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脂性肌や乾燥肌は薄毛に関係する?あなたの肌質と薄毛の関連性とは

薄毛が気になる男性の中には、自分の肌が脂性肌や乾燥肌という自覚がある場合、「肌質によって薄毛のなりやすさが違うのでは?」と疑問に思う方がいるかもしれません。
肌質の違いと薄毛には密接な関係があり、皮脂の分泌が多い脂性肌や乾燥肌の場合、頭皮環境に影響が大きく薄毛や抜け毛の増加リスクを高める可能性があります。
今回は、脂性肌や乾燥肌といった肌質と薄毛の関連性について、肌質タイプチェックポイントとともにくわしく解説します。
肌質別のおすすめ薄毛対策方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

頭皮の肌質タイプチェック方法とは
脂性肌や乾燥肌といった言葉となんとなくのイメージはあっても、自分が実際にどの肌質なのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
ここでは、まず頭皮の肌質チェックポイントを3つ紹介しますので、自分の肌質を知るためにやってみましょう。頭皮の色
・青白い頭皮:乾燥やトラブルのない健康な頭皮は皮膚の内側に存在する毛根が透けて見えるため青白いという特徴がありますので、頭皮の青白さは健康な状態だと言えます。
また、健康な頭皮はツヤがあり触るとしっとりしているというのも特徴として挙げられます。
・白もしくはピンク色の頭皮:白や薄いピンク色の頭皮は水分と脂分のバランスが乱れている状態のため、頭皮を触るとカサカサしてうるおいが感じられない、乾燥肌の状態です。
・黄色い頭皮:皮脂の分泌が多く毛穴を皮脂がふさいでいる状態では、頭皮は黄色がかって見える脂性肌の状態です。
また、年齢やストレスや紫外線などによるダメージにより、体内では抗酸化力がだんだん衰え酸化していきますが、体が酸化すると血行不良や代謝の低下を引き起こし頭皮は黄色くくすんで見えるため、黄色い色だけでは脂性肌とは判断できないのでほかのチェックとの複合で判断することをおすすめします。頭皮のニオイ
脂性肌の場合頭皮の皮脂分泌量が多く、過剰な皮脂をエサに常在菌や雑菌が繁殖し、皮脂の酸化が起こり脂肪酸や過酸化脂質が作られ頭皮が酸味のある脂っぽい独特なニオイになります。
皮脂が酸化したニオイは悪臭と感じられることが多く、周囲に指摘されることもあるかもしれませんので、頭皮の臭いに気づいたり指摘された場合は脂性肌の可能性があります。
乾燥肌の場合、頭皮の皮脂分泌量は少なく皮脂が酸化しにくいことや、雑菌や常在菌の繁殖が少ないことから頭皮のニオイはさほど強くなく悪臭と感じることは少ないでしょう。頭皮の皮脂
頭皮を自分の指の腹で軽く抑えるように触り、指に皮脂がべったりつく場合や大きくベタベタしたフケが見られる場合は皮脂の過剰分泌による脂性肌の状態が考えられます。
反対に何もつかない場合や細かい乾いたフケが見られる場合は、乾燥肌の可能性があります。
頭皮の皮脂をチェックするおすすめのタイミングは朝起きた時で、シャンプー後すぐや運動後など汗をかいているタイミングを避けることで正しくチェックできます。脂性肌と薄毛の関係とは
脂性肌は頭皮の皮脂分泌が多い状態ですが、皮脂の分泌が過剰になりすぎると毛穴の詰まりや皮脂をエサにする常在菌が異常繁殖して、炎症を引き起こす可能性があります。
頭皮の炎症は髪の成長の遅れや抜けやすさに影響し、抜け毛の増加や薄毛につながるケースがありますので、ここで脂性肌と薄毛の関係についてくわしく見ていきましょう。脂性肌の症状と原因
・頭皮がテカテカ光っている
・頭皮に触れるとベタベタする
・髪の根元が脂でペタッとしている
・頭皮にニキビができやすい
・頭皮がクサい
以上のような症状が当てはまる場合脂性肌の可能性が高く、頭皮環境が悪化しやすい状態です。
脂性肌になる原因としては、脂肪が多い食生活や肥満とホルモンバランス、睡眠不足や運動不足など生活習慣によるものやストレスなどがあげられます。
また、シャンプーしすぎや洗浄力の強いシャンプー剤の使用などは、皮脂を取りすぎになりかえって皮脂分泌を増やすため脂性肌の原因となります。脂性肌が頭皮に与える影響
頭皮の脂性肌では毛穴に皮脂が詰まりやすいため、血行不良や髪の成長を遅らせたり、毛穴の炎症が起こりやすい状態です。
毛穴詰まりは、髪の元となる毛母細胞や毛乳頭細胞への酸素や栄養供給の妨げとなり、髪が太く長く成長できずに抜けてしまうおそれがあります。
また、皮脂が多い頭皮では皮脂をエサとするマラセチア菌という常在菌が以上繁殖しやすいため、脂漏性皮膚炎や頭皮の炎症をまねくことがありますので、抜け毛の増加の原因として注意が必要です。脂性肌が原因となる薄毛
脂性肌の皮脂が過剰に分泌された状態では、脂漏性皮膚炎が進行して脂漏性脱毛症を発症する可能性があります。
脂漏性脱毛症は炎症が強い部分の髪が抜けやすくなるため、不規則な範囲で境界不明瞭な抜け毛や薄毛が起こるという特徴があり、脂漏性皮膚炎の治療により抜け毛や薄毛が改善されるため早期発見と治療が必要です。
さらに、頭皮の慢性的な炎症は毛穴の変形を起こし、健康な髪が生えにくくなるおそれがあるため薄毛を進行させる原因となります。乾燥肌と薄毛の関係とは
頭皮の乾燥はフケの増加やバリア機能の低下が起こりやすく、頭皮環境を悪化させて頭皮トラブルを引き起こすことがありますが、薄毛や抜け毛の増加などに影響があるのかくわしくみていきましょう。
乾燥肌の症状
・入浴後に顔や頭皮につっぱり感がある
・髪の毛が急にパサパサしてきた
・髪や頭皮を触る癖がある
・唇や肘が皮むけしたりカサカサしている
・白く粉っぽい、細かい乾燥したフケが多く出る
以上のような症状が見られる場合乾燥肌の可能性があり、頭皮トラブルに注意が必要です。乾燥肌が頭皮に与える影響
頭皮の乾燥肌では、皮膚のバリア機能が低下して外部からの刺激に弱くなり、フケやかゆみが発生することで引っ掻き傷ができたり、紫外線や花粉などの刺激で炎症を起こしやすくなります。
頭皮の炎症は毛母細胞や毛乳頭細胞のはたらきを低下させることから、髪の成長の遅れや抜け毛の増加に繋がります。
また、乾燥肌では頭皮の水分による柔軟性が低くなっているため、頭皮がかたくなり血行不良が慢性化しているため髪への酸素や栄養の供給が低下することも薄毛や抜け毛の増加の原因になりますので、頭皮の乾燥は放置せずにケアすることが大切です。乾燥肌が影響する薄毛
乾燥肌の方に起こる可能性がある脱毛症として挙げられるのは粃糠性脱毛症です。
粃糠性脱毛症とは、大量のフケとかゆみが出ることが特徴的な「粃糠性湿疹」がきっかけとなり起こる脱毛症です。
粃糠性湿疹で発生するフケは白く乾燥した粉のように細かいフケで、字の通り米ぬかのようにサラサラしています。
頭皮が炎症を起こすと、部分的にかさぶたが見られることもあります。炎症や湿疹は頭全体に広がっていることが多いため、薄毛や抜け毛の症状も頭部全体に出やすいことも特徴のひとつです。
また、乾燥肌が影響する薄毛としてAGAが挙げられます。
AGAでは、脱毛因子のはたらきにより髪が十分成長する前に抜け落ちるという現象が起こりますが、皮脂の欠乏による乾燥は頭皮のバリア機能が低下させるため、ちょっとした刺激でかぶれやかゆみを引き起こしてAGAの薄毛や抜け毛をさらに進行させると考えられます。肌質別おすすめ頭皮ケアとは
乾燥肌や脂性肌の場合、頭皮環境が悪化しやすく薄毛や抜け毛の増加に繋がるおそれがあります。
ここでは、普通肌、脂性肌、乾燥肌それぞれの肌質におすすめの自宅で毎日できる頭皮ケア方法を紹介しますので、自分の肌質に合ったケアを始めましょう。普通肌におすすめの頭皮ケア
普通肌は、皮脂と水分のバランスが整っていて、炎症やフケなどの頭皮トラブルが起こりにくい状態ですが、加齢や季節変化に伴い肌質が変化しやすいため、予防的なケアが重要です。
普通肌の方におすすめの頭皮ケアは、頭皮の余分な汚れや整髪料などをしっかり落としながら、皮膚の保護に必要な皮脂は残るように洗浄できるシャンプー剤を使い、正しい方法でシャンプーすることです。
アミノ酸系やベタイン系の頭皮に優しい洗浄成分のシャンプー剤を選び、髪をガシガシ擦り合わせるのではなく、手で泡立てたシャンプー剤で頭皮を優しくマッサージするように揉み洗いしましょう。
さらに、シャンプーの前後どちらでも構いませんので、人差し指と中指と薬指の3本の腹を頭皮に当て、小さな円を描くように後頭部から生え際までゆっくりずらしながら3分程度軽く頭皮をマッサージして頭皮をほぐし血行促進することもおすすめです。脂性肌におすすめの頭皮ケア
脂性肌の頭皮には皮脂が過剰に分泌され、ベタつきやすく毛穴がつまりやすいという特徴があります。
そのため、皮脂をエサにする常在菌や雑菌が大量に繁殖して炎症を起こす「脂漏性皮膚炎」や皮脂詰まりによる毛穴の炎症を起こしやすく、頭皮の炎症が原因となって薄毛に進行する危険がありますので、皮脂コントロールケアが重要です。
皮脂の除去には適度な洗浄が必要ですので、1日1回必ずシャンプーで頭皮を洗浄しましょう。
シャンプー剤には、抗炎症作用の「グリチルリチン酸ジカリウム」や、抗菌作用のある「硫酸ミコナゾール」などが配合されているものがおすすめです。
また、脂性肌になりやすい原因として脂質の多い食事習慣があげられますので、揚げ物や脂身の多い肉を控えて野菜や魚多めの食事にすることも大切です。乾燥肌におすすめの頭皮ケア
乾燥肌の頭皮は皮脂分泌が少なく、水分量も減少しているためバリア機能が低下しており、ちょっとした刺激でダメージを受けやすくかぶれや炎症などの頭皮トラブルを起こしやすいという特徴があります。
そのため、頭皮用のローションなどで保湿を十分に行うことや、低刺激で洗浄力が控えめなヘアケア剤を使うことなどが大切です。
シャンプー剤は低刺激性や敏感肌用などの記載があるものを選び、シャンプーは1日1回以上行わないこと、さらにシャンプー時の湯温は38℃程度にして高温のお湯を使用しないようにしましょう。
さらに、シャンプー後濡れた髪を放置したり自然乾燥させることは、雑菌の繁殖や皮脂の流出などによる頭皮環境を悪化につながるおそれがありますので、シャンプー後はすぐにタオルドライした後ドライヤーで乾かしましょう。まとめ
乾燥肌や脂性肌といった肌質の違いは、頭皮環境に大きく影響するため薄毛や抜け毛の増加につながる可能性があります。
肌質の改善には毎日の自宅ケアが大切ですので、自分の肌質に合わせたシャンプー選びやシャンプー方法に加え、生活習慣の見直しが大切です。
しかし、セルフケアを続けていても抜け毛が増え続けたり薄毛が進行する場合は早めに専門家に相談しましょう。
AGA薄毛予防治療クリニックでは、みなさんの肌質に合わせた治療をご提案できますので、どうぞお気軽にご相談ください。prev.抜け毛に効く薬はある? 抜け毛の種類別に解説
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