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  • デュタステリドにはAVとZAがある?あなたが服用しているのはどっち?

    デュタステリドにはAVとZAがある?あなたが服用しているのはどっち?

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    AGA治療薬として名前が知られている「デュタステリド」、知っているという方や今現在使用しているという方も多いのではないでしょうか。そんなデュタステリドですが、実は2つの種類に分けられており、それぞれを「デュタステリドAV」「デュタステリドZA」と表記します。AGAの治療に効果があるデュタステリドという名前の薬ならば、どちらを使っても問題ないのではないか、と思われがちですが実際はしっかりと使い分けをしなければいけない薬であるため注意しなければいけません。AGA治療薬だと思って知らないまま服用していると、万が一の際に困ってしまう事態になります。そこで今回は、2種類のデュタステリドの違いについて詳しく解説をしていきます。今現在服用しているという方も今後の治療を検討している方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    「デュタステリドAV」と「デュタステリドZA」の違い

    デュタステリドに分類があることを知らなかった、という方も多いかと思います。同じデュタステリドの名称が付いていても、分類されているということは、明確に使い分ける必要があるということでもあります。医師に処方されたAGA治療薬であればまず問題はありませんが、中には個人輸入で薬を入手しているなんて方もいらっしゃいます。そこでここでは、使用する際に知っておきたいデュタステリドの違いについてお話をしていきます。

    デュタステリドAV

    デュタステリドAVとは、アルボブのジュネリック医薬品です。各製薬会社から販売をされておりますが、アルボブのAVと表記されているため薬の名前をよく見ると種類の判別をすることができます。アルボブは男性の前立腺肥大症の治療薬として現在も使用されている薬で、アルボブの有効成分が薬品名にあるデュタステリドとなります。

    デュタステリドZA

    デュタステリドZAとは、ザガーロのジュネリック医薬品です。デュタステリドAVと同様にデュタステリドを主成分とした薬で、こちらはAGA治療を目的として処方される薬です。日本の厚生労働省では、AGA治療薬としてこのデュタステリドZAの使用を認可しておりますが、同じ主成分でもデュタステリドAVをAGA治療薬として使用することは認められていません。今現在AGA治療を行っていてデュタステリドを処方されているという方は、このデュタステリドZAを飲まれていること蚊と思います。デュタステリドZAには、0.01mgもしくは0.05mgの2タイプが存在しています。どちらを服用するかは医師の判断となります。

    個人輸入の方は注意が必要な「デュタステリドAV」

    ここまでで、デュタステリドAVとデュタステリドZAについてそれぞれの違いを解説してきました。デュタステリドAVなら前立腺肥大症の治療に使う薬、デュタステリドZAならAGAの治療につかう薬と区別することができます。ただしどちらも有効成分が「デュタステリド」であるため、AGAの原因物質となるⅠ型・Ⅱ型5α還元酵素の働きを阻止する 働きがあります。また費用としてはデュタステリドAVが約4,000円~5,000円、デュタステリドZAが約7,000円~8,000円ほどとなっており差額が発生することから、AGAの治療目的として個人輸入で安い方のデュタステリドAVを買って使用してしまう方がいます。しかし、例え同じデュタステリドが主成分であったとしても、本来の目的ではない使用方法はオススメはできません。ここでは、AGAの治療としてなぜデュタステリドAVを使っていけないのかについてもお話をしていきます。

    医薬品副作用被害救済制度の適応外になる

    デュタステリドAVとデュタステリドZAでは、主成分がAGAの治療に効果のあるデュタステリドであるため、実際はデュタステリドAVを使用したとしてもAGAの改善効果は見込めます。しかし文中でも既にお話をしたように、デュタステリドAVをAGA治療目的で使うことは厚生労働省に正式に認可されていません。あくまでもデュタステリドAVは、前立腺肥大症の改善のために使用される薬です。しかし「安いから」「治療費を浮かせたいから」などの理由で、個人輸入でAGA治療目的のためにデュタステリドAVを購入し使用してしまうと、万が一デュタステリドAVで重篤な健康被害が発生した際に「医薬品副作用被害救済制度」という救済制度が使用できなくなります。医薬品副作用被害救済制度とは、適正に使用した医薬品により副作用が発生し、健康被害を受けた場合にその被害を補償するための公的制度です。これは、医薬品の適正な使用においても避けられない副作用のリスクをカバーし、被害者を支援することを目的としています。AGA治療目的での薬の使用の際にも適応されますが、AGA治療目的として個人輸入でデュタステリドAVを使用してしまうと、医薬品副作用被害救済制度を利用することができず、副作用によって生じた治療費などの自己負担がとても大きくなってしまう可能性があります。

    知っておきたいデュタステリドの副作用

    副作用はどのような薬にも必ずあるもので、副作用が発生しない薬はありません。そのため、薬を服用する際には、服用する薬にどんな副作用があるのか確認することが大切です。ここでは、デュタステリドを主成分とした薬に発生する可能性のある副作用についても、併せてご紹介をしていきます。

    重篤な副作用

    デュタステリドの重篤な副作用として知られるのが、肝機能障害です。デュタステリドは肝臓で代謝される薬であるため、肝臓に多少の負担がかかります。体質的な問題や肝臓病などを抱えている方にとっては、デュタステリドは命の危険につながる薬ともなりえます。肝機能障害は初期段階では血液検査などからしか判断できず、悪化してくると黄疸症状が出始めて気付く方も多いです。AGA治療を適切な医療機関やクリニックで行っている場合は、定期的に血液検査を行い肝機能障害が発生していないか確認をすることができますが、個人の判断でデュタステリドを服用している方は気付くことが遅れてしまうケースが多いため注意しなければいけません。デュタステリドによる肝機能障害は発生確率としてはまれであるものの、自分を守るために知っておきたい副作用のひとつです。

    その他の副作用

    デュタステリドのその他の副作用としては、蕁麻疹や性欲減退、精巣痛、下痢、食欲低下、腹痛などがあげられます。いずれにしても命に関わるような大きな副作用ではありませんが、体調や持病などによっては注意が必要な副作用でもあります。また性欲減退が副作用として認められているデュタステリドは、男性の妊活に悪影響を及ぼす可能性があるため、妊活を行っている期間は服用を控えるように言われることもあります。

    デュタステリドのAGA治療効果

    ここまでで、デュタステリドの副作用のリスクについても知っていただくことができたかと思います。では、実際にデュタステリドを使用するとなった際は、どのようにAGA治療に効果が出るのでしょうか。副作用だけではなく、デュタステリドのAGA治療効果も気になっているという方も多いかと思いますので、ここではデュタステリドのAGA治療効果についても解説をしていきます。

    デュタステリドの作用

    文中で先に触れていた部分ではありますが、デュタステリドの作用について今一度一緒に確認をしていきましょう。デュタステリドは、AGAの原因物質となる5α還元酵素の働きを阻止する働きがあります。5α還元酵素はⅠ型とⅡ型の2タイプ存在しており、デュタステリドに関してはこの両方に作用することが知られています。似た効果を持つAGA治療薬にフィナステリドという薬がありますが、こちらはⅡ型のみに作用するため、フィナステリドで効果がなかったという方でもデュタステリドで効果が見込める場合もあります。5α還元酵素そのものはAGAを引き起こすわけではありませんが、5α還元酵素がテストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変化させる働きがあります。このジヒドロテストステロンは、毛包を萎縮させ髪の成長を抑制するため、AGAを促進します。そのためジヒドロテストステロンを少なくするためにデュタステリドを服用し、5α還元酵素の働きを阻止することでAGAの症状改善が見込めるというわけです。

    効果が出るまでの治療期間

    AGA治療薬の効果は、個人差が大きい部分があります。そのため一概には言えませんが、一般的には目に見えてAGA治療の効果が見え始めるのが、服薬治療を開始してから6ヵ月程度と言われております。早い方だと4ヵ月頃から治療効果を実感される方もいらっしゃいます。一方でなかなか効果が感じにくいという方もいるため、6ヵ月以上かかるケースもあります。AGA治療薬はAGAの完治を促すものではなく改善を促すものであるため、効果を実感したからと言って服薬をやめてしまうと、もとに戻ってしまいます。効果を実感しても維持や更なる改善を希望している方は、治療薬の服用を続ける必要があることも知っておくことが大切です。

    具体的なAGA症状の改善内容

    デュタステリドの具体的な効果は、主に髪の密度の増加、髪の太さの改善、脱毛の抑制の3つがあげられます。これらの効果が出ることで、髪の毛本来の姿かたちを取り戻すことが可能となります。多くの方が経験する初期脱毛と呼ばれる好転反応の後に、これらの効果を実感する方が多いです。初期脱毛に関しては個人差が大きい部分もあります。デュタステリドの服用によって頭皮のヘアサイクルが活性化し、弱った髪の毛が先に抜け落ちることから「薬の服用で余計にハゲてしまった」と驚かれる方も多いですが、数週間から1ヵ月程度で落ち着いていきますので心配はいりません。初期脱毛の後にしっかりとした髪の毛が生えてくるため、気長に待つ必要があります。

    抜け毛や薄毛が気になる方は早期治療が大切!

    今回はデュタステリドAVとデュタステリドZAの違いや、デュタステリド副作用、AGA治療の効果についてお話をしてきました。今現在デュタステリドを服用しているという方も、今後治療でデュタステリドの使用を検討しているという方も、デュタステリドの知識をしっかり持っておくことで不測の事態に備えることができます。ぜひ今回の内容を頭に入れておくようにしましょう。また今現在AGA治療を悩まれているという方は、まずは医療機関やAGA専門クリニックを受診するようにしましょう。AGAの治療は早期発見はもちろん、早期治療がなによりも大切です。早い段階で手を打つことで、AGAの進行を抑えることができます。抜け毛や薄毛にお悩みの方は、早めに受診するようにしましょう。

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