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  • 【医師監修】AGA治療薬は太る?薬に対しての正しい知識

    AGA【男性型脱毛症】の治療薬は太る?効果と副作用を解説

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    AGA(男性型脱毛症)の治療薬について様々な噂がありますが、実際はどんな効果や副作用があるのでしょうか?「AGA治療薬は太る」という噂には医学的根拠がありませんが、薬に副作用があるのは事実です。この記事では、代表的な4つのAGA治療薬を紹介し、その効果や副作用を解説します。
    治療について正しい知識を持つことで、噂や情報に惑わされず、治療に専念できますよね。実際に治療をしている方も、これから治療を始める方も、ぜひ目を通してみてください。

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

     

    主なAGA治療薬を紹介

    まずはじめに主なAGAの治療薬を4つ紹介します。

    ①プロペシア
    ②ザガーロ
    ③フィナステリド
    ④デュタステリド

    この4つの薬は、国内外のAGAの治療に多く用いられており、当院でも多くの人に処方されています。これらの薬と長く安全に付き合うために、次の章ではそれぞれの薬について詳しく解説します。

    AGA治療薬の効果と副作用

    4つのAGA治療薬について「効果・服用方法」「副作用」「注意点」を説明します。

    プロぺシアの効果・服用方法

    プロペシアは、アメリカで開発された日本国内初のAGA治療薬です。プロペシアの効果は男性型脱毛症の遅延で、AGAの原因物質となる男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の生成に必要な物質(5α還元酵素)をブロックします。1日1回、水またはぬるま湯で服用してください。

    効果が出る時期に個人差はありますが、3か月~6か月程度で抜け毛の減少・薄毛の改善に効果を感じる人が多いです。当院では、治療開始から4か月前後で約80%、半年前後で100%に近い人が発毛を実感したと回答しています。薬の服用をやめてしまうと、元の状態に戻ってしまう場合があるので、効果が出たからと言って服用を止めず、医師の指示に従いましょう。

    プロペシアの副作用

    プロペシアの副作用には以下のものがあげられます。

    ・性欲の減退
    ・勃起機能不全
    ・性機能の低下
    ・肝機能の異常

    このような副作用が起きる可能性は低く、医師が処方したものを正しく服用すればほとんど問題なく服用ができます。

    「AGA治療薬が太る」というのは、AGAの治療中にストレスや好ましくない食生活によって太ったことが噂の原因になっていると考えられます。ただし、稀に肝機能の異常が副作用として見られることがあるので、気になる場合はすぐに医師に相談しましょう。

    プロペシアの注意点

    プロペシアの服用には注意点があります。以下に該当する人は服用できません。薬の管理に注意し、家族が誤って服用しないよう気を付けてください。

    ・女性(妊娠中の女性は胎児に影響を及ぼす可能性あり)
    ・20歳未満
    ・重度の肝機能障害がある人(医師へ相談が必要)
    ・服用中は献血しない
    ・前立腺がんの検査を受ける人(医師に相談が必要)

    薬は信頼のおける医療機関で処方してもらいましょう。インターネット上で購入できますが、薬の品質に問題がある場合があるので注意が必要です。複数の薬を併用する場合は、必ず医師に相談してください。

    ザガーロの効果・服用方法

    ザガーロは2015年に日本国内での使用が認定されたAGA治療薬です。ザガーロのジェネリック医薬品として「デュタステリド」という薬もあり、2つは同じものと考えて問題ありません。

    ザガーロはAGAの原因である男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の生成に不可欠な5α還元酵素をブロックする働きがあり、ジヒドロテストステロンが生成されるのを防ぐことで、AGA治療に効果があります。プロペシアとほぼ同じ効果がありますが、プロペシアは5α還元酵素のI型に、ザガーロはⅡ型に効果を発揮します。一概にどちらがAGA治療薬として優れているとは言えないので、医師の処方通りに服用しましょう。1日1回決まった量を服用してください。

    ザガーロも他のAGA治療薬と同様に、効果を実感するまでに3か月~6か月ほどかかります。効果が感じられるまで、少し時間がかかりますが、忍耐強く治療に取り組みましょう。

    ザガーロの副作用

    ザガーロの副作用としては以下の症状が報告されています。ザガーロはプロペシアよりも副作用が起きる確率が高いといわれています。

    ・勃起不全
    ・性欲減退
    ・精液量減少
    ・肝機能障害
    ・倦怠感
    ・食欲の低下

    これらの副作用は全体の1%~5%に起きるもので、ごく稀なケースだといえます。副作用が起こった場合は、かかりつけ医に相談し、指示を仰いでください。クリニックでは血液検査や健康観察を行い、状況に合わせて治療が進みます。自己判断で服用は避けましょう。

    ザガーロの注意点

    ザガーロもプロペシアと同様に服用には注意点があります。以下に該当する人は服用できません。

    ・女性(妊娠中の女性は胎児に影響を及ぼす可能性あり)
    ・20歳未満
    ・重度の肝機能障害がある人(医師へ相談が必要)
    ・服用中は献血しない
    ・前立腺がんの検査を受ける人(医師に相談が必要)

    薬の管理や服用方法に気を付け、思わぬトラブルが起きないようにしましょう。

    フィナステリドの効果・服用方法

    フィナステリドは、AGA治療薬の「成分名」です。プロペシア(薬品名)の有効成分で、治療薬名として用いられることもあります。プロペシアのジェネリック版として開発された治療薬であり、より安価で長く続けやすいという利点があります。

    フィナステリドの効果・服用方法は、プロペシアと同じです。AGAの原因となる男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制し、薄毛や抜け毛の改善に効果が期待できます。1日1回決められた量を服用してください。

    フィナステリドの副作用

    フィナステリドにもプロペシアと同じような副作用があります。ただし、副作用の発祥は稀で、問題なく服用できる人がほとんどです。以下のような副作用が見られた人は、自己判断せずに、すぐに医師に相談してください。

    ・性欲の減退
    ・勃起機能不全
    ・性機能の低下
    ・肝機能の異常

    フィナステリドの注意点

    フィナステリドにも他の治療薬と同様に服用には注意点があります。以下に該当する人は服用できません。

    ・女性(妊娠中の女性は胎児に影響を及ぼす可能性あり)
    ・20歳未満
    ・重度の肝機能障害がある人(医師へ相談が必要)
    ・服用中は献血しない
    ・前立腺がんの検査を受ける人(医師に相談が必要)

    薬の管理や服用方法に気を付け、思わぬトラブルが起きないようにしましょう。

    デュタステリドの効果・服用方法

    デュタステリドは、AGA治療薬「ザガーロ」含まれる有効成分で、基本的には成分名として用いられます。効果はほかの治療薬と同じで、AGAの原因の男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制します。1日に1回決められた量を服用してください。

    ジヒドロテストステロンの生成に必要な5α還元酵素のI型・Ⅱ型をともに阻害することがわかっており、作用する範囲が他の治療薬より広いです。「デュタステリドを服用してから効果が感じられるようになった」という事例も存在し、最近はデュタステリドを選ぶ人が多いともいわれています。

    デュタステリドの副作用

    デュタステリドの副作用としては以下の症状が報告されています。ザガーロと同様、プロペシア(フィナステリド)よりも副作用が起きる確率が高いといわれています。

    ・勃起不全
    ・性欲減退
    ・精液量減少
    ・肝機能障害
    ・倦怠感
    ・食欲の低下

    これらの副作用は全体の1%~5%に起きるもので、ごく稀なケースだといえます。副作用が起こった場合は、かかりつけ医に相談し、指示を仰いでください。クリニックでは血液検査や健康観察を行い、状況に合わせて治療が進みます。自己判断で服用は避けましょう。

    デュタステリドの注意点

    デュタステリドにも他の治療薬と同様に服用には注意点があります。以下に該当する人は服用できません。

    ・女性(妊娠中の女性は胎児に影響を及ぼす可能性あり)
    ・20歳未満
    ・重度の肝機能障害がある人(医師へ相談が必要)
    ・服用中は献血しない
    ・前立腺がんの検査を受ける人(医師に相談が必要)

    薬の管理や服用方法に注意し、安全に治療を進めましょう。

    その他の治療薬(ミノキシジル・ミノタブ)

    その他の有名な治療薬として、ミノタブがあります。ミノタブはミノキシジルの内服薬で、現在は日本や海外で認可されていません。ミノタブには以下の副作用があるとされています。

    ・血圧低下や心拍数の増加
    ・胸の痛み
    ・吐き気や嘔吐などの症状
    ・急激な体重増加や全身のむくみ
    ・皮脂の過剰分泌
    ・体毛の増加

    ミノタブの副作用の中の体重増加やむくみの症状が、「AGA治療薬は太る」という噂の原因になっている可能性があります。ミノタブは現在は外服薬の「ミノキシジル」の使用のみが認められています。認可されていないミノタブの服用で体重増加が起こっても自己責任になるので注意しましょう。

    監修医師紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

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