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意外としらない「切れ毛」と「抜け毛」の違い、切れ毛が多いと薄毛になるの?
意外としらない「切れ毛」と「抜け毛」の違い、切れ毛が多いと薄毛になる?
「切れ毛が増えるってどういう状態?」
「切れ毛と抜け毛ってそもそもどう違うの?」
「切れ毛が多いと薄毛になるって本当?」
床に落ちた髪や枕に付く髪が増えたと感じた場合、切れ毛なのか抜け毛なのか違いがわからずどう対策するべきかわからない、というお悩みをお持ちの方がいるかもしれません。
ぱっと見は切れ毛も抜け毛も大きな違いがないように感じるかもしれませんが、切れ毛と抜け毛には大きな違いがあるため、それぞれに適した対策をせずに放置していると薄毛に進行するかもしれません。
今回は、切れ毛と抜け毛の違いについて解説しますので、自分の髪の状態をチェックしてしっかり対策しましょう。■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
切れ毛と抜け毛の違いとは
切れ毛と抜け毛は薄毛の原因になるおそれがあり、それぞれに対策が必要です。
切れ毛と抜け毛の違いを見た目で判断するのは難しいかもしれませんが、それぞれの原因や特徴を知ると自分で見極められるようになりますので、ここでしっかり覚えておきましょう。髪の構造
髪の構造は大きく分けて3層からなり、断面をみると巻き寿司のように見えます。
外側の海苔に例えられる部分を「キューティクル」、大部分を占めるご飯の部分を「コルテックス」、中心の具の部分を「メデュラ」と呼んでいます。
キューティクルは、髪の内側の組織を守る壁のような役割を果たしており、半透明のウロコ状で4〜10枚が重なり合ってできています。キューティクルには、濡れると開いて柔らかくなり摩擦に弱いという特徴があり、擦れることで欠けたり剥がれて枚数が減ります。
コルテックスは髪の太さや柔軟性を決める部分で、コルテックス内のタンパク質と脂質の構造や水分量で変化します。
髪の85〜90%を占め、シスチンというアミノ酸が多く含まれたタンパク質でできているのが特徴で、コルテックスに含まれているメラニン色素の量や種類によって髪色が変わります。
メデュラは今でもはっきり役割が解明されていませんが、髪の潤いや弾力に影響していると言われています。
スポンジのような構造でタンパク質と脂質で構成され、産毛や赤ちゃんのような細い毛には存在せず、硬く太いしっかりした毛に多く存在することがわかっています。切れ毛の原因と特徴
切れ毛は成長途中の髪の毛が途中でプツンと切れてしまう現象で、根本は抜け落ちていない状態のため切れ毛自体は短いことが多く、髪の繊維が横に断ち切れるため、先細りが見られにくくはっきりした切れ口が見られます。
切れ毛の多くは、キューティクルが損傷されることによって起こりますが、キューティクルは摩擦に弱いためめくれたり剥がれることがあり、その部分からコルテックスが流れ出て髪の水分やタンパク質が失われます。
すると、髪がスカスカな状態になり摩擦や外力で簡単に切れたり裂けやすくなります。
また、髪の主成分であるタンパク質は熱変性するという特徴があり、熱により髪のタンパク質は固まって部分的に固まりができるため不規則な空洞が生じ、髪全体がもろくなり切れ毛や枝毛になりやす炒め注意が必要です。抜け毛の原因と特徴
人間の髪はヘアサイクルと呼ばれる自然な生え変わりを繰り返しており、1日に50〜100本程度の抜け毛が見られます。
そのため、抜け毛が多い状態とは1日に100本以上の抜け毛が見られることを指し、原因はAGAや脂漏性脱毛症、円形脱毛症などの脱毛症や、生活習慣や食生活の悪化、頭皮環境の悪化などさまざまです。
特にAGAでは抜け毛の量がかなり増えるため、1日に200〜300本程度抜けることも珍しくありません。
抜け毛は本来しっかり最後まで成長しているため、黒く太く長いことやハリやコシが見られますが、脱毛症などの異常な状態では髪が成長できないまま抜け落ちるため、細く短い抜け毛が増えるという特徴があります。切れ毛と薄毛の関係とは
切れ毛が多いことは直接薄毛の原因にはなりませんが、見た目に薄毛に見えたり薄毛を進行させる要因のひとつになると考えられます。
ここでは、そもそも薄毛になる原因と切れ毛が増えると薄毛になると言われる理由についてくわしく解説します。薄毛の原因
成人男性の薄毛の原因としてもっとも多いのが、AGA(男性型脱毛症)であり3人に1人に発症する可能性があることがわかっています。
また、男性の薄毛には頭皮環境の悪化が大きく影響する脂漏性皮膚炎が原因となる脂漏性脱毛症や、自己免疫疾患が原因と言われている円形脱毛症などの脱毛症も原因として挙げられます。
さらに、髪の元となるタンパク質や合成に必要なミネラルが不足することや、睡眠中に分泌される髪の成長を促す成長ホルモンの分泌不足など、食生活や生活習慣の悪化も薄毛の原因になると言えるでしょう。切れ毛とAGAの関係
AGAは、短く細い抜け毛と前額部や頭頂部に見られる薄毛が主な症状で、男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼと結合すると、ジヒドロテストロンという男性ホルモンに変換されます。
成人期以降のジヒドロテストロンには、アンドロゲンレセプターに取り込まれることで脱毛因子を産生して、髪の成長を阻害し抜け毛を増やすはたらきがあります。
AGAに特徴的な「M字」や「O字」型の薄毛症状は、男性ホルモンレセプターが前頭部や頭頂部に多く分布しているためです。
AGAの原因は男性ホルモンと遺伝のため、切れ毛がAGAの原因になることはありませんが、AGAを発症すると髪の成長がストップするため弱くなり、切れ毛が増える可能性があるでしょう。切れ毛による髪のボリュームダウンが薄毛に見える
切れ毛が増えると髪の全体的なボリュームが減少するため、見た目に薄毛に見える可能性があります。
髪の中間から切れ毛が発生すると、先端にかけてスカスカになってしまうため、髪の本数は減っていないもののボリュームが減ってペタッとした印象になることから髪が薄くなったと感じる要因になるでしょう。
また、頭皮の血行不良や髪の栄養や酸素不足が原因で生じる切れ毛の場合、髪の元となる細胞に十分な栄養が届かなくなっていると考えられるため、ヘアサイクルの乱れを引き起こし本格的な薄毛に進行するおそれがあります。切れ毛予防におすすめのセルフケアとは
切れ毛は髪や頭皮のダメージが原因になることが多いため、毎日の生活の中でしっかりケアすることで予防が期待できます。
ここでは、毎日自分でできる切れ毛予防対策方法を4つ紹介します。紫外線予防
紫外線による熱ダメージは、切れ毛を増やし頭皮環境を悪化させ、薄毛につながる原因となりますので、日常生活の中で積極的に紫外線予防することが大切です。
髪や頭皮用のUVローションやスプレーの使用がおすすめですが、普段ヘアセットしていて整髪料とUVスプレーのダブル使いが面倒という人には、スタイリング効果のあるUVミルクなども市販されていますので、ドラッグストアやヘアサロンで探してみることをお勧めします。
また、帽子や日傘も併用するとさらに紫外線予防効果が期待できるため、外出時のマストアイテムにできるといいですね。ヘアケアの見直し
髪の防護壁であるキューティクルの開きを防ぐためには、髪を濡れた状態で放置しないことと、熱を過度に加えないことが大切ですので、洗髪後はタオルドライの後すぐにドライヤーで髪を乾かしましょう。
タオルドライは、水分があらかた吸収できるよう抑え拭きにしてすぐにドライヤーに移行します。
髪から最低20cm離して風を当て、熱が1箇所にとどまらないよう絶えずドライヤーと髪を動かすように乾かし、最後に冷風をかけて髪の温度を下げましょう。
ドライヤーには「低温モード」や「速乾モード」や頭皮ケアができるアタッチメント付きのものなど様々な種類がありますが、髪のダメージを抑えるためには、速乾や風量の強いモードで全体をかけた後、低温モードで水分の残りやすい部分をしっかりかけられるドライヤーがおすすめです。髪の摩擦を減らす
髪の摩擦を減らすには、シャンプーの際に力を入れないことが大切です。
シャンプーは髪同士を擦り合わせるのではなく、シャンプーを先に泡立ててから髪全体に乗せ、頭皮を優しくマッサージするように洗いましょう。
また、就寝中の摩擦はナイトキャップの着用や柔らかいタオルを枕に巻くことで軽減できますので、肌触りの良いものを選んでストレスなく摩擦対策しましょう。カラーや縮毛矯正の頻度の見直し
カラーリングや縮毛矯正は、短い間隔で繰り返すことによりダメージも蓄積していきます。
高い頻度で毎回全く違う色に変えることはかなりのダメージになりますので、カラーは2ヶ月おきに伸びた部分のリタッチのみにするか、オーガニックカラー剤など髪に優しいカラー剤を使用しましょう。
また、縮毛矯正も2〜3ヶ月おきに伸びた部分のみ行うことがダメージを抑えるポイントですので、カラーや縮毛矯正を頻繁に繰り返している方は頻度の見直しをお勧めします。抜け毛予防におすすめの対策方法とは
抜け毛の原因にはAGAや生活環境の悪化など、さまざまな原因があります。
ここでは、なるべく早く始めたい抜け毛予防対策方法について紹介しますので、できるものからすぐに始めましょう。AGA専門クリニックで予防治療を始める
切れ毛が気になってきたということは、何かしらの原因で髪がダメージを受けていると考えられます。
多くの場合、髪のみではなく頭皮やほかの部位にも影響が出るため、切れ毛を放置しているといずれ抜け毛や薄毛に進行する可能性があります。
AGAの場合は抜け毛や薄毛症状が進んでからでは対策が難しいこともあり、早めの相談や治療が大切です。
切れ毛が気になった時点でAGA治療を専門にしているクリニックに相談することで、切れ毛の改善とともにAGAの予防や対策ができる可能性があります。
AGAは成人男性の3人に1人が発症し、進行性のためどんどん薄毛が進んでいく脱毛症ですので、自分に無関係だと思わずに少しでも不安があったらぜひ専門のクリニックに相談しましょう。生活習慣の見直し
頭皮の血行不良や成長ホルモンの分泌低下による生え際の産毛対策には、睡眠と運動習慣の見直しが大切です。
睡眠時間はなるべく一定にして、活動と休息のバランスを保つために5〜6時間程度確保しましょう。
また、睡眠の質を高めるためには食事や飲酒は入眠2時間前までに済ませ、光や音による刺激を減らし、リラックスした状態を作ることが大切です。
さらに、1日30分から1時間程度の有酸素運動は、新陳代謝を高め血行促進するため、ウォーキングやストレッチなどをできるだけ毎日の習慣にしましょう。食生活の見直し
髪が切れずに太く長く成長するためには、バランスの良い食事内容と髪にいい栄養素の摂取が重要です。
髪の主成分はタンパク質のため、動物性の肉や魚と植物性の大豆製品や小麦などをバランスよく摂りましょう。
亜鉛は牡蠣やレバーや赤身肉に多く含まれており、髪の生成サポートに欠かせませんし、レバーには頭皮環境を整えるビタミンAが含まれているためおすすめです。
さらに、緑黄色野菜に多く含まれるビタミンB群は代謝をサポートし、アーモンドなどのナッツ類に多く含まれるビタミンEには血行促進のはたらきがあるため、どちらも積極的に摂ることをおすすめします。
これらの栄養素を1日3食決まった時間にゆっくり摂ることで栄養の吸収率も上がりますので、食事が不規則にならないよう食生活を見直しましょう。まとめ
切れ毛はAGAの直接的な原因にはなりませんが、髪全体のボリュームダウンやAGAの進行に影響する可能性がありますので放置してはいけません。
自分で毎日できる対策をしながら、薄毛が気になる場合はAGA専門クリニックを受診することをおすすめします。
AGA薄毛予防治療クリニックでは、みなさんの症状に応じた身近で続けやすいAGA治療のためにオンライン診療を充実していますので、まずはお気軽にお問合せください。関連する記事
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