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セルフチェックできる!ハゲやすい人の特徴とは?
将来ハゲるかもしれない、というのは多くの男性が気にする悩みの一つです。日本人の成人の3人に1人はAGA(男性型脱毛症)を発症するといわれていますが、ハゲやすい人には特徴があり、簡単にセルフチェックができます。
「最近抜け毛が多い」「親族に薄毛の人が多くハゲるかどうか心配」「ハゲたくないので早めに対策したい」という悩みがある人はぜひチェックしてみてください。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
ハゲで悩んでいる人はどれくらいいる?
2021年にホットペッパービューティが20歳から69歳の男女を対象に「薄毛に関する意識調査」を行いました。
調査の結果、現在薄毛であると答えた男性は、全体の3割弱でした。日本人の成人男性の3人に1人がAGAに悩んでいるという数値と一致します。
「薄毛である」と回答した人のうち、薄毛を気にしている人は75.5%、薄毛対策をしている人は49.8%でした。「薄毛でない」と回答した人のうち、不安があると答えた人は31.2%、対策をしている人は17.0%でした。
また、薄毛が気になりだした男性の年齢の平均は、38.4歳でした。きっかけは「鏡を見ている時」という回答が36.9%と一番多かったです。薄毛が気になる部位は、「頭頂部」と「前頭部」という回答が多く見られました。
調査の結果、実際に薄毛の人も、薄毛でない人も、髪の毛について悩んでいたり、対策を行っていることがわかりました。多くの男性が自身の髪の毛について多かれ少なかれ悩みがあるようですね。
AGA(男性型脱毛症)とは?
AGAは、以下のアルファベットの略です。
A(Androgen=男性ホルモン)
G(genetic=遺伝)
A(Alopecia=脱毛症)主な症状と原因を説明します。
AGA(男性型脱毛症)の症状
AGAになると、髪を作る「毛包(もうほう)」が成長しなくなります。髪が太く・長く育たないまま抜けることで薄毛や抜け毛がゆっくり進行していきます。
薄毛の進行は人によって異なり、大きく3パターンに分けられます。
①M字…おでこの左右の剃りこみ部分から薄毛が進行するパターン。おでこの中心には髪が残っているので、正面から見るとMの形に見えます。
②O字…頭頂部から円状に薄毛が進行するパターン。頭上から見るとOの形に見えます。正面には髪の毛があるので、自分では気づきにくく周囲の人に指摘されて気づくことが多いようです。
③U字…おでこから頭頂部にかけて薄毛が進行しているパターン。M字やO字よりも薄毛が進行している状態で、側頭部と後頭部にしか髪が残っていないため、誰から見ても薄毛であることが明らかです。細い髪の毛が増える・抜け毛の量が増える・髪の毛のハリやコシがなくなるなどはAGAの初期症状です。放っておくと薄毛が進行していく可能性があるので、何らかの対策を行うと良いでしょう。
AGA(男性型脱毛症)・薄毛の原因
AGAの主な原因は以下の項目が挙げられます。
・遺伝
・ホルモンバランスまた、AGA以外の薄毛には次の原因があります。
・頭皮の血行不良
・食生活・睡眠の乱れ
・ストレス
・誤ったヘアケアこれらの項目に該当する人はAGAや薄毛の原因に当てはまることになるので、「ハゲやすい人」であるといえます。次の章では、セルフチェックするための方法を紹介しています。ぜひそれぞれの項目を確認してみてください。
当てはまったら要注意!ハゲやすさをセルフチェックしよう
ここで紹介する内容は、AGAや薄毛の原因をもとに作成したハゲやすさのセルフチェック項目です。内容に当てはまる人は、ハゲやすい可能性があります。
親族に薄毛の人がいる
父親や祖父が薄毛である人は、自身も薄毛になる可能性があります。
AGAは遺伝的要素が強いです。AGAの原因となる、髪の成長に関する物質の5αリアクターゼや男性ホルモンレセプターの性質を遺伝的に引き継いでいる可能性があるからです。
遺伝が原因である場合は、セルフケアを行っても解決しないことが多く、専門的な治療がおすすめです。薄毛が気になる人はクリニック等で治療を受けるようにしましょう。
脂っこい食べ物が好き
高脂質・高カロリーな食事は薄毛の原因になることがあります。脂っぽい食事が多いと皮脂の分泌量が増え、頭皮がべたつきます。皮脂が増えて、頭皮がべたつくと、毛穴がつまり頭皮環境が悪くなって抜け毛が増える可能性があります。また、髪の成長に必要な栄養が頭皮に送られなくなり、健康が髪の毛が育たなくなる恐れもあります。脂質・糖質・塩分の取りすぎには注意して、バランスの良い食事を心がけましょう。
健康な髪の毛の成長には、以下の栄養素を含む食べ物がおすすめです。
・タンパク質(肉・魚・乳製品など)
・ビタミン(野菜・果物)
・ミネラル(海藻)髪の主成分はタンパク質です。ビタミンやミネラルも髪の成長に必要な栄養分なので、意識して摂取できると良いですね。食事で栄養素を取ることが難しい場合は、サプリメントを活用してみてください。
睡眠時間が短い
睡眠時間が短いことも、薄毛の原因になります。睡眠不足でエネルギー代謝が悪くなると、髪に十分な栄養が届かなくなるからです。
寝る前にお風呂に入って体を温める、ストレッチをする、寝る前にスマートフォンの操作をしない、など少し意識をするだけで睡眠の質改善が期待できます。
しっかりと寝る時間を確保することは、髪だけでなく身体全体に良い効果があります。健康な毎日を送るためにも、早寝早起きを心がけましょう。
ほとんど運動しない
運動をしないことが直接薄毛につながるわけではありませんが、運動不足や長時間のデスクワークで血行不良になると、頭皮に悪い影響を及ぼすことがあります。頭皮の血行が悪くなると、頭皮に十分な栄養が送られなくなり、抜け毛が増えやすくなるからです。
適度な運動は頭皮の健康状態を良くすることにつながります。普段の生活の中に、身体を動かす習慣を作ってみましょう。
ストレスを溜めやすい
強いストレスを感じると、頭皮に血行不良が生じ、髪の成長を妨げる恐れがあります。ストレスで髪が抜けやすくなる・ハゲが進行するというのは事実です。
ストレスが原因の異常脱毛には以下のような傾向があります。
・1日に髪が100本以上抜ける
・毛根の形に違和感がある(毛根が小さい・色が白い・くびれがない・丸みがない)
・細くて短い毛ばかりが生えるまた、ストレスが原因で発症する薄毛の症状は次のような名前で呼ばれています。
・円形脱毛症…一部の髪が円形に抜ける
・休止期脱毛…髪の成長が一斉に止まる、抜け毛が増えて新しい髪が生えにくくなる
・AGA(男性型脱毛症)…額の生え際・頭頂部の髪が抜けるストレスを上手に解消するには、次のことがおすすめです。
・良質な睡眠
・適度な運動
・趣味の時間を確保する
・家族や友人とゆっくり食事をする
・お風呂に浸かるストレスを溜め込まないよう、日々の生活の中で解消していきましょう。
ゴシゴシと強い力でシャンプーをする
強い力でゴシゴシと髪の毛を洗うと、髪や頭皮のダメージにつながることがあります。また、洗浄力が強すぎるシャンプーも髪の水分を奪い頭皮が乾燥するのでおすすめできません。
適度な洗浄力のシャンプーを使う、適度な力加減で髪を洗う、ドライヤーで乾かすなど、正しいヘアケアをすることで薄毛の原因を減らすことができます。カラーやパーマのし過ぎも髪にはダメージを与えることになるので、髪のためを考えるのであれば、何度も繰り返すのはやめておきましょう。
ハゲにまつわる噂を解説!〇〇ははげやすい、はウソ?ホント?
ここまで紹介した以外にも、インターネット上や日常の会話の中にはハゲにまつわる噂がたくさんあります。「帽子をかぶるとハゲやすい」「ヒゲが濃い人は将来ハゲる」などの噂を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
この章では、ハゲにまつわる噂の真相に迫ります。正しい情報を知って、噂に惑わされないようにしましょう。
帽子をかぶるとハゲる
「帽子をかぶるとハゲる」というのは、ウソです。帽子をかぶって、髪が蒸れるのが気になるかもしれませんが、むしろ、帽子をかぶらないと紫外線によって頭皮はダメージを受けます。
紫外線は髪を作る細胞にダメージを与えたり、頭皮を老化させたり、髪の脱色を引き起こしたりします。外出の際には帽子をかぶって、紫外線から頭皮を守るようにしましょう。
帽子をかぶって頭皮が汗をかいた状態を放っておくと、毛穴に皮脂がつまり臭いや炎症の原因になります。帽子をかぶった後は、シャンプーで頭皮をしっかり洗いましょう。
体毛が濃いとハゲる
「体毛が濃いとハゲる」というのは、ウソです。体毛の濃さと薄毛は、どちらも男性ホルモンが影響するので関係があると思われがちですが、両者には直接的な関係はありません。
体毛の濃さと薄毛はどちらも男性ホルモンが関係しています。ただし、それぞれに関係する男性ホルモンの種類が異なります。体毛はテストステロン、薄毛はジヒドロテストステロンというホルモンの影響を受けます。
テストステロンは男性らしいがっしりした身体を作ったり、体毛を濃くしたりする男性ホルモンです。思春期になると分泌が増え、20代をピークに加齢とともに減少します。ジヒドロテストステロンは、薄毛の原因になる男性ホルモンで、テストステロンが変換して作られます。
薄毛に関係する男性ホルモンは、体毛を濃くするテストステロンとは異なるホルモンです。直接的な関係がない、というのが噂の答えになります。
ずっと同じ髪型だとハゲる
「ずっと同じ髪型だとハゲる」というのはホントです。同じ髪型でいることで、特定の部分に負荷がかかり続けることがあるからです。
特に髪を結んでいる女性は、長時間継続的に髪を束ねていると髪が強く引っ張られて、頭皮や毛根に負荷がかかり、抜け毛が増えてしまうことがあります。この症状は「牽引性(けんいんせい)脱毛」と呼ばれています。
男性でも、ずっと同じ分け目でいることが髪に悪影響を与えることがあります。定期的に分け目を変えると良いでしょう。
タバコを吸うとハゲる
「タバコを吸うとハゲる」というのは、ホントです。喫煙は、抜け毛や薄毛の原因になります。タバコに含まれるニコチンが毛細血管を収縮させて、頭皮の血行を悪くするからです。頭皮の血行が悪くなると、髪に栄養が届けられなくなり、抜け毛や薄毛が進行します。
喫煙は、AGAを引き起こす男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)を増加させるといわれています。薄毛で悩んでいる人は、禁煙するのがベストです。いきなり禁煙をすることがストレスになる人は、まずは本数を減らせると良いですね。
筋トレをするとハゲる
「筋トレをするとハゲる」というのは、ウソです。筋トレから男性ホルモンを連想して、薄毛が進行するという噂が広まったのかもしれませんが、筋トレをして薄毛になるという医学的根拠はありません。
筋トレでは、切れた禁繊維を修復する過程で筋肉が大きくなります。この筋肉を大きくする過程で、男性ホルモンのテストステロンが作用するといわれています。テストステロンは男性らしい身体を作る大切な男性ホルモンです。薄毛には関係がありません。薄毛に関係がある男性ホルモンは、ジヒドロテストステロンで、テストステロンとは全く別の物質です。
筋トレによって身体を動かすと血行が良くなったり、ストレスが解消されたりするので、適度な筋トレはむしろ薄毛の改善に効果があります。強い身体や健康づくりのためにも、ぜひ筋トレを普段の生活に取り入れてみてください。
ハゲるかもしれない・・・と思ったら早期対策がおすすめ
セルフチェックの結果はいかがでしたか?紫外線や喫煙も薄毛を進行させる可能性があることがわかりました。
セルフチェックであてはまる項目があった人・抜け毛が増えていると感じる人・額の生え際や頭頂部が薄くなっている気がする人は、食生活や生活習慣の改善と併せて、髪の毛のセルフケアをしましょう。今日からでもできる簡単なケア方法を紹介します。
正しいヘアケアをする
まずは、毎日のシャンプーやドライヤーなどの基本的なケアを見直しましょう。
・洗浄力の弱いシャンプーを使う
・十分に泡立ててからシャンプーをする
・指の腹を使って優しく髪を洗う
・ぬるま湯でしっかりすすぐ
・ドライヤーを使って乾かす
・ドライヤーは髪から30cm離して使用する
・外出の際(特に日差しが強い日)は帽子をかぶる正しいヘアケアは今ある髪を守り、強い髪が生えてくるための土台を作ってくれます。正しいヘアケアが毎日の習慣になると良いですね。
頭皮マッサージをする
頭皮マッサージは、頭皮の血行を良くして髪に栄養を届ける手助けをしてくれます。細くて柔らかい髪は抜けやすいので、細い髪ばかりが生えていると、結果的に抜け毛が増えてしまいます。強くて抜けにくい髪が生えてくるよう、簡単な頭皮マッサージで頭皮の血行を促進しましょう。
頭皮マッサージについてはこちらで詳しく解説しています 。
医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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