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肩こりや首こりが抜け毛の原因に?薄毛対策に効果的なこり解消方法を解説!
現代人の生活習慣の変化にともない、現代病と言われるようになった肩こりですが、肩こりを自覚している日本人男性は平成22年の厚生労働省の調査によると実に60%を超えていることがわかっています。*
抜け毛や薄毛が気になってこの記事を読んでいる人の中にも、肩こりや首こりを自覚しツラいと感じたことがある男性は多いのではないでしょうか。
肩こりや首こりと抜け毛や薄毛は無関係のように思うかもしれませんが、実は抜け毛を引き起こす原因には肩こりや首こりが影響していると考えられます。
今回は、肩こりや首こりと抜け毛の関係を解説し、薄毛対策に効果的な首や肩のこり解消法を紹介します。
薄毛リスクのひとつである肩こりや首こりを放置せず、自分でできる方法でしっかり対策しましょう。
*参考:厚生労働省「平成22年国民生活基礎調査の概況」(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-1.html)■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
肩こりや首こりと抜け毛の関係とは
肩こりや首こりとは、なんらかの原因で筋肉が拘縮し肩や首の血流が阻害されることや、血管内に老廃物がたまることで発症します。
そして、肩こりや首こりが抜け毛や薄毛の原因になるといわれるのには、髪の毛の成長メカニズムと肩や首の血液循環に密接な関係があることが理由とされています。
ここでは肩こりや首こりが髪にどんな影響を与えるのかくわしくみていきましょう。髪の成長メカニズム
髪の毛は1本ずつそれぞれ「ヘアサイクル(毛周期)」という生え変わりの周期を繰り返しています。
ヘアサイクルには1周期3〜5年と個人差がありますが、「成長期」「退行期」「休止期」にわけられ、髪はヘアサイクル全体の90%以上を占め、2〜4年続く成長期の間活発に伸び続けます。
髪は「毛母細胞」が毛乳頭細胞や毛幹細胞からの発毛指令を受けて細胞分裂を繰り返すことで、角化しながら成長し頭皮の外に伸びていきます。
髪の色に違いがあるのは、角化の段階で毛母細胞の周りにあるメラノサイトからメラニン色素を取り込むことによって黒く色がつきますが、もとの髪には色がないためメラノサイトや毛母細胞のはたらきが弱まると色がつかずに「白髪」として成長していくためです。
髪の成長には毛乳頭細胞のはたらきがとても大切ですが、毛乳頭細胞は毛細血管を流れる血液中の栄養分や酸素を取り込み、毛母細胞に栄養や酸素を受け渡すとともに発毛するよう指令を出しています。
また、毛乳頭細胞には発毛指令とは逆に「TGF-β」という脱毛因子による脱毛指令を受け、髪の成長をストップさせ発毛と脱毛を切り替えるスイッチの役割も持っています。
そのため、髪の成長には毛細血管を流れる血液に豊富な栄養分や酸素が含まれていることと、もう乳頭細胞や毛母細胞にスムーズに運ばれるために血行が良いことが大切です。血行不良による髪への影響
肩こりや首こりが慢性化していると、固まった筋肉や老廃物の詰まりが血管を圧迫した状態になります。
血管が圧迫されていると血流がスムーズに流れなくなり、心臓から送られた血液が肩や首で停滞し頭皮に届きにくくなることが考えられます。
このように頭皮への血行不良が起こることで、髪の元である毛母細胞や毛母細胞に成長を促す毛乳頭細胞に酸素や栄養が不足するため、髪の成長の遅れや成長不足が生じるおそれがあります。
髪がうまく成長できないと髪が細く短くなるため、髪のハリやコシも減少し見た目のボリュームダウンや薄毛の原因となります。
さらに、肩こりや首こりによる血行不良は頭皮の柔軟性を低下させ硬くするため、頭皮の代謝の低下を引き起こしバリア機能が落ちたり老廃物の排出が不足することで、フケやかゆみなどの頭皮環境の悪化をまねくおそれがあります。
頭皮環境の悪化は、放置していると炎症など頭皮トラブルの原因となり、抜け毛や薄毛に進行する可能性があるため注意が必要です。肩こりの原因とは
肩こりや首こりは、なんらかの原因で肩や首の筋肉が緊張により硬くなった状態を言いますが、身体的影響は大きく、頭痛や気分不快感を起こすことも珍しくありません。
これは、通常では筋肉が運動により伸びたり縮んだりする事で生み出している血流を、こりが阻害して血行不良の状態にするためです。
抜け毛や薄毛対策のためにもできるだけ解消したい肩や首のこりですが、ここではそもそもなぜ肩や首がこるのか原因について見ていきましょう。パソコンやスマホ使用による長時間の同じ姿勢
肩こりや首こりのもととなる筋肉の緊張は、おもに長時間同じ姿勢をとることで引き起こされ、筋肉が伸び縮みしないため硬くなった状態に進行します。
特に、猫背の状態やうつむいたり首を前に出すような姿勢が長時間続くと、首や首を支える肩にかかる負担が大きく、肩や首のこりが発生しやすいでしょう。
そのためデスクワークによるパソコンの長時間の使用や、長時間の車の運転が必要な場合など、職業上同じ姿勢になりやすいケースもありますが、近年はスマホやタブレットの長時間の使用といった現代人ならではの理由も多く見られます。運動不足による筋力低下
全身の筋肉には血液を送るポンプのようなはたきをしているため、慢性的な運動不足の状態は筋力低下の状態を引き起こします。
筋力が低下すると、柔軟性やしなやかさが失われ血流が悪くなります。
日常生活の中で運動する習慣がない人や高齢の場合、筋力が低下している可能性が高く肩や首がこりやすいため注意が必要です。筋肉疲労による老廃物のうっ滞
両側の肩に現れる肩こりの場合、原因の多くは筋肉疲労によるものが考えられます。
肩は複数の骨と筋肉により複雑に構成されており、運動量が多く常に首や腕を支えているため負担がかかりやすい部位です。
筋肉疲労による肩こりや首こりでは、肩の使いすぎや悪い姿勢に加え、精神的な緊張が続くことも要因になり、血行が悪くなると血液中の酸素が不足し筋肉には乳酸などの老廃物がうっ滞することが問題になります。心臓などの病気
肩こりや首こりの中には、筋肉疲労に関係なくほかの病気が原因で起こる場合があります。
心筋梗塞や狭心症などの心臓病では、胸の痛みとともに左側の背中や肩に強い痛みを感じ、徐々に悪化することがあります。
また、四十肩や五十肩といった肩関節の病気や、頚椎ヘルニアや頸椎症などの首の病気も肩こりの原因になりますが、これらの場合は肩や首のこりとともに首の痛みや腕の痛みとしびれが起こることが多いため原因がわかりやすいでしょう。
さらに、寝ている間の無意識な食いしばりや冷えなどによる首や肩の緊張も、筋肉の血流の悪化をまねきますが、病気が原因の肩こりの場合は対症療法ではなく病気そのものの治療が必要です。薄毛対策のための肩こり解消方法とは
肩や首のこりは筋肉のハリや痛みを生じ、慢性化すると頭痛や吐き気といったつらい症状を伴うこともあります。
さらに、こりによる血流の悪化は頭皮への酸素や栄養の運搬機能を低下させるため、抜け毛や薄毛につながるおそれがありなるべく早く解消したいものです。
ここでは日常的に自分でできる、薄毛対策のための肩こり解消法を紹介しますので、できることから始めていきましょう。肩や首のストレッチ
肩や首が緊張するような姿勢や、同じ姿勢を長時間続けている場合には、ストレッチで筋肉の緊張をほぐし血流を改善しましょう。
ストレッチは、同じ姿勢を続けた後や入浴の前後や入眠前のリラックスできるタイミングがおすすめです。肩まわりのストレッチ
①両腕を顔の前で左右の肘を持つように組む
②両手を組んだまま顔の前で円を描くようにゆっくり右に5回まわす
③次に左にゆっくり5回まわし、②③を3回繰り返す肩甲骨のストレッチ
①両手を頭の後ろで組む
②息をゆっくり吸いながら肘を外側に開き、結構コツを背中の中央に寄せるイメージで首と胸を反らす
③息を吸い切ったら、ゆっくり肘と体を丸めながら息を吐ききる
④再び②③を3回繰り返す首のストレッチ
①左腕をだらんと下ろす
②右手を左の耳の上に持っていき、右斜め前に倒し15〜30秒キープする
③反対側も同じようにストレッチし、②③を3回繰り返す姿勢矯正
肩や首のこりが生じる原因として多い姿勢は猫背ですが、猫背を改善しようと腰を反ったり肩に力を入れて無理に張るとかえって肩こりを悪化させることになりますので注意しましょう。
肩こり対策の正しい姿勢は以下の5つのポイントを意識しましょう。
・膝を伸ばしてまっすぐ立つ
・おへその下と肛門に力を入れて骨盤を立てる
・肩甲骨を軽く後ろに引いて胸を張る
・顎を軽く引いてまっすぐ前を見る
・頭のてっぺんから糸で吊り上げられるイメージで背筋を伸ばす
さらに、座る時の姿勢では以下の3つのポイントに気をつけましょう。
・椅子にやや浅めに座り背もたれを使用せず足は組まない
・お臍の下に力を入れて、骨盤を立て背筋を伸ばす
・パソコンの画面を真っ直ぐの目線から20〜30度下げた位置に調整する毎日の入浴で体を温める
血流の循環を改善するためには、体を温めることが重要ですので、毎日の入浴はシャワーのみではなく湯船に入るようにしましょう。
40℃のお湯に10〜15分程度、しっかり肩まで浸かって体をしっかり温めます。
さらに、熱いお湯に浸して絞ったタオルを首の後ろに乗せる温湿布を併用すると、体が温まりやすくなり血流改善に効果的です。適度な運動習慣をつける
肩こりや首こり解消というと、真っ先にマッサージを思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし、緊張でガチガチに硬くなった筋肉に対し、強い力で揉みほぐそうとマッサージすることは筋肉の組織を傷つけたり破壊するおそれがあり、修復のためにさらに筋肉が硬くなるという悪循環をまねきかねません。
そこで筋肉に負荷をかけずにこりを解消する運動がおすすめです。
運動といってもハードな筋力トレーニングではなく、全身の筋肉をバランスよく使うウォーキングや軽いランニング、水泳などがおすすめです。
しかし、生活スタイルや持病などで全身運動が難しいという場合は、先述したストレッチの実施や、1日の中で数回軽く首や肩を回す習慣をつけることも肩や首のこり解消に効果的ですので、自分にできる方法を見つけ毎日の習慣にしましょう。まとめ
肩こりや首こりは頭皮の血行に影響し、髪の成長を妨げたり抜け毛を増やす原因のひとつであるため、生活習慣や日常の中でできる対策が必要です。
肩こりや首こりの原因となる姿勢や運動不足を解消するために、適度な運動やストレッチを毎日行い、体を温めるなど工夫しましょう。
しかし、抜け毛や薄毛の原因はひとつではなく、成人男性の場合は3人に1人が発症するAGAにも注意が必要です。
抜け毛や薄毛が気になったら、自分でできる対策とともにAGA専門クリニックに相談することも大切ですので、AGA薄毛予防治療クリニックのオンライン診療を活用し、自分の都合に合わせてぜひご相談ください。関連する記事
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