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夏の抜け毛事情! 季節による1日当たりの抜け毛本数の変動は?
抜け毛は多くの人にとって悩みの一つです。季節によって抜け毛の量や状態が変動することはよく知られています。特に夏は気候や環境の変化によって髪の健康に影響を与える要素が増えるため、抜け毛が気になる季節でもあります。しかし、男性にとって抜け毛は「もしかしてAGAなのでは?」と不安になってしまいますよね。そこで今回は、多くの男性が経験する夏の抜け毛事情について詳しく探ってみましょう。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
季節による1日あたりの抜け毛本数はどのくらい?
抜け毛は、正常な抜け毛であっても1日に100本前後抜けるとされています。これは幼い子供であっても同様で、自然な現象です。しかし、季節の移り変わりにより人によっては200本ほど抜け毛が増えることがあります。これは季節に伴う抜け毛として、慢性的なものでない限りは問題ない抜け毛とされています。一般的に抜け毛が増えやすい時期は春秋と言われていますが、夏冬に増えるという方もいらっしゃいます。季節の変わり目に一次的に抜け毛が増加するのは、特に大きな心配はいりません。
慢性的に抜け毛が多い場合は注意
夏に抜け毛が増える原因については後述しますが、ほとんどが一時的なものです。しかし、一年を通して抜け毛が多い、または目立つ場合は病気が隠れている可能性も疑いましょう。特に男性で多いのが「AGA(男性型脱毛症)」です。AGAの発症8割以上が遺伝とされているため、季節の影響は関係なしに発症するものです。抜け毛が多いと不安な方は、医療機関やAGA専門クリニックを受診するようにしましょう。
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https://aga-yobou.jp/worries/attention夏に抜け毛が増える原因は?
夏になると、抜け毛が一時的に増えるという方も多いです。季節による抜け毛の増減は、どのような人にも起きがちな頭髪トラブルです。しかし、なぜ夏になると抜け毛が増える人がいるのでしょうか。実際に今現在抜け毛に悩まされているという方も多いかと思います。夏に抜け毛が増える原因について、一緒に見ていきましょう。
太陽からの紫外線
夏は紫外線が強くなり、うっかり日焼けしてしまったなんてこともありますよね。冬と比べると紫外線の量は2倍程度と言われているため、冬でも日焼けはしますが、夏の方がそのダメージは大きいです。また、それは目に見える肌の部分だけではなく、髪の毛や頭皮にとっても同様です。夏の太陽からの紫外線は、頭頂部が一番影響を受けやすく、髪の毛や頭皮にダメージを与えてしまいます。紫外線は髪のタンパク質やメラニン色素にダメージを与え、髪の強度や質を低下させてしまうため、これにより髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。また、紫外線により日焼けした頭皮は、乾燥し頭皮トラブルを引き起こすことがあります。頭皮トラブルにはさまざまなものがありますが、酷い場合抜け毛を伴うこともあります。
汗や皮脂の増加
日本の夏は、外気温がぐんと高くなるため、私たちの身体は無意識に汗をたくさんかいて体温調整しようとします。その現象は頭皮にも同様に起きます。他の季節と比べ、夏は頭皮からの汗が増えます。また皮脂も増加しやすくなり、結果として汗と皮脂が増え頭皮の衛生環境が悪くなります。頭皮環境が悪化すると、雑菌が繁殖し嫌な臭いが発生したり、頭皮トラブルが発生しやすくなります。汗と皮脂が直接抜け毛に関わることはありませんが、頭皮トラブルを招くことにより抜け毛が発生しやすくなります。
生活習慣の乱れ
夏は長期休暇などにより、生活習慣が乱れやすくなる時期でもあります。また、夏バテにより生活リズムが崩れてしまったり、食欲不振に陥ってしまう方も多いです。夏バテは数日で落ち着く方もいれば、夏の期間を通してずっと具合が悪いという方もいます。長期休暇や長期間の夏バテにより、生活習慣の乱れや栄養不足が続き、やがて髪の毛の栄養不足につながります。その結果、髪の毛が弱り抜けやすくなり、夏になると抜け毛が増えやすくなるといった悪循環が発生します。
海やプールによるダメージ
夏は晴れている日も多く、長期休暇を利用して屋外レジャーを楽しむ方も多いかと思います。その中でも夏の代表的なレジャーは、海とプールです。海もプールもとても楽しいレジャーのひとつですが、髪の毛にとっては大きなダメージとなります。海は海水と呼ばれ、アルカリ性の水質になっています。そのため、海水に入ると髪の毛にとっては刺激が強く、キューティクルが開く原因になります。キューティクルが開くと髪の毛の中の栄養が流れ出てしまうだけではなく、塩分濃度の高い海水が入り込むことにより、髪の毛が傷みやすくなります。一方、プールには塩分が含まれませんが、消毒に使われている塩素が髪の毛にダメージを与えます。塩素も海水と同様にキューティクルを傷めてしまうため、髪の毛の健康が損なわれます。このような状態を放置してしまったり、何回も繰り返すことにより髪の毛が傷み、抜けやすくなってしまいます。
エアコンによる乾燥
夏は気温が高くなるため、室内ではエアコンを付けている方が多いかと思います。しかし、エアコンの冷房は空気を乾燥させてしまうため、長時間エアコンのついている室内にいることで髪の毛や頭皮が乾燥しやすい状態になります。髪の毛は乾燥するとパサつき、絡まりやすくなることで抜け毛につながってしまうことがあります。また、頭皮が乾燥しすぎると頭皮トラブルが発生することがあります。汗や皮脂が多すぎても頭皮トラブルが発生しますが、乾燥により少なくなると頭皮のバリア機能が奪われ、頭皮が痒くなったりフケが発生しやすくなり、やがて抜け毛につながることがあります。
冷えによる血流不足
海やプール、エアコンなどにより体が冷えると、頭皮の血管が収縮しやすくなり血流不足につながります。頭皮の血管は、髪の毛に必要な酸素や栄養素を運ぶ役割があります。しかし慢性的な頭皮の血流不足を引き起こすと、髪の毛に必要な物質が届けにくくなり、髪の毛の成長を阻害してしまいます。その結果、髪の毛が弱り抜け毛につながる可能性があります。
夏の抜け毛を予防する方法は?
夏の抜け毛の原因には、季節特有のものも含まれます。無意識でやってしまっていた、というものも多いかと思いますが、抜け毛の原因を知ることで予防することができます。では、実際に夏の抜け毛はどのように予防していけばいいのでしょうか。これから夏本番に差し掛かりますので、できるものは是非積極的に取り入れてみてくださいね。
紫外線を避ける
夏の紫外線は、意識して避けることが大切です。男性の方で日焼けは気にしない、という方はとても多いですが、頭皮の日焼けは男性にとってとても大きなダメージとなります。そのため、できるだけ直射日光を避けるようにしましょう。紫外線は、意識的に日陰を選んで歩くだけでも十分軽減できます。長時間外にいなければいけないという場合は、通期のいいメッシュ素材の帽子やキャップをかぶることもひとつの方法です。近年では男性用の日傘なども多く販売されていますので、屋外に長時間いる場合は日傘の活用もオススメです。室内や車内でも紫外線の影響は受けますので、なるべく紫外線を受けないよう気を付けましょう。
頭皮を清潔に保つ
汗をかいた後に放置してしまうと、頭皮トラブルの原因につながりますので、汗をかいたらなるべく早いタイミングで汗を拭きとるようにしましょう。この際に、汗をふくタオルは清潔なものを使用するようにしましょう。頭皮の汗を拭く専用の使い切りウェットタオルなども販売されていますので、汗をかく機会が多い方はそうした製品を使うのもオススメですよ。ただし、頭皮をこすりすぎたり、清涼感の強すぎる製品を使用すると頭皮トラブルの原因になるため、汗を拭く際は優しく、また低刺激のものを選んで使うようにしましょう。
生活リズムを整える
夏は長期休暇や楽しいイベントがたくさんある季節です。そのため、普段は規則正しい生活を心がけているという方でも、夏に生活リズムが崩れてしまうことはよくあります。たまにそうしたイベントを楽しむということも大切ですが、ダラダラと長期間崩れた生活リズムのままでいると、慢性的な栄養不足や睡眠不足に発展し、髪の毛にとって悪影響になります。楽しいイベントと普段の私生活は切り離し、普段の生活に戻った際には規則正しい生活リズムを心がけましょう。またイベントごとが重なり思うような食生活ができないという方は、サプリメントもオススメです。髪の毛にいいものをまとめたサプリメントなども販売されているため、食事の中で不足している栄養素などをサプリメントで補うこともできます。
海やプールの後はケアを徹底する
海やプールによるダメージは、防げない部分もありますし、髪の毛のことばかりを気にして楽しい時間を過ごせないのももったいないですよね。そのため、海やプールを楽しむときは思いっきり楽しみ、その後のケアに力を入れるようにしましょう。海やプールからあがったら、まずはしっかりと髪の毛を洗いましょう。シャンプーは保湿成分が高いものや低刺激のものを選ぶと、髪の毛に優しく洗髪ができます。また、美容室などでトリートメントをするというのも一つの方法です。トリートメントにはさまざまなものがあり、海やプールでダメージを受けた髪の毛に適したものもあります。美容室のトリートメントは市販の物よりも濃度が高く、髪の毛にいい栄養もたくさん含まれていますので、レジャーによるダメージが気になる方は美容室に相談してみるのもオススメです。
乾燥対策を行う
エアコンによる乾燥は、室内を加湿することで対策できます。髪の毛に近い場所で加湿器を併用したり、室内に洗濯物や濡れたタオルを干すことにより、室内の乾燥を予防することができます。エアコンの使用時は、空気中の湿度が通常の半分程度に落ちてしまうため、加湿を心がけることで髪の毛の予防だけではなく、夏風邪やドライアイ、肌の乾燥の予防も一緒にすることができます。ただし加湿器にはカビが発生しやすくなるため、加湿器のお手入れも忘れずに行うようにしましょう。
体を冷やし過ぎない
夏はエアコンや、海・プールなどで体を冷やし過ぎてしまうことがあります。海やプールであればそこまで長時間水に浸かることはないため、過度な心配はいりませんが、エアコンにより長時間体を冷やし過ぎてしまい血流不足に陥って落ちしまう方は多いです。そのため、夏であってもお風呂に浸かるなどして下がってしまった体温を温めたり、エアコンの温度を下げすぎないことが大切です。
執筆した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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