付き合いでどうしてもお酒を飲む機会があったり、お酒を飲むことをご褒美にしている方などは、このように考える方も多いでしょう。完全に禁酒しなくても、飲み方や生活習慣を見直すことで、薄毛リスクを抑えることは可能です。もちろん髪の毛のことを考えるとできれば飲酒はしない方がいいのですが、ストレスを感じるほど無理に禁酒を頑張る必要まではありません。大切なのは飲酒をする量やタイミングなどです。そこでここでは、お酒との付き合い方を見直しつつ、髪の健康を守るために意識したいポイントを紹介します。

    休肝日を設けて体の負担を減らす

    毎日お酒を飲んでいると、肝臓がアルコールの分解に追われ、他の代謝機能が後回しになってしまいます。特に髪に必要な栄養素やホルモンの生成が妨げられると、抜け毛や髪の細りの原因になる可能性があります。週に2〜3回の「休肝日」を設けることで、肝機能を回復させ、体内のバランスを整える時間を確保できます。また、休肝日を意識することで、飲酒のコントロール力が身につき、無意識の過飲を防ぐことにもつながります。自分の体と髪を守るためにも、意識的に“お酒を飲まない日”をスケジュールに組み込んでみましょう。

    就寝直前の飲酒を避ける

    「寝つきがよくなるから」と夜遅くまでお酒を飲む習慣がある方も多いかもしれませんが、実はこれは髪にとってマイナスです。アルコールを摂取すると、一時的にリラックス効果で寝つきが良くなるものの、睡眠の後半にかけて中途覚醒が増えたり、深い睡眠が得られにくくなったりする傾向があります。髪の毛の成長に重要な「成長ホルモン」は、深い眠り(ノンレム睡眠)の間に多く分泌されるため、質の低い睡眠は髪の成長を妨げることになります。理想的には、就寝の2~3時間前までに飲酒を終えることを心がけ、飲んだ後はゆっくり入浴や軽いストレッチをしてから布団に入るのがおすすめです。

    栄養バランスのとれた食事を意識する

    飲酒をすると体はアルコールの分解を優先し、他の栄養素の吸収や代謝は後回しになります。また、利尿作用によってビタミンやミネラルが尿とともに排出されやすくなるため、飲酒習慣がある人は特に栄養不足に注意が必要です。髪の健康を維持するには、たんぱく質やビタミンB群、亜鉛、鉄分などを意識的に摂ることが大切です。たとえば、納豆や豆腐などの大豆製品、緑黄色野菜、卵、赤身の肉や魚などを食事に取り入れましょう。お酒の席では、ポテトフライや揚げ物ではなく、枝豆、冷奴、焼き魚など髪にやさしいおつまみを選ぶのがポイントです。

    水分補給をしっかり行い、体内バランスを整える

    アルコールには利尿作用があるため、飲酒後は体内の水分が急激に失われがちです。脱水状態になると血液がドロドロになり、頭皮の血行が悪化。これにより、毛根への栄養供給が滞りやすくなります。お酒を飲む際は、チェイサー(水や炭酸水)をしっかり飲むことが大切です。目安としては「お酒1杯につき水1杯」を心がけると良いでしょう。特にビールやワインなどを多く飲む方は、こまめな水分補給を習慣化することで、頭皮や髪にやさしい飲酒習慣が実現できます。

    定期的な頭皮ケアを取り入れてダメージを緩和する

    お酒を楽しみながらも髪の健康を保ちたいなら、日常的な頭皮ケアも欠かせません。飲酒によって一時的に血流が促進されたとしても、時間が経つとアルコールの代謝で全身の回復力が落ち、頭皮にもダメージが残ります。そこで役立つのが、入浴中の頭皮マッサージや育毛剤の活用です。頭皮マッサージは血行促進に効果があり、毛根への栄養供給をサポートしてくれます。また、アルコール摂取が多い方は、抗酸化作用のあるスカルプケア用品を選ぶと、頭皮環境の悪化を予防するのに役立ちます。

    より安心して薄毛予防・治療と向き合うために

    AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。

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