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  • AGAの薬を服用した際の初期脱毛、いつ始まっていつ頃終わるの?

    AGAの薬を服用した際の初期脱毛、いつ始まっていつ頃終わるの?

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    AGA治療を始めたのに、なぜか髪が前よりも抜ける!」そんなお悩みをお持ちではありませんか? AGA治療を行う上で、始めたばかりの方に起きやすい副作用として「初期脱毛」と呼ばれる症状があります。名前の通り脱毛症状を伴う副作用ですので、抜け毛・薄毛で治療を始めた方にとっては、恐怖の副作用ですよね。しかし初期脱毛はAGA治療を行う全ての方に起こる可能性があり、比較的多くの方が個人差はあるものの初期脱毛の症状が発生します。今回はそんな恐怖の初期脱毛について、なぜ初期脱毛が発生してしまうのかの解説と、いつ頃収まるのかについてお話をしていきます。現在お悩みの方やこれからAGA治療をしたいと考えている方は、初期脱毛の乗り越え方についても解説をしておりますので、是非最後までご覧ください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    AGA治療薬でなぜ初期脱毛が起きる?

    AGA治療薬で初期脱毛が起きるのは、簡単に言うと「発毛を促しているから」です。しかしこれだけ聞くと、発毛を促しているのに髪の毛が抜けるのは本末転倒ではないかと思いますよね。しかし初期脱毛は薬がしっかり効いているために発生するもので、決してAGA治療薬がAGAを進行させているというわけではありません。初期脱毛の解説にあたっては、髪の毛がどのようにして生えるのかを知っておく必要があります。初期脱毛のメカニズムを知るために、ここからは更に詳しく解説を進めていきます。

    髪の毛が生える仕組み

    髪の毛はヘアサイクルと呼ばれるサイクルの中で、生えて抜けてを繰り返します。このサイクルは人生の中で15~20回繰り返すと言われており、個人差はあるものの回数には限度があります。サイクルは3つのグループに分けられており、「成長期」「後退期」「成長期」の3つを合わせて1サイクルと数えます。成長期は髪の毛が成長する時期でサイクル全体の9割をしめます。成長期はおよそ3~6年程度で細胞分裂を終え成長が止まります。この時期になると後退期と呼ばれる時期に移行し、髪の毛が抜け落ちる準備を進めます。後退期は2~3週間程度あり、その中で髪の毛は寿命を迎え自然に抜け落ちていきます。抜け落ちた髪の毛の場所は休止期と呼ばれ、2~3ヵ月お休みをしながら次の成長期に向けて準備をしていきます。これが一連のサイクルで、一周するのにおよそ3~7年ほどかかります。

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    AGAでダメージを受けるのは「成長期」

    髪の毛のサイクルで一番長いのが成長期です。AGAの影響を受けるとこの成長期が大きく影響を受け、症状が酷い方であれば1ヵ月ほどで成長期の髪の毛が抜け落ちてしまいます。十分に成長しないまま髪の毛が抜け落ちてしまうため、当然髪の毛は育たず、全体のヘアサイクルが短くなっていってしまいます。ここで簡単にAGAの仕組みも解説すると、男性ホルモンの一種であるテストステロンと、5αリダクターゼが結合し、ジヒドロテストステロンという物質が生成されます。このジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体に取り込まれることで脱毛因子が分泌され、成長期の髪の毛に作用し抜け落ちてしまうというわけです。5αリダクターゼの活性度や受容体の数などは遺伝によって引き継がれるため、AGAの原因の8割以上が遺伝による発症と言われております。遺伝によるため男性であれば誰でも発症する可能性があり、今まで問題なく行われていた髪の毛のサイクルが失われます。

    AGA治療薬で影響を受けるのは「後退期」

    乱れてしまったサイクルを戻し、健康で太い髪の毛を増やすために、AGA治療薬が使われます。AGA治療薬にもさまざまなものがありますが、特に効果の強い発毛を促進するAGA治療薬では、後退期の髪の毛を押し出し健康な髪の毛に生え変わらせようとする働きが見られます。このような作用を持つAGA治療薬はミノキシジルが含有されており、その含有量にも左右されますが、多くの方がこの生え変わりの時期を体感します。これがいわゆる「初期脱毛」と呼ばれるものです。ミノキシジルは強く太い髪の毛を作り出し、AGAの影響を受けた細く栄養のない髪の毛を押し出していきます。この後退期の髪の毛の量が多いほどAGAの初期脱毛の影響を受けやすく、人によって個人差を感じやすい理由のひとつでもあります。

    AGA治療薬による初期脱毛は、いつ始まっていつ終わるのか?

    AGAの初期脱毛は現代の医療でも防ぐことは難しいです。むしろ薬がきちんと効いているサインでもありますので、実際にはそんなにネガティブなものではありません。とは言え、見た目に大きな変化が出るのは少し怖いですよね。AGAの初期脱毛を乗り越えるためには、初期脱毛がいつ起きていつ終わるのかを先に知っておくと、脱毛症状が出ても落ち着いて経過を見守ることができます。

    初期脱毛の始まりは7~10日から

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    初期脱毛は一般的に、AGA治療薬を使用し始めてから7~10日ほどで始まることが多いです。通常治療前よりも脱毛症状が進行したように見えます。症状には個人差があり、ブラッシングした時などに大量に抜けるような方もいれば、抜けているけどそこまで見た目に変化がないといった方もいらっしゃいます。

    初期脱毛の終わりは1~3ヵ月程度

    初期脱毛の終わりは1~3ヵ月程度で落ち着くと言われています。ここも個人差が大きい部分で、いつ終わったか明確に分かる方もいれば、気付いたら終わったという方もいらっしゃいます。人の髪の毛は1日で平均して100本前後抜けると言われています。100本と数字だけ聞くとすごく多いように感じますが、100本程度であれば日常生活で抜け毛を感じることはほとんどありません。そのため、日常生活の中で気になる抜け毛症状が落ち着いたら、それが初期脱毛が終わった目安になります。

    一度落ち着いた初期脱毛が再び発症することもある

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    初期脱毛の時期も過ぎ目立った抜け毛も止まり、いよいよこれから発毛を実感できる時期になる! と意気込んでいたのに、再び脱毛症状が現れた、というご相談を受けることがあります。多くの方は初期脱毛が1回だけだと思っているため、2回目の初期脱毛に驚いてしまうんです。しかし初期脱毛は1回だけではないこともありますので、2回目の脱毛症状がある方も慌てなくて大丈夫です。ではなぜ2回目の初期脱毛が発生してしまうのでしょうか。

    2回目の初期脱毛は1回目初期脱毛完了から半年後以降

    初期脱毛は最初の1回だけで全て髪の毛の環境が整う、というわけでもありません。そのため個人の髪の毛の状態によっては、2回目の初期脱毛(二次脱毛)が生じるケースがあります。目で見える変化としては、AGA治療薬を飲んでいるにも関わらず髪の毛が細くなり始めたタイミングで、2回目の脱毛に移行していることが多いです。抜ける量や期間は人それぞれではありますが、初期脱毛と同じくらいの期間脱毛が続く方もいらっしゃいますし、1週間程度で落ち着くこともあります。

    2回目以降も脱毛期間を繰り返す

    実は初期脱毛という名前からは想像できませんが、脱毛期間は1~2回とは限らず、何回も繰り返すことがあります。もちろん薬の好転反応ですので悪いことではありませんが、不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。後述しますが、頭皮の炎症などトラブルによって発生している脱毛でない限りは、時間の経過と共に落ち着きますので焦らず見守っていきましょう。

    初期脱毛ではない場合の脱毛症状とは?

    AGA治療薬を飲み始めた時期と脱毛の時期が重なっていたら、「初期脱毛だから心配ない」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、中にはトラブルによって発生している脱毛症状の場合もありますので注意が必要です。ここでは危険な脱毛症状について解説をしていきますので、当てはまる症状が発生していないか、確認しながら読み進めていくようにしてみてくださいね。

    健康な髪の毛も多く抜けている

    初期脱毛で抜ける髪の毛の特徴としては、短く細い髪の毛です。それにも関わらず、太くハリ・ツヤのあるしっかりした髪の毛が多く抜けてしまっている場合は注意が必要です。この場合、後述する頭皮トラブルであるか、そもそもの抜け毛・薄毛の原因がAGAによるものではない可能性もあります。AGAではない抜け毛・薄毛を伴う症状として代表的なものは円形脱毛症、膠原病、貧血などがあります。その他にも薬の副作用によるものなども含まれます。円形脱毛症などは保険適応になる脱毛症であるため、気になる症状がある方は病院などの皮膚科などの受診も検討しましょう。

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    痒みを伴う

    抜け毛の他に頭皮に痒みが伴う場合も注意が必要です。頭皮に痒みが出る原因はさまざまですが、使用されているシャンプーが肌に合っていない、シャンプーの洗い残し、紫外線によるダメージ、皮脂汚れによる毛穴つまりなどが主に痒みの元になることがあります。自覚している痒みがある場合は、一度専門クリニックに相談するようにしましょう。

    発疹が広がっている

    痒みの症状が更に進行すると、頭皮全体が赤くなり発疹症状が出ることがあります。発疹は強い痒みを伴ったり、ピリピリとした痛みを感じることが多いです。日常生活における頭皮のダメージによって発生している場合もあれば、ミノキシジルの塗薬を使用されている方で、副作用としてこうした症状が出る場合もあります。ミノキシジルの場合は濃度を下げる、使用を避けるなどといった改善策が必要になります。いずれにしてもこちらも放置しておくと悪化してしまいますので、必ず専門クリニックに相談するようにしましょう。

    フケが発生している

    大きな不快感がないことから見過ごしてしまいがちですが、頭皮からのフケも注意したい症状です。フケが発生する原因としては、頭皮の皮脂過多、乾燥、日焼けなどが考えられます。いずれにしても頭皮にとっていいことではありませんので、フケに気付いたら何らかのトラブルが発生している可能性を考えましょう。まずは頭皮を清潔に、正しいシャンプーなどを心がけ、2~3日たっても改善しない場合や日に日に酷くなっている場合などは、専門クリニックに相談しましょう。

    AGA治療の初期脱毛は過度に恐れる必要はない!

    今回はAGA治療における初期脱毛の原因やメカニズム、始まりや終わりの時期について解説をしました。初期脱毛と聞くと嫌なイメージを抱かれる方も多いかと思いますが、初期脱毛は多くの方に発生する好転反応です。初期脱毛を乗り越えた先にAGA治療の効果が見えてきますので、今不安を感じている方も過度な心配をしすぎず、落ち着いて見守りましょう。どうしても気になるという方は、衛生面に気を付けながら帽子をかぶる、髪形を変えるなどといった対策も有効ですので是非試してみてくださいね。

    監修した医師

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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