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【医師監修】あなたの髪の手入れ方法は間違っている?頭皮環境の正しい作り方
男性必見!あなたの髪のお手入れ方法は間違っている?頭皮環境の正しい作り方
AGA(男性脱毛症)は、日本人成人男性の3人に1人は発症されていると言われている、今や身近な病気として周知されるようになりました。とは言っても、薄毛はやはり気になりますよね。自分でできる限りのことはやりたい、少しでも良くしたいと考えてインターネット検索などから得た情報をもとに、頭皮ケア方法などを試している方も多いのではないかと思います。しかし髪のお手入れ方法を間違えてしまうと、薄毛や抜け毛が加速してしまう原因につながる可能性があるため、注意が必要です。今回の記事では、よくある髪の毛のお手入れ方法の間違いについての解説を行っていきます。現在気になる症状がある、または既にお手入れをしているという方はその方法が間違えていないかなどを見直し、是非参考にしてみてくださいね。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
間違った髪の毛のお手入れ方法と、正しいお手入れ方法について
それではさっそく、よくある間違った髪の毛のお手入れ方法について解説をしていきます。普段何気なく間違ったお手入れをしてしまっていたり、正しくないお手入れをしてしまうことにより逆に頭皮に負荷をかけてしまっている・・・なんてことも多いです。また正しいとされているお手入れもやりすぎによって逆効果になってしまうこともあります。今からご紹介する間違った髪の毛のお手入れ方法、当てはまるものがないか一緒に確認をしていきましょう。また当てはまるものがあれば、文中で正しいお手入れ方法についても解説をしておりますので、まずはできるところから改善していくようにしましょう。
帽子を常に被り続けている
▶間違ったお手入れ方法
頭皮は紫外線によくない! 紫外線に当たりすぎるとハゲる! といった情報は、薄毛を気にされる方の間では特によく知られている情報ですよね。顔などと同様に頭皮も日焼けをしますし、紫外線を浴びることで髪の毛自体にもダメージを与えてしまいます。そのため紫外線が強くなりがちな夏などは、常に帽子を被っているという方が多いです。また薄毛にコンプレックスを強く抱いてしまっている方は、日差しがない室内などでもずっと帽子を被り続けてしまうということがあります。できれば人に見られたくない、ファッションも一緒に楽しみたい! という気持ちも、もちろん理解できますし、帽子そのものがいけないというわけではありません。紫外線予防も頭皮にとってはとても大切な事です。しかし頭皮環境の観点で考えると、いくら紫外線を避けるためであっても、帽子を被り続けることはあまりよくありません。帽子を被り続けてしまうことで汗が過剰に分泌されてしまったり、通気性が悪い素材の帽子だと頭皮がずっと湿った状態になり、毛穴に雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうのです。▶正しいお手入れ方法
帽子は日差しが強いところだけで着用するようにし、着用時間が1時間以上になる場合は、都度帽子を脱いで汗をぬぐいましょう。こうすることで汗で頭皮が蒸れることを防ぎ、適度な換気を行い雑菌の繁殖を抑えることができます。頭を拭く布なども清潔なものを用意しましょう。長時間のお出かけの際は清潔な布を数枚持つか、使い捨てタイプの低刺激のボディシートを用意しておくと安心です。体質に合わない育毛剤を使い続けている
▶間違ったお手入れ方法
薄毛にお悩みの方であれば、育毛剤は身近なケア用品かもしれません。育毛剤は頭皮の血行改善を行い、抜け毛を予防する働きがあります。ドラックストアなどで購入することができ、手軽に使えるという点でも愛用されている方も多いのではないでしょうか。薄毛に悩む男性にとって育毛剤は強い味方ですが、実は肌に合わない育毛剤をずっと使い続けてしまっているという方もいらっしゃいます。肌に合わない育毛剤を使ってしまうと、頭皮が痒くなったりフケが出てしまったりと頭皮環境が悪化してしまい、抜け毛を促進されてしまう可能性があります。しかし「薬による好転反応かもしれない」と独断で使い続けてしまう方がおり、クリニックに来た時にはかなり頭皮が荒れてしまっていた・・・なんてケースもあります。▶正しいお手入れ方法
育毛剤を使う際には腕でパッチテストを行ってたり、頭皮の一部分にだけ試して様子を見るなどして、アレルギーや異常がないかを確認しながら慎重に使う必要があります。また独断ではなく可能であればクリニックへ行き、自分の薄毛の状態や頭皮環境に合ったものを処方してもらうようにしましょう。クリニックの場合は育毛剤よりも更に効果が見込める発毛剤を購入することもできますので、薄毛の予防だけではなく発毛に期待したいという方はクリニックに相談して使用するものを決めていくことがオススメです。間違えた洗髪を行っている
▶間違ったお手入れ方法
薄毛対策には正しい洗髪を行うことが効果的ですが、汚れを落とそうと意識するあまり、頭皮をガシガシと強い力で洗いすぎてしまったり、シャンプーを大量に使いすぎて頭皮が荒れてしまうといったケースが見受けられます。また男性は短いヘアスタイルの方が多いため、洗髪自体に時間をあまりかけずパパッと洗って完了させてしまっているということもあります。ガシガシ洗いは頭皮を傷つけてしまったり、頭皮に負担がかかりすぎてしまい頭皮環境を悪化させる原因になります。また力任せに洗ってしまうことにより、髪の毛が絡まってしまい抜けてしまうこともあります。洗髪により洗い残しがあると、そこから雑菌が繁殖してしまったり、頭皮や肌荒れにつながります。また一日の皮脂汚れなどが落ち切らず頭皮につまった状態になり、毛穴が炎症を起こし抜け毛につながる可能性があります。▶正しいお手入れ方法
髪の毛の洗髪は、以下の通りです。正しい洗髪方法を行うと「髪の毛を洗うのに結構時間がかかる」と感じるかと思います。シャンプーや汚れは時間をかけて丁寧に流すことで、しっかり落ちますので、いつもよりも丁寧に時間をかけて行うことを意識してみてくださいね。①髪を洗う前に十分に髪をブラッシングし、大きな汚れや髪の絡まりを取り除く。
②お湯で時間をかけて予洗いをする。この際に汚れを落とす気持ちで丁寧に洗う。
③シャンプーを手の平で十分に泡立て、髪の毛にのせる。
④指の腹で頭皮、髪の毛を洗う。頭皮はマッサージをするようにし、汚れを浮かせる。
⑤お湯でしっかり洗い流す。シャンプーのヌメリが残らないように注意する。
⑥完了したら丁寧にタオルでぽんぽんと叩き、髪を乾かしていく。ブラシを正しく使えていない
▶間違ったお手入れ方法
髪の毛の絡まりは抜け毛や切れ毛につながることもあります。そのため薄毛に悩む男性で、ケア目的でヘアブラシを使っているという方も多いかと思います。しかしこのヘアブラシも、正しく使えていないと頭皮や髪の毛にとって負担になってしまいます。例えばヘアブラシの先端を強く頭皮に押し当ててしまっていたり、髪の毛の絡まりを取ろうと無理に引っ張ってしまっていたりなどしていませんか? このようなブラシの使い方をしてしまうと、逆に薄毛や抜け毛を悪化させてしまうこともあります。▶正しいお手入れ方法
ブラシを使う際には、頭皮に押し当てないよう注意しましょう。髪の毛の絡まりがある場合には、時間をかけてその部分を丁寧にブラシで取り除いていきます。またブラシは皮脂が付きやすく雑菌繁殖しやすい環境であるため、ブラシを使った後は抜けた髪の毛を取り除き、可能であれば都度ブラシを掃除するようにしましょう。取り外せないブラシの場合は、綿棒などでお手入れすると細部まで綺麗にすることができますので、是非試してみてくださいね。ブリーチやパーマを頻繁に行っている
▶間違ったお手入れ方法
お手入れ方法というわけではありませんが、こちらもよくある髪の毛へのNG行為です。髪の毛のお洒落は老若男女関係なく、いつだって楽しみたいものです。しかしブリーチやパーマなどは髪の毛が細くなってしまうこともあり、薄毛に悩む方には頻繁な利用をあまりオススメできません。薄毛隠しが特異なヘアサロンなどではパーマによる薄毛隠しなどを推奨していたりもしますが、髪の毛に負荷がかかるということは忘れずに、美容師さんとよく相談した上で行うようにしましょう。またブリーチなどはハイトーンカラーを楽しみたい方にはとても魅力的なものですが、ブリーチ後は頭皮がとても敏感になっており非常に乾燥しやすくなります。頭皮へのダメージと同時に、髪の毛そのものにも大きなダメージがかかってしまうことも多いです。髪の毛が痛むことにより、薄毛や抜け毛が進行する可能性もあります。▶正しいお手入れ方法
可能であればブリーチやパーマを避けたメニューを選ぶようにし、どうしてもやりたいというようであれば、頭皮に負担の少ないケア剤が使われたものを使ってもらうように美容師さんに伝えましょう。また頭皮の状態も確認してもらい、やらない方がよさそうな場合は日を改めコンディションがいい日に行うなど、頭皮へ最大限の配慮をしましょう。高温のヘアアイロン、ドライヤーを頻繁に使用している
▶間違ったお手入れ方法
薄毛を少しでも隠したい、また髪の毛のお洒落を楽しみたい! という方もでヘアアイロンを使用されている方も多いかと思いますが、ヘアアイロン使用時の温度に注意です。ヘアアイロンは高温になればなるほど髪の毛へのダメージが大きくなり、髪の毛が乾燥した状態になってしまいます。また髪の毛を強く引っ張り伸ばしてしまうと、髪の毛のキューティクルを傷める原因にもつながります。ドライヤーの高温もヘアアイロンのように、髪の毛に大きな負荷をかけてしまいます。よくありがちなのはドライヤーを高温設定しに髪の毛すれすれまで近づけて、髪の毛を強く引っ張りながら乾かしてしまうというケースです。ヘアアイロンのように熱に対する意識が低くなりがちなドライヤーですが、ヘアアイロンのように熱による乾燥やキューティクルの脱落が起きてしまうことがあります。▶正しいお手入れ方法
ヘアアイロンは200度ほどの高温設定ができるものがほとんどですが、ヘアアイロンを使う際は短時間かつ160度以下の温度で使用するよう心がけましょう。ヘアアイロンを使う前に髪をブロッキングすることで、同じ場所にヘアアイロンをかけてしまうという失敗を防ぐことができ、何度も同じ髪の毛にヘアアイロンを当ててしまうなどして起きる髪の毛へのダメージを、最小限に抑えることができます。またドライヤーを使う際は可能な限りタオルドライを行い、十分に髪の毛を乾かした後に、中低温で髪から離してドライヤーで乾かすようにしましょう。こうすることで乾燥と熱から髪の毛を守ることができます。間違った髪の毛のお手入れをしていると、どうなるの?
ここまで日常生活で起きてしまいがちな間違ったお手入れや、髪の毛にダメージを与える行為について解説してきました。当てはまったという方は要注意です。自覚のないまま髪の毛を傷めつけてしまっていたり、頭皮環境を悪化させてしまっている可能性があります。健やかな頭皮環境と髪の毛を守るためにも、ひとつずつできる部分から改善をしていきましょう。またここでは、間違ったお手入れ方法を続けると具体的にどういった影響が出る可能性があるのか、解説をしていきます。今現在以下の状況になってしまっていないか確認しながら、間違ったお手入れ方法を続けてしまうリスクを一緒に見ていきましょう。
頭皮環境が悪化する
文中でも触れていますが、雑菌や頭皮汚れを間違ったお手入れ方法により増やしてしまうことで、頭皮環境が悪い方に傾いてしまいます。雑菌が繁殖した頭皮は臭いを感じることもあります。また適切なケアを行えていないと、頭皮が乾燥してしまうこともあり、フケ、発疹や痒みなどの症状が出る場合があります。
抜け毛、薄毛が進行する
髪の毛や頭皮にダメージがかかり続けてしまことにより、ヘアサイクルが乱れ抜け毛が増えてしまうことがあります。個人差があるものの、抜け毛は平均1日で100本前後と言われています。普段生活している分には100本ほど抜けてもそこまで気にならないことが多いですが、頭皮トラブルなどで抜け毛が増加している場合、枕やヘアブラシにつく抜け毛などが目につくようになります。日常生活の中で抜け毛を目にする機会が多くなった方は、抜け毛が増えている可能性が高いためお手入れ方法が合っていない可能性が高いです。抜け毛が増えていくことで、全体的に髪のボリュームが減り、薄毛が気になってしまう方もいらっしゃいます。
AGA(男性脱毛症)が悪化する
普段の間違ったお手入れ方法により、AGAを悪化させてしまう可能性があります。AGAは自力では治すことができず、治療をしない限り進行してしまいます。そのため生活習慣を改善したところで意味はないのではないか、と思われる方も多いですが、間違ったお手入れ方法などの生活習慣が積み重なることで頭皮環境が悪くなり、結果としてAGAを悪化させてしまう可能性があります。AGA治療においては生活習慣の指導を行うこともあり、日常生活の中で頭皮の負担になることは治療中であってもできる限り取り除く必要があります。AGA治療中の方もAGAの予防を目的としている方も、普段のお手入れを見直すことでAGAによる症状を悪化させないことにもつながりますので、間違ったお手入れをしてしまっていたという方は、今日から改善するようにしましょう。
AGAでお悩みの方は、まずは専門クリニックへ!
今回は普段のお手入れ方法について解説をしてまいりました。いかがでしょうか。気付かずに間違ったお手入れ方法を行ってしまっていた、という方は多いのではないかと思います。この機会に正しいお手入れ方法を行うようにし、抜け毛や薄毛の予防・対策を行っていきましょう。しかしAGAは進行型の病気ですので、残念ながら自力で頑張っても完治することはありません。AGAの改善方法として食事や日常のケア方法を見直すことは、頭皮環境にとってもとてもいいことですが、AGAの進行が早い方であればその間にもどんどん抜け毛・薄毛が進行していってしまいます。まずは今あるAGAの進行を抑制するため、AGA専門クリニックや医院を受診するようにしましょう。AGAの根本的な原因は服薬などを行うことで抑えることができ、自力で改善するよりも効果が見込めます。その上で日常生活の中でできる改善点を見つけ出し、服薬と合わせて行うことでよりAGAの抑制・改善が見込めます。
執筆した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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