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髪を洗うのは朝?夜?薄毛の方必見の効果的なシャンプー術を紹介
シャンプーは髪の毛や頭皮の汚れを落として清潔を保つため、日々の生活で欠かせない作業です。朝にシャンプーをしたり、夜にシャンプーをしたり生活習慣は人によってさまざまですが、シャンプーの時間帯に気を付ける必要があることは知っていますか?特に薄毛が気になっている人は、頭皮にダメージを与えないために正しい方法でシャンプーをすることが重要です。
この記事では、シャンプー時間帯や方法など、髪を洗う際に気をつけたいことをまとめました。毎日のシャンプーを見直して、髪に良い方法を取り入れていきましょう。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
髪の毛に良いのは朝シャン?夜シャン?—答えは、夜!
1日のいつシャンプーをしていますか?朝、夜、あるいは朝と夜2回シャンプーをするという人もいるかもしれません。髪にとってシャンプーをするのに良い時間帯は、実は夜です。夜のシャンプーには次のようなメリットがあります。
・髪についた汚れやスタイリング剤を落とせる
・就寝中に頭皮で雑菌が繁殖するのを防げる髪は成長ホルモンの働きで寝ている間に最もよく成長します。夜にシャンプーをして頭皮についた汚れを落とすことによって、毛穴のつまりが改善され髪の成長にとって良い環境が作られます。また、就寝中に雑菌が繁殖するのを妨げるので、べたつきや臭いが発生する原因を減らすことにもつながります。髪のためを思うのであれば、夜1回だけシャンプーをする習慣に切り替えるのが一番です。
朝にシャンプーをすることが薄毛の直接的な原因になることはありませんが、朝のシャンプーには注意が必要です。また1日2回のシャンプーは、汚れを落としすぎることが髪のダメージにつながるのでこちらもおすすめできません。
次の章では朝にシャンプーをする際の注意点について詳しく説明します。
朝シャンプーのデメリットとは?注意点も解説
朝のシャンプーは寝癖が治る・目が覚めて気持ちがシャキッとするというメリットがありますが、髪にとってはデメリットもあります。朝シャンが髪にもたらすダメージは次のような内容です。
・時間がかけられず「すすぎ」が不十分になる
・髪が半渇きのまま過ごしてしまう
・必要な皮脂まで洗い流してしまう
・頭皮のバリア機能が弱まってしまう紹介したようなダメージを防ぐために、朝シャンプーをする際に注意するべきことはなんでしょうか?注意点を詳しく説明します。
丁寧に洗う
朝、時間がない中でシャンプーをすると、十分にすすぎができない場合があります。頭皮に汚れやシャンプーが残ると、毛穴が詰まりヘアサイクルが乱れる恐れがあります。せっかくシャンプーをしても汚れが残ってしまっては髪にとってはマイナスです。朝にシャンプーをする必要がある場合は、丁寧に汚れをすすぐようしましょう。
しっかり乾かす
朝にシャンプーをする場合でも、ドライヤーでしっかり乾かすことが大切です。乾かさないままでいると、フケやかゆみや臭いが発生し、頭皮環境が悪化する恐れがあります。すすいだ後はタオルで水気をふき取り、ドライヤーを使って乾かすようにしてください。自然乾燥をしたり、半乾きで過ごしたりすることも避けましょう。
紫外線対策をする
朝にシャンプーをした日は、頭皮や髪の紫外線対策を怠らないようにしましょう。朝に髪を洗うと、頭皮に必要な皮脂が洗い流されてしまい、頭皮が紫外線ダメージにさらされやすくなるからです。皮脂は多すぎても良くありませんが、頭皮を守るバリアのような働きをしてくれます。
紫外線は頭皮の細胞を老化させたり、頭皮を乾燥させたりするので、薄毛の大きな要因の一つになります。皮脂がない状態で、紫外線を浴びると髪へのダメージは大きくなるのでかならず紫外線対策をしましょう。帽子・日傘・日焼け止めスプレーなどを使って、頭皮を紫外線ダメージから守ってください。
シャンプーを使わずにお湯だけで洗う
朝に髪を洗う必要がある場合は、シャンプーを使わずにお湯だけで洗うようにしましょう。朝晩2回シャンプーを使うことや朝にシャンプーをすることは、頭皮のバリア機能を果たす皮脂を洗い流してしまうからです。お湯だけで髪をすすげば、余分な皮脂を洗い流さずに済みます。
髪を洗う際のお湯は36度~38度が適温です。お湯が熱すぎると、必要な皮脂まで洗い流してしまう恐れがあります。ぬるま湯で頭皮を優しくマッサージしながら洗うだけでも十分に汚れが落ちます。また寝癖直しや、気分をサッパリさせたいときにも有効です。お湯で汚れを落とした後は、ドライヤーでしっかり乾かし、ヘアオイルなどで保湿するとさらに良いです。
薄毛対策に効果的なシャンプー術
朝のシャンプーを避けて、髪にダメージを与えないようにする以外にも、シャンプーの方法を変えるだけで薄毛対策ができます。薄毛に悩む人やこれから薄毛対策をしようと思っている人にぜひ取り入れてほしいシャンプー術を紹介します。
予洗いをする
シャンプーをする前に「予洗い」をすることで、髪へのダメージを軽減し、シャンプーの効果を最大限に高められます。「予洗い」とは、シャンプーを付ける前に頭皮と髪をぬるま湯でしっかり洗うことです。大抵の人がシャンプーを付ける前にまず髪を濡らすと思いますが、髪を濡らすだけでなくぬるま湯でしっかり洗うことによって、頭皮の汚れの約7割が落ちると言われています。頭皮の汚れを落とした状態でシャンプーを使うと、シャンプーの使い過ぎを避け、最終的にはすすぎのがでることも防げます。
予洗いは最低でも1分以上行うとより効果が高まります。頭皮を優しくマッサージしながら汚れを落とし、そのあとに少量のシャンプーを手のひらでよく泡立てて付けていきましょう。
マッサージをする
頭皮マッサージは、頭皮の血行を促進し、髪に必要な栄養を届けやすくする働きがあります。シャンプーで付けた後に、指の腹を使ってそっと触れる程度の力加減で頭皮を揉みこむようにマッサージしましょう。運動不足で身体の血行が悪くなっていたり、冷房などで身体が冷えたりすると、頭皮も身体を同じように血行が悪くなります。マッサージで血行を促して、薄毛になりにくい健康な頭皮を作っていきましょう。
ドライヤーでしっかり乾かす
正しいシャンプー方法と合わせて行いたいのが、正しいドライヤーの使用です。時間がなくてドライヤーを使っていない、すぐに乾くから自然乾燥で済ませている人もいるかもしれませんが、髪のことを考えるのであれば、ドライヤーは必須です。生乾き状態でいると、頭皮に雑菌が増え、臭いや汚れの原因になるためです。
タオルで拭けばすぐに乾くような短い髪の男性は例外ですが、ある程度の髪の長さがある人は面倒でもドライヤーでしっかり乾かすようにしましょう。ドライヤーを使用する際の注意点を3点紹介します。
・タオルドライで髪の水分を取ってからドライヤーをかける
・一か所に熱風が集中しないようにする
・頭皮から20~30㎝ほど離して使用する髪の健康のため、今日からすぐにドライヤーで乾かす習慣をつけましょう。
少量のシャンプーを良く泡立てる
シャンプーを付ける際は、少量のシャンプーを手のひらでよく泡立ててから髪につけるのが重要です。シャンプーを手に取ってそのまま髪につけるのは正しい方法とはいえません。一か所につきすぎてしまったり、たくさんの量を使いすぎて洗い残しが起きたりするからです。
また、原液をそのままつけて髪の毛を使って泡立てるというのもよくありません。濡れた髪はキューティクルが開いていてダメージを受けやすい状態なので、髪を使って泡立てると摩擦で髪が傷んでしまいます。手のひらで泡立ててふんわりした泡を頭にのせるイメージを持つと良いです。
シャンプーで洗う際に大切なのは「頭皮を洗う」ことです。髪を洗って満足するのではなく頭皮を洗うことを意識して、泡立てたシャンプーで頭皮全体をまんべんなく洗いましょう。後頭部や襟足付近は頭の前部分に比べて洗いにくい箇所です。頭の後ろ側も残さず洗ってください。
髪の毛には逆効果!NGなシャンプー方法
次に髪にダメージを与える可能性があるシャンプーの方法を紹介します。せっかく髪を洗っているのに、髪にマイナスになってしまっては元も子もありません。薄毛に悩んでいる人も、そうでない人も避けてほしいシャンプー方法は以下の通りです。
1日2回シャンプーする
1日に2回シャンプーをすると、洗いすぎになり髪に良くありません。良い頭皮環境を保つために必要な油分や水分が失われ、皮脂が余計に分泌されたり頭皮が乾燥したりしてしまうからです。皮脂が不足すると、過剰な皮脂分泌が起こり、髪の毛のべたつきや臭いの原因になります。
シャンプーは1日に1度、可能であれば夜行うようにしましょう。就寝前に1日の汚れをすっきり落として、頭皮も気分もさっぱりさせると寝ている間に髪の成長が促されます。
強い力でゴシゴシ洗う
頭皮を強い力で洗うと、頭皮が傷つく原因になります。頭皮に炎症が起こると、頭皮環境が悪化し薄毛につながることがあります。髪を洗う際は指の腹を使って、頭皮に触れるか触れないか程度の力加減で優しく洗うようにしてください。
洗浄力の強いシャンプーを使う
洗浄力が強いシャンプーは、必要以上に汚れを落としてしまうので注意が必要です。頭皮がサッパリするような感覚があるかもしれませんが、頭皮の乾燥やかゆみの原因になるので、髪のためを思うのであればやめておきましょう。
薄毛対策におすすめのシャンプーは次のポイントを押さえたシャンプーです。
・洗浄力が優しいシャンプー
皮脂を落としすぎないように優しい洗浄成分が含まれているものを選びましょう。アミノ酸系のシャンプー(成分名に「グルタミン酸」「アラニン」「グリシン」とつく商品)や、ベタイン系のシャンプー(成分名に「ベタイン」とつく商品)を選ぶと良いです。成分を見るのが難しい場合は、「乾燥肌向け」「敏感肌向け」と書かれているものを選ぶと良いです。・頭皮ケア成分を配合しているシャンプー
フケ防止や保湿などの頭皮ケア成分が含まれたシャンプーでは、自宅で頭皮のセルフケアができます。フケ防止(成分名に「ジンクピリチオン」「ミコナゾール硝酸塩」「ピロクトンオラミン」が含まれる商品)、かゆみ・炎症防止(成分名に「アラントイン」「グリチルチリン酸2K」「塩酸ジフェンヒドラミン」が含まれる商品)、保湿(成分名に「コラーゲン」「ヒアルロン酸」「グリセリン」「植物エキス/オイル」が含まれる商品)がおすすめです。「ノンシリコン」のシャンプーが髪に良いとよく言われていますが、ノンシリコン商品にこだわる必要はありません。シリコンは髪をなめらかにする効果があるからです。
シャンプー選びで大切なのは、「自分に合っているかどうか」です。良いシャンプーに出会うのに時間がかかるかもしれませんが、根気強く自分の髪に合うシャンプーを探していきましょう。
シャンプー以外にもある!薄毛を引き起こす原因
実はシャンプーの方法が薄毛の直接的な原因である可能性は薄く、根本的な原因はほかにある場合がほとんどです。シャンプー以外にも薄毛を引き起こす原因を以下にまとめます。
・遺伝
・男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の影響
・食生活の乱れ
・睡眠不足
・ストレス
・運動不足や冷えによる頭皮の血行不良薄毛の原因は人それぞれで、セルフチェックでは薄毛の原因を突き止めたり、根本的な治療を行ったりすることは難しいです。
日本の成人男性の3分の1は進行性の脱毛症であるAGA(男性型脱毛症)を発症します。AGAは遺伝によって発症する場合が多く、自力の治療が困難なだけでなく、進行性という特徴があり、放っておくとどんどん髪の毛が抜けてしまいます。
シャンプーの方法を変えてもなかなか薄毛が治らない場合は、上の原因にあてはまっている可能性や、AGAを発症している可能性があるので注意が必要です。
薄毛を根本的に解決したいなら・・・
薄毛を根本的に解決したいと考えるのであれば、シャンプーの方法の改善と併せて医療機関を受診しましょう。皮膚科や薄毛治療専門のクリニックでは、薄毛の原因を突き止め、投薬や光治療などが行われます。薄毛治療はすぐに効果が出るものではありませんが、半年程度続けることによって髪が生え薄毛の悩みから解放される場合が多いです。
上述したように、AGAなどの脱毛症を発症している場合は自力の治療が困難で、放っておくと薄毛が進行する恐れがあります。気になったときに早めに受診するのがよいでしょう。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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