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AGAについて
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【医師監修】AGAによる抜け毛の特徴とは?正しく知りたいあなたの抜け毛の原因と対策
最近抜け毛が増えてきた!?抜け毛が増える理由とAGAによる抜け毛の特徴
季節の変わり目は抜け毛が増えやすい時期でもあります。しかし、抜け毛の多さなどは個人差があり人と比べるのが難しい部分でもありますよね。「最近抜け毛が増えてきたけれどこれは異常なんだろうか」「髪が抜け薄くなった頭頂部が目立つ気がする」などとひとりで悩んでしまう方も多くいらっしゃいます。しかし中には「たまたま抜け毛が増えただけだろう」「まだ若いし問題ないはず」と抜け毛の異常に気付きながらも、放置してしまう方もいらっしゃいます。しかし抜け毛には進行性のAGA(男性型脱毛症)になっている可能性が隠れており、安易に放置してしまうのは危険です。AGAと聞くと中年男性が多く発症するイメージがあるかもしれませんが、これは若い男性であっても同様でAGAの発症に年齢は関係ありません。今回はそんな抜け毛とAGAの関係性についてご紹介していきます。抜け毛が増えたなどの気になる症状がある方は是非最後までご覧くださいね。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
危険な抜け毛と正常な抜け毛は何が違う?
髪の毛にトラブルが発生していない状態でも、人は1日平均100本前後の抜け毛があるとされています。この本数には個人差がありますが、それでも100本という数字だけ見ると結構な量に感じるかもしれません。しかしこの抜け毛は気付かない間に自然に抜け落ちているものがほとんどで、いたって正常な本数の抜け毛です。また人の髪の毛の平均的な量は10万本と言われており、毎日髪の毛は成長し抜けていくものですので、1日100本抜けても目に見える変化はありません。髪の毛の長い女性であれば抜け毛が目立ちますが、短髪の多い男性であれば正常な抜け毛の範囲を日常生活で異常に感じることはありません。
季節によって抜け毛の本数は変わる
日本には四季がありますが、実はこの四季が抜け毛に影響を及ぼすこともあります。特に抜け毛が起きやすい時期としては『春』と『秋』があげられます。ではなぜその2つの季節に抜け毛が多く発生してしまうのでしょうか。順番に解説をしていきます。
春の抜け毛
冬に気温が低く乾燥しやすい時期を過ごすことで頭皮が弱っている状態になっているため、春になり冬より強くなった紫外線に頭皮のバリア機能が上手く作用せず、普段よりも多い抜け毛を発生させてしまうことがあります。その他に、春は引っ越し、転勤などの環境の変化によるストレスで自律神経が乱れてしまったり、花粉などが頭皮に付着する事により毛穴の汚れ・詰まりを引き起こしてしまったりなど、頭皮にとって悪い環境が起きやすい時期でもあります。
秋の抜け毛
夏の期間に強い日差しを受けたことによるダメージが頭皮に蓄積され、秋になり抜け毛として現れることがあります。特に夏は紫外線が一番強い時期ですので、そういった意味では春よりダメージを感じやすい傾向にあります。また夏は1年を通して一番汗をかく季節ですので頭皮の汚れ・詰まりが生じやすく、ヘアワックスなどが汗で頭皮に付着しやすかったりします。こういった部分のケアが十分に行われていない場合、頭皮へのダメージが夏の間に蓄積されていき、結果として秋頃に抜け毛を多く発生させてしまいます。
正常なヘアサイクルとは?
ヘアサイクルという言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、このヘアサイクルとは髪の毛の発毛~脱毛までを繰り返すことをいいます。ヘアサイクルが正常に行われていないと、抜け毛が増えてしまったりなど思わぬ頭皮トラブルにつながる場合もあります。普段私たちの頭皮で行われているヘアサイクルとはいったいどんなものなのでしょうか。解説をしていきます。
①正常なヘアサイクル
ヘアサイクルには大きく分けて「成長期」「退行期」「休止期」の3つから構成されます。その中でも「成長期」は頭髪全体の8~9割の毛髪が当てはまり、言葉の通り成長している過程の毛髪のことを言います。成長期の毛髪は健康な状態で3~5年で寿命を迎えます。この成長期が長ければ長いほど、毛髪は健康に太く成長し、ハリ・コシのある元気な毛髪が育ちます。やがて成長した髪の毛は「退行期」を迎えます。活発に行われていた細胞分裂(毛髪の成長)は2~3週間かけてゆるやかに停止していきます。この時期を退行期と呼びます。こうして成長を終えた毛髪は「休止期」に入り、抜け落ちていきます。これが抜け毛となって目に見えるようになります。この期間は2~3ヵ月ほど続きますが、抜け落ちた先の毛根には既に次の新しい髪の毛が準備をはじめており、成長期に入っていくというサイクルを繰り返します。
②ヘアサイクルに異常が起きると抜け毛が増える
上記に説明したようなヘアサイクルが正常なヘアサイクルとなりますが、何らかの頭皮トラブルなどによりヘアサイクルが乱れてしまった場合、抜け毛が増えてしまったり、成長期が短くなることにより薄毛に見えてしまったりします。ヘアサイクルは個人差があるものの回数に限りがあるため、その1回1回のヘアサイクルが短くなることは髪の毛の全体的な寿命を縮めていることになります。そのため放置してしまうと髪の毛の今後に大きく関わってきてしまうのです。抜け毛もまたヘアサイクルに大きく影響され、ヘアサイクルを改善しないと抜け毛の根本的な解決には繋がりません。
抜け毛を引き起こす原因はAGA?
ヘアサイクルと抜け毛の関係性についてご理解いただけたかと思いますが、ヘアサイクルは病気により乱れてしまう事があります。その中でも男性の抜け毛のお悩みで一番多い病気がAGA(男性型脱毛症)です。日本では成人男性の3人に1人がこのAGAによる抜け毛・薄毛に悩まされていると言われています。AGAは遺伝や男性ホルモンの働きが関係して発症しますが、進行性のため放っておくとどんどん悪化してしまうのが特徴です。AGAについてはこの下の見出しで詳細の解説をしています。その他「円形脱毛症」「内臓疾患」「皮膚疾患」なども抜け毛・薄毛などのトラブルを引き起こすことがあります。
AGAとは?抜け毛とどう関係があるの?
①男性ホルモンによるもの
「AGAの原因は男性ホルモン」という話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、厳密には男性ホルモンが直接抜け毛や薄毛の原因ということではありません。男性ホルモンには睾丸(精巣)や副腎で合成・分泌されているといわれているテストステロンと呼ばれるものがあります。テストステロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり、また筋肉を肥大させる作用などがあります。テストステロンと呼ばれるものと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロン(DHT)がホルモン受容体に取り込まれて、毛母細胞の働きを低下させ毛髪の成長サイクルが短くなり、ハリ・コシのある髪の毛が生えにくくなります。毛髪のヘアサイクルが短くなり、髪の毛が成長する前に抜けてしまうことにより、AGAが発症してしまいます。ではなぜ生え際ばかりが目立ってしまうのか。それは頭頂部や生え際は上記で説明したAGAを引き起こすホルモン受容体が多く存在するため、側頭部と比べて生え際が薄毛になりやすいというわけです。逆に言えば側頭部はホルモン受容体が少ないため、薄毛になりにくい部分でもあります。②遺伝によるもの
これまでAGAがホルモンとその受容体によって引き起こされるという説明を行ってきましたが、このホルモン受容体の感受性のよさは人によって異なります。AGAの場合、ホルモン受容体の感受性がいいほどAGAになりやすいとされています。また感受性のよさは遺伝により決まるため、AGAの原因のほとんどが遺伝と言われているのはこういった理由があるからなのです。遺伝由来のAGAは全体の8割以上とも言われており、その他の要因としては直接的な原因とは言い切れませんが生活習慣などがあげられます。また、薄毛の遺伝は同性の父親から…と思い込んでしまいがちですが、父親と母親両方の遺伝子から遺伝します。特に覚醒遺伝と言われる遺伝子は母方からの遺伝で、自分への影響は母方の祖父・曾祖父まで遡ります。AGAになりやすい遺伝子を引き継いだからといって100%の確率でAGAを発症することはありませんが、自分がAGAになる可能性があるかどうかを考えた時に親族の頭髪事情は参考になるかもしれませんね。典型的なAGAの進行3パターン
AGAには進行パターンがあるのをご存じですか? 自分がAGAかどうか分からない、という方は以下の3パターンに当てはまるかご自分の症状と比べてみてください。ほとんどの方が以下の3パータンに区分されます。
①頭頂部から薄毛が進行する「O字」タイプ
比較的日本の成人男性に多く、頭頂部のため自分では気がつきにくいのが特徴です。自分では気づきにくい頭頂部から薄くなっていくため、家族や友人に指摘されるまで気がつかないケースもあります。地肌が透けてみえたり皮膚が赤くなっている方が多いです。
②こめかみから生え際から薄毛が進行する「M字」タイプ
「年々おでこが広くなってきている…」M字に生え際の薄毛が進行して正面からみた際にMの字に見えるのが特徴です。一気になくなるのではなく徐々に左右両サイトの髪の毛が頭頂部に向けて脱毛が進むため生え際が後退し、おでこがひろくなってきます。
③額の生え際から薄毛が進行する「U字」タイプ
U字パターンは前述のO字とM字が同時に進行していくパターンです。U字パターンは頭頂部と生え際両方から薄毛が進行していくためどの角度から見ても薄く、後頭部と横しか毛髪が残らないため他人からみた印象は一番強いタイプかと思います。
AGAによる抜け毛の特徴
①髪の毛が細い
日本人の平均の髪の毛の太さは0.07mm前後と言われています。髪の毛の太さは生まれ持ったもので個人差があり、細い毛=ハゲるというわけでもありません。しかし最初から細いのではなく徐々に髪が細くなってしまい、その太さが平均より細いと何らかの頭皮トラブルなどを起こしている可能性があります。とはいっても具体的に太さをはかるのは難しいものです。髪の毛を1本抜いて観察してみてください。健康な毛髪ははりがありますが、もし抜いた髪がしなっとしていたら細く栄養不足の髪の毛の可能性が高いです。②抜け毛の本数自体が多い
朝起きた際に枕を確認してみてください。寝ている間もある程度の本数は抜けるものですが、以前と比べてパッと見て抜け毛が増えている方は要注意です。また以前の抜け毛状況が分からないという方は、パッと見たときに「抜け毛が多い」と感じるようであればAGAのサインの可能性が高いです。③毛髪全体のボリュームが薄くなってきている
脱毛部分が目立たず抜け毛がゆっくり進行している、または髪の細さがゆっくり細くなっているなどの場合は全体的に髪の毛があるにも関わらずAGAが進行している場合があります。そのため「気付いたら薄毛になっていた」「地肌が見えるまで分からなかった」という方も中にはいます。自分目線で鏡を見ていると変化に気付きにくかったり、いつも同じ場所でヘアセットなどを行っていると照明が固定されているため髪の毛の変化に気付きにくい場合があります。そういった時には外出先のお手洗いや、ガラスの反射などを利用してふとした時に確認するようにしてみてください。自宅とは見え方が違う事が多く、変化に気付きやすくなります。身内の方に以前と髪の毛が変化ないか聞いてみるのもいいかもしれませんね。抜け毛を増やさないために私生活でできること
最近抜け毛が止まらず髪の毛が薄くなって気がする方に是非取り組んでいただきたい内容をまとめてみました。効果的なものばかりですので早速今日から取り組んでいただければと思います。
①紫外線を避ける
紫外線によるダメージは頭皮に直接影響するため、紫外線が強くなる季節は帽子をかぶるなどして対策をとるようにしましょう。しかし長時間帽子を被ることで、かゆみや発疹などの頭皮トラブルを引き起こしてしまう可能性があるため、帽子は通気性がいいものにし日陰などに入った時には帽子を脱ぐようにして蒸れないよう気を付けましょう。
②ナイトキャップを利用する
就寝時にナイトキャップをかぶることで就寝時の枕との摩擦から髪の毛を守り、抜け毛を防ぎます。また髪の毛の摩擦を減らすことでキューティクルを傷めにくく、より健康的な髪の毛を保つことができます。
③正しいヘアケアを行う
洗髪時にはシャンプーをつける前にしっかりお湯で予洗いし、シャンプーをしっかり手のひらで泡立てた後に再度お湯でしっかり洗い流しましょう。この時に耳の裏や首などの洗い残しなどにも気を付けましょう。またご自分の体質に合うシャンプーを使うことも大切です。高額な商品で髪にいいとうたっているものでも、体質に合わなければ頭皮トラブルの原因となり、抜け毛を助長させてしまいます。
④バランスのいい食事をとる
ジャンクフードや過度な飲酒などに偏っていませんか? バランスのいい食事を心がけ、数日単位で栄養素を偏りなくとるように意識してみましょう。特に意識してとっていただきたい栄養素は「タンパク質」「亜鉛」「ビタミン類」などです。これらは髪の毛の成長に欠かせない栄養素です。食事での摂取が難しい場合はサプリメントもおすすめです。
⑤睡眠時間を確保する
寝ている時には成長ホルモンといって髪の毛の成長の手助けとなる物質が分泌されます。そのため一日の中でしっかりとした睡眠時間を確保することは、髪の毛が長く太く成長させ抜け毛防止にもつながります。
⑥適度な運動を行う
睡眠時に成長ホルモンが分泌されるとお伝えしましたが、実は運動時にも成長ホルモンが分泌されます。有酸素運動が有効とされていますので時間に余裕がある方はジョギングなどを行うのもおすすめです。筋トレの負荷により成長ホルモンが分泌されることがわかっているため、時間が取れないという方は短時間で高負荷がかかる筋トレをするのもいいですよ。適度な運動を行うことによりストレス解消にもつながり、自律神経を整える効果もあります。
どのタイミングで専門クリニックに行くべきか?
AGAが原因の抜け毛は放置していても改善することはなく、どんどん悪化してしまいます。そのため「抜け毛が増えた気がする」と感じた段階でAGAの専門クリニックを受診するようにしましょう。また抜け毛にはAGA以外の病気が隠れている可能性がありますので、自己判断は大変危険です。早い段階で受診することが治療にとっても一番です。
徹底解説した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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