WORRIES

お悩み相談

  • 【医師監修】スプレーやワックスなど整髪料と薄毛の関係

    ワックスやスプレーなどの整髪料で薄毛になるって本当?薄毛に影響する使い方に要注意!

    ワックス,スプレー,剥げる,はげる

    ワックスやスプレーなどの整髪料を日常的に使ってヘアセットしている、という男性は多いのではないでしょうか。
    きちんと整えられた髪は対人関係において好印象を与えやすいため、プライベートでもビジネスでもワックスやスプレーを使うのは身だしなみのひとつとして大切でしょう。
    しかし、「ワックスやスプレーが薄毛や抜け毛の原因になる」といった噂が事実の可能性があるとしたら、不安になってしまうでしょう。
    今回は、ワックスやスプレーなどの整髪料が薄毛や抜け毛に影響するといわれている理由について解説するとともにワックスやスプレーの使い方の注意点や使用中にできる薄毛対策について詳しく紹介します。
    薄毛は気になるけれど身だしなみやヘアスタイルのおしゃれは欠かせない、という男性はぜひ最後までご覧ください。

    AGA,薄毛,治療,柏崎,医師

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    ワックスやスプレーが薄毛に影響する理由とは?

    男性用のワックスやスプレーなどの整髪料は、髪の毛を思い通りのスタイルにセットするための製品です。
    そのため髪にツヤを与えるために油分が多かったり、まとめるために固まりやすいなど、製品の性状や成分によっては頭皮への負担がかかるものがあります。
    また、整髪料の使い方や使った後の落とし方によっては、頭皮環境の悪化を招き薄毛につながる可能性も考えられます。
    ここではワックスやスプレーなどの整髪料が薄毛に影響する理由について詳しく見ていきましょう。

    配合成分が頭皮や髪の毛に負担をかけている

    ワックスやスプレーの中には「合成界面活性剤」や「石油系の油分」が使われている製品があり、他にも「香料」や「防腐剤」や「着色料」などの添加物が配合されていることも珍しくありません。
    これらの成分は、頭皮やそのほかの皮膚に対して「アレルギー反応」を起こす場合があり、肌がデリケートな人は注意が必要です。
    頭皮がアレルギー反応を起こすと痒みやかぶれといった症状が出ることがあり、そのままワックスやスプレーの使用を続けると「接触性皮膚炎」へと症状が進む場合があります。
    接触性皮膚炎により頭皮がダメージを受けると、髪の元となる細胞に栄養や酸素が行き渡らない状態が続き、正常な髪の毛の成長が阻害されて薄毛や抜け毛を引き起こす可能性があります。

    使い方や使用量のまちがいによる頭皮や毛穴への影響

    ワックスやスプレーは油分が多いものや、粘着力が高く頭皮に吸着しやすいものが多いため、頭皮に直接つくと毛穴をつまらせ髪の毛の伸びに影響したり毛穴に「毛嚢炎」などの炎症を起こすおそれや頭皮に「接触性皮膚炎」を起こすおそれがあります。
    毛嚢炎は髪の毛が伸びるトンネル内の炎症で、ニキビのような見た目と化膿することが多いという特徴がありますが、毛嚢炎を起こすと髪の毛の成長が阻害され、成長途中で髪の毛が抜けてしまう可能性があります。
    髪の立ち上がりをよくしようと根元にしっかりつけてしまうと、頭皮や毛穴にもつけている可能性が高いでしょう。
    また、ヘアセット力を高める目的でワックスやスプレーを必要以上に多く使っていると、余分な量が頭皮につきやすくなるため注意が必要です。

    ワックスやスプレーを落とす際の過剰な洗髪による摩擦や乾燥

    ワックスやスプレーでがっちりセットした髪の毛は、髪の毛同士が固定されているため強い外力がかかると引き抜かれたり摩擦で切れてしまう場合があります。
    しっかり落とそうと、セットした髪の毛に直接シャンプー液をつけてガシガシこする洗髪方法は特に切れ毛や抜け毛の原因になりやすいでしょう。
    また、強い洗浄成分のシャンプーの使用はワックスやスプレーを洗い落とすために効果的と思われがちですが、頭皮にとっては必要な皮脂まで落としてしまい乾燥を招くおそれがあります。
    頭皮の乾燥は、過剰な皮脂分泌やフケの大量発生による皮膚炎を発症させる原因のひとつと言われているため、頭皮環境の悪化による薄毛や抜け毛に影響する可能性があります。

    長期間セット力の強いスプレーなどを使うことによる牽引性脱毛症のおそれ

    牽引性脱毛症」とは、長時間髪の毛を引っ張った状態を続けることで頭皮がダメージを受け、髪の毛が細くなったり抜け落ちる脱毛症です。
    牽引性脱毛症になりやすいケースとしては、カチューシャの長期使用や日常的にキツく髪を縛っていることなどが挙げられますが、固定力の強いスプレーなどで髪の毛を立てたヘアスタイルを長く続けることでも起こる可能性があります。
    牽引性脱毛症は、負荷のかかりやすい前髪の生え際部分に起こることが多いため、仕事などの理由で髪を立てることが多い男性は注意が必要です。

    薄毛が気になる男性がワックスやスプレーを使う場合の注意点

    ワックスやスプレーが薄毛や抜け毛を誘発する原因は間違った使い方や落とし方に多いため、使用目的に合わせて種類を選び正しく使い、正しく落としていれば薄毛や抜け毛を引き起こす可能性はさほど高くないと言えるでしょう。
    しかし、ヘアケアは自己流になりがちなため、自信を持って正しい方法を実践していると言える男性は少ないかもしれません。
    そこで、ワックスやシャンプーの正しい使い方や落とし方を具体的に解説します。
    ワックスやスプレーを使用する機会が多い男性はさっそく始めてみてはいかがでしょう。

    注意ポイント①頭皮につかないよう根本から離してつける

    ワックスやスプレーなどの種類にかかわらず、最も大切な使い方は「頭皮につけない」ことです。
    基本的には毛先からつけ始めて、頭皮から1cm以内にはつけないようにしましょう。
    髪の毛が細かったりやわらかいタイプの男性の場合、ボリュームが少なく見えがちな髪の毛をしっかり立ち上げてカバーしようとついつい根元につけたくなるかもしれませんが、根本にワックスなどが付くと頭皮の体温が髪の毛を通して伝わ理、溶けて頭皮につきやすくなります。
    髪の毛にボリュームを出すためには、細かい毛束の先に揉み込むように馴染ませて、それぞれの毛束の間に空気を含ませるように持ち上げて整えると、根元を立ち上げなくてもふんわりとボリュームアップしたように見せられるため、髪全体のボリュームが気になる男性はぜひお試しください。

    注意ポイント②乾いた状態の髪につける

    ワックスやスプレーを濡れた髪の毛につけると、ワックスやスプレーに配合された成分がダメージの原因となり、髪の毛が切れたり細くなることから薄毛になる可能性があります。
    髪の毛はうろこ状の「キューティクル」によって内部組織が守られていますが、濡れた状態のキューティクルは開いて膨張しダメージを受けやすくなっています。
    シャンプー後の濡れた状態や、寝癖直しのために水をつけたままワックスやスプレーを使用することは避け、しっかり乾かしてからつけるようにしましょう。

    注意ポイント③ワックスやスプレーをつけたらその日のうちに洗い流す

    ワックスやスプレーをつけたまま眠ってしまうと、枕や寝具との摩擦で頭皮に擦り付けられ毛穴に入り込むおそれがあります。
    その上ワックスやスプレーを1日中つけっぱなしでは、頭皮から分泌された皮脂のほかにほこりや雑菌なども多く付着しているため、頭皮や毛穴にダメージを与える可能性が高くなります。
    さらに、ハードスプレーなどでがっちり固定されたまま眠ると、寝返りの際に無理な力がかかって抜け毛が増えることも考えられます。
    頭皮や毛穴のダメージや外力による抜け毛を防ぐためにも、ワックスやスプレーをつけたらその日中にしっかり洗い流しましょう。

    頭皮,マッサージ,薄毛,予防,対策

    注意ポイント④ワックスやスプレーの使用頻度を減らす

    正しい使い方をしていればワックスやスプレーが薄毛や抜け毛に影響することは少ないとはいえ、使わないで過ごせる場合はその方が髪の毛や頭皮にかかる負担が減るのは確かです。
    ワックスやスプレーは必要な時のみ使用し、帽子を利用するなどしてヘアスタイルを変えることも検討してはいかがでしょうか。

    ワックスやスプレーの正しい落とし方

    ワックスやスプレーをしっかり落とすために、いきなりシャンプーでゴシゴシこする方法や熱めのお湯で洗っていませんか?
    過剰な摩擦や高温での洗髪では、髪の毛や頭皮にダメージを与えやすくなりますのでやめた方がいいでしょう。
    正しい落とし方を実践し、髪の毛や頭皮のダメージを防ぎながら清潔を保ちましょう。

    ①セットした髪の毛全体をぬるま湯で濡らす:シャワーでまんべんなく髪の毛を濡らしますが、摩擦や引っ張りを防ぐために指で空いたりブラッシングせず濡らすだけにするのがポイントです。

    ②トリートメントを髪の毛に揉み込む:手のひらに多めにトリートメントを取り、セットした部分を中心に優しく揉み込みます。
    シャンプーの洗浄剤ではワックスやスプレーの油分を落とすのが難しいため、トリートメントに含まれている油分をなじませて一緒に洗い流します。
    固定力がかなり強い場合は、トリートメントをなじませたまま5分ほど放置しておくと落ちやすくなりますので、ヘアキャップやタオルなどで覆ってから待ちましょう。
    コンディショナーやリンスでも良いですが、おすすめは油分の高いトリートメントです。

    ③入念にすすいだ後シャンプーする:すすぎもぬるま湯を使い、優しく指ですきながら入念に洗い流しましょう。
    すすぎ残しがあるとシャンプーが泡立ちにくくなるため、入念にすすぐことがポイントです。
    シャンプーは通常通り、頭皮も含めてしっかり泡立ててから洗いましょう。

    ④もういちどトリートメントしてからすすいで終了:このトリートメントは髪の保護のためなので、頭皮につかないよう毛先中心に塗布してしっかりすすぎましょう。
    ⑤ドライヤーでしっかり乾かす:濡れた状態の髪の毛はダメージを受けやすいため、ドライヤーを使って短時間でしっかり乾かすことが大切です。
    しっかりワックスやスプレーを落としたところで安心せず、しっかり髪の毛を乾かして髪の毛や頭皮へのダメージを防ぎましょう。

    抜け毛,薄毛,タオル,おすすめ

    ワックスやスプレーの使用中に注意すべき薄毛や抜け毛とは

    ワックスやスプレーを使用していることが影響して薄毛や抜け毛が起こる原因には、「頭皮環境の悪化」が挙げられます。
    正しい使い方や落とし方が実践できていない場合、毛穴の詰まりや炎症がきっかけになり頭皮環境の悪化が続くと薄毛や抜け毛の症状が出るいくつかの脱毛症に進行する可能性があります。
    具体的にどのような脱毛症の発症に注意が必要なのかをみていきましょう。

    AGA(男性型脱毛症)

    AGA,病院,クリニック

    AGAはAndrogenetic (男性ホルモン)Alopecia(脱毛症)の略称で、男性ホルモンに由来する抜け毛を誘発する「脱毛因子」により成長途中の髪の毛が抜けたり、十分成長できずに細く短くなることで薄毛や抜け毛症状が引き起こされる脱毛症です。
    前額部や頭頂部に症状が出ることが多く、見た目から「M字型」や「O字型」と分けられることがあります。
    成人男性の3人に1人が発症すると言われていますが、AGAの発症しやすさには遺伝が大きく関係しています。
    AGAの父親を持つ場合の遺伝や、母方の祖父や曽祖父がAGAの場合も隔世遺伝の可能性があると言われています。
    そのためワックスやスプレーの使用が直接AGAの原因になるわけではありません。
    しかし、AGAを発症じた状態にワックスやスプレーの影響による頭皮環境の悪化が加わった場合、髪の毛の成長に必要な栄養や酸素不足が起こり抜け毛や薄毛の症状が悪化する可能性があります。

    脂漏性脱毛症

    ワックスやスプレーが毛穴に詰まると皮脂がうまく排出されないため、頭皮に過剰な皮脂がたまり皮脂をエサにする常在菌の「マラセチア菌」が異常繁殖することで引き起こされる頭皮の炎症が「脂漏性皮膚炎」です。
    脂漏性皮膚炎にともなう薄毛や抜け毛を「脂漏性脱毛症」と呼びます。
    脂漏性脱毛症は皮脂の分泌が増えることが大きな原因のため、ワックスやスプレーを落とす際の過剰な洗髪や洗浄力の強いシャンプーによる頭皮の乾燥にも注意が必要です。
    正しい洗い方で頭皮に必要な潤いはキープするようにしましょう。

    粃糠性脱毛症

    「粃糠性脱毛症」とは、頭皮全体に細かい乾いたフケが大量に発生する特徴のある脱毛症です。
    毛穴に汚れや埃がたまって皮膚炎が起こることが主な原因で、多くの場合強いかゆみを伴うと言われています。
    AGAや脂漏性脱毛症とは異なり、頭部全体に薄毛や抜け毛の症状が出ることが多いことも特徴として挙げられます。
    ワックスやスプレーを長時間使用すると汚れや埃が付着しやすくなるため、毎日長時間使用している人は特に注意が必要です。

    ワックスやスプレーを使用していてもできる薄毛や抜け毛予防治療や対策とは

    身だしなみを整えるためにヘアスタイルに気をつかうと同時に、薄毛や抜け毛の予防や対策についても気になっている男性が多いのではないでしょうか。
    ワックスやスプレーを使用しながらできる薄毛や抜け毛の予防や対策は、日々の生活の中で簡単に始められるものが多いため、できることから始めていきましょう。

    AGA治療薬の使用

    AGA治療薬には、抜け毛を誘発する原因となる男性ホルモンの生成を抑えるための「プロペシア」や「ザガーロ」などの内服薬と、血行促進による髪の毛の元となる細胞の活性化のための「ミノキシジル」外用薬があり、どちらも日本国内で承認された効果と安全が認められた治療です。
    AGAは進行性でほっておくとどんどん薄毛や抜け毛が進行する脱毛症で、遺伝が大きいことがわかっています。
    「まだ治療は早い」と思われる男性も、遺伝的にAGAの発症の可能性が高い場合などは予防のために検討することをおすすめします。

    刺激の少ないワックスやスプレーなどの整髪料やシャンプーの使用や保湿で頭皮環境を整える

    ワックスやシャンプーなどには「合成界面活性剤」が配合されていることが多く、髪の毛や頭皮へのダメージが気になります。
    髪や頭皮に触れる製品を天然成分や低刺激のものに変更し、さらに頭皮用の保湿剤を使用してダメージをなるべく防いで頭皮環境を整えましょう。
    ワックスやシャンプーを選ぶ際には、「オーガニック」や「低刺激」や「敏感肌用」という表記がポイントになりますので参考にしていただき、自分の肌に合ったものを使いましょう。

    食生活の見直し

    頭皮環境を良い状態に保つためには、頭皮の水分と油分のバランスが大切です。
    ワックスやスプレーを使用していると、頭が蒸れて皮脂が排出されにくくなりやすいため皮脂の分泌量に注意が必要です。
    脂肪分の多い肉類の揚げ物やお菓子を好んで食べていると、皮脂の分泌量が増えてしまいます。
    脂肪分の少ない食事を意識し、皮脂コントロール作用のあるビタミンB2やB6を多く含むレバーや納豆や青魚をうまく初期時に取り入れることをおすすめします。

    まとめ|ワックスやスプレーを使いながらの薄毛予防や治療はAGA薄毛予防治療クリニックへ

    ワックスやスプレーは、使い方によっては薄毛や抜け毛を引き起こすリスクが考えられます。
    しかし薄毛や抜け毛の原因は様々ですので、症状が気になったり予防したい場合は自己判断の対策や治療ではなく、専門家の診断を受けることをおすすめします。
    AGA薄毛予防治療クリニックでは、ワックスやスプレーを使いながらでも可能な薄毛や抜け毛治療を、それぞれの症状に合わせて提案しています。
    正しい使用方法と落とし方を実践し、ワックスやスプレーとうまく付き合いながら、薄毛や抜け毛対策を始めましょう。
    通院不要のオンライン診療が充実していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

    執筆した医師の紹介

    AGA,薄毛,治療,柏崎,医師

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    関連する記事

  • SEARCH