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  • もし息子が抜け毛に悩んでいた時の対応とは?

    子供が抜け毛に悩んでいる? 親としての正しい対処法を知りたい!

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    抜け毛と聞くと、成人男性の悩みと考える方も多いかと思います。しかし、実は近年子供にもAGAが発症していることが報告されており、10代のAGA患者がいることも確かです。そのため、中には「自分の子供が抜け毛に悩んでいる」といったお悩みをご相談される親御さんもいらっしゃいます。親としてどうにか解決してあげたい、と考えるのは当然のことです。AGAの発症は年代問わず正しい対処法を取ることが必要で、「若いから自然に治る」ということは決してありません。そのため、悩まれているお子さんと一緒にAGAについて理解を深め、正しい対処法をとっていくことが大切になります。本記事ではそんな子供のAGAにいて、AGAの原因や対処法について解説をしていきますので、是非参考にしてみてくださいね。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    子供なのにAGAが発生する原因とは?

    「息子はまだ10代の子供なのになぜ?」と思われている方も多いかと思いますが、AGAは子供であっても発症する可能性のある男性特有の病気です。そのため発生頻度こそは低いものの、10代のお子さんに発症するということ自体は決して異常なことではありませんし、実際に10代の男児がAGAを発症した症例も報告されています。では、なぜAGAは発症するのでしょうか。まずはここで、AGAが発症する原因について解説をしていきます。

    両親からの遺伝

    AGAは男性特有の遺伝だと思われがちですが、遺伝自体は両親それぞれから受け継ぎます。特に母方では、母方の父親がAGAだと子供にも遺伝する可能性が高くなることが分かっています。AGAの発症患者の8割以上は遺伝によるものといわれているため、遺伝の影響がとても強い病気であることが分かります。AGAの発症しやすい遺伝子を持っていても必ずしも発症するというわけではないため、兄弟がいても片方だけが発症する、というケースもありますし、時間差で発症するというケースもあります。

    ストレスなどの環境的要因

    AGAの発症原因については、100%明確には解明されていません。そのため、必ずしもそうであるとは限りませんが、ストレスなどの環境的要因がAGAの発症に関係している可能性もあると言われています。特に10代のお子さんは心身ともに成長期にあたるため、さまざまな刺激を受けやすい時期でもあります。部活や勉強、受験などのプレッシャーや、交友関係、家族関係のトラブルなど、ストレスの原因はさまざまですが、心身に大きなストレスをかけ続けることは決して望ましい状況ではありません。またストレスは頭皮の血流の流れを悪くし、本来頭皮を通して髪の毛に届くはずだった栄養や酸素が届きにくい環境にしてしまうこともあるため、間接的に抜け毛を促進してしまう可能性もあるのです。

    生活習慣の乱れ

    生活習慣の乱れは、時に頭皮環境や髪の毛に悪影響を及ぼすことがあります。生活習慣を作る食生活や睡眠の乱れが続くと、10代の成長期に悪影響を及ぼすだけではなく、髪の毛の栄養不足などにつながり抜けてしまうことがあります。過食や偏った栄養の食事、あるいは過激なダイエットなどは正しい食生活とは言えません。また睡眠不足の問題も深刻です。人は睡眠時に多くの成長ホルモンを分泌しますが、特に10代の成長期のお子さんは大人よりもより多くの成長ホルモンを分泌します。睡眠が不足すると、成長ホルモンの分泌が滞り、骨格や筋肉の発達不足だけではなく、髪の毛の成長不足にもつながります。結果として、髪の毛は栄養不足や成長ホルモンの不足によりやせ細り、10代でも抜け毛の増加につながることは十分に考えられるのです。

    子供の抜け毛への親の正しい対処法とは?

    子供の抜け毛は、お子さん本人が気づくこともあれば、親がお子さんよりも先に気付くこともありますよね。いずれにしても、親としてどのように対処すればいいか悩ましいものです。しかし、対処法を間違ってしまうことで、お子さんにとって更に大きなストレスになり思い詰めてしまったり、症状が悪化してしまうこともあるため、慎重に対処する必要があります。そこでここでは、子供の抜け毛に対する親の正しい対処法について詳しく解説をしていきます。

    親身になって話を聞く

    お子さんから抜け毛について相談された場合は、まずは親は落ち着いて親身になって話を聞くようにしましょう。抜け毛の原因にはこれまで解説したようなさまざまな要因が隠れていることが多く、特にお子さんの交友関係でのトラブルが引き金になっている場合は、より慎重に対応しなければいけません。ストレスの原因になっていることや悩みなどがあるか、寄り添って話を聞きながらも、抜け毛の原因になりそうな問題を探すことが大切です。ただし具体的な原因がない場合もありますし、「なにが原因なの?」「いじめられてるの?」とお子さんから無理矢理聞き出すようなことはしてはいけません。

    家族で生活習慣の改善を行う

    生活習慣の乱れなどからくる抜け毛の場合は、まずはお子さんの生活習慣を改善させなければいけません。しかし、お子さんの生活習慣の多くは、親や祖父母などの親族から影響を受けていることが大半です。そのためお子さんひとりだけに改善を促すのではなく、今一度家族全体で生活習慣の見直しを行い、一緒に改善に取り組むようにしてみましょう。また、お子さんひとりだけが生活習慣の乱れを起こしている場合でも、お子さんひとりに改善を促すのではなく「一緒にやってみよう」と同じ立場に立つことで、お子さんのストレスを軽減することができます。

    過度なダイエットはさせない

    お子さんの年齢によっては、親が食べ物を管理しなければいけないこともあるかと思います。お子さんが肥満気味などであれば、親としては健康のためにダイエットをさせた方がいい、と食事を制限しようと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、10代のお子さんに過度なダイエットは禁物です。過度なダイエットが健康に悪影響をもたらすことは、もちろんすべての世代に通して言えることですが、成長期のお子さんに過度なダイエットをさせてしまうとホルモンバランスの乱れなどを引き起こし精神的な負荷が増えることもあります。そのため、肥満気味のお子さんだとしても過度なダイエットはさせず、運動や正しい食事のコントロールで食生活や私生活の改善を促すようにしましょう。親では対応しきれない、という場合は、肥満・ダイエット外来などを利用するのもひとつの方法です。

    第三者に相談をする

    抜け毛の原因によっては、学校の先生やカウンセラーなど第三者に相談する必要がある場合もあります。ただし、親が勝手に相談してしまうことで事態を悪化させてしまいかねないケースもあるため、相談する前にはお子さんにも必ず確認・相談をするようにすることが大切です。「子供だから判断できない」と決めつけてしまわず、お子さんの立場やお子さんにとっての最善策を見つけてあげられるよう、サポートすることも親の立場として気を付けたい部分です。

    子供の抜け毛でAGA治療は行うべき?

    お子さんの抜け毛がAGAによる抜け毛の場合、治療をさせた方がいいのか悩まれる方も多いかと思います。年齢によっては、まだ毛周期が安定しないために薄毛や抜け毛が増えているだけの子もいますし、AGAとしての症状を発症している子もいます。そのため、まずは医療機関に受診をし、原因やAGAであることの確認をおこなうことが最優先です。そのうえで、担当医と相談することが大切です。

    AGA治療は未成年に推奨されていない

    比較的成人に近い年齢の10代後半のお子さんであれば、「大人と同じようなAGA治療を受けさせた方がいいのではないか」と思われる方も多いかもしれませんし、お子さん本人が調べたうえで治療を希望されるケースもあるかと思います。しかし実際には、AGAの治療薬は未成年の健康にどのように影響するかが分かっておらず、未成年へのAGA治療薬の使用は推奨されているわけではないのです。今はインターネット通販などで気軽にAGA治療薬を購入できる時代ではあるため、お子さんが黙って購入してしまったということもあるかもしれませんが、まずは医療機関を受診し担当医に相談することが大切です。

    AGA以外の病気が隠れている可能性もある!

    本記事では抜け毛を引き起こすAGAやその対処法について解説をしてまいりましたが、実は子供の抜け毛はAGAだけが原因ではありません。ときに別の病気が隠れていることもあります。ここでは、子供の抜け毛のAGA以外の原因や、AGAに似ている抜け毛をともなう病気について解説をしていきます。

    円形脱毛症

    円形脱毛症は年齢問わず発生する可能性のある病気のひとつで、AGAのような遺伝的な要素ではなくストレスが原因ではないかと言われています。しかし現在まだ原因が解明されておらず、円形脱毛症の発症原因は分かりません。円形脱毛症は名前の通り円形に脱毛が生じることが多いのですが、AGAのように広い範囲で抜け毛が生じたりと、円形脱毛症とAGAの区別は非常に難しい部分があります。小学生くらいの小さなお子さんでも発症する可能性があり、お子さん本人が気づいていないケースも多いため、学校への相談やお子さん本人のメンタルケアが大切になります。円形脱毛症はAGAとは違って保険適応の病気ですので、医療機関を受診することで保険適応で治療を受けることもできます。

    抜毛症(トリコチロマニア)

    抜毛症は別名トリコチロマニアとも呼ばれ、健康な髪の毛を意識的にあるいは無意識に抜いてしまう精神障害のひとつです。ストレスなどが大きな要因になることが多く、感覚としては癖に近いです。髪の毛を抜く痛みでストレスを発散させる方もいれば、無意識に髪を抜いてしまっているがために痛みを感じないという方もいます。症状の度合いはそれぞれですが、髪の毛がなくなるほど抜いてしまう方も多く、特に無意識の方では自分が抜いている感覚がないため、円形脱毛症やAGAと思い込んでいることも珍しくありません。抜毛症も保険適用で治療ができる病気ですので、子供が髪の毛を頻繁に抜いている様子が見られたら、症状が悪化していく前にまずは受診してみることをオススメします。

    バセドウ病(甲状腺疾患)

    バセドウ病は新陳代謝が活発になり、常に走っているような状態になると表現される患者さんも多いです。遺伝で発症する病気と言われており、成人女性に見られる疾患ではあるものの、10代で発症するお子さんも珍しくありません。バセドウ病は眼球突出や多汗、体重減少などさまざまな影響を与えますが、新陳代謝が活発になりすぎて髪の毛の生え変わりが促進され、すぐに髪の毛が抜けてしまう方もいらっしゃいます。お子さんが最近疲れやすくなった、痩せてきた、などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診し適切な治療を受けることが大切です。

    より安心して薄毛予防・治療と向き合うために

    AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。

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