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    髪の毛の太さは将来の薄毛に関係する?髪が太い方でも注意したい抜け毛の病気

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    「自分は髪が太いから薄毛の心配はない」と、このようなことを思っていませんか? 確かに髪の毛の太さは見た目にボリュームを与える要素のひとつですが、実は髪が太い人でも抜け毛や薄毛のリスクがまったくないわけではありません。特に注意したいのが、「男性型脱毛症(AGA)」をはじめとする脱毛の病気です。AGAを含む髪の毛に関する病気は、初期段階では髪の毛の太さに大きな影響がないため気付けないことも多く、症状を自覚したころには既に髪の毛は細くなり、抜け毛が目立ち始めてしまいます。そこで今回の記事では、髪の毛の太さと薄毛の関係性について触れながら、髪が太い人でも気をつけたい抜け毛の病気や、予防・治療の対策方法について詳しく解説していきます。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    太い髪・細い髪の違いや見分け方とは?

    髪の毛の太さは人それぞれで、生まれつきの体質や遺伝、年齢や個人差が大きなホルモンバランスの変化によっても変わります。一般的には太い髪の方が健康的で強い印象を受けますが、体質によっては太い髪の毛にはなりにくい方もいます。髪の毛と一言に言っても、実際にはそれぞれに特徴があり、見え方にも差があります。抜け毛や薄毛の予防をしていくためには、まずは自分の髪の毛の状態や特徴を知ることが大切です。ここでは、太い髪と細い髪の違い、そして自分の髪がどちらに当てはまるのかを見極めるポイントをご紹介していきます。

    髪の毛の平均的な太さと照らし合わせる

    一般的な髪の毛の太さは、0.05mm〜0.15mm程度とされています。日本人の場合、平均は0.08mm〜0.1mm前後といわれており、アジア人は比較的髪の毛が太い部類であると言われています。そのため、多くの日本人の髪の毛は太く、癖が出にくい髪質です。一般的には0.01mm単位で髪の毛の太さを確認することが難しいため、詳しく髪の毛の状態を知りたい方は、マイクロスコープを導入している美容院・AGA専門クリニックでの診断を受ければ、より正確に自分の髪の状態を把握することもできます。

    白い紙の上に置いて目視で比較する

    なかなかマイクロスコープや病院での診断に行くのはハードルが高い、と感じている方は、自宅で簡単に髪の毛の太さを確認する方法があります。その一つが、白い紙の上に地震の髪の毛を置いて、太さを確認するという方法です。自分が平均よりも太いかどうかを確認したい場合は、家族や友人の協力を得て「他人の髪の毛と比較する」という方法もありますし、自分の髪の毛を複数の部位(生え際・後頭部・側頭部など)から髪を抜いて比較することで、部位による違いにも気づくことができます。自分の髪の毛のみで検証する場合は平均の太さとの比較がしにくいことも多いですが、部位別に髪の毛の太さにバラつきがある場合、AGAの症状が発症している場合が考えられるため、AGAの早期発見という意味では非常に有効的です。

    指先で転がして太さを確認する

    見た目だけではどうも髪の毛の太さを判断しにくい、という方は、指先で髪の毛を挟んで転がすという方法も試してみてください。挟んで転がした髪の毛が太い髪の毛の場合は、指にしっかりとした抵抗や硬さを感じ、存在感があります。一方、細い髪はなめらかに転がり、あまり厚みを感じません。細すぎることで指先で転がすことができないこともあります。感覚的な方法ではあるものの、長年の髪の変化にも気づきやすく、髪が「細くなったかも」といったサインにも敏感になれます。

    髪の毛の太さに関係なく注意したい抜け毛の症状とは?

    髪の毛が太い人は、薄毛になりにくいかと言われると、実際にはそうではありません。特にAGAは、髪の毛の太さとは関係なく進行することがあります。今は太い髪の毛で健康そうに見えても、AGAの初期段階である場合もあるため注意が必要です。ここでは、髪の太さにかかわらず注意すべき抜け毛のサインや症状について解説していきます。

    抜けた髪の毛が細く短くなってきた

    抜け毛の中に「以前より明らかに細い毛」や「短い毛」が増えてきたという方は、すでに髪の成長サイクルが乱れているかもしれません。健康な髪はある程度の長さと太さまで成長してから抜け落ちますが、成長途中で抜けてしまうと細く短い毛が目立つようになります。このように抜け毛が細く短くなっている状態は、AGAや慢性の脱毛症に共通する初期症状のひとつで、放置すると進行して薄毛が気になり始めることがあります。

    生え際やつむじがうっすら地肌が透けて見える

    太い髪の毛があると全体的なボリュームは保たれやすいため、抜け毛が進行していても気づきにくいことがあります。しかし、特に生え際や頭頂部から地肌がうっすら見えるようになってきた場合は、薄毛がすでに進行しているサインですので注意が必要です。AGAでは特定部位からじわじわと進行する傾向があるため、特に部分的な変化には要注意です。生え際は比較的気付きやすいことが多いですが、頭頂部は普通に鏡を見るだけでは気付けないことも多く、気付いた時には既にかなりAGAが進行していたなんてこともあります。

    抜け毛の本数が急に増えた

    通常、1日に抜ける髪の毛は50〜100本程度とされていますが、この程度の抜け毛では、日常生活の中で抜け毛の存在が気になることはあまりありません。しかし抜け毛の本数が100本を超えてくると、抜け毛を見る機会が増えます。例えばシャンプー時や朝の枕元で大量の抜け毛を見つけた場合は、要注意です。体内のホルモンバランスの乱れやストレス、AGAや円形脱毛症などの脱毛症の前兆が疑われます。髪の太さにかかわらず、抜け毛の「量の変化」は重要なチェックポイントです。

    頭皮の違和感やかゆみ、炎症がある

    抜け毛の原因は髪の毛そのものだけでなく、頭皮の状態に大きく関係しています。頭皮が赤くなっていたり、かゆみやフケがひどい場合は、炎症や皮膚トラブルが起きている可能性があります。頭皮トラブルは皮脂が過剰に分泌されることによって発生するパターンもあれば、皮脂が少ないことで頭皮のバリア機能が破壊されて頭皮が乾燥することで発生するパターンがあります。原因を知ることがまずは大切ですが、間違った対処法をしてしまうことで、頭皮トラブルが長引いてしまっている方も多いです。そして、こうした頭皮のトラブルが長期間続くと、髪の成長にも悪影響を与え、太い髪でも抜けやすくなってしまうため注意しなければいけません。

    髪にハリ・コシがなくなってきた

    髪の毛にハリやコシがなくなり、スタイリングが決まりにくくなってきたと感じたら、それも抜け毛や薄毛の前兆かもしれません。健康な髪は太さだけでなく、内部のタンパク質構造がしっかりしており、自然なツヤと弾力があります。しかし、頭皮の血行不良や毛根の栄養不足が続くと、髪が細くなるだけでなく、ハリ・コシも失われていきます。髪質の変化は意外と見逃しがちなので、日常的な感触や見た目の違和感に敏感になることが大切です。

    男性型脱毛症(AGA)の特徴と初期サインとは?

    髪の毛が太い人でも注意したい病気のひとつとして知っておきたいのが、AGAです。AGAは遺伝性の脱毛を伴う病気で、実際にAGA患者の8割以上が遺伝による発症といわれています。AGAによる症状をそのまま、放置することで進行していってしまうため、太い髪の毛を維持したいと思っている方は注意が必要です。特に男性は両親にAGA患者がいれば、自分がAGAを発症する可能性が高くなるため、今問題ないと思っていても今後発症する、あるいは既に発症している可能性があります。では、そんなAGAはどのような特徴で、初期症状は具体的にどんな症状が出るのでしょうか。ここではAGAの主な特徴と、初期症状のサインについて解説していきます。

    M字型・O字型の薄毛が目立ってくる

    AGAの最も典型的な進行パターンは、「生え際からの後退(M字型)」と「頭頂部の薄毛(O字型)」です。M字型は額の両端が徐々に後退していき、額が広く見えるようになります。一方、O字型はつむじ周辺から髪が薄くなり、地肌が目立ち始めます。これらは早期の段階で気づける貴重なサインですので、鏡で定期的にチェックする習慣が大切です。

    髪の毛が徐々に細くなる

    AGAではいきなり髪が抜けるのではなく、まずは髪の毛が「細くなる」という変化が起こります。これは「軟毛化」と呼ばれ、成長途中の髪が成長を終えずに短く・細くなって抜けてしまう状態です。以前より髪が柔らかくなった、ボリュームが減ったと感じたら、AGAの兆候の可能性があります。太かった髪でも少しずつ細くなっていくため、早めの対策が重要です。男性の方は女性よりもヘアセットにかける時間が少なく、この髪の毛の軟毛化に気付きにくい方が多いです。軟毛化に気付くためには、毎日髪の毛の状態を確認し、必要があれば実際に髪の毛に触れて太さやハリ・コシが失われていないか、確認するようにしましょう。

    抜け毛の本数が増える

    AGAでは抜け毛の本数が徐々に増えてきます。特にシャンプー後の排水口、朝の枕元、ブラッシング時の抜け毛の量が多くなったと感じたら要注意です。普段の生活で比べることが難しいと感じる方は、掃除をした際に床に落ちている髪の毛の量の変化を観察しておくだけでも、抜け毛の変化に気付きやすくなりますよ。ただし、一時的な脱毛や、ストレスによる一過性の脱毛と見分けがつきにくいため、2週間以上続く場合は一度専門医に相談することをおすすめします。

    脂っぽい頭皮やかゆみ・炎症も要注意

    AGAが進行している頭皮では、皮脂の分泌が活発になり、脂っぽさやベタつきを感じることがあります。あるいは、頭皮のバリア機能が乱れて皮脂が異常に少なくなってしまい、乾燥状態になってしまうことがあります。こうした頭皮の過剰分泌、あるいは分泌不足による乾燥によって、かゆみや軽い炎症が起きてしまうのです。皮脂が毛穴に詰まると、さらに髪の成長を妨げ、薄毛の進行を加速させる原因となります。頭皮の健康状態は、生活習慣の乱れやストレスとも関連しているため、頭皮環境の変化にも気付けるように普段から注意を向けておきましょう。

    AGAが疑われる場合の対処法とは?

    抜け毛が増えたり、髪が細くなってきたりと「もしかしてAGAかも?」と感じたら、まずは生活習慣の見直しから始めましょう。栄養バランスの整った食事や十分な睡眠、ストレスをため込まない工夫は、髪と頭皮の健康を保つうえで基本です。加えて、頭皮環境を整えるシャンプーや育毛剤などを活用することで、自分でできるケアもしっかり行えます。ただし、これらの対策を続けても症状が改善しない場合や、薄毛が進行していると感じるときは、早めに専門の医師に相談することも大切です。AGAは進行性のため、適切な判断と対策を早期にとることが、将来の髪を守るカギになります。気になる症状がある場合は、一人で抱え込まず、信頼できる情報や専門知識をうまく活用していきましょう。

    より安心して薄毛予防・治療と向き合うために

    AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。

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