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    太っている人ほど薄毛が多い?肥満と薄毛の関係とは

    「太るとハゲるって本当?」
    「肥満が薄毛に影響する理由が知りたい」
    「薄毛対策におすすめの肥満対策はある?」
    中年太りという言葉があるように、中高年になると食生活や生活習慣の変化により肥満傾向を指摘される男性が増えやすくなります。
    そして、太ってきたと実感すると同時に薄毛も気になってきた、という方も少なくないのではないでしょうか。
    今回は、肥満と薄毛にどんな関係があるのかについて解説します。
    さらに、肥満傾向がある人におすすめの薄毛対策も紹介しますので、体重や体型と共に薄毛や抜け毛が気になってきた方はぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    肥満とは

    身長に対して体重が多い状態を肥満と考えている人が多いかもしれませんが、体重は脂肪だけでなく筋肉の重さも加わっています。
    自分が肥満の状態であるか知るためには、BMIという体格を数値化した指数を基本に、メタボリックシンドロームの診断基準を参考にすることも大切です。
    ここでは肥満の定義や種類とともにチェック方法についてくわしく解説します。

    肥満の定義

    肥満とは、体重が多いだけではなく体脂肪が過剰に蓄積した状態を指し、糖尿病や高血圧などの生活習慣病やいろいろな病気の原因となるため注意が必要な状態です。
    日本においては、食生活の欧米化や運動不足など生活週間の変化により、肥満になる人が急激に増えていると言われています*
    成人の肥満度の判定にはBMI(Body Mass Index)という国際的な標準指標が使用され、男女ともに22.0を標準として25以上で肥満と判定されます。

    肥満の種類

    ・内臓脂肪型肥満
    内臓脂肪型肥満は「りんご型肥満」とも呼ばれ、筋肉の内側の腹腔内に脂肪が多く蓄積するタイプです。
    おへそやウエスト周りがぽこっと出てくる特徴があり、30歳以上の男性に多いタイプの肥満で生活習慣病に悪影響を及ぼすと言われています。
    内臓脂肪は血液中の脂質濃度を高め、インスリンのはたらきを悪くさせるほか血圧を上昇させるなど、メタボリックシンドロームの原因になりやすいため注意が必要です。

    ・皮下脂肪型肥満
    皮下脂肪型肥満は「洋ナシ型肥満」とも呼ばれ、下腹部や腰まわりやおしりなどの皮下に脂肪が蓄積しやすいタイプです。
    女性や子どもに多い傾向で貯まりにくいものの燃焼しにくいという特徴があり、過剰に蓄積されるとプロポーションの変化や内臓の圧迫などの原因となります。
    ・異所性脂肪
    異所性脂肪は、本来脂肪が貯まるはずのない臓器や筋肉に脂肪が蓄積した状態で、内臓脂肪よりは減らしやすいと言われています。
    見た目にわかる内臓脂肪や触ってわかる皮下脂肪と違い、蓄積しているかが分かりにくいという特徴があり、異所性脂肪が増えると内臓脂肪のように病気の原因となるため気をつけなければなりません。

    肥満のチェック方法

    肥満の判定にはBMIが使用されますが、BMIの計算方法は以下の通りです。
    BMI=「体重(kg)」÷「身長(m)×身長(m)」
    18.5以下を「低体重」、25〜30を「肥満(1度)」、30〜35を「肥満(2度)」、35以上を高度肥満と判定しています。
    しかし、BMIは身長と体重から単純に計算された数値のため、筋肉量が多いのか脂肪の量が多いのか判別がむずかしく、BMIは標準でも筋肉や骨に比べて脂肪が多い「隠れ肥満」が増えているという事実があります。
    そのため、肥満をチェックする際はBMIの数値が25以上であることに加え、男性の場合腹囲が85cm以上や定期的な体脂肪率測定で測定値が大幅に増加しているかなどを考慮することをおすすめします。

    日本人男性の肥満の割合

    令和元年に報告された厚生労働省による調査では、BMIを使用した判定による肥満者の割合は男性が33.0%で、年齢階級別に見ると以下の通りです。*
    ・20〜29歳:23.1%
    ・30〜39歳:29.4%
    ・40〜49歳:39.7%
    ・50〜59歳:39.2%
    ・60〜69歳:35.4%
    ・70歳以上:28.5%
    このように、男性の40代から50代に肥満者の割合が多いことがわかりますが、この年代は薄毛が気になる年代と一致していると考えられるため、薄毛が気になる男性は肥満にも注意する必要があると言えるでしょう。
    *参考:厚生労働省e-ヘルスネット「肥満と健康」(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-02-001.html

    肥満が薄毛に影響する理由とは

    2021年に発表された研究によると、高脂肪食などによる肥満がマウスの脱毛症の薄毛や抜け毛を促進することがわかりました。
    この研究では、高脂肪食を継続的に摂取したマウスの体内に脂肪が蓄積することで毛包がどんどん小さくなり、最終的に脱毛に至っており、対象が動物であるものの肥満と薄毛や抜け毛に因果関係があることが考えられます。
    ここでは肥満が薄毛に影響する理由についてくわしく見ていきましょう。

    皮脂分泌の増加による頭皮環境悪化

    肥満が薄毛に影響する大きな理由は、皮脂の分泌過剰による頭皮の環境悪化があげられます。
    体内に脂肪が多量に蓄積している肥満の状態は皮脂の分泌が多く、毛穴を詰まらせ髪の成長を妨げることや、皮脂をエサとする頭皮の常在菌の異常繁殖をまねくおそれがあり、「脂漏性脱毛症」という抜け毛の原因となる可能性があります。
    ジャンクフードや高カロリー、高脂質の食生活は皮脂の分泌が増えるため、肥満のきっかけとなる食生活には注意が必要です。

    ホルモンバランスの乱れ

    男性の薄毛の原因として多いAGA(男性型脱毛症)は、テストステロンが5αリダクターゼと結びついて変換されるジヒドロテストステロンが原因となって発症しますが、ジヒドロテストステロンはインスリンの分泌が多い状態で作られやすいということがわかっています。
    肥満は血糖値を下げる「インスリン」のはたらきを低下させ、インスリンの分泌が増える状態となるため、肥満が結果的にAGAを発症させやすくなると考えられます。

    肥満の場合、血液中の中性脂肪やコレステロール値が高くなりやすいため、血液がドロドロになり血管を詰まらせる「動脈硬化」をまねくおそれや慢性的な血行不良の危険があります。
    血行不良は頭皮の毛細血管に影響するため、髪の成長に必要な酸素や栄養分が十分に運ばれなくなり、薄毛や抜け毛に進行する可能性があります。
    そのため、血液検査でコレステロール値を測定し、必要があれば内服治療や食生活の改善などで対策することをおすすめします。

    食生活の乱れ

    髪の主成分はタンパク質であるため、健康な髪の成長には良質なタンパク質やミネラルやビタミンをバランスよく摂取することが大切ですが、高カロリーのジャンクフードや揚げ物など脂質が多い食生活では髪の成長に悪影響が出るおそれがあります。
    また、食事時間が一定でないことや食事の時間が短いことも、栄養の吸収が低下したり余分な脂質を蓄えてしまうため、肥満傾向の方は薄毛や抜け毛に注意が必要だと言えるでしょう。

    睡眠障害

    肥満はさまざまな病気の原因になりますが、その中に「睡眠時無呼吸症候群」があげられます。*
    睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に10秒以上呼吸が止まる「無呼吸状態」と大きないびきを繰り返すため、睡眠障害を起こし睡眠の質を低下させ、睡眠中に分泌される髪の成長を促進する「成長ホルモン」の分泌を低下させます。
    睡眠時無呼吸症候群の多くは、肥満による喉まわりの脂肪が上気道を圧迫することが原因で起こるため、肥満が薄毛のリスクを高めることがわかります。
    *参考:J -stage「肥満症と睡眠障害」(https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/100/4/100_966/_pdf

    薄毛対策のためにできる肥満解消方法とは

    肥満はさまざまな健康障害の原因となるとともに、薄毛のリスクを高める原因にもなるためできるだけ早く予防や対策して、肥満の状態にならないようにすることが重要です。
    ここでは薄毛対策のために自分でできる肥満解消方法について紹介します。

    食事を栄養バランスの良い内容に変更する

    肥満の解消と薄毛対策には、脂質の摂取を減らしてタンパク質やミネラルやビタミンの摂取を増やしましょう。
    脂質の摂取を減らすためには、外食や加工食品を減らしてカロリーを抑えることが大切です。
    また、炭水化物は糖質が多く高カロリーになりやすいため、ご飯や麺の量を控えることも意識しましょう。
    髪の成長には良質なタンパク質の摂取が必要なため、脂肪分が少ない部位の肉や魚を中心に、大豆などの植物性タンパク質も積極的に摂ることをおすすめします。

    間食や嗜好品の見直し

    肥満の予防や改善には、脂質の多い食べ物を控えることが重要ですが、同時に間食や嗜好品の見直しも大切です。
    多量のアルコールの摂取や脂肪分の多いおつまみなどは体重増加の大きな原因になるため、なるべく量を減らすことや深夜の摂取を控えるようにしましょう。
    また、タバコに含まれるニコチンには、カテコールアミンというホルモンの分泌を活発にすることがわかっており、中性脂肪の合成促進や悪玉コレステロールを増加させるため、肥満の人は特に禁煙することをおすすめします。

    毎日の運動習慣をつける

    肥満の原因となる脂肪や糖の分解には、1回20分から30分以上の有酸素運動が効果的です。
    激しい筋トレではなく、ストレッチやヨガなどゆっくり長く続けられる運動がおすすめで、特にジョギングや水泳などの「リズム運動」は、「セロトニン」というリラックス状態をもたらすホルモンの分泌を促すため、自分に合う運動を見つけて毎日習慣にしましょう。

    睡眠習慣の改善

    肥満による睡眠時無呼吸症候群の改善には喉まわりの脂肪を落とすことが大切ですが、同時に睡眠の質を高める対策も必要です。
    睡眠には浅い眠りのレム睡眠と深い熟睡のノンレム睡眠があり、成長ホルモンの分泌には入眠後なるべく早くノンレム睡眠に移行し30分以上続くことが必要ですので、入眠の2時間以上前に食事を済ませて胃腸を休め、光や音の刺激をなるべく減らしましょう。

    頭皮環境を整える

    肥満による頭皮の皮脂分泌の増加は頭皮環境を悪化させるおそれがあるため、毛穴の詰まりを防ぐためにスカルプケア用のシャンプー剤を使用し、毎日のシャンプーで余分な皮脂を洗い流し頭皮環境を整えましょう。
    ただし、メントールやアルコールなどの皮脂除去効果の高い成分が配合されたシャンプー剤や育毛剤を使用すると、皮脂をとり過ぎてしまいかえって皮脂分泌を増加させるおそれがありますので、自分の頭皮の状態をよく観察し、シャンプー後2時間程度でティッシュに皮脂がつくようであれば皮脂分泌が過剰と考えられますので、使用を控えることをおすすめします。

    ストレスを溜め込まない

    ストレスがたまった状態は自律神経を乱し、血行不良や睡眠障害を引き起こし髪の成長を妨げ、薄毛や抜け毛を引き起こすおそれがあります。
    また、過剰なストレスは暴飲暴食や食生活の乱れをまねくことが多く、体重増加や肥満の原因になるためできるだけこまめに発散し溜め込まないようにしましょう。
    運動や趣味に打ち込んでストレスから離れる時間を作ることや、友人と話したりひとりでぼーっとする時間を過ごすことなど自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。

    まとめ

    成人男性における薄毛の原因の大半はAGAで、3人に1人が発症するということがわかっています。
    そのため、薄毛や抜け毛対策にはAGAの発症を抑えるための予防や治療を検討することをおすすめしますが、肥満も薄毛を進行させる原因のひとつですのでしっかり対策する必要があります。
    定期的に体重や体脂肪率と腹囲や血液の状態をチェックして、肥満の傾向があった場合はすぐに対策して薄毛リスクを減らすようにしましょう。

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