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    脱毛症状がある病気はいろいろ! 知っておきたい病気11個をご紹介!

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    「自分の抜け毛をよく目にするようになった」「前よりも髪の毛のボリュームが減ってきた」そんなお悩みがある方は、注意が必要です。もしかすると脱毛症状を伴う病気にかかっているかもしれません。しかし脱毛症状を伴う病気にはさまざまなものがあり、今すぐ治療を急いだ方がいいものから、人によっては薄毛が気にならなければ治療をしなくてもいいというものまであります。自分が危険な脱毛症状を発症しているのかいないのか、気になる方も多いかと思います。そこで本記事では、脱毛症を伴う代表的な病気について、その詳しい症状や治療の緊急性も踏まえて解説をしていきます。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    脱毛症状を伴う代表的な病気11個をご紹介!

    病気と聞いて恐怖感を感じてしまった方もいらしゃるかもしれません。なかには治療を急いだほうがいい病気もあることは確かですが、まずは脱毛症状を伴う病気にどんなものがあるのか、一緒に確認していきましょう。今現在気になる脱毛症状があるという方も、当てはまるものがないか、確認してみてくださいね。

    AGA(男性型脱毛症)

    男性が発症する脱毛症状を伴う病気で一番発症率が高いのが、AGAと呼ばれている男性型脱毛症です。聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。AGAは日本人成人男性では3人に1人が発症していると言われている病気で、珍しい病気ではありません。AGAの発症は、8割が遺伝によるものとも言われています。初期症状では髪質の変化や抜け毛を感じる方が多く、ヘアサイクルの周期が乱れることで脱毛が進行していき、髪の毛が生えない部分の面積が広くなっていきます。脱毛の進行の仕方は主に3種類あり、こめかみ部分から脱毛が進行する「M字型」、M字型におでこ部分の脱毛が加わった「U型」、頭頂部から後頭部にかけてO字型に脱毛が進行する「O字型」があります。いずれかに当てはまる場合は、AGAであることが多いです。AGAはそのまま放置しても命に関わることはありませんが、進行型のため髪の毛を維持したいと考えている方は、専門クリニックでの治療が必要になります。

    円形脱毛症

    ストレスなどの精神的原因や、遺伝的な要素、免疫疾患などによる影響で発症すると言われているのが円形脱毛症です。円形脱毛症の正確な発症原因は分かってはいませんが、ある日突然発症するという方が多く、男女ともに発症する可能性のある病気です。円形脱毛症は、その名前の通り、円形に脱毛症状が進行します。初期症状では10円玉程度の脱毛でも、症状が進むにつれて数が増えたり脱毛の範囲が増えることもあります。放置することで、眉毛やまつ毛などの他の箇所の体毛も抜け落ちることから、気付いた段階での治療が必要とされています。治療は保険適応となるため、一般皮膚科や発症原因に応じては精神科などを平行して受診する必要があります。

    粃糠性脱毛症

    粃糠(ひこう)性脱毛症は、頭皮トラブルが原因になって起きることが多い脱毛症です。初期症状ではフケや頭皮の発疹、かゆみなどの異常を感じる方が多く、症状が進行することでやがて毛穴が炎症を起こし脱毛症状につながります。粃糠性脱毛症は、AGAが原因となっている頭皮環境の悪化の場合もありますし、頭皮に合わないシャンプーやケア商品を使っていたり、シャンプーが十分に流しきれていないことなどが原因になって発症していることもあります。脱毛症状が既に発生している場合は、頭皮がかなり傷んでいる状態ですので、一般皮膚科などを受診しすぐに治療をすることが大切です。

    脂漏性脱毛症

    脂漏(しろう)性脱毛症は、粃糠性脱毛症と同様に頭皮トラブルが原因になって発生する脱毛症状です。粃糠性脱毛症と違う点としては、粃糠性脱毛症はどちらかというと乾燥がちな頭皮に発生する脱毛症状で、脂漏性脱毛症は過剰な皮脂分泌が原因となって発生する脱毛症状です。過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞いでしまうことで、不潔になってしまう毛穴に細菌が入り込んで炎症を起こし、脱毛につながってしまいます。脂漏性脱毛症を発症している場合は、頭皮がべたついていたり、抜けた抜け毛の根本がベタベタした白い粘着物がついていることが多いです。

    牽引性脱毛症

    牽引(けんいん)性脱毛症は、物理的な引っ張る力が髪の毛に加わることで、髪の毛が抜けてしまう脱毛症です。髪の毛を結ぶ女性に多いとされている脱毛症状ではありますが、男性でも帽子を被った際の引っ張りや、オールバックなどにしたりなど髪の毛をしっかり固める習慣がある方は比較的起こりやすい症状です。ただし症状としての名前はついていますが、病気ではないため日常生活で髪の毛を引っ張らないように注意するだけで改善が見込めます。長いスパンで牽引性脱毛症を放置してしまうと、おでこが広くなってしまったり、髪の毛が引っ張られる方向に抜けて一部分が脱毛して生えにくくなってしまうなどのトラブルも考えられますので、気になる方は一度対策も含めて医療機関に相談してみてもいいかもしれませんね。

    甲状腺疾患による脱毛症

    甲状腺疾患とは、甲状腺機能亢進症であるバセドウ病や、甲状腺機能低下症の橋本病を示します。バセドウ病や橋本病はこうした代謝異常をもたらすため、体内の代謝異常により髪の毛が抜け落ちてしまう方も多いです。女性に多いとされている病気ではあるものの、遺伝で発症するため男性にも発症する可能性がある病気です。バセドウ病では、常に息がきれる、体重が落ちる、眼球突出などの症状が発生します。橋本病では、脱力感や倦怠感、体重増加などの症状が発生します。いずれにしても体調面や体重に異常が出る病気ですので、違和感を感じた場合はすぐに医療機関を受診する必要があります。

    膠原病

    膠原病とは、難病とされている原因不明の病気です。自己免疫疾患、リウマチ疾患、結合組織疾患の3つの症状を膠原病と呼びます。初期症状は風邪に似ており、特に女性に多いとされている病気から、男性は見逃されてしまいがちな病気であるため注意しなければいけません。症状が進行してくると、口内炎が治らなかったり、手先の違和感や変色、全身の発疹などが現れるため、気付いた場合はすぐに病院を受診しましょう。全身性エリテマトーデスを併発している可能性もあるため、放置することで命に関わる可能性がある危険な病気であることも知っておきましょう。膠原病は、症状のひとつとして脱毛症を訴える方もいらっしゃるため、風邪のような症状と抜け毛の増加がある場合は、医療機関をすぐに受診することをおすすめします。

    梅毒性脱毛症

    梅毒という性病を聞いたことがあるという方も多いかと思いますが、現在日本国内でも流行している病気であるため、不特定多数の方と性的接触を持っている方は注意が必要です。梅毒に感染すると、発熱や全身の発疹などの症状が現れ始め、梅毒の感染2~3ヵ月後頃から徐々に脱毛も生じていきます。梅毒に感染している方は全身の発疹などで気付くことが多いですが、髪の毛も梅毒の影響を受けるため、突然抜け毛が増えたという方で性的接触に心当たりがある方は一度性病検査をしておくことをおすすめします。また梅毒は放置することで命に関わる病気でもあるため、気付いた時にすぐ治療を行うことが大切です。症状が出た状態でもしっかりと治療行うことで完治を目指せる病気ですので、放置したり感染拡大をさせないよう気を付けましょう。治療完了しても、抗体がつく病気ではないため何度も感染をするため、一度感染経験や治療経験がある方も注意が必要です。

    貧血による脱毛症

    偏った食生活や無理なダイエットに心当たりはありませんか? こうした偏った食生活や無理なダイエットにより、男性でも貧血を起こしてしまう方はいらっしゃいます。貧血を起こすと、ふらつきや眩暈、頭痛、朝起きれないなどの症状が現れます。また鉄は髪の毛の成長をサポートする重要な働きをしていますが、鉄不足により髪の毛の成長が滞り、抜け毛につながることも多いです。慢性的な鉄不足の方は、自分が貧血であることに気付いていない方も多いです。貧血は医療機関で採決をすることで確認をすることができますし、酷い場合は点滴治療も可能です。日常生活でも鉄分サプリの補給で鉄不足を賄えるため、治療を行えば比較的すぐ改善が見込める症状ですので、ふらつきや眩暈などの症状が日常的にある方はぜひ一度医療機関で検査をしてみてくださいね。

    薬の副作用による脱毛症

    抗てんかん薬や、抗がん剤、高コレステロール血症治療薬などの薬を服用している方は、薬の副作用によって脱毛症を生じることがあります。特にイメージとして掴みやすいのが抗がん剤ですが、その他の薬については副作用に脱毛があると知らない方も意外と多いです。薬を飲んでから抜け毛が増えたという方は、かかりつけ医やかかりつけ薬剤師に相談をしたり、今一度服用している薬の副作用を確認してみましょう。ここでは紹介しきれていない薬にも、いくつか抜け毛を生じる副作用を持つ薬もあります。基本的には治療時に説明を受けますが、どうしても抜け毛が気になるという方は治療について担当医に相談してみましょう。

    新型コロナウイルスによる脱毛症

    世間を騒がせた新型コロナウイルスも、今は5類指定となり日常生活も今まで通りになってきましたよね。しかし油断できないのが、新型コロナウイルスの副作用です。新型コロナウイルスには脱毛症を発症することがあると認識されている方も多いかと思いますが、コロナウイルスに感染してから2~3ヵ月後に脱毛が始まることから、特に男性ではAGAとの見分けがつきにくく新型コロナウイルスによる脱毛症だと気付けない方も多いです。新型コロナウイルスの後遺症は3人に1人が抱えていると言われておりますが、未だに詳しい原因は解明されていません。多くの方は半年から1年単位で元の髪の毛の状態に戻ることが多いですが、脱毛したままになってしまう方もいらっしゃるため、AGAの治療薬を使用して新型コロナウイルスの後遺症の治療を行う方もいます。新型コロナウイルスの後遺症に関しては判断がまだまだ難しい部分もありますが、医療機関や専門クリニックなどに相談して治療方針を決めるようにしましょう。

    まずは医療機関や専門クリニックを受診しましょう!

    抜け毛や脱毛を伴う病気として、代表的な病気を11個あげて解説をしてきました。当てはまるものがあった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。抜け毛や脱毛症状は、放置しても改善するということはほとんどありません。また原因不明の場合、万が一のことを考えると、やはり放置せずに医療機関や専門クリニックを受診する必要があります。「病気ではないかもしれない」と受診に不安を感じる方も多いですが、なにもなくても大丈夫です。まずは健康上に問題がないか確認をすることが大切ですので、ぜひお近くの医療機関や専門クリニックを受診してみてくださいね。

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