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髪の毛の重要な役割は見た目の印象だけじゃない!抜け毛や薄毛が与える影響を徹底解説
「第一印象の大半は髪で決まる」という俗説もあるように、髪の毛の長さやヘアスタイルは、見た目の印象を左右する重要な要素のひとつです。
そのため薄毛や抜け毛などの髪の変化は、外見のイメージを変えてしまう大きな悩みをもたらしますが、髪の毛には見た目以外にも人間の体を維持するための大切な役割があるため、薄毛や抜け毛が進行することにより大きな影響を及ぼすことが考えられます。
今回は、普段はあまり意識することがない、髪の毛のさまざまな役割と薄毛や抜け毛が体に及ぼす影響についてくわしく解説します。
髪の構造や成長の仕組みなどの基礎知識に加え薄毛や抜け毛対策についても紹介しますので、薄毛や抜け毛が気になる男性は最後までご覧ください。【記事のポイント】
・髪の毛の重要な役割5つとは
・髪の毛の基本構造とは
・髪の毛が抜けるとどうなる?薄毛が与える影響とは
・抜け毛や薄毛を抑える方法とは■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
髪の毛の重要な役割5つとは
髪の毛には見た目の印象を左右する効果があるため、カットやパーマなどのヘアスタイルによって若々しい印象や優しさや真面目さなどの性格をアピールするのにも役立つ重要な存在です。
しかし、そもそも髪の毛本来の役割は見た目を変化させることではなく、頭部を覆って頭蓋骨の中の脳を保護することなど「体を守る」ということが最も重要です。
ここでは以下に示した髪の毛が持つ重要な役割5つについてくわしく見ていきましょう。
・⒈温度変化から身を守る体温調節の役割
・⒉衝撃から脳を守る役割
・⒊紫外線やほこりなどの刺激から頭皮を守る役割
・⒋体内の有害物質を体外に排出する役割
・⒌見た目の印象を決める役割⒈温度変化から身を守る体温調節の役割
頭頂部は直立歩行する人間において、最も外気温の影響を受けやすい部位と言われています。
髪の毛は頭部全体に約10万本生えており、1本1本に含まれている空気によって頭皮との間に層ができ、適切な体温を保っています。
夏場など日差しが強い時期は髪の毛が密集して直射日光の熱による頭皮の体温上昇を防ぎ、外気温が下がる冬場は頭皮の体温低下を防いでいるのです。
また、髪の毛は汗を頭皮の外に排出するガイドの役割もあるため、汗が頭皮にたまって体温が変化するのを防ぐ効果も期待できます。⒉衝撃から脳を守る役割
人体にとって最も重要ともいうべき脳は頭蓋骨に覆われて守られていますが、頭蓋骨を含めた頭部には筋肉や脂肪が少ないため衝撃に弱く、髪の毛が脳を守る役割の一端を担っていると言われています。
日本人成人男性の髪の太さの平均は0.08mmと細いものの、頭部全体で約10万本が常に存在するため髪の毛同士が重なり合い弾力のあるクッションになっているのです。⒊紫外線やほこりなどの刺激から頭皮を守る役割
頭皮は皮脂や汗が混ざり合った「皮脂膜」で覆われており、水分を体内に保持するためのバリアーとなって頭皮内の組織を守っています。
ところが紫外線や埃や乾燥などにより皮脂と汗のバランスが崩れると、皮脂膜がうまく生成されなくなります。
すると頭皮が乾燥し、赤みやかゆみが引き起こされ頭皮トラブルとなる可能性がありますので、皮脂膜は頭皮にとって重要です。
髪の毛には、密集して生えることで紫外線やほこりなどの外的刺激を遮断するほか、適度な湿度を保ち皮脂膜の維持をサポートし頭皮を守る大切な役割があります。⒋体内の有害物質を体外に排出する役割
麻薬使用の検査に毛髪が用いられるということからもわかるように、髪の毛には「体内の有害物質を排出する」という役割があります。
有害物質とはおもに重金属などを指し、具体的には「鉛」「水銀」「カドミウム」「アルミニウム」「銅」などがあり、飲料用の缶やフライパンなどの調理器具や排気ガスなど身近なものから摂取する可能性があります。
体内に蓄積した重金属は尿や便でほとんど排出されますが、排出しきれなかった分が髪の毛や爪などに含まれ体外に排出されるため、体を守る大切な役割と言えるのです。
髪の毛な1ヶ月に約1cm伸びると言われているため、髪の毛の根本から3cmの位置ではこれまで3ヶ月の間に摂取した有害物質の量を検査でき、6cmの位置では6ヶ月以前からの量が検査できるため、髪が長いほど情報が得やすいでしょう。⒌見た目の印象を決める役割
髪の毛の長さや色やスタイルは見た目の印象を決める重要な要素であり、自分の好みによって変えられるという特徴があります。
見た目の印象を変えるためにはメイクや服装も大きな要素ですが、日常的にメイクする習慣がない男性や、規定により仕事中の服装が決められている男性にとって髪の毛で見た目の印象を変えることは簡単で有効な手段だと言えるでしょう。
髪の毛の長さにより清潔感ややさしさを表現したり、カラーリングで個性を主張するなど自己表現のひとつの方法としても重要な役割を果たしています。髪の毛の基本構造とは
髪の毛が体にとって重要な役割を果たすためには、健康で丈夫なことが重要です。
ここでは髪の毛の基本構造や成長の仕組みについて以下のポイントで解説します。
・髪の毛の3層構造「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」
・髪の毛がつくられる仕組み
・髪の毛が生えかわる仕組み「ヘアサイクル(毛周期)」とは
・ヘアサイクルの乱れによる「AGA(男性型脱毛症)」とは髪の毛の3層構造「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」
髪の毛の断面は円形や楕円形になっており、外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の順に3層で構成されていますが、それぞれについてくわしく見ていきましょう。
・キューティクル(毛表皮)
無色透明のウロコ状の構造で、キューティクル1枚は5層で形成されています。
髪の毛の硬さや手触りやツヤに影響し、髪の内部組織を摩擦などの外的刺激や薬剤などの化学的刺激から保護する役割があります。
・コルテックス(毛皮質)
縦方向につながった葉巻状の構造で、髪の毛の約90%を占めています。
コルテックスの内部にメラニン色素が存在することから髪の毛の色を決定し、水分を保持して髪のハリや強度に影響することがわかっています。
・メデュラ(毛髄質)
スポンジ状の多孔質で不規則な構造です。
メデュラが存在しない髪の毛も多く、機能のすべてがいまだに解明されていないという特徴があります。
脂質を多く含む領域で、透明感や光の反射によるツヤに影響し髪の毛の見た目にかかわっています。髪の毛がつくられる仕組み
髪の毛の呼び方は頭皮を境に外に出た部分を「毛幹」、内部を「毛根」に分けられています。
毛根の根元は「毛球」と言い、髪の元となる「毛母細胞」や毛母細胞に栄養や酸素を供給する「毛乳糖細胞」や髪の毛の色にかかわる「メラノサイト(色素細胞)」が存在します。
毛球の最下部は皮下組織に接しており、皮下組織内に走行している毛細血管が毛乳頭細胞に結合し酸素や栄養を送っています。
毛乳頭細胞から酸素や栄養を受け取った毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、頭皮の外側に向け成長していきますが、通常髪の毛は1つの毛穴から2〜3本生えており、1cm四方の範囲に約150本存在すると言われています。髪の毛が生えかわる仕組み「ヘアサイクル(毛周期)」とは
人間の髪の毛は一定期間成長すると自然に抜け落ち、また新しい髪の毛が生える仕組みを繰り返しています。
生えかわりの周期は「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれ、成人男性の場合1サイクル3〜5年で一生のうちで15〜20回程度繰り返されると言われています。
ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」に分かれていますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
・成長期
ヘアサイクルのおよそ90%を占めており、毛乳頭細胞の発毛指令と栄養供給により毛母細胞が活発に細胞分裂して髪が太く長く伸びる時期です。
・退行期
毛乳頭細胞が毛母細胞から離れることにより髪の毛の成長が遅くなり抜ける準備に入る時期です。
期間は2〜3週間とヘアサイクルの中でもっとも短いという特徴があります。
・休止期
毛乳頭細胞と毛母細胞が完全に離れ、毛母細胞の細胞分裂がストップします。
1〜2ヶ月間の休止期を経て、毛乳頭細胞が再び毛母細胞と結びついて髪の毛が作られます。
頭皮内にとどまっていた髪の毛は、新しい髪が生えてくると押し上げられるようにして自然に抜けていきます。ヘアサイクルの乱れによる「AGA(男性型脱毛症)」とは
AGAとは、成人男性の3人に1人が発症する可能性があり、男性ホルモンや遺伝が原因となってヘアサイクルが極端に短縮することで引き起こされる脱毛症です。
通常は3〜5年ほど続く成長期ですが、AGAを発症すると成長期の途中で「脱毛因子」がはたらき髪の成長をストップさせるため、髪が太く長く成長する前に抜け落ちてしまいます。
AGAのヘアサイクルは1年〜数ヶ月程度にまで短縮すると言われており、わずか数年で一生分のヘアサイクルが終了して髪が生えなくなる可能性があります。髪の毛が抜けるとどうなる?薄毛が与える影響とは
抜け毛や薄毛が進行した場合、以下のような影響が考えられますので気になったらすぐに対策することが大切です。
・頭部の体温調節が困難になり、熱中症や凍傷などによる頭皮や全身の健康に影響を及ぼす可能性がある。
・頭部を打撲した場合など、外力による衝撃を緩和できず頭部や脳がダメージを受ける危険がある。
・紫外線を直接浴びることによる熱傷や、過乾燥から頭皮を守れず頭皮トラブルが起こる可能性がある。
・髪の毛から排出するべき有害な重金属などが体に蓄積する。
・ヘアスタイルが制限され、老けた印象や元気がない印象をもたらす可能性がある。抜け毛や薄毛を抑える方法とは
髪の毛が持つ脳を守る役割や体温調節の役割を果たすためには、抜け毛や薄毛を防いで健康な髪の毛を維持することが大切です。
そのために、以下の4つの方法の中からできることを見つけて始めていきましょう。
・AGA治療
・食生活の見直し
・生活習慣の見直し
・ストレスの緩和AGA治療
AGAの治療法のうち、厚生労働省が承認しているのは「フィナステリド」や「デュタステリド」といった「5αリダクターゼ阻害薬」による内服薬治療と「ミノキシジル」の外用薬治療です。
内服薬は脱毛因子発生のきっかけとなる、「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンの一種の増加を防ぐ効果が期待できます。
ジヒドロテストステロンは、「テストステロン」という別の男性ホルモンが「5αリダクターゼ」という還元酵素と結びついて変換されますので、5αリダクターゼを阻害することでAGAの発症を防ぐことが期待できます。
また、ミノキシジルには血行促進作用と毛母細胞や毛乳頭細胞の活性効果があるため、発毛や育毛が期待できます。
そのため抜け毛や薄毛を抑えるとともに、健康な髪の毛を育てるためにはこれらのAGA治療を始めることをおすすめします。食生活の見直し
髪の毛は3層構造になっていますが、最も割合の多いコルテックスの主な成分は「ケラチン」というタンパク質で、ほかには脂質やメラニン色素などで構成されています。
そのため健康な髪の毛を維持するためには良質なタンパク質と、タンパク質を代謝するためのミネラルやビタミンが欠かせません。
米やパンや麺類など炭水化物中心の食事や、脂肪分が多い食事などの食事が多い場合は見直すことをおすすめします。
また、食事時間が不規則だったり回数にばらつきがある場合や、食事時間が短いなどの場合は食事の方法にも見直しが必要です。
規則的に決まった時間と回数で食事を摂り、1回の食事に20分程度かけてゆっくりよく噛んで食べ、栄養の吸収率を上げるように心がけましょう。生活習慣の見直し
髪の毛が成長するためには、栄養や酸素のほかに脳下垂体から血液中に分泌される「成長ホルモン」も重要です。
成長ホルモンは、入眠後最初に訪れる深い「ノンレム睡眠」中に分泌されるため、入眠前には室内を暗くしてスマホやPCなどを使用せず、食事摂取や入浴は入眠3時間前に済ませて胃腸や神経の働きを抑えるようにして、入眠後すぐに深い眠りに入れるようにしましょう。
また、運動不足が続くと代謝の低下や血行不良をまねくおそれがあり、髪の成長に影響することが考えられるため、毎日継続して運動するのが大切です。
無理にスポーツを始める必要はなく、エレベーターを階段に変えたり、歩く時間を増やすなど無理のない範囲から始めてみてはいかがでしょうか。ストレスの緩和
人間の体はストレスが過度にかかると自律神経の交感神経を優位に保ち、身を守ろうとするはたらきがあります。
交感神経は「アドレナリン」という興奮作用をもたらすホルモンの分泌を促進するため、交感神経優位な状態が長く続くと副交感神経とのバランスが乱れて体がリラックスできなくなると言われています。
すると成長ホルモンの分泌不足や頭皮の血行不良をまねき、髪が成長できず抜けやすくなる可能性がありますので、趣味の時間を作ったり体を動かすなど自分に合った方法でストレスを緩和しましょう。まとめ|髪の毛には健康に重要な役割がある!抜け毛や薄毛は早めに対策しよう。
髪の毛には見た目の印象を左右する役割のほかに、脳を守るサポートや体温調節など、人間の生命維持に大切な役割があります。
そのため抜け毛や薄毛が進行して髪の毛がなくなってしまうと、大切な役割が果たせず思わぬ体への影響が出る可能性が考えられますのでできるだけ健康な髪を維持することが大切です。
男性の抜け毛や薄毛の原因の大半は「AGA(男性型脱毛症)」であり、AGAは進行性のため発症すると自然に治ることはなくどんどん抜け毛や薄毛が進行することから早い段階での対策が重要です。
AGAは予防や治療ができる脱毛症ですので、現時点で症状がなくても対策できる場合があります。
まずはAGA薄毛予防治療クリニックのオンライン診療で、自分の都合に合わせて気軽に相談してみてはいかがでしょうか。医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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