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【喫煙者必見】タバコが及ぼす薄毛への悪影響!タバコはAGAを促進させる?
近年広がる健康志向により、日本全体で見ても喫煙者の割合は減少傾向にあります。厚生労働省の調査において公開されている一番新しい情報では、男性の喫煙者は27.1%(※)と公表されています。およそ成人男性の3~4人に1人が日常的に喫煙をしているということが分かります。この数字が高いのか低いのかは見る人によって変わるかと思いますが、この記事をご覧になっている方の中にも、喫煙している方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。タバコに関しては賛否両論あり個人の自由に委ねられているところもあります。しかし毛髪の健康の観点から見ると、タバコは悪影であることが分かっています。それでは一体タバコは髪の毛にどんな悪影響を与えてしまうのでしょうか。タバコと髪の毛の関係について詳しく解説をしていきます。
※参考元URL
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
タバコが髪の毛に悪影響な理由は?
タバコの中にはたくさんの有害物質が含まれており、健康を脅かす可能性があることは、みなさん既にご存じかと思います。そんなタバコですので、健康を脅かすのと同様に髪の毛にとっても悪影響になります。もちろん色々なリスクを踏まえた上でも楽しみたいという方は多いですし、タバコが好きな方も一定数います。しかしタバコを楽しむ方の中には、髪の毛に影響があることを知らない方は意外にも多くいらっしゃいます。後から後悔しないためにも、薄毛に悩む方はタバコを吸うことにより起きる可能性のあるリスクも知っておくようにしましょう。
血管が収縮する
タバコにはニコチンが含まれているということは、多くの方がご存じかと思います。このニコチンは強い依存性を持っており、「タバコがやめられない」という方はこのニコチンの依存性が原因していると言われています。そんなニコチンですが、頭皮にも悪影響を与えてしまいます。ニコチンの作用は依存性の他に、血管を収縮させる作用があります。血管が収縮するということは頭皮の血流が悪くなるということです。私たちの髪の毛は、血管から酸素や栄養素を受け取り成長しています。そんな大切な役割を担っている血管が収縮してしまうと、届くはずの場所に栄養が届かず、髪の毛全体が栄養不足に陥ってしまいます。
毛母細胞が破壊される
血管が収縮して頭皮に血液が送られなくなると、髪の毛の成長に欠かせない毛母細胞がどんどん死滅されていきます。毛母細胞はヘアサイクルを司る重要な役割を果たしていますが、この毛母細胞が死滅すると当然髪の毛は作られなくなります。1本のタバコで大量に破壊されるといったことはありませんが、タバコを吸う習慣がある方は喫煙量に伴って毛母細胞が死滅するリスクが高くなり、気付かないうちに薄毛になってしまっていたなんてことも考えられます。
AGAの原因物質を多く分泌する
AGAの原因物質は、男性ホルモンに起因するジヒドロテストステロンと言われていますが、喫煙はこのジヒドロテストステロンの生成を促進させてしまうと言われています。ジヒドロテストステロンそのものがAGAを導くというわけではありませんが、体内で生成されたジヒドロテストステロンは男性ホルモン受容体に取り込まれることで脱毛因子を生成します。そのためAGAの観点からするとこのジヒドロテストステロンは多すぎるのはあまり好ましくありません。しかし非喫煙者よりも喫煙者の方が、体内にあるジヒドロテストステロンが多いという研究結果が出ており、タバコによって間接的にAGAを促進させる可能性があることが分かっています。
髪の毛に必要な栄養が不足する
喫煙をすると、人間の体はタバコによる有害物質から身を守ろうと、大量のビタミンCを消費します。日本では成人は1日に100㎎の摂取量が好ましいとされております。実は人間の体ではビタミンCを作りだすことができないため、ビタミンCは意識的に摂取しなければいけない栄養素でもあります。しかし喫煙ではこのビタミンCが消費されてしまうため、1日のビタミンC摂取量を満たしていても喫煙で足りなくなってしまいます。ビタミンCは髪の毛の成長に必要な栄養素ですから、喫煙を続けていると必然的に髪の毛はビタミンC不足になってしまうのです。
喫煙がAGAの原因になるというわけではない
ここまで読んでいただいた方は「喫煙がAGAの原因になるなら、喫煙をやめれば薄毛は治るのではないか?」と思われるのではないでしょうか。しかし残念ながら、喫煙をやめても今ある薄毛・抜け毛の症状が治ることはありません。喫煙はあくまでAGAを助長する可能性であるもののひとつで、AGAの根本的な原因は別にあります。
AGA発症の8割以上は遺伝が原因
既に文中で触れていますが、AGAはジヒドロテストステロンが起因して発生します。しかしジヒドロテストステロンが多いからといってAGAになるわけではなく、男性ホルモン受容体に取り込まれて脱毛因子が分泌されるからAGAになるのです。この時の男性ホルモン受容体の感受性は、遺伝によって決まります。男性ホルモン受容体の感受性が高い方であればジヒドロテストステロンが多くなくてもAGAになりやすい体質です。ジヒドロテストステロンは量の個人差はあれど男性はみなさん持っているものですので、タバコを吸っていなくてもAGAになることは当然あります。「おじいちゃんがハゲていると自分もハゲる可能性がある」など言われるのは、この男性ホルモン受容体が母親の祖父母から隔世遺伝しやすいことが根拠になっています。
AGAは自力で治せない
AGAを気にしてタバコをやめたとしても、既にAGAの症状が出ている場合は、タバコをやめても症状が落ち着くことはありません。AGAは進行型であるため、放置することでどんどん抜け毛・薄毛が進行していくのです。「AGA改善のために栄養をとりましょう!」「タバコはやめましょう!」といった内容を見聞きすることがあるかと思いますが、生活習慣の改善は悪化させる可能性のあるものを取り除くという観点からのお話で、AGAの根本的な改善にはなりません。
AGAには治療が必要
AGAは成人男性の3人に1人が発症しているといわれ、40代以降で発症率が上がる傾向にあるため、年齢によっては身近に感じている方も多いかと思います。しかし上記でもある通りAGAは自力で治すことはできないため、専門クリニックでの「治療」が必ず必要になります。AGAの治療には頭皮に直接薬を塗り込む外用薬を用いた治療、体の中から原因物質の抑制をする内服治療、頭皮に直接注射をする治療や、AGAに侵されていない部分の頭皮を移植する外科的治療などがあります。治療を行ったからといって100%満足する結果が得られるというわけではありませんが、少なくともAGAの進行を緩やかにし、現在ある髪の毛を守ったり発毛を促進することが可能です。外科的治療などは頭皮そのものを入れ替える手術になるため、費用が高いことや長期でのダウンタイムが必要になり副作用の可能性も高いです。しかしその分効果を得られる方も多いです。どの治療を選ぶにしても、治療には早期段階での開始が必要になります。抜け毛・薄毛が気になるという方は、専門クリニックを受診することがまずは大切です。
タバコはできれば吸わない方がいい
「結局タバコそのものがAGAの直接的な原因じゃないなら、タバコを吸っていてもいいのではないか」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。もちろんタバコがAGAの原因であるとは言えませんが、健康な髪の毛を作るための頭皮環境や体内環境を悪化させる一因であることには変わりないため、できればタバコは控えていただいた方がいいものではあります。ヘビースモーカーと呼ばれる方でタバコを日常的に何本も吸っているという方であれば、タバコをいきなり0本にするのはかなり難しいですし、禁煙そのものがストレスがかかって脱毛症を生じる可能性もあります。そのため無理のない範囲で、少しずつ意識していただけたらそれで十分です。またAGA以外では、タバコは癌の原因になる可能性が高いと言われておりますので、今後の健康のために喫煙量を見直すのは悪いことではありません。
受動喫煙者も要注意
今は受動喫煙によるリスクが喫煙者と変わらないという認識は広く広まり、日本全国で分煙化が進んでいます。そのため吸わない人が煙を吸い込む機会、というものは減っているかと思います。それでも同居家族が吸っている、職場が分煙化されていないなど、意図せず受動喫煙者になってしまうことはよくあることです。完全に煙を避けることが難しい場面もありますが、吸う人吸わない人それぞれがお互いを思いやり、受動喫煙を減らすことは大切です。
タバコ以外の生活習慣も改善しよう!
AGAを改善するためには、タバコ以外の生活習慣にも目を向けてみましょう。抜け毛・薄毛はAGAだけではなく、日々の生活で引き起こしてしまっていることもあります。
・栄養バランスの取れた食事
・良質な睡眠時間の確保
・適度なストレス発散で自律神経のバランスをとる日々の生活の中で、是非上記の3つを意識してみてください。3つについてどんなことに気を付ければいいか分からない、という方もいらっしゃるかと思いますので、ここからは特に気を付けて取り組んでいただきたい部分について解説していきます。無理のない範囲で少しずつ日常生活の中に取り入れてみるようにしてみてくださいね。
栄養バランスの取れた食事
栄養バランスは1日単位では難しい部分がありますので数日から1週間単位で栄養を見直し、髪の毛の成長に欠かせない「たんぱく質」「ミネラル類」「亜鉛」「ビタミン類」を摂取できるよう意識しましょう。特に喫煙者はビタミンCが不足してしまう傾向にあるため、ビタミンCは1日で120~130㎎ほど摂取できるよう心がけましょう。
良質な睡眠時間の確保
良質な睡眠は髪の毛の成長を助ける「成長ホルモン」をたくさん分泌してくれます。年齢を重ねるにつれて成長ホルモンの分泌はゆるやかになっていきますので、良質な睡眠を取ることは髪の毛の成長のためにも欠かせません。
適度なストレス発散で自律神経のバランスをとる
適度なストレス発散を行うことで、自律神経のバランスを整えることも大切です。緊張した状態が続くと血管が収縮してしまい、髪の毛に栄養を運ぶために大切な血管を狭めてしまいます。オンオフの切り替えは難しい部分がありますが、お休みの日などはPCや携帯から一度離れて体を休ませる、趣味をする、スポーツをするなどといった自分に合うリフレッシュ方法を取り入れてみてくださいね。
執筆した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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