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  • 【医師監修】男性の髪の毛の本数・抜け毛の本数のキホン

    男性の髪の毛の本数・抜け毛の本数のキホン

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    抜け毛の本数が増えるとこのまま薄毛になってしまうのではないか、と不安になりますよね。髪は生え変わるときに自然に抜け落ちるので、多少の抜け毛は問題がありません。ただし、明らかに本数が増えている場合は薄毛が悪化する可能性があり注意が必要です。この記事では男性の抜け毛の本数やメカニズムを説明し、薄毛にならないための対策方法を紹介します。抜け毛の本数が気になる方はぜひ最後まで目を通してくださいね。

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    一般的な抜け毛の本数

    男性の髪は1日にどのくらい抜けるのでしょうか。人間の髪の毛は約10万本です。そのうち、約50本~100本の髪が1日に抜けます。また季節や環境によっては、100本より多く抜けることもありますが、特に心配はありません。1日に100本程度の抜け毛は髪の正常な成長周期によるもので、髪が生え変わるときに生じます。抜け毛のメカニズムについて次の章で詳しくみていきましょう。

    抜け毛のメカニズム

    正常な抜け毛はヘアサイクルと呼ばれる髪の成長周期に伴って起こります。さらに、季節の変わり目やシャンプーで抜ける場合もありますが、本数が多くない場合は正常な抜け毛と考えて問題ありません。それぞれのメカニズムを解説します。

    休止期の髪が抜ける

    髪は1日に0.3mm程度伸び4~6年の寿命で生え変わります。髪の成長周期(ヘアサイクル)は3つのステージがあり、それぞれのステージで髪は次のように変化していきます。

    成長期(2~6年):髪の毛が太く長く成長する時期。毛根にある毛母細胞では細胞分裂が繰り返されます。
    退行期(2~3週間):髪の毛が抜け落ちる準備を始める時期。髪の成長が止まります。
    休止期(3~4カ月):新しい髪の毛の準備をする時期。寿命を終えた髪が抜け落ちます。

    通常は休止期状態の髪が抜け落ち、頭皮では新しい髪の毛が作られ次第に生えてきます。10万本のうちの100本は、全体の0.1%程度なので心配は不要です。

    季節の変化で抜ける

    季節の変化で抜け毛が増減することがあります。とくに夏から秋にかけては抜け毛が増え、1日に200本程度抜けることもあると言われています。夏から秋にかけて抜け毛が増えるのは以下の理由があると考えられています。

    ・夏に蓄積された紫外線ダメージが秋にかけて現れるから
    ・夏は自律神経が乱れやすくなるから
    ・動物の換毛期の名残があるから

    一時的な抜け毛の増加で冬になって本数が落ち着くようであれば特に気にする必要はありません。

    シャンプーで抜ける

    1日の抜け毛はシャンプー時に集中します。ただし、シャンプーが原因で髪が抜けるわけではありません。自然に抜け落ちた髪の毛が、シャンプー時に洗い流されることでシャンプー中に抜け毛が集中しているだけです。シャンプー時に髪が抜けるからと言って心配しすぎないようにしましょう。

    本数が増えてきた!?異常な抜け毛にご注意

    正常範囲の本数を超えて、1日に200本以上髪が抜ける場合は髪や頭皮に異常が生じている可能性があります。異常な抜け毛は髪の毛が成長しないまま抜けてしまうことが原因で起こり「異常脱毛」と呼ばれます。異常脱毛は、疾患・ストレス・生活習慣の乱れ・頭皮環境の悪化によってヘアサイクルが乱れることで生じます。

    次のような抜け毛が見られる場合は、薄毛につながる異常な抜け毛の可能性があります。

    ・抜け毛が多い
    ・抜け毛が短くて細い
    ・毛根の形がおかしい

    それぞれ詳しくみていきましょう。

    本数が多い

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    いつもより抜け毛の本数が増えた」と感じる場合、異常脱毛が起こっている可能性があります。異常脱毛の本数の目安は1日に200本以上です。何日も続いて抜け毛の本数が多い場合は季節の変わり目に関係なく、頭皮に問題があることを疑いましょう。

    枕に髪の毛がたくさん落ちている、排水溝にたまる髪の毛の量が増えている、床に落ちている髪の毛が目立つようになる、など感覚的に増えていると感じる場合にも注意が必要です。

    細くて短い髪が抜ける

    異常脱毛で抜けた毛には短い・細い・弱々しい・柔らかいなどの特徴があります。ヘアサイクルに異常が生じると、成長期である髪が成長しなくなり、成長の途中で細くて柔らかい髪が抜けてしまうからです。抜けた毛が通常の髪の毛よりも短い場合も注意が必要です。産毛のような柔らかい髪・毛先が細い髪・短い髪を見つけたら何かしらの異常を疑うようにしましょう。

    毛根が異常

    髪の毛の毛根を見たことがありますか?毛根は髪の根本の部分で通常の抜け毛と成長途中で抜けてしまった異常な抜け毛は毛根の形が異なります。

    抜け毛が増えたと感じたら、抜けた髪の毛の毛根の色や形を見てみましょう。通常の抜け毛であれば、毛根は根元に向けて白っぽい色をしていて、マッチ棒の先のように丸く膨らんだ形をしています。毛根に次のような特徴がある場合は注意が必要です。

    ・全体的に色が白っぽい
    ・全体的に色が黒い
    ・形がとがっている
    ・形にくびれがない
    ・先からしっぽのようなものが出ている
    ・触るとべたべたしている

    色や形に上のような特徴がある場合は異常な脱毛が起こっているサインかもしれません。

    抜け毛の原因は?薄毛につながる抜け毛を見極めよう

    季節に関係なく抜け毛の量が増えてきたり、太さや長さに上で紹介したような特徴が見られたりする場合は、薄毛につながる可能性があります。薄毛の進行を止めるためには原因を正しく理解し、対策を行うことが重要です。薄毛の原因や対策について詳しく説明します。

    AGA(男性型脱毛症)

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    薄毛の大きな原因の一つが脱毛症です。AGAは、男性型脱毛症のことで、日本人男性では成人の3分の1が発症すると言われています。AGAは以下のアルファベットの略です。

    A(Androgen=男性ホルモン)
    G(genetic=遺伝)
    A(Alopecia=脱毛症)

    AGAになると、髪を作る「毛包(もうほう)」が成長しなくなります。髪が太く・長く育たないまま抜けることで異常な抜け毛が増えます。

    薄毛の進行は人によって異なり、大きく3パターンに分けられます。

    ①M字…おでこの左右の剃りこみ部分から薄毛が進行するパターン。おでこの中心には髪が残っているので、正面から見るとMの形に見えます。
    ②O字…頭頂部から円状に薄毛が進行するパターン。頭上から見るとOの形に見えます。正面には髪の毛があるので、自分では気づきにくく周囲の人に指摘されて気づくことが多いようです。
    ③U字…おでこから頭頂部にかけて薄毛が進行しているパターン。M字やO字よりも薄毛が進行している状態で、側頭部と後頭部にしか髪が残っていないため、誰から見ても薄毛であることが明らかです。

    細い髪の毛が増える・抜け毛の量が増える・髪の毛のハリやコシがなくなるなどはAGAの初期症状です。

    AGAの主な原因は以下の項目が挙げられます。

    ・遺伝
    ・ホルモンバランス

    AGAは進行性の脱毛症で、放っておくと薄毛が進行し、多くの髪の毛が抜け落ちてしまいます。脱毛症には、ほかにも円形脱毛症や女性に起こりやすいびまん性脱毛症などがあります。これらの脱毛症は自力で治療することが難しいので、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

    食生活の乱れ

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    薄毛の原因には食生活の乱れが関係します。薄毛の引き起こす可能性がある食事が高脂質・高カロリーな食事です。

    脂っぽい食事が多いと皮脂の分泌量が増え、頭皮がべたつきます。皮脂が増えて、頭皮がべたつくと、毛穴がつまり頭皮環境が悪くなって抜け毛が増える可能性があります。また、髪の成長に必要な栄養が頭皮に送られなくなり、健康が髪の毛が育たなくなる恐れもあります。次の3つの栄養素は、髪の成長を助けてくれる栄養素です。積極的に摂取していきましょう。

    ・タンパク質(肉・魚・乳製品など)=髪の主成分、髪を作り出す
    ・ビタミン(野菜・果物)=頭皮の健康状態を保つ
    ・亜鉛(牡蠣・レバーなど)=髪の成長をサポートする

    食事で栄養素を取ることが難しい場合は、サプリメントを活用してみてください。脂質・糖質・塩分の取りすぎに注意して、バランスの良い食事を心がけましょう。

    睡眠不足

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    睡眠時間が短いことも、薄毛の原因になります。睡眠不足でエネルギー代謝が悪くなると、髪に十分な栄養が届かなくなるからです。しっかりと寝る時間を確保することは、髪だけでなく身体全体に良い効果があります。健康な毎日を送るためにも、早寝早起きを心がけましょう。

    寝る前にお風呂に入って体を温める、ストレッチをする、寝る前にスマートフォンの操作をしない、など少し意識をするだけで睡眠の質改善が期待できます。

    ストレス

    強いストレスはヘアサイクルに乱れを生じさせ、薄毛を加速させる恐れがあります。強いストレスで副交感神経が優位になり、頭皮の血行が妨げられ髪に十分な栄養が送られなくなるためです。

    ストレスを溜め込みがちな人は、次のことを試してみてください。

    ・良質な睡眠
    ・適度な運動
    ・趣味の時間を確保する
    ・家族や友人とゆっくり食事をする
    ・お風呂に浸かる

    抜け毛を気にすることがストレスになる人は早めにクリニックを受診して原因を明らかにすると良いでしょう。ストレスを溜め込まないよう、日々の生活の中で上手に発散していきましょう。

    誤ったヘアケア

    誤ったヘアケアを習慣にしてしまうと、薄毛の誘発につながります。洗浄力が強すぎるシャンプーや、強い力でゴシゴシ洗う方法は頭皮環境を悪くする可能性がありおすすめできません。かゆみがでる・湿疹ができる・フケがでる・脂っぽくなる・頭皮が乾燥して突っ張るような状態が見られたら、ヘアケアに問題がある可能性があります。毎日のシャンプーやドライヤーなどの基本的なケアを見直して、髪に良い習慣を取り入れていきましょう。

    正しいヘアケア方法を説明しますので、自身の毎日のケアに取り入れてみてください。

    ・シャンプーは1日に1回まで
    過剰に髪の毛を洗うと、頭皮が乾燥して血行が悪くなります。必要な皮脂を落としてしまわないよう、シャンプーは1日1回までにしてください。

    ・洗浄力の弱いシャンプーを使用する
    上記のシャンプーの回数が多すぎる場合と同様に、洗浄力が強すぎるシャンプーを使うと必要な皮脂を洗い流してしまいます。適度な洗浄力のシャンプーや、自身の肌質に合ったものを使用するようにしましょう。

    ・指の腹を使って優しく洗う
    ゴシゴシと強い力で洗うと、頭皮が傷つき炎症やかゆみを引き起こします。指の腹を使って、頭皮にやさしく触れる程度の力加減で洗うようにしましょう。

    ・頭皮をマッサージする
    頭皮をマッサージは頭皮の血行を改善し、髪の成長に良い効果をもたらします。お風呂の最中など、身体が温まっているときに行うと特に効果的です。指の腹を使って、頭全体をもみほぐすようにやさしくマッサージしてみましょう。

    正しいヘアケアは今ある髪を守り、強い髪が生えてくるための土台を作ってくれます。できることから取り入れ、薄毛対策を始めていきましょう。

    紫外線

    薄毛の原因となるダメージの一つに、紫外線があります。紫外線とは太陽の光の一つで、日焼けなどの原因になります。夏以外も一年中降り注いでいて、目には見えませんが、次のようなトラブルを引き起こします。

    紫外線が引き起こすトラブル
    ・細胞の老化を促進させ、ハリや弾力を失わせる
    ・炎症や色素新着を引き起こす
    ・肌の表面の細胞やDNAにダメージを与える

    身体と同じように、髪や頭皮でも紫外線を浴びることによってさまざまなトラブルが起きます。

    ・頭皮のやけど
    ・髪を作る細胞へのダメージ
    ・光老化
    ・頭皮の乾燥
    ・髪の脱色/ダメージ

    紫外線のダメージを防ぐためには、身体に日焼け止めを塗るように髪にも日焼け対策を行うことが重要です。帽子・日傘・日焼け止めスプレーなどを使用して外出時の紫外線対策を忘れないようにしましょう。

    加齢

    加齢による皮膚の老化も薄毛の原因の一つです。老化した頭皮が硬くなることで血行が悪くなり、髪の成長に必要な栄養が送られなくなるためです。

    硬くなった頭皮の血行を促進するためには頭皮のマッサージがおすすめです。いつものシャンプーにプラスして、指の腹を使って頭皮を優しくマッサージしましょう。頭皮の血行が促進されて薄毛の防止をしつつ、リラックス気分を高める効果もあります。

    喫煙

    喫煙も抜け毛を増やす原因の一つです。タバコに含まれるニコチンが毛細血管を収縮させて、頭皮の血行を悪くするからです。頭皮の血行が悪くなると、髪に栄養が届けられなくなり、抜け毛や薄毛が進行します。

    また喫煙は、AGAを引き起こす男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を増加させるともいわれています。薄毛の改善のためには禁煙が一番です。いきなり禁煙するのが難しい人は本数を減らす「減煙」から始めていきましょう。

    薄毛対策をしても薄毛が改善されない場合は・・・

    薄毛対策をしても薄毛が改善されない場合は、AGAなどの脱毛症を発症している可能性があります。食事や睡眠が原因になっている事柄を解消すれば治りますが、AGAなどの脱毛症が原因で抜け毛が増えた場合は、自力での治療は困難だからです。脱毛症の治療は医療機関で投薬治療や光治療などを受けて、AGAを引き起こす男性ホルモンを抑制する必要があります。

    AGAは進行性の脱毛症なので、放置すればするだけ薄毛が進行して治療が長引く可能性があります。薄毛対策は早めの取り組みが肝心です。

    まとめ

    男性の抜け毛は1日に100本程度であれば問題ありません。季節の変わり目やシャンプー時の抜け毛もあまり気にしすぎる必要はありません。ただし、1日に200本程度抜ける状態が続き、短くて細い抜け毛が目立つのであれば、頭皮になんらかのトラブルがある可能性があります。

    薄毛の原因は自分で特定することが難しく、放っておくと薄毛がどんどん進行してしまう場合があります。食事や睡眠の改善など自分でできる薄毛対策を取り入れつつ、専門クリニックで医師に相談してみましょう。オンライン治療であれば、従来の治療よりも時間も費用も抑えられるので忙しい人や費用が気になる人にもおすすめです。抜け毛の心配をなくして毎日気持ちよく過ごせると良いですね。

    解説した医師の紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

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