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薄毛だけどパーマを楽しみたい!注意するべきことと似合うパーマについて
「最近髪の毛が薄くなってきた」「なんとか薄毛をカバーしたい」とお悩みの男性、多くいらっしゃるのではないでしょうか。薄毛・抜け毛・脱毛症状をともなうAGA(男性型脱毛症)に悩む男性は、日本人男性のおよそ3人に1人といわれています。そのため思っているよりも多くの方がご自身の頭髪について悩みを感じられています。原因は遺伝によるものが約8割で、主に40代~50代に多くみられる症状ですが、近年では若年層の間にも広がりつつあります。そのためお洒落も楽しめるパーマで薄毛をカバーしたいと思う方も増えてきました。しかしよく聞く頭髪のお洒落にはヘアダメージという言葉がつきものです。薄毛をカバーしたい&薄毛でもお洒落をしたいと思っている男性にとっては、不安に感じる要素のひとつかもしれません。今回はそんな方に向けて薄毛をカバーするための頭髪のお洒落の注意点やケア方法や、AGAの特徴について解説していきますので、是非最後までご覧ください。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
薄毛対策にパーマは効果ある?
薄毛をカバーする頭髪のお洒落でまず思い浮かぶのは、パーマではないかと思います。パーマは髪質に変化を持たせ、ヘアスタイリングを楽にするだけではなく、髪を自然にボリュームアップをさせてくれる効果もあります。薄毛の状態やもともとの髪質にもよりますが、部分的な薄毛のカバーであればパーマも充分効果的です。しかし頭皮への負担や、パーマ後の扱い、パーマでカバーできる状態かなど個人差があるため一概に「薄毛にはパーマがいい」ともおすすめできません。特にパーマは頭皮や髪にダメージを及ぼす可能性があるため、リスクをしっかり確認した上で施術してもらう事が大切です。それではパーマによるメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
【メリット】薄毛男性がかけるパーマ
①頭髪の全体的なボリュームアップが可能
パーマをかけることにより、全体的にふわっと髪の毛が立ち上がり自然にボリュームアップした印象になります。薄毛部分を隠そうと無理矢理髪の毛を立たせることで逆に薄毛が目立ってしまう…なんてこともありますが、パーマをかけることにより自然なカバーが可能になり仕上がりも違和感なくなじみます。しかしパーマでカバーが可能なのはお悩みの薄毛の箇所や程度にもよりますので、施術後のイメージが可能かどうかをきちんと美容師さんと話し合う必要はあります。
②スタイリングが楽になる
薄毛でお悩みの方もそうでない方も共通して言えるのは、朝のスタイリングが楽になるという点です。デザインにもよりますがほとんどがパーマ後はスタイリング剤を付けて整えて完了するため、雨の日も怖くありません。個人差がありますが2ヵ月~数カ月パーマの形状が持続するため、スタイリングの負担が軽減され、薄毛部分をカバーすることによってストレスも軽減されます。
③部分的な薄毛のカバーであれば効果的
先ほど少し触れましたが、パーマでカバーできる薄毛は限界があります。全体的に毛が細くて立ち上がりが弱い、頭頂部やこめかみ部分など人に指摘されるレベルではないけれど自分では気になる程度などであれば、パーマによりお悩みを解消することができる可能性が高いです。しかし全体的に薄毛が進行してしまっている状態では、パーマにより逆に薄毛に見えてしまう可能性もあるので要注意です。【デメリット】薄毛男性がかけるパーマ
①頭皮にダメージを与えてしまう
パーマには髪の形状をクセを付けてウェーブ状にするもの、クセを取ってストレート状にするものが存在します。その中でもパーマ剤の成分にはいくつか種類があり、アンモニア系の成分(アルカリ性)、チオグリコール酸アンモニウム、強アンモニア水、臭素塩酸、塩基DL-シスチンなどといった成分を含むものがあり、これらが頭皮に負担を与える成分が含まれています。そのためパーマを行う事で頭皮が傷んでしまう可能性があります。しかし近年では頭皮に優しい弱酸性のパーマ剤などが開発され、美容室で取り扱いがあればそちらを利用する事も可能です。可能であれば頭皮に優しいタイプのパーマ剤を使用してもらうようにしましょう。またその他に美容師の腕にも左右される部分があります。基本的にパーマ剤は頭皮につかないように塗布されますが、ご自身がパーマ自体に慣れていない場合や頭皮に不安がある方はパーマに熟練した美容師を指名するのもオススメです。
②頭髪が痛む
パーマは化学反応を起こして髪の毛の形状を無理矢理変えているため、髪全体が乾燥してしまい指通りに違和感を感じたり、ごわついたりなどのトラブルにより「痛んだ」と感じるようになります。髪質による個人差が大きい部分がありますが、パーマを繰り返し行うと髪へのダメージが蓄積され、不自然なボリュームが出てしまったり、髪が本来の形状に戻ろうとして所々突っかかりを感じたりなどのトラブルが発生する場合があります。
③定期的にかけなければならない
パーマは通常2、3ヵ月に1度かけ直す必要があります。手間だからと言ってそのまま放置してしまうと、新たにはえてきた髪の毛とパーマがかかった、またはとれかけたパーマ部分の髪の毛が混ざり、ヘアセットがしにくくなります。パーマをかけてその後どうするか、などもパーマをかける前に美容師さんと相談しておくのがオススメです。逆に薄毛が気になるからといってパーマ休止期間にパーマをかけてしまうと、頭皮や髪にダメージを引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。決められた期間で調整するようにしましょう。またその間髪型を変えられないというのも一つのデメリットになります。パーマをかける時の注意点
①ブリーチ、縮毛矯正歴など今までのヘア経歴を確認をする
意外と見落としがちなのがブリーチやその他パーマ歴、黒染めなどです。これらは髪の毛に負担をかけているためパーマとの相性が悪い場合や、特にブリーチなどはパーマと併用ができない場合がほとんどです。男性の方ですと短髪の方が多く毛先に残っていることも少ないですが、どんなことをしているとご自分でしっかり把握していないと、パーマをかけたら髪の毛がチリチリに…なんて事にもなりかねません。美容師さんはプロですが初見では完全にヘア履歴を見抜けない場合もあります。「美容師さんなら言わなくても分かるだろう」と思わず、初対面の美容師さんなら特にしっかりとヘア履歴を伝えるようにしましょう。
②当日頭皮が痛んでいないか確認をする
目に見えるような発疹やかぶれ、フケなどが確認できる場合には頭皮の状態を改善してからパーマをかけるように勧められるかもしれません。しかし痒み、頭皮の突っ張り感など見ただけでは分からない症状がある場合には、まずは美容師さんに相談するようにしましょう。パーマをかけることにより頭皮の不快な症状を悪化させてしまう可能性があるため、頭皮の治療を先に進めた方がいい場合もあります。その日のコンディションをしっかり確認しておくようにしましょう。
③当日スタイリング剤はしっかり落とす
髪の毛のスタイリング剤がついてしまっていると、パーマがかかりにくい場合があります。美容室に行く前にしっかり落とすように心がけましょう。また不安であれば美容師さんにスタイリング剤が落ち切っていないかもしれないと伝えるのもいいでしょう。パーマをかけた後にやってはいけない事
①パーマをかけた直後にブラシを使用する
パーマはかけた直後から1週間程度の時間をかけて、髪の毛にパーマの形状をしっかり記憶していきます。その期間に通常通りにヘアブラシを使用してしまうと、せっかくかけたパーマがとれやすくなる原因にも繋がります。美容室で絶対使ってはいけないと言われることはありませんが、パーマを綺麗な状態で長持ちさせるためには、手ぐしや絡まりが出来てしまった場合のみ部分的にブラシを使用するようにし、できる限り目の大き目なブラシを使用し、力強くとかすことは避けましょう。
②高温のヘアアイロンを使用する
仕上がりに不満がありパーマをかけた上から自分でヘアアイロンでヘアセットをしてしまう、なんて事もよくあります。シャンプーすれば元通りでしょ! と思われるかもしれませんが、実は高温のヘアアイロンによりその形状を髪の毛が記憶しようとしてしまいます。そのため少し気になる部分があれば美容室に問い合わせるか、1週間ほど様子を見てパーマが落ち着いてきてから部分的にヘアアイロンをするなどの対策をしましょう。中には高温が売りのヘアアイロンの多くありますが、髪が痛んでしまうためヘアアイロンは高くても160℃程度までの熱で抑えましょう。
③パーマをかけた当日のシャンプー
ヘアカラーをした後はカラーの持ちを持続するために、当日のシャンプーは避けるように言われることが多いですが、実はパーマも同じで当日のシャンプーを避けるよう指示される場合があります。特にパーマ後の髪の毛はとてもデリケートになっているため慎重に扱わなければなりません。可能であれば髪パーマ剤を中和できる弱酸性のシャンプーを使うようにしましょう。乾燥したキューティクルにはトリートメントも有効なので、自分の髪質にはどんなものがいいか美容師さんに聞いてみましょう。
④長時間のドライヤー
男性の方だとお風呂からあがった後にバスタオルで髪の毛をバサバサと拭いて、そのままドライヤーなんていう方も多いかもしれません。男性は髪が短めのヘアスタイルの方が多く、普段であればこれでも問題ないという方もいらっしゃるかもしれません。しかしパーマ後は髪の毛が非常にデリケートになっているため、タオルでの摩擦や高温のドライヤーを長時間当て続けるといったことは髪の毛の負担になってしまいます。お風呂から上がったらまずは髪を優しく挟み込むようにトントンとタオルドライを行いましょう。タオルドライをしっかり行う事でドライヤーの時間短縮にもなります。その後ドライヤーを髪の毛から離し、できる限りドライヤーの熱を髪の毛から遠ざけた状態または微風で乾かすようにしましょう。
⑤濡れたまま髪の毛を放置する
パーマをかけると濡れた状態が一番強くカールが出ます。そのためそのまま自然乾燥をして放置してしまう、という方も少なくありません。しかし濡れたままだと髪の毛のキューティクルが開きっぱなしになってしまっているので、髪の毛の乾燥の原因やパーマがとれやすくなってしまったりします。④のように、しっかりと髪の毛を乾かすようにしましょう。パーマとカラーリングは一緒に行っても大丈夫?
せっかく美容室に来たからパーマとヘアカラー同時にやってもらいたい、と思う方も多いはずです。実際には同時にやってくれる美容室も多くありますが、使っている薬剤が同時施術向きのものだったりなど、どの美容室でも対応しているわけではありません。また頭皮や髪の毛の事を考えると最低でも1週間は間を空けた方がいいです。パーマはかけてから1週間程度で落ち着きますが、その間の髪の毛はまだ不安定な状況です。できる限りパーマを持続させ、またパーマ剤などで痛んだ頭皮を癒すためにも、可能であればパーマとカラーリングの間は日数を開けるようにしましょう。
パーマをかける前にまずはAGA治療が一番の薄毛対策
薄毛のカバー方法のひとつとしてパーマの説明をしてまいりましたが、一番の薄毛対策には薄毛の特化した治療を、早期段階で行う事です。というのも、AGA(男性型脱毛症)は日本国内でも多くの男性が悩まされている病気ですが、放置してしまうとどんどん症状は進行します。年齢問わず自力で症状を食い止めるのは難しいものでもあります。「もしかしてAGAかな?」と思った段階ですぐに専門医院やクリニックを受診して頂くのが一番効果的です。もちろんパーマでも薄毛のカバーは可能ですが、一時的なものであり頭皮や髪の毛にも負担をかけてしまうため、長期的に見ると薄毛の根本的な改善には繋がりません。ここから先ではAGAの特徴や対策なども触れていますので、是非ご覧ください。
早めに気付きたい! AGAの主な進行タイプ3種類
①頭頂部から薄毛が進行する「O字」タイプ
比較的日本の成人男性に多く、頭頂部のため自分では気がつきにくいのが特徴です。知らず知らずのうちに頭頂部から薄くなっていくため誰かに指摘されるまで気がつかないケースもあります。地肌が透けてみえたり皮膚が赤っぽくなっていたりします。
②こめかみから生え際から薄毛が進行する「M字」タイプ
「年々おでこが広くなってきている・・・」M字に生え際の薄毛が進行して正面からみた際にMの字に見えるのが特徴です。一気になくなるのではなく徐々に左右両サイトの髪の毛が頭頂部に向けて脱毛が進むため生え際が後退し、おでこがひろくなってきます。
③額の生え際から薄毛が進行する「U字」タイプ
U字パターンは前述のO字とM字が同時に進行していくパターンです。U字パターンは頭頂部と生え際両方から薄毛が進行していくためどの角度から見ても薄く、後頭部と横しか毛髪が残らないため他人からみた印象は一番強いタイプかと思います。日常生活で心がけたいAGA対策
①食事はバランスよく
髪の毛を構成する重要な要素のタンパク質をはじめとする、アミノ酸や亜鉛、ビタミン類などをバランスよく摂取することが大切です。1日単位で考えるのが難しいという方であれば数日~1週間単位で栄養を見直してみるのもオススメです。またどうしても栄養に偏りがでてしまうという場合には、サプリメントで補うことも可能です。ジャンクフードなどを取りすぎてしまうと頭皮の皮脂の分泌が盛んになってしまったり、血流が悪くなってしまうこともあるので、たまに楽しむ程度に抑えましょう。
②睡眠はしっかり
睡眠中に放出される成長ホルモンが髪の毛の成長に欠かせません。夜更かしをしないように心がけ、睡眠時間が少ない方は睡眠時間をいつもよりも多めに確保できるよう心がけましょう。
③ヘアケアを行う
パーマの後のヘアケアについてご紹介しましたが、ダメージを与えないという意味では薄毛の方の普段のケアにも共通する部分があります。髪の毛にダメージの少ないシャンプーを選び、タオルドライを心がけ髪の毛の摩擦や感想を防ぐなどのケアは普段から行うようにしましょう。ヘアブラシに関しては普段は汚れをしっかり落とす意味でシャワー前に使用して頂き、パーマ期間中は使用に関しては注意しましょう。より安心して薄毛予防・治療と向き合うために
AGA薄毛予防治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。
監修医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
next.セルフチェックできる!ハゲやすい人の特徴とは?
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