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    年齢によって抜け毛の本数は違う?年齢別に見る抜け毛の本数と抜け毛が増える原因を解説

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    「年齢や年代によって抜け毛の本数って違うの?」
    「自分の抜け毛は年齢相応なのか知りたい」
    「40代から増える壮年性脱毛症ってなに?」
    男性の抜け毛や薄毛は、年齢を重ねるほど増えるというイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
    実際に年齢によって抜け毛の本数に違いがあるのか、自分の抜け毛の本数は年齢相応なのか異常に多いのか気になる方のために、今回は年代別の抜け毛の本数と特徴や抜け毛が増える原因について解説します。
    さらに、40代以上に多い壮年性脱毛症についても解説しますので、年齢と抜け毛や薄毛の関係が気になる方はぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    年齢別に見る抜け毛の本数と特徴とは

    男性の多くは、年齢を重ねるほど抜け毛が増えて薄毛になりやすい傾向がありますが、それぞれの年代における抜け毛の本数から異常がないかチェックすることが大切です。
    ここでは20代から60代までのそれぞれの抜け毛について解説しますので、自分の抜け毛の本数をチェックしてみましょう。

    20代の抜け毛の本数と特徴

    20代は代謝が盛んで、ヘアサイクルという髪の生え変わり周期の乱れが少ないため、成人男性の平均的な抜け毛の本数である50〜100本を目安にしましょう。
    男性の抜け毛の多くはAGA(男性型脱毛症)で、発症すると抜け毛の増加が見られるため年代別の発症確率が抜け毛量に影響します。
    20代のAGAの発症確率は6%と低いため、正常の抜け毛量とあまり差がないと考えてよいでしょう。
    20代の抜け毛の特徴は、太く長くハリやコシが見られる健康な抜け毛が多いことです。
    そのため、細く短い場合やハリやコシが見られない、などの抜け毛が増えた場合は何らかの異常の可能性があるため注意が必要です。

    30代の抜け毛の本数と特徴

    30代は仕事が多忙になったり結婚や出産に伴う家族の増加など環境の変化などが多い年代にあたりますが、ヘアサイクルの乱れはまだ少なくAGAの発症確率は12%で、つむじの薄毛やおでこの生え際が後退するといったAGAの症状が一部の男性に現れてきます。
    そのため抜け毛の本数は平均的な50〜100本から10%程度増量した範囲になると考えられます。
    30代の抜け毛は、太く長い抜け毛の中にときどき細く短い抜け毛が混じることがあるほか、周囲の同年代に薄毛が見られ始めることから自分も気になる、といった傾向が出てくる特徴もあります。

    40代の抜け毛の本数と特徴

    40代は仕事で役職に就いたり20代と比べて体力の衰えを感じるなど、ストレスを感じやすい年代です。
    40代のAGAの発症確率は32%と高くなることから抜け毛の本数も増え、1日150〜200本程度抜けることも少なくありません。
    抜け毛の特徴としては、細く短い抜け毛がしばしば見られるようになり、前額部の剃り込みが深くなるM字ハゲや、頭頂部が薄くなるO字ハゲがハッキリ現れてきます。
    薄毛をごまかすことが難しくなるため、AGA治療や予防を始めることをおすすめする年代です。

    50代の抜け毛の本数と特徴

    50代になると、運動量の減少などから身体機能の低下や変化を実感しやすくなる男性が増えてきます。
    AGAの発症確率は44%と高くなり、抜け毛の本数が300本以上になることも珍しくない年代です。
    抜け毛の特徴は、細く短い抜け毛が増え、前額部や頭頂部に見られる薄毛の範囲が広がり、はっきりと髪が抜け落ちている部分が目立ちやすくなります。
    50代ではAGAの進行が加速して薄毛が目立ちやすくなる傾向があるため、積極的な治療をおすすめします。

    60代の抜け毛の本数と特徴

    60代以降は環境変化よりも自分自身の老化による身体的変化が顕著に現れる年代です。
    60代以降のAGAの発症確率は51%と半数を超える高確率になり、頭髪の全体量が減少しているため抜け毛の本数自体は個人差が大きいという特徴があります。
    抜け毛の特徴としては、白髪が増えることや細く短い抜け毛が大半を占めることで、薄毛や脱毛範囲があきらかに見られます。
    人によっては髪が生えている範囲よりも脱毛範囲の方が広くなるという、前頭部と頭頂部の薄毛が融合したU字型脱毛になるケースも多く見られます。
    参考:Takashima T et al.In: Orfanos CE et al, eds. Hair Research Springer Berlin, Heidelberg New York: 1981: 287-293

    抜け毛が増える原因とは

    年齢を重ねるほど抜け毛が増える可能性が高くなる、ということはなんとなくイメージしている方が多いかもしれませんが、抜け毛が増える原因は加齢以外にもさまざまです。
    ここでは年齢に関係なく抜け毛が増える原因について、4つの観点から紹介します。

    頭皮環境の悪化

    髪が太く長く成長するためには、髪の元となる「毛母細胞」が「毛乳頭細胞」から酸素や栄養をもらい、活発に細胞分裂することが必要です。
    そのためには、頭皮が適度に保湿されて炎症などの頭皮トラブルがない状態が望ましいですが、強い紫外線や花粉などの外的要因に加えカラーや白髪染めなどの薬剤により頭皮がダメージを受けると、ダメージ回復のために頭皮内で栄養や酸素が消費されることで髪の成長不足になるおそれがあります。
    また、慢性的な頭皮の炎症で頭皮が弱っていると、髪を維持する力が低下するため抜け毛が増える原因になります。

    AGA

    AGAは遺伝と男性ホルモンに由来する男性特有の脱毛症で、成人男性の3人に1人に発症する進行性の脱毛症です。
    成人男性の正常なヘアサイクルでは、髪が成長する「成長期」の割合は80〜90%で、3〜5年程度続くと2〜3週間の「退行期」を経て2〜3ヶ月間の「休止期」へと移行しますが、AGAを発症すると「脱毛因子」のはたらきにより抜け毛指令が出るため、成長期が強制的に短縮されることで抜け毛が増えるのがAGAの特徴です。

    食生活の乱れ

    髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質のため、ケアチンの素となる肉や魚や豆類などの食物性タンパク質の摂取不足により髪の毛の組成が不十分となり、抜け毛が増える原因になります。
    また、ケラチンの合成には亜鉛などのミネラルやビタミンといった栄養素を一緒に摂ることや、炭水化物に含まれる糖質による代謝アップも大切ですので、食生活の偏りがあってバランスの悪い食事内容や、不規則な食生活で食事時間や食事にかける時間が毎日バラバラという食生活の乱れも抜け毛の原因になります。

    生活習慣の乱れ

    男性の抜け毛の原因として、睡眠習慣や運動習慣などの生活習慣の乱れが挙げられます。
    慢性的な睡眠不足や睡眠の質の低下といった睡眠の問題は髪の成長にとって大きな問題になります。
    睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には、髪の成長を促し太く長く成長させるはたらきがありますが、睡眠時間が短かったり睡眠の質が低下していると成長ホルモンの分泌が減少するため、髪がうまく成長できないおそれがあります。
    また、慢性的な運動不足は全身の代謝を低下させ、全身や頭皮の血行不良からの髪の毛への栄養や酸素不足が引き起こされることで抜け毛の原因になります。

    40代から増える壮年性脱毛症とは

    男性の抜け毛が増える原因を年代別に見ると、30代から40代にかけて増えるAGAの一種である「壮年性脱毛症」が大半を占めています。
    AGAは発症年齢により「若年性脱毛症」「壮年性脱毛症」「老人性脱毛症」に分類され、壮年性脱毛症は20代後半から40代にかけて発症します。
    ここでは、AGAの中でも見た目に薄毛の変化が大きく、早期の治療が必要となる壮年性脱毛症についてくわしく見ていきましょう。

    壮年性脱毛症の症状

    壮年性脱毛症の症状には、以下のような特徴があります。
    ・細く短い抜け毛が異常に増える
    ・前額部の左右にある剃り込み部分の範囲が広がり後退する
    ・頭頂部のボリュームが減り透けて見える
    ・頭部全体の髪のボリュームが減少する
    このような症状が30代から40代で気になってきた場合、壮年性脱毛症の可能性がありますので、AGA専門クリニックなど専門の医療機関で治療について相談することをおすすめします。

    壮年性脱毛症の原因

    壮年性脱毛症では、男性ホルモンの「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という酵素と結びついて「ジヒドロテストステロン」に変換され、ジヒドロテストステロンが「アンドロゲンレセプター(ホルモン受容体)」に取り込まれることで生成される「脱毛因子(TGF-β)」によって毛乳頭細胞に抜け毛指令が出ることで成長途中の髪が抜け落ちます。
    さらに、5αリダクターゼの活性度が両親から、アンドロゲンレセプターの感受性が母方の祖父や曽祖父などの男性から受け継がれるため、壮年性脱毛症の原因は男性ホルモン由来と遺伝由来の2つであることがわかります。

    壮年性脱毛症の治療方法

    壮年性脱毛症の治療は、原因となるジヒドロテストステロンの生成を防ぐための5αリダクターゼ阻害薬の内服薬治療と、ミノキシジルによる毛乳頭細胞の活性化と頭皮の血行促進のための外用薬治療を、ひとりひとりの抜け毛や薄毛の症状によって組み合わせる方法がおすすめです。
    治療にあたっては、壮年性脱毛症の診断と症状に応じた適切な投薬が必要で、AGA専門クリニックなどの医療機関で医師による診察を受ける必要がありますので、オンライン診療など自分の都合に合わせて気軽に相談できるクリニックの受診がおすすめです。
    また、壮年性脱毛症では運動不足や代謝の低下による頭皮の血行不良や皮脂分泌の増加による頭皮環境の悪化も、症状を進行させる原因になります。
    運動不足解消や食生活の見直しに加え、頭皮の清潔のためにスカルプケアシャンプーを使用したりシャンプー方法を見直すなど、日常生活の中で対策することが治療効果の底上げにつながるため積極的にセルフケアしましょう。

    AGAの治療を始めるべき年齢とは

    AGAの治療をいつ始めるべきか気になる男性は多いでしょうが、AGAの治療開始年齢には目安がありません。
    AGAの発症確率は年齢を重ねるごとに高くなりますが、発症年齢には個人差があるため「まだ20代だから大丈夫」ということはありません。
    AGAは進行性の脱毛症ですので、そのまま様子を見ていても自然に回復することはなく、どんどん抜け毛や薄毛が進行していきます。
    そのため、抜け毛の量が急増したり、細く短い抜け毛が増えてきたり前額や頭頂部が薄くなってきたなどのAGAの症状に気がついたらすぐに治療を始めることが大切です。

    まとめ

    将来薄毛になるのか不安がある方や、最近抜け毛の量が増えて心配になっているという方は、自分の年齢での抜け毛量が異常なのか気になることでしょう。
    成人男性の抜け毛は1日50〜100本程度が正常だと言われていますが、AGAを発症しやすい40代以降は1日に200〜300本以上の抜け毛が見られることもありますので、成人以降はどの年齢でも1日100本以上の抜け毛が見られた場合はなんらかの以上の可能性がありますので注意が必要です。
    AGAが原因の抜け毛の増加の場合は、とにかく早く治療を始めて抜け毛や薄毛の進行を抑えることが大切ですので、AGA専門クリニックに相談することをおすすめします。
    AGA薄毛予防治療クリニックでは、身近で続けやすいAGA治療のためにオンライン診療を充実していますので、まずはお気軽にお問合せください。

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