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  • 【医師監修】飲酒とAGA治療薬の服用は大丈夫?

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    AGA(男性型脱毛症)の治療・予防をされている方で飲酒をされる方からよくある質問が「薬とお酒(アルコール)は大丈夫?」といったものが挙げられます。ここではアルコールとAGA治療薬との関係について詳しく解説していきます。薄毛の予防・治療においてアルコールは密接な関係性にあり、AGA治療においても正しい知識に基づいて薄毛対策を進めていく必要があります。

    健康の問題以外で「飲酒はハゲる」なんて言葉もよく聞きます。薄毛に悩む男性にとって、「飲酒って実際どうなの?」と思っている方も多いはずです。付き合いなどで避けられない場面もあるかと思いますが、普段避けられるリスクは避けたいものですよね。気になる方も多い飲酒と薄毛の関係、今回はその部分に焦点を当てて解説していきます。

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    適度な飲酒であれば問題ありません

    プロペシア・ザガーロやフィナステリド・デュタステリドを服用中の方でも適度なアルコール摂取であれば問題はありません。適度の解釈ですが基本的に飲み合わせが不可ということではなく「肝臓に負担をかけない程度」ということです。これにはAGA治療薬の成分が「肝臓」で分解させるものだからです。肝機能が低下している状態ではAGA治療薬の効果を適切に得られず、またアルコールも分解されづらくなります。

    アルコールを過剰摂取してしまうと体内ではアルコールを分解することが優先となるため、分解補助のためアミノ酸が使われます。このアミノ酸は毛髪の成長に欠かせない栄養素で、アルコールの過剰摂取により本来毛髪にいきわたるはずだったアミノ酸が肝臓で使われてしまうことになります。その結果、毛髪への栄養不足が生じる可能性があります。

    肝機能の低下に要注意

    上述の通りAGA治療薬のプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドの成分は肝臓で分解されます。AGA治療薬であるプロペシアの臨床試験では0.2%程度肝機能障害の副作用が現れたとの報告があり、肝臓に負担がかかる可能性は否めません。そこで過度なアルコール摂取があるとさらに肝臓に負担をかけることになり、肝機能障害が起こる可能性が高まる可能性があります。もし夜に適度な飲酒をする機会のある方は1日に一度AGA治療薬を飲むタイミングを朝にするなどしてできる限り肝臓にかかる負担を軽減することをおすすめしています。食前でも食後でも効果に有意差は認められず続けやすいタイミングで服用することが大切です。

    睡眠の質の低下には注意

    成長ホルモンを分泌させるために副交感神経が最も活発になるとされる夜10時~深夜2時の時間帯にきちんとした睡眠、ノンレム睡眠をとることが大切です。アルコールを摂取すると寝つきはよくなる傾向にありますが睡眠の後半に交感神経の活動が高まって睡眠が長く続きません。ノンレム睡眠は毛髪を成長させる上で不可欠、アルコールについてはご自身にとって適量が望ましいと言えます。

    睡眠は毛髪の成長に欠かせないたんぱく質を効率的に生成できる手段です。しかしアルコールを摂取することにより、眠りが浅くなってしまう可能性があります。たんぱく質の生成は眠りが深い時に多く生成されるため、毛髪にとって睡眠不足はマイナスなことです。寝付きにくいからと寝酒をする方もいますが、最初は気持ちよく寝付けても徐々に体が慣れてしまい結果的にどんどん飲酒量が増えてしまう可能性もあります。

    過度な飲酒はEDに繋がる恐れもある

    過度なアルコール摂取は肝機能の低下に繋がる可能性があります。また勃起に必要な神経の働きを弱め勃起不全を引き起こす可能性があるので要注意です。

    その他注意事項

    飲酒をする際のおつまみや偏った食事を摂ることにより栄養が不足がちになります。特にビタミンは太い健康的な毛髪を作る上で大切なものです。
    ビタミンA→抜け毛防止
    ビタミンB→毛髪の成長に効果的
    ビタミンC→ハリ・コシのある髪の毛に
    ビタミンE→頭皮の血行改善に効果的
    日常生活においてもAGA治療薬を効果的に、かつ薄毛対策をきちんと行うためにも過度なアルコール摂取はおすすめしません。
    飲酒(アルコール)は肝臓で分解する際にアセトアルデヒドという「ジヒドロテストステロン(DHT)」を増加させることがわかっています。つまり適量のアルコールであれば肝臓が有害なアセトアルデヒドを無害に分解してくれるのですが、アルコールの過剰摂取は分解しきれず結果ジヒドロテストステロンを増加させる可能性が高くなり薄毛の原因となり得ます。

    厚生労働省が示す適度な飲酒量

    お酒を楽しむときに「適度な量」ってなんだろう? と思う方も多いと思います。厚生労働省管轄の「e-ヘルスネット」というホームページで、適度な飲酒量の目安が公表されています。飲酒のガイドラインによると【通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均「純アルコールで20g程度」である。】とされています。純アルコール20gというのは、ビールだとビン1本程度、日本酒であれば1合程度となります。体質などにより個人差はありますが、お酒を楽しむときにどのくらいがいいのかという指標にしていただけたらと思います。

    AGA(男性型脱毛症)の進行をとめ、髪の毛を生やすために

    以上がAGA治療薬服用とアルコールに関する解説でした。AGAは進行性、放っておくとどんどん薄毛が進んでいきますが治療・予防で止めることができ発毛が見込めるものです。AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。

    著者紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    AGA,薄毛,治療,柏崎,医師

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