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  • AGA治療中の男性必見!AGAの薬は妊婦や胎児に影響ある?

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    「AGAの薬が妊婦や胎児に影響するって本当?」
    「パートナーの妊活中はAGA治療を避けるべき?」
    「AGA治療中に妊娠がわかったら気をつけることはある?」
    AGA(男性型脱毛症)は、年齢が上がるごとに発症率が上がっていくという特徴があり、20〜30代では全世代の約30%にのぼることがわかっています。
    AGAは、厚生労働省が承認している治療薬を使用することで、お医者さんで治療できる薄毛として一般的に知られるようになってきましたが、AGA治療薬の副作用として男性機能に影響があることを気にする男性は多いのではないでしょうか。
    AGA治療を希望する男性の中には、妊活中や今後子供が欲しいと考えている方も多く、安心安全にAGA治療と妊活を並行できるのか不安があるかもしれません。
    今回は、AGAに薬が妊娠や胎児に影響があるのかについてくわしく解説します。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    AGA治療に使われる薬とは

    AGAとは、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンが、前額部や頭頂部に多く分布するアンドロゲンレセプターに取り込まれることで生成される「脱毛因子」のはたらきで抜け毛が増え、薄毛になる男性特有の脱毛症のことです。
    日本で承認されているAGA治療薬は「フィナステリド内服薬」、「デュタステリド内服薬」、「ミノキシジル外用薬」の3種類で、それぞれAGAの進行を予防したり発毛を促進する効果が期待されています。
    ここでは3種類の薬のはたらきや特徴についてくわしく解説します。

    フィナステリド

    フィナステリドは、日本で初めて厚生労働省に承認されたAGA治療薬の成分で、「プロペシア」という商品名で発売されました。
    ジェネリック医薬品の販売に伴い、各製薬会社から「フィナステリド錠」として販売されています。
    フィナステリドは、テストステロンがジヒドロテストステロンに変換される際にはたらく、5αリダクターゼⅡ型という酵素を阻害する作用があり、脱毛因子の生成を抑え抜け毛を減らすようはたらきかけます。
    1日1回1錠服用し、最低6ヶ月継続することが推奨されていますが、服用時間に決まりはないため食事のタイミングなどを気にせず服用できます。

    デュタステリド

    デュタステリドは、フィナステリドに続いて「ザガーロ」という商品名で発売された5αリダクターゼ阻害内服薬で、フィナステリド同様保険適応外の治療薬です。
    フィナステリドが5αリダクターゼⅡ型のみ阻害するのに対し、Ⅰ型Ⅱ型の2つの型を阻害するため、よりジヒドロテストステロンへの変換を抑えられると期待できます。
    しかし、性機能障害などの副作用の発症頻度がフィナステリドよりもやや高いため、フィナステリドとデュタステリドのどちらを選ぶかは主治医とよく相談することをおすすめします。
    服用方法や推奨服用期間はフィナステリドと同様で、6ヶ月以上の継続が望ましいでしょう。

    ミノキシジル

    ミノキシジルは、もともと高血圧の内服治療薬として使用されていましたが、使用者の多毛化が認められたことから研究が進み、日本では外用薬のみがAGA治療薬として厚生労働省に承認されています。
    頭皮の血行促進効果や髪の元となる「毛母細胞」の活性作用があり、使用方法は薄毛や抜け毛が気になる部分に1日2回朝晩直接塗布が奨励されています。
    ミノキシジル外用薬は第一類医薬品のため、クリニックや病院での処方以外に薬剤師の指導のもとドラッグストアなどでも購入可能ですが、製品によりミノキシジル含有量の濃度が異なり、日本では上限が5%に制限されているため、副作用などのトラブルを避けるためにもクリニックや病院で自分にあった濃度のミノキシジル外用薬の処方を受けることをおすすめします。

    AGA治療薬が妊活や胎児に与える影響とは

    AGA治療薬は医薬品のため多少なりとも副作用の可能性がありますが、内服薬における副作用には低頻度で肝機能障害や性機能障害、抑うつなどが見られるケースがあり、外用薬には頭皮のかぶれやかゆみなどの皮膚症状が現れるケースが見られます。
    ここでは、AGA治療薬が妊活や妊娠中、また妊婦や胎児に影響を与える可能性があるかくわしく解説していきます。

    フィナステリドの妊活や胎児への影響

    フィナステリドの副作用発現頻度はかなり少なく全体の3.3%程度ですが、妊活中の男性にとって気になる副作用として以下があります。
    勃起機能不全(ED):0.7%
    射精障害:0.4%
    精液量減少:0.4%
    性欲(リビドー)減退:1.1%
    このように、性機能障害の症状が起こることはかなり少なく、性機能障害の原因としては心理的な要因があることも多いため、気になる方は性機能障害に対する治療を併用することも検討しましょう。
    妊活中の影響として気になるのが、フィナステリドの服用により「精子濃度の減少」「無精子症」「精子運動性低下」「精子形態異常」という精子への影響が頻度不明ではあるものの見られることです。
    そのため、血液や精液の中からフィナステリドの成分が完全になくなってからの妊活が望ましいと考えられます。
    妊活は、1ヶ月フィナステリドの服用を中止した状態で始めましょう。

    デュタステリドの妊活や胎児への影響

    デュタステリドの副作用発現頻度の詳細は以下の通りです。
    ・デュタステリド0.1mg
    副作用発現件数:21%
    勃起機能不全(ED):3%
    射精障害:2%
    性機能不全:1%
    性欲(リビドー)減退:5%
    ・デュタステリド0.5mg
    副作用発現件数:16%
    勃起機能不全(ED):5%
    射精障害:1%
    性機能不全:1%
    性欲(リビドー)減退:2%
    副作用の発現件数はフィナステリドと比較するとやや多いものの、性機能障害としては多いものでもEDやリビドー減退で5%以下とかなり低いことがわかります。
    しかし、デュタステリドもフィナステリドと同じように精子濃度の減少など精子への影響が見られるため、心配な方は妊活中のデュタステリド服用は控えることをおすすめします。
    デュタステリドの場合も妊活までに1ヶ月以上あけることで影響は抑えられますが、薬の成分の精液への移行を完全にゼロにするためには6ヶ月あけることが必要ですので覚えておきましょう。

    参照元

    *参照:プロペシア錠インタビューフォーム(https://organonpro.com/jp-jp/wp-content/uploads/sites/10/2023/09/if_propecia_tab.pdf
    ザガーロカプセルインタビューフォーム(https://gskpro.com/content/dam/global/hcpportal/ja_JP/products-info/zagallo/zagallo-if.pdf

    妊活中にAGA治療する際の注意点とは

    AGA治療の中には、妊活中は制限した方がいいものがあるため計画的に治療について検討することが大切です。
    そのため、クリニックや病院で専門家と相談しながら自分のAGA症状に合わせて最適な方法を見つけ、できることを始めましょう。
    ここでは妊活中のAGA治療の際に注意するべきポイントを3つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

    クリニックや病院で治療を受ける

    AGA治療は薬の使用が基本ですが、症状には個人差があり進行度も違っているため誰もが同じ治療ではありません。
    そのため、病院やクリニックでAGA専門の医師による診断のもと適切な治療を受けることが重要です。
    さらに、病院やクリニックであれば妊活中に可能なAGA治療について、医学的検知のもとしっかりしたアドバイスが受けられます。
    妊活とAGA治療の両立のためには、AGAの症状や治療でどうなりたいかという姿を明確に伝え、妊活についても開始時期やどのくらい継続するのかなどくわしく伝え、最適な方法を選びましょう。

    薬の管理方法や使用方法を徹底する

    AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドにおけるジヒドロテストステロンの産生を抑制する作用は、服用するのはもちろん手や肌に触れるだけで皮膚を通して吸収されることがわかっています。
    ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンのひとつで胎児期の男性生殖器の形成を促す、という重要なはたらきがあるため、妊娠中の女性はフィナステリドやデュタステリドには絶対に触れてはいけません。
    そのため誤って女性が触れたり服用しないよう、きちんと保管することが大切です。
    高温多湿と直射日光を避け、自分以外が触れることがないよう保管場所を決めしっかり管理して正しく服用しましょう。

    個人輸入など自己判断で薬を使用しない

    AGA治療薬は保険適用外のため、全額自己負担で購入する必要があります。
    そのため、クリニックや病院での処方薬ではない安価な個人輸入の未承認薬を購入しようと思うかもしれません。
    しかし、個人輸入で出回っている未承認薬には偽物や不純物の混入などの不良品の可能性があり、AGA治療薬としての効果がみられないことや思わぬ健康被害を受けることもあるため、AGA専門クリニックなどの信頼できる医療機関で処方された薬を購入しましょう。
    また、処方薬であっても他人から譲り受けて使用することは、症状に合った効果が期待できないことや薬の副作用が強く出るなどの可能性があり、妊活に影響するおそれがあるため絶対にやめましょう。

    AGAかもと思った時にできる対策とは

    ここでは、自分がAGAかもしれないと思った時に妊活中でもできるAGA対策について紹介します。
    現在妊活中や今後妊活の予定がある方はぜひ参考にしてください。

    睡眠習慣の見直し

    髪の成長に欠かせないのが、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」という骨や筋肉とともに髪の毛を成長させるためのホルモンで、入眠後最初に訪れるノンレム睡眠という深い睡眠時に多く分泌されます。
    成長ホルモンの分泌には、入眠後なるべく早くノンレム睡眠に入ることが大切なため、明かりや胃腸の負担といった覚醒刺激を入眠2時間前から避け、睡眠時間は6時間以上確保しましょう。

    食生活の見直し

    髪の元となる毛母細胞の細胞分裂を活発にするためには、髪に必要な栄養と規則正しい食生活が必要です。
    髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質ですので、肉や魚の動物性と大豆などの植物性両方の脂質が少ない良質なタンパク質を摂り、ケラチンの合成をサポートする亜鉛や代謝を上げるビタミン類も積極的に摂りましょう。
    さらに、栄養を効率よく吸収するためには、毎日規則正しく食事を摂り血中の栄養状態を保つことが大切です。
    1日3食同じ時間の食事を心がけ、1回の食事時間はゆっくり20分以上かけることをおすすめします。

    禁煙

    タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させ頭皮の血流を悪化させる作用があり、一酸化炭素には血液中の酸素と結びついて酸素欠乏を起こすという作用があります。
    頭皮の血流の悪化と髪の毛の元となる毛母細胞への酸素の供給不足は、髪の成長を妨げ抜け毛を増やす原因となりますので髪の成長のためには禁煙することをおすすめします。
    また、喫煙者は非喫煙者に比べてジヒドロテストステロンの量が多いことや、精子濃度の減少や運動率の低下の可能性があり、妊娠後の胎児への影響を考えできるだけ早く禁煙しましょう。

    まとめ

    AGAによる抜け毛や薄毛が気になり治療を希望されている場合、内服薬治療にはわずかながら性機能障害などの副作用や精子への影響の可能性があるため、専門医としっかり相談した上で検討することが重要です。
    AGA薄毛予防治療クリニックでは、症状に合わせた適切な治療のためにオンライン診療を充実しております。
    ご都合の良い時間や場所でどうぞお気軽にご相談ください。

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