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サウナや入浴が髪と頭皮にもたらす影響とは?正しいケアを徹底解説
サウナに通うことやサウナの入り方へのこだわりを、「サ活」や「サ道」と称するブームからサウナを利用する男性が増えています。さらに、健康増進の一環として入浴を厚生労働省が推進していることもあり、サウナや入浴をリフレッシュ感や健康のために日課にしているという男性も多いことでしょう。
しかし中には「サウナに入りすぎるとハゲる」、というウワサを聞いて心配になっている男性がいるかもしれません。
間違った方法でサウナや入浴を続けていると、髪や頭皮に負担がかかるおそれがあります。
そこで今回は、サウナや入浴が髪や頭皮にもたらす影響と、正しいケアについてくわしく解説します。
サウナや入浴を楽しみたいけれど薄毛や抜け毛が気になる男性は、ぜひ参考にしてください。
【記事のポイント】
・サウナや入浴で抜け毛が増える理由とは
・サウナや入浴が髪や頭皮にもたらすメリットとは
・髪や頭皮に負担の少ないサウナの入り方と入浴方法とは
・サウナや入浴後におすすめの髪の毛と頭皮ケアとは■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
サウナや入浴で抜け毛が増える理由とは
サウナや入浴には、血行促進やリラックスなど全身の健康や髪にとってプラスになる効果が期待されています。
しかし、間違った方法でサウナや入浴を続けていると髪や頭皮に負担がかかり、場合によっては抜け毛や薄毛に進行する可能性もあります。
ここではサウナや入浴で抜け毛が増える理由について以下の3つをくわしく見ていきましょう。
・サウナの熱による髪と頭皮へのダメージ
・汗や皮脂の過剰な分泌による頭皮環境の悪化
・水分量減少による脱水理由①サウナの熱による髪と頭皮へのダメージ
一般的なサウナの温度は80〜100℃で、湿度は10〜20%程度と高温低湿度の状態に保たれています。
髪は高温の熱や乾燥によりダメージを受けると言われていますが、これは髪の構造を見るとわかります。
髪は3層構造で中心から「メデュラ」「コルテックス」「キューティクル」でできており、外側のキューティクルはうろこ状に重なり合い内部組織を守っていますが、熱と水分に弱くダメージを受けると開いた状態になり内部組織が漏れ出し髪がパサつきや枝毛や切れ毛を引き起こす原因となります。
つまり、サウナの高温に長時間さらされることで髪はダメージを受け、さらに髪が濡れた状態であればダメージが倍増することが考えられるため、髪の成長を妨げ抜け毛が増えることにつながると言えるでしょう。理由②汗や皮脂の過剰な分泌による頭皮環境の悪化
サウナや入浴により体温が上昇すると、人間の体は体温を下げるために発汗量を増やす仕組みがあります。
発汗は全身からですが、特にサウナの場合天井に近い位置ほど温度が高くなる構造のため、頭皮からの発汗が多量になることがわかっています。
頭皮は汗腺とともに皮脂腺が多く分布しているため、体温の上昇とともに皮脂の分泌も盛んになり、頭皮が汗と皮脂とほこりなどの汚れに覆われることになります。
そのためサウナや入浴後に頭皮を洗わずにいた場合や、洗浄不足の場合には頭皮の汚れに雑菌が繁殖し毛穴に詰まるなど、頭皮環境の悪化が考えられます。
頭皮環境の悪化は抜け毛が増える原因のひとつとなるため、注意が必要です。理由③水分量減少による水分不足
サウナや入浴により大量に発汗した後、十分に水分補給できていない状態が続いた場合、慢性的な水分不足を起こす可能性があります。
特にサウナや入浴が習慣になっている人は、「喉が渇いた」という感覚が鈍くなってくるため注意が必要です。
水分不足の状態は、血液がドロドロになることや代謝が低下するなどの全身状態の悪化をまねくおそれがあり、頭皮内に存在する髪の元の細胞への影響や酸素の供給が減少するといった影響が考えられます。
髪の成長不足は、生え変わりのサイクルに影響を及ぼし抜け毛の増加につながるため、水分不足が問題になるのです。サウナや入浴が髪や頭皮にもたらすメリットとは
サウナや入浴を間違った方法で継続している場合、抜け毛に影響することが考えられます。
しかし本来サウナや入浴には体の新陳代謝を上げるなどの、健康増進が期待できる効果があると言われています。
ここではサウナや入浴が髪や頭皮にもたらす以下のメリットについてくわしく見ていきましょう。
・体温上昇による血行促進
・自律神経をととのえる
・老廃物を排出しやすくなる
・疲労回復による睡眠の質の向上
・⑤香りによるリラックス効果メリット①体温上昇による血行促進
サウナや入浴により体温が上がってくると、心拍数が上がり全身の血流が良くなります。
そのため血行促進作用により、頭皮の毛細血管に栄養や酸素の供給が増えると考えられます。
頭皮内に存在する髪の元となる「毛母細胞」に栄養や酸素が供給されると、髪の成長が促進されるため太く長い健康な髪に育つことが期待できるでしょう。メリット②自律神経をととのえる
サウナや入浴には、発汗による爽快感や浴槽に浸かる開放感などによる、リラックスや疲労回復効果があると言われています。
リラックスした状態はストレスを軽減し、副交感神経を優位にするため交感神経とのバランスが保たれるため、自律神経をととのえ血管の萎縮やストレスホルモンの分泌を抑え心身とも安定した状態が期待できます。
ストレス過多の自律神経が乱れた状態では、「コルチゾール」や「アドレナリン」などのストレスに対抗するためのホルモンが分泌され、体が緊張し脳が活性した状態が続くため血流の悪化や睡眠の質の低下をまねき、髪の成長を遅らせたり抜け毛が増える鴨居性があります。
そのためストレスが軽減されて自律神経がととのっていると、髪が成長しやすい状態が保たれると考えられます。メリット③老廃物を排出しやすくなる
発汗には体内に溜まった老廃物を排出する「デトックス効果」があると言われています。
老廃物には頭皮の毛穴に詰まった皮脂やフケなどが含まれるため、サウナや入浴で発汗することによって毛穴の詰まりが取り除かれると期待できます。
さらに、血液中の老廃物が排出されることにより血流が改善することも考えられますので、髪が育ちやすい環境に整えられるでしょう。メリット④疲労回復による睡眠の質の向上
「ノンレム睡眠」という深い睡眠中には髪の成長を促す「成長ホルモン」が分泌されますが、疲労が強かったりストレスが溜まっている状態では体が緊張しているためなかなか深い睡眠に入れず、中途覚醒しやすいため睡眠時間も短くなると言われています。
成長ホルモンの分泌には入眠後すぐにノンレム睡眠に入り、3時間以上睡眠をとることが必要だと言われていますので、サウナや入浴による疲労回復やストレス発散により体をリラックスさせて、入眠後すぐに深い睡眠に入れる「睡眠の質の向上」を図ることが望ましいでしょう。メリット⑤香りによるリラックス効果
サウナの室内に設置されたアロマや入浴剤には、天然の植物を利用してリラックスできるような香りをほどこしたものが多く見られます。
自分の好きな香りに癒されることでリラックス効果が得られると、ストレスの解消による全身の代謝アップなどが期待できます。
代謝アップにより、毛母細胞の活性化や乱れた髪の生え変わりサイクルが戻りやすくなることが考えられるため、香りのリラックス効果が髪に良い影響を与えると言えるでしょう。髪や頭皮に負担の少ないサウナの入り方と入浴方法とは
サウナや入浴を髪や頭皮に負担なく楽しむためには、は正しい方法を知ることが大切です。
サウナや入浴は1人で楽しむことが多いため自己流になりがちですが、以下の正しい方法を参考にして髪や頭皮に良い影響となるようにしましょう。
・サウナや入浴の前にはしっかり水分補給する
・かけ湯やシャワーで汚れを落としてから入る
・サウナは水風呂と交互に3セット程度繰り返す
・サウナや入浴後はシャワーで全身を洗い流してから出る①サウナや入浴の前にはしっかり水分補給する
サウナや入浴では発汗による水分の排出が多いため、脱水症状を防ぐためにはまず入る前にしっかり水分をとっておく必要があります。
冷たい飲み物は胃腸を冷やすため、サウナや入浴で体温が上がるまでの時間が多くかかってしまいますので、常温もしくは人肌程度の水をとるようにしましょう。
できればサウナ室や浴室にこまめに摂取できるようにペットボトルなどで水を持ち込んでおくことがおすすめです。②かけ湯やシャワーで汚れを落としてから入る
頭皮や体表面に汚れがついたまま入ることは、サウナ室内や浴槽内に汚れや雑菌を持ち込むことになりますのでエチケットの意味ではもちろん、衛生上やめましょう。
汚れが付着した状態で汗をかいていると、雑菌などが汗と混じって全身に広がってしまいます。
思わぬ感染症や皮膚炎などの可能性もありますので、サウナや入浴前には必ずかけ湯やシャワーで汚れを洗い流すようにしましょう。③サウナも浴槽も10分程度を目安に入る
「せっかくサウナや入浴するのだから、なるべく長い時間入って汗をたくさんかきたい」と思うかもしれませんが、1回の時間は10分を目安に入ることをおすすめします。
体温が上昇した状態が継続すると、心臓や肺への負担がかかりのぼせや脱水症状を引き起こすおそれがあります。
立ちくらみや血圧低下による転倒など、重篤な事故につながる危険がありますのでインターバルを取ることを忘れずに、長く入らないように注意しましょう。④サウナは水風呂と交互に3セット程度繰り返す
サウナの場合は10分入った後は水風呂やシャワーでクールダウンし、発汗で開いた毛穴を引き締めましょう。
入浴の場合は、浴槽から出てシャワーを浴びたり、外気浴ができる場合は外で休憩するのがおすすめです。
このセットを3回程度繰り返すことで、頭皮の血行促進や老廃物の排出により毛母細胞や「毛乳頭細胞」という髪の成長指令をつかさどる細胞の活性化につながると期待できるでしょう。⑤サウナや入浴後はシャワーで全身を洗い流してから出る
サウナや浴室を出る際は、必ずシャワーで全身を洗い流すことを忘れないようにしましょう。
もちろん髪や頭皮も例外ではないため、洗髪後であってもしっかり汗を洗い流すことが大切です。
低い温度のお湯や水シャワーを浴び、全身の毛穴を引き締めてから出ることでのぼせや脱水の予防にもつながりますので、ぜひ覚えておいてください。サウナや入浴後におすすめの髪の毛と頭皮ケアとは
サウナや入浴の正しい方法と同じように大切なのが、サウナや入浴後の髪頭皮のケアです。
発汗や先発による濡れた状態の髪や頭皮は無防備な状態のため、放置しておくと頭皮環境の悪化を招くおそれがあります。
髪や頭皮に良い影響を期待してサウナや入浴しているのに、かえって髪や頭皮を痛めることにならないよう以下のケアをしっかり実践してましょう。
・水分補給する
・汗をしっかり拭き取る
・ドライヤーで髪と頭皮を乾かす
・髪と頭皮に保湿剤とUVを塗布する
・髪や頭皮ダメージが気になったらAGA治療クリニックに相談する水分補給する
サウナや入浴後は、入る前以上に水分摂取が重要です。
一度にたくさんの水を飲むと胃に負担がかかりますので、少しずつゆっくりと1時間で1リットル程度の水分を目安に摂取しましょう。
水分補給には麦茶やルイボスティといったノンカフェインでミネラルが含まれているお茶や経口補水液などの製品か、水や白湯といった種類を選ぶことがとても大切です。
サウナや入浴後には甘いジュースや冷えたビールなどが欲しくなりがちですが、水分不足の状態でジュースやアルコールを摂取すると血糖値の上昇や利尿作用によりさらに水分不足になるなどの悪影響の可能性がありますので、サウナや入浴直後は控えることをおすすめします。汗をしっかり拭き取る
サウナや入浴後も体温が高い状態のため、発汗がしばらく継続します。
頭皮の温度が高い状態で汗をそのまま放置していると、頭皮と髪が蒸れて常在菌が繁殖する可能性があります。
常在菌は通常頭皮環境を整えるために必要ですが、過剰に繁殖すると「脂漏性皮膚炎」による「脂漏性脱毛症」という脱毛症を引き起こす原因になります。
頭皮にかいた汗はこまめに拭き取って、頭皮に汗がたまらないようにしましょう。ドライヤーで髪と頭皮を乾かす
頭皮の汗をきちんと拭き取り発汗がある程度おさまったら、ドライヤーを使って髪と頭皮をしっかり乾かしましょう。
短髪や面倒という理由から、タオルドライのみで自然乾燥している男性がいるかもしれません。
しかし髪が濡れるとキューティクルが開いたままになり、内部のタンパク質が漏出して髪が傷みやすくなりますのでなるべく短時間で髪を乾かすためにドライヤーを使用しましょう。
ドライヤー使用時は、先に頭皮を乾かして熱を髪の根本から毛先に伝えるようにすると、頭皮の蒸れの解消とともに効率よく熱が伝わり髪が早く乾きます。
毛先からドライヤーをかける習慣のある男性はぜひ試してください。髪と頭皮に保湿剤とUVを塗布する
サウナや入浴により大量に汗をかくと、頭皮を保護するための皮脂や水分の膜も一緒に流れ落ちて無防備な状態になっています。
そのため頭皮が乾燥しやすく紫外線や外気などの刺激によるダメージを受けやすいので、保湿ローションやUVを使用して頭皮を保護しましょう。
夜間や外出の予定がない場合は保湿のみでかまいませんが、家にいる時でも枕と髪の摩擦は頭皮ダメージにつながります。
頭皮ダメージは髪の成長を妨げたり髪が抜けやすくなる原因になりますので、保湿でダメージを防ぎましょう。医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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