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抜け毛は何歳ごろから増える?若年層で薄毛が起こる理由とは?
男性の方は誰もが一度は「自分の髪の毛はハゲてしまうのか?」ということを、気にされたことがあるかと思います。男女ともに抜け毛・薄毛は起こりうるものの、やはり男性にはAGA(男性型脱毛症)があるため、女性よりも高い確率で将来髪の毛の悩みを持つ可能性があります。中には若いうちから抜け毛・薄毛に悩んでいるという方もおり、若年層の間でもAGAに対する意識は高くなりました。そしてやはり気になるのが「抜け毛は何歳頃から増えていくのか」ですよね。抜け毛が始まる要因としては、さまざまなものが考えられます。今回はそんな年齢と抜け毛について、解説をしていきます。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
抜け毛は「ヘアサイクル」の影響を受けている
抜け毛は正常な髪の毛でも発生するもので、子供でも起きます。そのため抜け毛自体は自然な髪の毛のサイクルですので、正常なヘアサイクルの範囲内で伴う抜け毛であれば問題ありません。正常なヘアサイクルが行われている場合、基本的には抜け毛は1日に100本前後です。もちろん個人差もありますし、季節によって左右する部分ではありますが、100本ほどが普通と言われています。100本と聞くとすごく多いようにも感じますが、生活の中で自然に抜けていく髪の毛ですので、何かを行っていて気になるということはほぼありません。
正常なヘアサイクルの流れ
ヘアサイクルには大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」の3つから構成されます。この3つそれぞれが順番に繰り返され、髪の毛は抜けたり生えたりをしています。
▶成長期のヘアサイクル
「成長期」は頭髪全体の8~9割の毛髪が当てはまり、言葉の通り成長している過程の毛髪のことを言います。成長期の毛髪は健康な状態で3~5年で寿命を迎えます。この成長期が長ければ長いほど、毛髪は健康に太く成長し、ハリ・コシのある元気な毛髪が育ちます。▶退行期のヘアサイクル
やがて成長した髪の毛は「退行期」を迎えます。活発に行われていた細胞分裂(毛髪の成長)は2~3週間かけてゆるやかに停止していき、この時期を退行期と呼びます。抜け毛が発生する時期はこのタイミングとなります。▶休止期のヘアサイクル
こうして成長を終えた毛髪は「休止期」に入り、抜け落ちていきます。これが抜け毛となって目に見えるようになります。この期間は2~3ヵ月ほど続きますが、抜け落ちた先の毛根には既に次の新しい髪の毛が準備をはじめており、また成長期に入っていくというサイクルを繰り返します。ヘアサイクルに異常があると、抜け毛が発生する
上記で説明したヘアサイクルが、正常なヘアサイクルと呼ばれるものです。意外と知らなかったという方も多いですが、このヘアサイクルには生涯行える回数が決まっています。しかしAGAなどで何らかのトラブルが発生している場合、このヘアサイクルが短くなってしまい、結果髪の毛全体の寿命を狭めてしまうことに繋がります。AGAで影響の出てしまう部分は特に「成長期」と「退行期」です。AGAにより成長期で髪の毛が十分に育たず、退行期が早めにきてしまう・・・ということを繰り返し、やがては髪の毛が生えてこなくなってしまうのです。年齢相応の薄毛であればヘアサイクルにも大きな影響は出ませんが、ヘアサイクルに異常が出てしまう年齢が若年層の方であれば生涯のヘアサイクルの寿命にも大きく関わるため、放置をしておくのは大変危険です。
抜け毛に影響を及ぼすAGA(男性型脱毛症)とは?
文中で何度もAGAについて触れていますが、AGA自体はなぜ発生してしまうのかも気になりますよね。今はテレビコマーシャルや広告などでAGAについて多く取り扱っているため、AGAが男性型脱毛症であるということを知っている方も多いかと思います。今では日本人成人男性の3人に1人が、何らかのAGAのトラブルで悩んでいるというデータがあります。3人に1人という数字はとても身近で、他人事ではないということがよく分かります。また3人に1人という数値は成人男性以上のデータとなりますが、実際には10代で発症をしてしまったという例もあり、今やAGAは中年男性だけの悩みではなくなりました。
そもそもAGAとは?
AGA(エージーエー)は「A:Androgen(男性ホルモン)」+「G:genetic(遺伝)」+「A:Alopecia(脱毛症)」の略です。日本では男性型脱毛症と呼ばれますが、多くの方がAGAの略称を使っています。上記でも少し触れましたが、AGAは中年層の患者の発症割合が一番高いものの、年齢問わず発症することが分かっています。またヘアサイクルとも密接に関係しており、AGAはヘアサイクルに異常をもたらし抜け毛・薄毛を発生させることが分かっています。
AGAとヘアサイクルの関係
AGAの原因は男性ホルモンと聞いたことがあるかもしれません。男性ホルモンには睾丸(精巣)や副腎で合成・分泌されているといわれているテストステテロンと呼ばれるものがあり、このテストテロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり肥大させる作用などがあります。このテストステロンが、AGAの発生に大きく関与しています。まず、このテストステテロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。続いて、このジヒドロテストステロンがホルモン受容体に取り込まれ毛母細胞の働きを低下させます。毛母細胞は頭皮にある部分で、髪の毛に栄養を届けたり、新しい髪の毛を作ったりするのに大切な部分となりますが、AGAの場合この毛母細胞からヘアサイクルの成長期や退行期に影響を与えて、抜け毛・薄毛を発生させます。そのためAGAとヘアサイクルは、切っても切り離せない関係となっています。
AGAは8割以上は遺伝によるもの
AGAの原因の8割は遺伝によるものといわれています。この遺伝というのは上記で説明したホルモン受容体の感受性の部分を示します。ホルモン受容体の数や取り込みやすい性質は遺伝により決まるため、両親からの遺伝が大きく関係してくるのです。AGAは男性特有の脱毛症であることから「父親や男性親族からしか遺伝しない」と思っている方も多いですが、実は母親からの遺伝も関係しています。特に母方の祖父・曾祖父の遺伝が関係しており、母親を通してAGAのなりやすさは遺伝してしまいます。現在ではAGAのなりやすさを確率で出す検査もありますが、これも不思議なもので遺伝要因を持っているから確実にAGAになるというわけでもないのです。ただし自分がAGAになりやすいかどうかを調べる、事前に知っておくという意味ではそういった検査を受ける意味もあるかもしれません。
抜け毛を予防するためには、どうしたらいい?
原因が遺伝ならどうすることもできないのではないか、と考える方もいらっしゃいますが、抜け毛自体は私生活の中でも十分予防対策を行うことができます。ここでは日常生活の中でできる抜け毛予防について解説をしていきます。
食生活を改善する
まずは体内の環境から整えていく、というのもとても大切な方法です。髪の毛は食べた物で作られているため、普段の生活の中でいかに栄養バランスよく食事をとれているかという点も重要です。また口から摂取した栄養は、体の中で使われる順番が決まっています。基本的には生命活動に必要な順番で栄養が使われていくため、髪の毛は最後の方になってしまいます。栄養バランスを見直すとともに、栄養の量が足りているかも一緒に確認するようにしましょう。
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良質な睡眠を確保する
健康な生活を行う上で睡眠は非常に大切ですが、実は髪の毛の成長にとっても大切であるということが分かっています。髪の毛の成長には、成長ホルモンというホルモンが大いに関係しています。この成長ホルモンは、より深い睡眠に入ったノンレム睡眠時に多く分泌されます。自律神経のバランスが乱れていたり、睡眠時間が短過ぎるなどの場合、ノンレム睡眠の時間も短くなってしまいます。そのため良質な睡眠を確保することが大切となります。良質な睡眠を確保する方法としては、リラックスして入眠を行う環境を整えたり、睡眠前の脳への刺激を抑えるなどの方法があります。
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【医師監修】薄毛・男性型脱毛症(AGA)と睡眠の関係
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頭皮にダメージをかけない工夫をする
日常生活の中で、頭皮へのダメージをできるだけ避けるというのも、十分効果がある抜け毛予防です。頭皮に負荷がかかってしまったり、頭皮の環境が悪くなってしまうと、毛母細胞の働くも悪くなり抜け毛につながってしまいます。また頭皮が炎症を起こしていたりなどすると、AGAではなくても抜け毛が発生することもあります。頭皮のダメージをできるだけ減らすためには、「紫外線を受けすぎない」「ヘアケアを見直す」などがあります。
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【医師監修】絡まる髪の毛は抜け毛の大敵
https://aga-yobou.jp/aga/entangledまた髪の毛のケアについては、上記の記事で詳しく解説をしております。髪の毛のケアと聞くと女性が行うイメージをされる方も多いかと思いますが、髪の毛のケアこそ是非男性が行っていただきたい部分でもあります。抜け毛を防ぐためにも髪の毛のケアはとても大切になりますので、こちらも是非取り入れてみてください。
こんな抜け毛は要注意?AGAは早期治療が肝心!
抜け毛の増加はAGAの危険性がある、ということは既に知っていただけたかと思います。しかし意外にも抜け毛が増えた事に気付かない、という方は多いものです。そのため「抜け毛が増えたことに気付けなかった」「ヘアサイクルに異常があることに気付けなかった」という方もいらっしゃいます。しかしAGAは進行性であるため、治療をせず放置をしてしまうとどんどん進行していってしまい、抜け毛に気付いた時には既に薄毛がかなり目立ってしまっていた・・・なんてこともあります。こうならないためにも、普段できるAGAの早期発見の方法として「抜け毛をチェックする」方法があります。ヘアサイクルで異常が出てしまった抜け毛は、正常な抜け毛とは違い毛根や抜け毛部分にSOSサインが出ています。数日に一度のペースで問題ありませんので、枕に落ちている抜け毛やブラッシング時の抜け毛をチェックし、AGAが進行していないか確認するようにしましょう。
毛が細く短い抜け毛
ヘアサイクルが乱れて成長期が短くなると、髪が太く長く成長する前に抜け落ちる成長途中の抜け毛は短く細いことや、ハリやコシがなくツヤが見られないため持った時に弱々しいという特徴があります。産毛のような髪の毛だと感じる方もいらっしゃいます。
抜け毛の根本が黒色で膨らみがない
正常な抜け毛の根本が白色で丸く膨らんでいるのに対し、髪の根本が黒くギザギザしていたり、膨らみが全く見られず細くなっている抜け毛は要注意です。成長期が短くなって毛母細胞が十分に細胞分裂できていない場合や、頭皮の毛細血管から栄養や酸素がうまく取り込めていなかった場合など、このような抜け毛は何らかの髪の成長を妨げるトラブルが起きているというサインだと考えられます。
抜け毛を発生する病気は、AGA以外にもある
抜け毛・薄毛を生じる病気は、実はAGA以外にも存在します。ここではAGA以外に、どんな病気があるのかを紹介していきますが、AGAかどうかを自分で見分けるのは難しいという場合もあります。そのため気になる症状があるという方は、できるだけ異常に気付いたらすぐに皮膚科などを受診するようにしましょう。
脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎という皮膚炎が原因で起こる脱毛症です。はっきりした原因は不明ですが、皮脂分泌が盛んな思春期以降や30〜40代に発症することが多く、皮脂が過剰に分泌されるため黄色っぽいベタついた大きめのフケが出ることが特徴です。過剰な皮脂分泌により雑菌が繁殖して頭皮に炎症を起こすことも多く、頭皮に赤みや痒みといった症状が出ることもあります。過剰な皮脂により毛穴が詰まったり、頭皮の炎症により血流が阻害されるなどの影響で髪の成長が阻害され、短い抜け毛が増えるという症状現れます。
粃糠性脱毛症
粃糠とは米ぬかのことで、粃糠性脱毛症は米ぬかのような細かい大量のフケと強いかゆみを伴うことが特徴です。大量に発生したフケが毛穴を塞ぎ、頭皮に常在している「マラセチア菌」というカビの一種が大量発生することで頭皮に炎症を起こし、髪の成長が阻害され短い抜け毛が増えるという症状が現れます。フケが大量発生する原因はシャンプーや整髪料の影響による頭皮の過乾燥やホルモンバランスの乱れなどが挙げられますが、はっきりとした原因は不明で色々な要因が複雑に絡まって発症すると考えられています。
抜毛症
抜毛症はトリコチロマニアのことで、自分で体毛を抜いてしまう精神的な病気のことです。その中でも特に多いのが髪の毛の抜毛で、その多くが本人の無意識のうちに行われます。精神的な負荷がかかった際などに見られる症状で、本人も気付いていないため最初は他の脱毛症を疑って病院にかかるケースが多いと言われています。
円形脱毛症
原因は定かではありませんが、精神的な負荷などにより発症している可能性があるとされる円形脱毛症は、一見AGAととても似ているため間違われてしまう方も多いです。円形に脱毛することから円形脱毛症と呼ばれていますが、症状によっては波打つような形で脱毛症を発症するケースもあります。AGAと違い保険適応の治療となりますので、医療機関への受診が必要となります。
より安心して薄毛予防・治療と向き合うために
AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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