急激なダイエットは髪の毛に良くない？ 髪と身体のための正しい減量方法

急激なダイエット、つまり短期間で多くの体重を落とすダイエットは髪の成長を妨げてしまいます。短期間で体重を落とすために多くの人が「食べない」というダイエット方法を取り入れがちですが、そこに落とし穴があるからです。

「食べない」ダイエットを行うと、摂取できるエネルギーや栄養が減り、髪に十分な栄養が送られなくなります。髪に栄養が届かないと、細くて柔らかい髪が生える原因になり、最終的に抜け毛の増加を引き起こします。せっかくダイエットするのであれば、髪にも身体にも良い減量方法を取り入れたいですよね。

これから紹介する正しく無理のないダイエットを実践して、髪にも身体にもプラスになる習慣を身につけましょう。

まずは基本の食事編。髪と身体は食べられるもので作られるので、食事を見直すことはダイエット方法の中で最も重要です。「ダイエットは食事9割・運動1割」という言葉もあります。おすすめの食事方法を紹介します。

ダイエットするからと言って食事を抜いてはいけません。食事を抜くと代謝が落ちて結果的に太りやすい体質になってしまうからです。食事を抜けば確かにすぐに体重が落ちますが、その分代謝が悪くなりもとの食事に戻したときに、ダイエット前よりも太りやすく・リバウンドしやすくなってしまいます。

たくさん食べた次の日に食事を減らす程度であれば問題ありませんが、基本的にはきちんと3食食べるようにしましょう。朝・昼・夜のバランスは「3：4：3」あるいは「3：5：2」が理想です。代謝が活発なお昼の時間帯にボリュームのある食事をし、代謝が落ちる夜は量を控えると良いです。

食べないことはストレスにもつながりますし、極端な食事制限は続けることが困難です。ストレスがなく長く続けられる食事方法を取り入れ、痩せやすい習慣を作ることが大切です。

タンパク質は筋肉のもととなる栄養素で、タンパク質を摂取することで代謝が良くなり痩せやすい体質になります。さらに髪の毛の主成分もタンパク質なので、タンパク質の多い食材は髪にもダイエットにも良いということです。

タンパク質を多く含む食材は以下のようなものが挙げられます。
動物性タンパク質：鶏肉、豚肉、牛肉、魚、卵、乳製品
植物性タンパク質：大豆

動物性のタンパク質である肉や魚は脂質も多く含んでいるので、たくさん食べすぎると高脂質な食事になってしまうこともあります。脂質をあまり含まない赤身のものや植物性のタンパク質を組み合わせて摂取するようにしましょう。

食べる順番に気を付けることもダイエットに有効です。食事の際はサラダや副菜などの野菜から食べるようにしましょう。食物繊維を多く含む野菜から食べることで血糖値があがりにくくなり、体脂肪がため込まれにくくなるからです。急激に血糖値があがると、インスリンが過剰に分泌されることで糖分を脂肪としてため込みやすくなってしまいます。血糖値の急激な上昇はダイエットの天敵です。

急激に血糖値をあげないためには、野菜のほかにも、海藻・こんにゃく・納豆・果物・大麦などを最初に食べると良いです。ご飯やパンは糖質を多く含み、血糖値を上昇させるので後に食べるようにしましょう。タンパク質も血糖値の急な上昇を防いでくれる栄養素なので、白米と一緒に卵を食べることも有効です。

次は運動編です。食生活の見直しに運動を加えることによって、より効率よくダイエットが進められるだけでなく、引き締まったかっこいい身体に近づくことができます。おすすめの運動や、運動を習慣化するための方法を紹介します。

筋肉が増えると基礎代謝があがり、ダイエットを効率よく進めることができます。基礎代謝とは人が生命を維持するために必要とするエネルギーのことで、呼吸や睡眠など生きている間はずっとエネルギーが使われています。基礎代謝があがるということは、なにもしなくても使われるエネルギーが増えるということなので、筋肉を増やすことで痩せやすい体質が手に入れられます。

筋トレをする際には、背中や脚やお尻などより大きな筋肉から鍛えるとより効果が高まります。一つの筋肉を重点的に鍛えるのではなく、順番にバランスよく鍛えるようにしましょう。なかなかトレーニングの時間が取れないという人は、姿勢を正すだけでも効果があります。猫背の姿勢が多いと、背中やお腹の筋肉が使われないからです。背中をまっすぐにする、お腹に力を入れる、などを日常の動作に取り入れ引き締まった身体作りを目指しましょう。

有酸素運動とは、ウォーキング・ジョギング・ダンス・水泳などの少し息が切れる運動のことです。有酸素運動は酸素によって脂肪や糖質がエネルギーに変えて行われるので、脂肪燃焼に効果があります。また、有酸素運動で身体が温まることで血流が良くなり、頭皮の健康維持も期待できます。ウォーキングやジョギングなどを習慣的に行うことが理想です。

有酸素運動は筋トレと一緒に行うことでより効果が高まります。前半で筋トレをして、後半で有酸素運動をするなど、一緒に行える方法を取り入れてみましょう。

運動は続けることでより効果を発揮します。ジョギングを始めたけどなかなか続かなかった、という経験がある人も多いのではないでしょうか？

短期的に運動をするというのももちろん効果がありますが、続けられる範囲の運動を習慣化することがより効果があります。エスカレーターをやめて階段を使うようにする、通勤時に一駅歩く、まっすぐな姿勢でお腹に力を入れて立つ、など普段の生活に＋αの運動を取り入れて続けてみましょう。すぐには効果を実感できないかもしれませんが、続けることで確実に身体は変わります。

痩せやすい食事や運動を続ければ、ダイエットが習慣となり、一生涯健康で引き締まった身体でいることができます。短期的に結果を出そうとせずに、長期的な目線で続けられることを取り入れると良いでしょう。

髪と身体に良い生活を送り、ストレスのない気持ちよい毎日が過ごせるといいですね。

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