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  • 抜け毛が短い?!あなたの抜け毛は正常ですか?

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    抜け毛が短いと感じることはありますか? 髪の毛が抜けること自体は自然な生理的現象であり、誰にでも起こることですが、抜け毛の状態によっては注意が必要な場合もあります。この記事では、抜け毛が短い原因やその正常・異常の見極め方について詳しく解説します。抜け毛が短いと気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    抜け毛が発生するサイクル

    自分の抜け毛が正常なのか異常なのかを知るためには、まずは抜け毛の正常なサイクルを知っておく必要があります。では、自然で正常な抜け毛はどのようにして発生するのでしょうか。ここでは一緒に、抜け毛が発生するサイクルについて学んでいきましょう。

    成長期

    期間: 2〜6年
    特徴: この期間は、髪の毛が活発に成長する時期です。髪の毛の根元(毛包)が深く皮膚に埋まっており、細胞分裂が盛んに行われて髪が長くなります。成長期の長さは遺伝的要因や個人差によりますが、一般的に2年から6年程度続きます。

    退行期

    期間: 約2〜3週間
    特徴: 成長期が終わると、髪の毛の成長が止まり、毛包が縮小し始めます。この期間は非常に短く、毛包は次の休止期に備えて準備を行います。退行期に入ると、髪の毛は成長を停止し、毛根は徐々に縮小していきます。

    休止期

    期間: 3〜4ヶ月
    特徴: 退行期が終わると、髪の毛は休止期に入ります。この期間中、髪の毛は毛包内で休止し、最終的には抜け落ちます。新しい成長期が始まると、再び髪の毛が成長を開始し、古い髪の毛が押し出されて抜け落ちます。成長期、退行期を経てこの休止期に髪の毛が抜けることは、自然なことで正常な抜け毛であると言えます。

    正常な抜け毛と異常な抜け毛の見分け方

    ここまでで、髪の毛の正常な抜け毛のヘアサイクルについて、知っていただけたかと思います。しかし抜け毛が短いかどうか判断が難しい場合、正常な休止期に抜けた髪の毛なのか、トラブルがあって抜け毛になってしまった髪の毛なのか分からないですよね。しかし、そんな時でも抜けた髪の毛の状態を見ることで、髪の毛のトラブルの有無を確認することができます。また抜け毛の状態を見極める力をつけることで、正常な抜け毛なのか異常な抜け毛なのかを知ることもできます。そこでここでは、正常な抜け毛と異常な抜け毛を見分けるための方法についてご紹介していきます。

    抜け毛の本数

    正常な抜け毛と異常な抜け毛は、抜けた本数で知ることもできます。頭皮や髪の毛になんらかのトラブルが発生している場合、抜け毛が増えることが多いです。そのため、抜け毛の本数というのはひとつの異常な抜け毛を知るための指標になるのです。正常な抜け毛でも、日に100本程度抜けることが知られています。100本程度の抜け毛は、数を聞くととても多く感じますが、ドライヤーやブラッシングの際に抜け毛が数本目立つ程度で、一日を通して部屋に数本抜け毛が見えるくらいであれば通常の量の抜け毛です。しかしトラブルが発生している異常な抜け毛の場合は、1日で200本~300本程度抜けることも多く、このくらいの本数になると日常生活でも抜け毛を目にする機会がかなり増えてきます。よく髪の毛が抜けている、という場合は注意が必要です。

    抜け毛の根本

    抜け毛の根本にも、正常な抜け毛と異常な抜け毛を見分けるためのヒントがあります。正常な抜け毛の場合、抜け毛の根本には毛根鞘と呼ばれる白く半透明な組織が付いています。一見皮膚のようにも見えますが、これは頭皮の中にある毛根部分で、正常な抜け毛では毛根鞘が丸くきれいな球体になって一緒についてきます。一方で、異常な抜け毛の場合は毛根鞘そのものがついていなかったり、毛根鞘がついていても黒ずんでいる、尖っている、触るとべたつくなどの特徴があります。抜け毛をよく見ると肉眼でも毛根鞘は観察することができますので、抜け毛を何本か観察してみてくださいね。

    抜け毛の長さ

    本記事のタイトルにもある通り、抜け毛が極端に短い場合は頭皮や髪の毛になんらかのトラブルが生じており、異常な抜け毛である可能性があります。しかし抜け毛の長さは個人差があるため、長さだけを見て判断するのは難しいです。特に男性は短髪な方が多いため、短い抜け毛が正常か異常かを判断するのが難しいこともあります。そのため長さで抜け毛の状態を確認する時には、はえている抜け毛と比べてみることが大切です。正常な抜け毛であればはえている髪の毛と同じくらいの長さがあります。異常な抜け毛であれば、途中でちぎれていたり、やせ細って抜けていることが多いため、極端に短いことが多いです。

    異常な抜け毛が発生する原因

    抜け毛が短いと不安な気持ちになりますが、正常な抜け毛か異常な抜け毛がどうかをしっかり判断することは、髪の毛の状態を知るうえで大切なことです。一方で、異常な抜け毛だった場合は心配になりますよね。異常な抜け毛を予防するためには、異常な抜け毛を作り出してしまった原因を考えることも大切です。そこで具体的な抜け毛の対策法に入る前に、まずはここで異常な抜け毛が発生する原因について一緒に考えていきましょう。

    遺伝的要因

    男性は、遺伝によりAGA(男性型脱毛症)を発症する可能性があります。今は広く知られるようになったAGAですが、発症の8割以上の方が遺伝的要因でAGAになっていると言われているため、普段髪のケアを頑張っているという方でもAGAになることはあります。AGAになると、頭皮トラブルが発生しやすくなったり、抜け毛のサイクルが乱れることで短い抜け毛をふくむ異常な抜け毛が多く発生します。AGAは進行型のため、放置するとどんどん抜け毛が悪化し、薄毛に近づいていきます。

    病気

    異常な抜け毛はAGAだけではなく、その他の病気が関係していることもあります。具体的な病気としては、円形脱毛症や抜毛症、甲状腺疾患などです。また治療の過程で抜け毛を生じることもあり、抜け毛が薬の副作用で生じていることもあります。病名が付いている場合は医師の指示に従うことが大切ですが、理由が分からず抜け毛が突然増えたという方は一度医療機関を受診することが大切です。

    ホルモンバランスの乱れ

    ストレスなどでホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンのバランスが崩れ、抜け毛が発生しやすくなることがあります。ホルモンバランスンの乱れと聞くと女性に多いトラブルのようにも感じますが、実際は男性でもホルモンバランスの乱れに悩まされる方は多いです。ホルモンバランスの乱れは自律神経の乱れにもつながり、体が常に緊張状態になることで、頭皮に髪の毛の成長や維持に必要な酸素や栄養素が届きにくくなることもあります。その結果、異常な抜け毛を生じてしまうのです。

    食生活の乱れ

    食生活の乱れは直接的に抜け毛を発生させることはありませんが、髪の毛に必要な栄養素が不足することで、髪の毛が抜けやすい状態になります。特に鉄分不足やタンパク質不足、ビタミン不足などは髪の毛が抜け落ちる原因になります。近年は色の欧米化やファーストフードの普及で、バランスのとれた食事をとる機会が減っています。意識的に気をつけないと食生活は自然と乱れてしまうため、特に外食やテイクアウトなどの食事形態が多い方は注意が必要です。

    睡眠不足

    睡眠不足も抜け毛を増やす原因になります。睡眠中は、成長ホルモンと呼ばれるホルモンが一番多く分泌されます。この成長ホルモンは、身体の成長や維持だけではなく、髪の毛の成長や維持のサポートもしてくれるホルモンです。しかし睡眠不足が続くと、成長ホルモンが十分に分泌されず髪の毛の成長や維持が困難になります。その結果抜け毛につながりやすくなるのです。慢性的な睡眠不足が続いている方は、抜け毛の増加をしやすい生活スタイルになってしまっています。

    頭皮環境の乱れ

    頭皮環境は、ストレスや食生活の乱れによって悪化することがあります。頭皮環境が乱れると、脂漏性皮膚炎や痒み、フケ、乾燥などが起きやすく髪の毛がはえるための土台が安定しなくなってしまいます。その結果、髪の毛が抜けやすくなったり、頭皮の炎症などにより髪が傷んでしまいやすくなります。その他に、間違ったヘアケアや肌に合わない製品を使い続けることで、頭皮環境が乱れて抜け毛につながることもあります。

    異常な抜け毛の対策法

    異常な抜け毛は、AGAや円形脱毛症などの病気が関係していることもありますし、間接的に生活習慣の乱れが関係していることもあります。しかししっかりと対策をすることで、今以上に悪化することを防ぐことも可能です。ここでは、異常な抜け毛を見つけた場合の対策法について詳しく解説をしていきます。

    病院で治療を受ける

    抜け毛の原因がAGAや円形脱毛症などの病気である場合は、自力で改善することは難しいです。そのため、まずは適切な治療を医療機関で受けることが最優先となります。特にAGAは命に関わる病気ではないため軽視されやすいですが、進行型であることと見た目に与える影響が大きいため、治療を先延ばしにすればするほど治療も大変になっていきます。初期症状の段階で医療機関を受診することで、治療の選択肢は多く、治療の負担は小さく済みます。気になる症状がある場合は、まずは医療機関もしくはAGA専門クリニックを受診し適切な診断を受けましょう。

    生活習慣の改善

    食生活、睡眠などの生活習慣の乱れは意識的に改善をしていくことが大切です。食生活では、基本的には自炊を心がけると栄養のバランスを意識しながらとりやすくなります。髪の毛にいいとされている栄養素は、「タンパク質」「ビタミン類」「亜鉛」「ミネラル類」があるため、このあたりの栄養素を満遍なく摂取できるよう心がけてみてください。ただし亜鉛に関しては、通常の食生活からは摂取が難しい栄養素ともされているため、サプリメントなどを活用するのもオススメですよ。睡眠は、睡眠時間の確保をすることをまずは心がけてみましょう。1日に7時間程度睡眠時間をとるのが理想です。その他に、季節に応じた寝具や衣類を身にまとうようにすると、より質のいい睡眠を確保することができます。

    頭皮に負担をかけない

    間違ったヘアケアはもちろんのこと、パーマやブリーチなど頭皮に負担がかかりやすいものを避けるだけでも、頭皮環境の改善は十分に可能です。またヘアスタイリング剤を頻繁に使用される方は、丁寧な洗髪を心がけ、頭皮への負担を少しでも減らせるようにしましょう。これからの季節は汗を頭皮にかきやすいため、しっかりと洗髪できていないと頭皮トラブルの原因につながりやすいです。そのため、予洗いや洗い流しも丁寧に行い、洗い流しを残さないようにして清潔な頭皮を維持できるようにしましょう。

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