ABOUT AGA
AGAについて
-
AGAが根本的に治らないのは男性ホルモンが原因?AGAの正しい知識を徹底解説!
「AGAは治らないから一生治療が必要らしい」「男性ホルモンが原因の男性の薄毛は治せない」、といったAGAが治るのかについてのウワサの真偽は、薄毛や抜け毛が気になる男性にとって気になるのではないでしょうか。
結論から言うと、AGAを発症すると治療せずに治ることはありません。
これには、AGAの原因のひとつが男性ホルモンに由来し、薄毛や抜け毛のメカニズムが複雑に絡み合っていることが理由として挙げられます。
今回は、AGAが根本的に治らないと言われる理由を男性ホルモンとの関係とともに解説します。
AGAの対策方法や治療効果を上げるためにできることも紹介しますので、「AGAは治らない」と思っている男性はぜひ最後までご覧ください。
【記事のポイント】
・AGAが根本的に治らないと言われる理由とは
・AGAと男性ホルモンの関係とは
・AGA対策方法とは
・AGA治療の効果を高めるためにできること■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
AGAが根本的に治らないと言われる理由とは
AGAは症状が出てすぐに適切な治療を始めれば、薄毛や抜け毛の予防や発毛の可能性が高いと言われています。
しかし、AGAは治療しなかったり途中でやめてしまうと薄毛や抜け毛が進行するため、「根本的に治らない」と思っている方が多いのではないでしょうか。
ここではAGAが根本的に治らないと言われている以下の4点の理由について解説します。
・①AGAの原因が男性ホルモンのため
・②AGAが進行性の脱毛症であるため
・③治療をやめるとふたたび薄毛症状が出るため
・④AGAの治療効果の実感に時間がかかり中断するため①AGAの原因が男性ホルモンのため
AGAはAndrogeneticAlopeciaの略で、男性型脱毛症とも呼ばれている男性特有の脱毛症です。
Androgenとは男性ホルモンの意味で、AGAが男性ホルモンに由来した脱毛症であることを意味しています。
AGAの原因となる男性ホルモンは「ジヒドロテストステロン(DHT)」で、胎児期に生殖器の発育を促進させ思春期に第二次性徴を促す、という男性にとって重要な男性ホルモンです。
ジヒドロテストステロンは「テストステロン」という、筋肉や骨格の発達を促したり、やる気や記憶力を向上させる男性ホルモンから変換されます。
したがって、テストステロンは多い方が男性にとってメリットが大きいため、AGAの原因を取り除けず根本的に治せないと考えられているようです。②AGAが進行性の脱毛症であるため
AGAはお医者さんで治療ができる薄毛として認知度が増えていますが、一定期間治療すれば完治するという病気ではありません。
AGAは進行性のため、治療開始時期が遅かった場合や症状の重症度が高い場合、治療効果よりも薄毛や抜け毛の進行スピードが上回る可能性があります。
AGAにはいくつかの進行パターンがありますが、部分的な薄毛や抜け毛がだんだん範囲を広げ、「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる髪の生え変わりの限界を迎えると最終的には頭部のほぼ全体の髪が抜け落ち再生しないと言われています。
そのため髪が抜け落ちて再生しない範囲が広がっている状態で治療を開始した場合、薄毛や抜け毛症状が現れる前の状態に戻すことは難しいでしょう。
したがって、AGAは治療しても根本的に治らない理由として、症状がすでに進行しているケースが考えられるでしょう。③治療をやめるとふたたび薄毛症状が出るため
AGAの原因は男性ホルモン由来のほかに、「遺伝」があることがわかっています。
遺伝するのは5αリダクターゼの活性度と、ジヒドロテストステロンをはたらかせるレセプターの感受性です。
AGA治療でジヒドロテストステロンの生成が抑制されていても、治療をやめてしまうと遺伝情報により再びジヒドロテストステロンが産生され、はたらきが大きくなる可能性が高くなると考えられます。
そのためAGA治療を中止すると再び薄毛や抜け毛症状が出るため、根本的な治療が難しいと言えるのです。④AGAの治療効果の実感に時間がかかり中断するため
AGAでは、ジヒドロテストステロンがヘアサイクルに影響を及ぼし、髪の成長期間である「成長期」を短くして生えにくくなるという現象が起こります。
したがって、治療には乱れたヘアサイクルを正常に戻すことが重要ですが、新しい健康な髪が生え太く長く伸びていくまでにはおおよそ6ヶ月程度必要です。
その間に乱れた成長期に発生した髪が一斉に抜ける「初期脱毛」と呼ばれる現象が起きることもあり、治療を始めたのに抜け毛が増えたと感じてしまうケースも見られます。
そのため、AGA治療効果が実感できないことや悪化したと感じて治療を自己判断で中断することが、AGAは根本的に治らないと言われる理由になっている可能性があります。AGAと男性ホルモンの関係とは
「男性ホルモンが原因の男性の薄毛は治せない」「男性ホルモンが多いとハゲる」など、薄毛と男性ホルモンが関係したウワサは世間一般に多く存在します。
しかし男性の薄毛の悩みの大半はAGAであると言われているため、適切な治療を継続すれば薄毛の改善や進行の予防ができると期待できます。
適切な治療に向けて男性ホルモンとAGAの正しい知識を身につけるために、以下についてくわしく解説します。
・AGAの原因となる男性ホルモンの種類
・AGAのメカニズム
・AGAの症状AGAの原因となる男性ホルモンの種類
AGAの発症には「テストステロン」と「ジヒドロテストステロン」という2つの男性ホルモンが大きく関わっているため、それぞれについて特徴を見ていきましょう。
・テストステロン:副腎や睾丸で生成される男性ホルモンで、骨や筋肉を発達させるなど身体面へのはたらきと、前向きな思考や記憶力の向上を促したり性衝動を更新させるなどの精神面へのはたらきがあります。
20代をピークに加齢とともに分泌量が緩やかに減少していきますが、分泌量には個人差が大きく40代でほとんど分泌が見られなくなるケースや60代で30代の平均分泌量を維持しているケースが見られるという特徴があります。
・ジヒドロテストステロン(DHT):テストステロンと5αリダクターゼが結びついて生成される男性ホルモンで、胎児期に男性外生殖器の形成を促し、思春期に声変わりや体毛を増加させるなど第二次性徴を促すはたらきがあり、男性の成長過程で非常に大事な役割のあるホルモンです。
しかし、成人以降は皮脂分泌の促進やAGAを発症させる原因となるため、身体的な成長がストップした後はできるだけ生成を抑えたいホルモンと言えるでしょう。AGAのメカニズム
AGAのメカニズムを順に追っていきましょう。
①血液中を浮遊しているテストステロンが5αリダクターゼのはたらきにより、ジヒドロテストステロンに変換され量が増える
②ジヒドロテストステロンが「アンドロゲンレセプター(男性ホルモン受容体)」に取り込まれる
③「脱毛因子(TGF-β)」が産生され、「FGF-5」という髪の成長と休止を切り替えるスイッチの役割を持つタンパクに髪の成長をストップさせるよう伝達を送る
④成長停止の伝達により「毛乳頭細胞」や「毛母細胞」といった髪の元となる細胞の活動が休止する
⑤成長途中の髪が抜けたり成長が止まることで薄毛や抜け毛が発症するAGAの症状
AGAの特徴的な症状として、「M字」「O字」「U字」型の薄毛や抜け毛が挙げられます。
これはアンドロゲンレセプターが前額部と頭頂部に多く分布しているためで、抜け毛が出やすいと言うことを証明しています。
症状が進行することで薄毛の範囲が「U字」に広がり最終的に側頭部や後頭部の一部分以外の髪が抜け落ちる状態になることからも、AGAが進行性の脱毛症であると言うことがわかります。AGA対策方法とは
AGAの原因は男性ホルモンと遺伝のため、原因となる男性ホルモンの生成を抑える目的の薬による治療に効果が期待できます。
しかし、AGAは頭皮環境の悪化やホルモンバランスの乱れにより、進行が早まったり悪化するおそれがあるため治療以外にも日常生活から対策することが大切です。
ここではAGA治療を含めた4つの対策方法について解説しますので、ぜひできることから始めていきましょう。
・①内服薬でジヒドロテストステロンの産生を減らす
・②外用薬で頭皮の血行を促進して細胞を活性化させる
・③睡眠習慣やストレス対策を見直してホルモンバランスを整える
・④ヘアケアで頭皮環境を整える①内服薬でジヒドロテストステロンの産生を減らす
「フィナステリド(プロペシア)」と「デュタステリド(ザガーロ)」は、5αリダクターゼのはたらきを阻害する日本国内で承認されているAGA治療内服薬です。
フィナステリドは5αリダクターゼⅡ型のみ、デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型を阻害する作用があります。
そのためデュタステリドの方がジヒドロテストステロン抑制効果が高いかわりに、価格が高く副作用の発声頻度が若干多いと言われています。
また、AGAの特徴的な薄毛をもたらす前額部や頭頂部に分作用するのはⅡ型であることから、症状がなく予防が目的の場合や症状が軽症な場合や費用を抑えたい場合はフィナステリドを選択し、症状がすでに進行している場合や効果重視の場合はデュタステリドを選択するなど、医師と相談しながら自分に合った治療が選べます。②外用薬で頭皮の血行を促進して細胞を活性化させる
AGAではヘアサイクルが乱れて髪の成長が不十分になっているため、今生えている髪を太く長く健康に伸ばしていくことが重要だと言えます。
「ミノキシジル外用薬」は、血行促進効果や毛母細胞と毛乳頭細胞の活性化が期待できるAGA治療外用薬で、頭皮の気になる部分に直接塗布できるため、ピンポイントに薄毛の改善が期待できます。
外用薬治療では全身的な副作用の可能性が低いため、病気などで内服薬治療ができない場合も治療可能なケースが多く日々のヘアケアの中に取り入れやすい治療です。
ミノキシジルは発毛を促すはたらきを持つため、ヘアサイクルの乱れを正して薄毛の進行を防ぐ内服薬と併用するとよりAGA治療効果が期待できるため、医師と相談しまがら併用することをおすすめします。③睡眠習慣やストレス対策を見直してホルモンバランスを整える
薄毛や抜け毛の進行には頭皮の血行不良や代謝の低下といった頭皮環境の悪化が影響していますが、頭皮環境が悪化する原因には日々のストレスの蓄積や睡眠不足などの生活習慣の乱れが挙げられます。
ストレスが過剰になると交感神経が優位になり、ストレスホルモンの分泌が増え体を興奮状態に保つため、頭皮や体の末端の血流が不足したり代謝が低下するようになります。
また、睡眠不足や睡眠の質の低下は「成長ホルモン」という髪の成長を促すホルモンの分泌を低下させるため、頭皮環境を整え髪の成長を促進するためには睡眠習慣を見直し、ストレスを溜めないようにしましょう。
具体的には、睡眠時間は最低4時間から6時間程度を確保し、入眠前の2時間は食事や入浴に加え明るいライトやスマホなどの使用を控え、刺激が少ない状態で入眠しましょう。
ストレス対策は自分に合った方法を見つけることが大切ですので、運動や趣味を楽しむことはもちろん読書や何もせずぼーっとする時間を作ることもストレス解消になりますので、色々試してみることをおすすめします。④ヘアケアで頭皮環境を整える
抜け毛の原因には、髪の成長に影響する頭皮のかぶれや炎症などの頭皮トラブルが挙げられます。
頭皮トラブルを防ぐためには、日々の頭皮ケアで頭皮環境を整えることが大切です。
頭皮トラブルは乾燥や皮脂の過剰分泌が原因になりやすいため、洗浄力の強いシャンプーをスカルプケア用の低刺激に変更したり、シャンプー回数を1日1回夜にしてシャンプー後は必ずドライヤーを使用するなど、シャンプー習慣を見直しましょう。
また、カラーやブリーチなどは家ではなくサロンで3ヶ月程度間隔をあけるようにして頭皮への刺激を減らすことをおすすめします。AGA治療の効果を高めるためにできること
AGAは薬による治療や日常生活の中の適切な対策で、薄毛や抜け毛症状の改善が期待できます。
しかし、治療効果には個人差があり必ず治るとは言えないため、AGA治療効果を高めるためにできることを実践することが大切です。
AGA治療の際には以下を意識して、自分に合った最適な治療を進めましょう。
・「なりたい自分」をAGA治療の目標として明確に設定する
・治療効果実感までに時間がかかることを理解しておく
・いつでも相談できるかかりつけのAGA治療クリニックで治療を受ける「なりたい自分」をAGA治療の目標として明確に設定する
「AGAを治す」という漠然とした目標は、症状や進行スピードに個人差が大きいAGAにおいてはゴールが分かりにくいため、できるだけ具体的に治療の目標を決めることが大切です。
例えば「今の薄毛や抜け毛の範囲がこれ以上広がらないようキープしたい」「頭頂部の薄くなった部分の毛量を気にならない程度に増やしたい」などです。
なりたい自分をAGA治療の目標として設定したうえでAGA専門クリニックに相談することで、目標に対して効果が出やすい最適な治療を提案してもらえるでしょう。治療効果実感までに時間がかかることを理解しておく
AGA治療や対策は種類や内容にかかわらず、ヘアサイクルを正常に整える必要があるため効果を実感するまでに時間がかかります。
内服薬や外用薬での治療には即効性がある、というイメージを持っている人にとっては治療効果の実感までに数ヶ月から年単位かかる治療は「効果がなかった」と感じやすいと考えられます。
また、治療効果には個人差が大きいため、ほかの人の治療効果を見て「自分には効果がない」と判断しないようにしましょう。
AGA治療には時間がかかることを理解し、焦らずに継続することがとても大切です。いつでも相談できるかかりつけのAGA治療クリニックで治療を受ける
「いつまで治療を続けたらいいのか」「薄毛が治らないから治療をやめようか」など、AGA治療中は不安がつきものです。
そんな時に自己判断で治療をやめたり個人輸入などで別の治療薬を購入することは、今までの治療がふり出しに戻ってしまうことや思わぬ副作用などの健康被害が生じる可能性があるためおすすめできません。
気になることをいつでも相談できるかかりつけのクリニックを選び、サポートを受けながら不安なく治療に専念しましょう。
通院不要で自分の都合に合わせた診療が受けられる「オンライン診療」や2、4時間相談できる窓口を設置しているクリニックがおすすめですので、ぜひクリニック選びの参考にしてください。まとめ|AGAの薄毛や抜け毛は完治できなくても治療を継続することで予防や改善できる
AGAは進行性で遺伝や男性ホルモンが原因となる脱毛症のため、現在は治療を全くしなくても薄毛や抜け毛が発症しない根本的な治療はありません。
しかし、症状に合わせた適切な治療を継続することで、薄毛や抜け毛の進行を予防したり髪の発育を促進できることがわかっています。
効果の実感までには時間がかかりますが、なりたい自分のイメージをしっかり持ち、なんでも相談できるかかりつけのクリニックで最適な治療を始めましょう。医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
関連する記事
-
-
デュタステリドにはAVとZAがある?あなたが服用しているのはどっち?
2024.10.03
-
-
AGAの薄毛や抜け毛が始まる年齢に目安はあるの?
2024.09.25
-
-
脱毛症状がある病気はいろいろ!知っておきたい病気11個をご紹介!
2024.08.14
-
-
抜け毛が増える「換毛期」があるって本当⁇AGAの抜け毛との違いを解説
2024.08.01
-