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白髪が多いと薄毛になるって嘘?薄毛と白髪の関係性を徹底解説
「白髪が増えてきたのと同時に薄毛が気になるようになった」と感じている男性は、白髪に薄毛の原因があるのではないかと考えるのではないでしょうか。
世間には白髪と薄毛の関係についていろいろな噂があり、「白髪を抜くともう髪が生えなくなるらしい」など耳にしたことがあるかもしれません。
今回は、白髪が薄毛の原因とされる原因など気になる関係性について解説するとともに、白髪と薄毛に共通する対策方法の紹介やウワサの嘘ホントにもお答えします。
白髪と薄毛が気になる男性は、ぜひ参考にご覧ください。
【記事のポイント】
・白髪そのものは薄毛の原因にならない
・白髪が増えるメカニズム
・白髪の増加や薄毛が気になる場合に共通する原因
・白髪と薄毛の対策におすすめの方法4選
・白髪と薄毛の関係性にまつわるよくあるウワサの嘘ホント■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
白髪そのものは薄毛の原因にならない
白髪とは、成長過程で取り込まれる色素が、何らかの原因で取り込まれないまま成長した色のついていない髪であり、白髪そのものが薄毛の原因になるわけではありません。
成人男性における薄毛の原因の多くはAGA(男性型脱毛症)で、20代以降に3人に1人の割合で発症することがわかっています。
AGAの原因は、男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」が「アンドロゲンレセプター(ホルモン受容体)」と結びついて発生する、「脱毛因子」により成長途中の抜け毛が増加することだと言われています。
AGAの発症しやすさにはジヒドロテストステロンを生成するための還元酵素である「5αリダクターゼ」の活性度や、アンドロゲンレセプターの感受性の高さが影響しますがどちらも遺伝性であることがわかっています。
そのため「白髪を発見したら即薄毛になる」と焦る必要はありませんが、白髪の発生原因や急増時には薄毛にも関係する場合がありますので注意が必要です。白髪が増えるメカニズムとは
ブロンドや黒髪など色の違いが見られるものの、人間の髪はもともと色がついていて段々白髪が増えてくると認識している人が多いのではないでしょうか。
しかし、髪は成長初期の細胞の段階では色がついておらず成長途中に着色されるため、何らかの原因で着色しなかった髪が白髪となります。
ここでは白髪が発生する原因やメカニズムについて以下のポイントで解説します。
・白髪の原因別2タイプ
・白髪の発生と増加の原因白髪の原因別2タイプ
タイプ①メラノサイトの活動低下による白髪
髪の色は体内に存在する「メラニン」という色素の量で決まり、メラニンは「メラノサイト(色素幹細胞)」が生成しています。
メラノサイトが色素を作るよう指令を受けると、「チロシン」というアミノ酸の一種を利用してメラニン色素を生成します。
欧米人にブロンドの人が多く、アジア人に黒髪が多いのは、メラニン色素の種類と量の違いによるもので、メラノサイトの働きによる着色に違いはありません。
メラニン生成指令が伝達されなかったり、チロシンが不足することやメラノサイト自体の活動が低下していると、メラニンが生成されず髪に色がつかない白髪となります。
このタイプの白髪の場合、メラノサイトの活動が活発化されメラニンが増えると髪色が戻る可能性が挙げられます。タイプ②メラノサイトの減少や欠乏による白髪
メラノサイトが減少または欠乏し、メラニンが作り出せないために発生する白髪です。
体質でメラノサイトが少ない場合や、遺伝やフェニルケトン尿症などの病気によることもありますが、加齢によるメラノサイトの減少は白髪の最も多い原因と言われており、回復が難しいため髪色が戻る可能性が低いと言われています。白髪の発生と増加の原因
通常では、髪の元となる「毛母細胞」がメラニン色素を取り込みながら細胞分裂して成長していくため、髪に色がつきますが、メラニン色素が作られなかったり、メラニンを取り込めずに毛母細胞が成長を続けることで白髪が発生します。
白髪が増加する原因となるメラノサイトの活動低下には、以下の原因が考えられます。
・加齢による細胞の減少や活性酸素の蓄積による細胞の老化
・偏った食事や不規則な食生活による栄養不足
・ホルモンバランスの乱れによる色素生成指令の伝達不良
・遺伝や病気によるメラノサイトの減少白髪の増加や薄毛が気になる場合に共通する原因とは
白髪の原因であるメラノサイトの活動低下や欠乏と、薄毛の原因である男性ホルモンや遺伝に関連がないことは先述しましたが、白髪の増加と薄毛の進行の背景には関係性があり、共通する原因がいくつか挙げられます。
白髪と薄毛に共通する以下の原因について、くわしく解説します。
・加齢による細胞の老化
・睡眠の質の低下など生活環境の悪化
・食生活の乱れや栄養不足
・ストレスの増加によるホルモンバランスの乱れ加齢による細胞の老化
白髪の増加や薄毛の進行の原因には、ともに老化現象のひとつである細胞の活動低下が考えられますが、老化現象には「活性酸素」という酸素の代謝物質が過剰に産生されることが影響しています。
活性酸素は適量であれば免疫や感染防御の働きをする大切な物質ですが、過剰に産生されると酸化ストレスや細胞障害を引き起こすため、メラノサイトや毛母細胞の減少や活動低下にも影響すると考えられます。
活性酸素の産生量は紫外線や大気汚染などの環境要因や食生活やストレスなど日々の生活の中で変化するため、個人差が大きく現れることから加齢による白髪の増加や薄毛の進行には個人差があると言えるでしょう。睡眠の質の低下など生活環境の悪化
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には髪の成長を促進する作用があるため、睡眠不足や睡眠の質の低下は髪の成長に影響するおそれがあり、白髪の増加や薄毛の進行の原因となる可能性があります。
また、運動不足は体の代謝を低下させ、頭皮の血流を悪化させたり細胞の活動を低下させることから、髪の成長不足を招くおそれがあります。
さらに、喫煙習慣は血管を収縮させたり一酸化炭素による酸素不足が習慣的に起きるため、頭皮の血流が妨げられて髪の成長に影響をおよぼすため注意が必要です。食生活の乱れや栄養不足
メラノサイトと毛母細胞に共通している活動低下の原因として、食生活の乱れや栄養不足が挙げられます。
髪は主にケラチンというタンパク質でできているため、良質なタンパク質とタンパク質の代謝に必要な亜鉛やビタミンなどの栄養素が不足すると、髪が十分成長できないおそれがあるため、白髪の増加や薄毛を進行させる原因となるのです。
また、食事回数が少なかったり食事時間が不規則といった食生活の乱れは、栄養の摂取効率が悪くなるため頭皮や髪への栄養が不足し髪の成長に影響する原因となりますので、食事内容のみではなく食生活にも注意が必要です。ストレスの増加によるホルモンバランスの乱れ
「ストレスで髪が抜ける」、「ストレスがひどくて白髪が増えた」などストレスと白髪や薄毛の関係が話題になることは多く、実際にストレスが過剰にかかってホルモンバランスが乱れると、白髪の増加や薄毛の進行の原因になる可能性があります。
ストレスが過剰にかかると、体内では交感神経が優位になって「アドレナリン」というホルモンを放出し、体を興奮状態に保とうとする防衛作用があります。
しかし、アドレナリンが放出される状態が長く続くと、睡眠不足や睡眠の質の低下をまねくおそれや血圧の上昇による血流の変化の可能性があるため、ストレスを受け続けないように対策する必要があります。白髪と薄毛の対策におすすめの方法4選
白髪の増加と薄毛の進行を予防したり改善するためには、共通した対策が必要です。
日々取り入れられる以下の方法について紹介しますので、できることから始めていきましょう。
・生活習慣の見直し
・ストレスを溜めないよう発散する
・紫外線対策や頭皮ケアによるダメージ予防
・AGA治療を検討する生活習慣の見直し
髪の成長には成長ホルモンの分泌が不可欠ですので、睡眠習慣の見直しが大切です。
成長ホルモンは入眠後最初に訪れるノンレム睡眠という深い睡眠の30分後に最大量分泌され、3〜4時間分泌が続くと言われています。
そのため入眠後すぐに深いノンレム睡眠に入れるよう、睡眠の質を高めるように入眠2時間前には入浴と食事を済ませリラックスした状態を作るようにしましょう。
リラックスのためにはPCやスマホなどのブルーライトを浴びないようにして、照明を暗くしたりアロマを焚くことも副交感神経を優位にさせる効果が期待できますので是非やってみましょう。ストレスを溜めないよう発散する
ストレスを溜めないようにするためには、1日の中で数十分でもいいのでストレスの原因について考えず、別のことに集中する時間を作って発散することがおすすめです。
体を動かすことや映画鑑賞や読書など自分の好きなことに集中することや、入浴や睡眠の時間を確保してしっかり体をリラックスさせることもストレス発散の方法のひとつと言えます。
好きなものを食べたりお酒を飲むこともストレス発散になりますが、量が多いと胃腸障害や睡眠障害など思わぬ健康被害をまねくおそれがあるため、たまに少し楽しむ程度にして他の発散法を見つけましょう。紫外線対策や頭皮ケアによるダメージ予防
紫外線による刺激や乾燥による頭皮のダメージは、頭皮の炎症による髪の成長不良をまねくおそれがありますので日常生活に頭皮ケアを取り入れることをおすすめします。
日傘や帽子などで紫外線をカットする方法や、スプレータイプやローションタイプの日焼け止めを使用する方法など、自分でできる方法を見つけましょう。
また、日焼け止めを使用したり皮脂の分泌が多い場合には、スカルプケア用のシャンプーを使用し頭皮をキレイに保つことが大切です。
頭皮ケアにはシャンプー後のドライヤーでしっかり髪を乾かすことも大切ですので、自然乾燥している男性は今日から見直してみましょう。AGA治療を検討する
AGA治療には、ジヒドロテストステロンの生成を抑える内服薬や毛母細胞を活性化させたり血流を促進する外用薬などがあります。
外用薬には「ミノキシジル」という頭皮の血行促進と毛母細胞の活性化効果のある成分が配合されており、白髪にも使用可能です。
ミノキシジルによるメラノサイト活性化効果については記載されていませんが、血行促進による細胞の活性化という効果はメラノサイトにも影響し細胞の働きが活発化する可能性があるかもしれません。
発毛が認められて白髪が増えた場合は、白髪染めなどで対処することをおすすめします。白髪と薄毛の関係性にまつわるよくあるウワサの嘘ホント
白髪と薄毛の関係性にまつわるウワサは世間に多く広まっているため、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ここでは白髪への対処法に関する関係性のウワサについて、嘘かホントかお答えします。
白髪の対処法として、やっていいこと悪いことも紹介していますので、是非参考にして下さい。ウワサ①白髪を抜くと髪が生えてこなくなるって本当?
ホント(可能性がある)です。
髪を引き抜くという行為は、毛包や毛細血管を傷める原因になるためとても危険です。
白髪を抜いても次にまた白髪が生えてくるため、髪の色が戻ることを期待して抜くことはやめましょう。
白髪を抜き続けていると、ダメージの蓄積や毛母細胞の消失などにより髪が生えなくなる可能性がありますので、白髪が伸びるのが気になる場合は根本でカットするか白髪染めすることをおすすめします。ウワサ②白髪染めするとハゲるって本当?
嘘です。
ヘアサロンで定期的に白髪染めしている場合はほとんど問題ないため、白髪染めイコールハゲというウワサは嘘だと言えますが、セルフカラーの間違った使い方で頭皮や髪の成長に影響する可能性があります。
白髪染めの染料には酸化染料やアルカリ剤などの化学物質が使われており、頭皮につくとアレルギー反応や接触性皮膚炎を起こす可能性があります。
すると、頭皮環境が悪化して髪が抜けやすくなり、薄毛になる可能性があります。
白髪染めによる薄毛予防のためには、ヘアサロンで染めることや染める間隔を最低2〜3ヶ月あけるなどの方法や、頭皮に影響の少ないヘアマニキュアやヘナなどで染める方法を検討しましょう。ウワサ③白髪を抜くとどんどん白髪が増えるって本当?
嘘です。
白髪はメラニン色素を取り込まずに成長した髪で、メラノサイトの欠乏や活動低下によるものです。
そのため白髪が周囲の髪に伝染するということはなく、もちろん抜いたからといって周囲に白髪が増えることもありません。まとめ|白髪と薄毛が同時に気になったら要注意!薄毛対策はAGA専門クリニックへ相談を
白髪の発生は着色にかかわる色素細胞に原因があるため、白髪がもともと多い場合や髪の量は変わらず白髪が増えてきた場合には、薄毛との関連は少ないと思われます。
しかし、白髪が増えてきたと同時に薄毛や抜け毛が気になってきたら要注意です。
白髪が増える原因と薄毛に共通する原因の中で、自分に当てはまるものがあればしっかり対策しましょう。さらに、薄毛の原因がAGAの場合は白髪が多くても治療可能です。
AGAは進行性で、治療が遅れると薄毛や抜け毛がどんどん増えていくため、気になったらすぐにAGA専門クリニックに相談しましょう。医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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