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    水分不足は薄毛に直結する?夏はこまめに水分補給を

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    「夏の水分不足は薄毛につながるって本当?」
    「抜け毛予防には水分をとったほうがいいの?」
    「髪にいい水分補給の方法が知りたい」
    外気温が高くなる夏は、発汗量が増えて水分不足になりやすい季節です。
    人間の体の約60%は水分で構成されていることから、健康維持のためには適量の水分補給と水分の維持が必要です。
    あまり意識したことがないかもしれませんが、髪の健康にも水分は重要で、水分不足の状態が続くと抜け毛の増加や薄毛の進行につながるため、水分不足になりやすい夏の季節には注意が必要です。
    今回は、水分不足が薄毛につながる理由や薄毛対策におすすめの水分補給方法についてくわしく解説します。
    夏に水分が不足しやすく薄毛が気になる方はぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    髪や頭皮に水分が必要な理由とは

    髪や頭皮の健康にとって必要なものとは、シャンプーや頭皮用の育毛剤など髪や頭皮に直接触れるものを想像しやすいかもしれませんが、髪や頭皮の健康には水分もとても大切です。
    ここでは、睡眠が髪や頭皮にとって必要な理由をくわしく紹介します。

    髪質の維持

    髪は80〜90%がケラチンというタンパク質で構成されているため、ほとんどがタンパク質であることがわかっていますが、ほかに10〜15%が水分で3%程度を脂質やメラニン色素や微量元素が占めています。
    髪にとっての水分の役割とは、髪の柔軟性やしなやかさとツヤを保つことなので、水分不足になると髪のパサつきや切れ毛や枝毛の増加を引き起こし、髪のボリュームの減少をまねくおそれがあります。
    そのため、髪質の維持や髪の見た目の美しさを保つためには、水分不足にならないようにしっかりと水分補給することが大切です。

    頭皮のバリア機能の維持

    私たちが目にしている髪は「毛幹」と呼ばれており、目に見えない頭皮の下部分は「毛根」と呼ばれ、最下部の「毛球」の中に毛母細胞という髪の元となる細胞と毛母細胞を成長させるためにはたらく毛母細胞が存在します。
    つまり、髪の成長と維持には頭皮内の毛根が重要なため、頭皮は毛根を外部から守っています。
    頭皮には、乾燥や花粉や紫外線など様々な刺激から頭皮内を守るためのバリア機能が備わっていますが、バリア機能は頭皮の水分と脂分のバランスが保たれることで正常にはたらくため、頭皮のバリア機能の維持には水分補給が必要だといえるでしょう。

    髪の成長を促す

    髪は「ヘアサイクル」という生え変わりの周期を繰り返すことで、太く長く成長したのちに前に抜け落ちていきますが、髪の成長はヘアサイクルの「成長期」に毛母細胞が毛乳頭細胞から成長指令とともに酸素や栄養を受け取ることで始まります。
    毛母細胞は、毛乳頭細胞からの酸素や栄養を血液と介して受け取っているため、水分不足で血行不良の状態では血液の流れが滞ってしまい、毛母細胞の活動に必要な酸素や栄養が行き届かなくなることが考えられます。
    毛母細胞の活動が不十分の場合、成長期に髪が太く長く成長できずに細く短いまま抜け落ちてしまうため、薄毛に進行することが考えられます。

    体内の不要物を排出する

    人間の体内では、体液のバランスを一定に保つために血液中の不要物や老廃物を腎臓で濾過して尿として排出しています。
    水分は尿の大部分を占めており、不用物や老廃物を体外に排出するために重要です。
    そのため、水分不足で尿が生成されなくなると老廃物や毒素が体内に溜まってしまい、血行不良や代謝の低下とともに頭皮のバリア機能低下による頭皮環境の悪化をまねくおそれがあります。
    頭皮環境の悪化はフケやかゆみの原因になることや、赤みやかゆみといった炎症による頭皮トラブルを引き起こす要因にもなり、抜け毛や薄毛に進行する可能性から、定期的に水分補給して体内の不要物を排出する必要があります。

    水分不足が薄毛につながる理由とは

    体内に水分が不足すると、体の中だけではなく頭皮や髪にも影響を及ぼします。
    これからの夏の暑い季節には発汗が増えるため、無意識のうちに水分が不足することが考えられます。
    ここでは、水分不足が薄毛につながる理由についてくわしく解説しますので、薄毛が気になる男性はぜひ知っておきましょう。

    頭皮の血行不良

    水分不足の状態では、血液量が減少するため体の中の血液がドロドロになりやすくなり、血行不良を引き起こします。
    頭皮の毛細血管は非常に細く、血行不良の影響を受けやすいため注意が必要です。
    髪が太く長く成長するためには、毛母細胞が毛乳頭細胞から豊富な酸素や栄養分を受け取ることが重要ですので、血行不良の状態が長く続くと毛母細胞の活動が鈍くなり、髪の成長の遅れや抜け毛の増加が起こりやすくなり、薄毛に進行する可能性が考えられます。
    そのため、頭皮の血行不良を防ぐためには十分な水分補給が必要です。

    乾燥による頭皮環境の悪化

    夏は外気温が高くなるため発汗量が増えますが、頭皮が多量の汗をかいて水分不足の状態になると頭皮の表面が乾燥しやすくなります。
    頭皮はバリア機能を保つために、水分が減少すると皮脂の分泌を増やして頭皮を守ろうとするはたらきがありますので、水分不足の頭皮は皮脂が多く頭皮環境の悪化に注意が必要です。
    また、頭皮の水分不足はフケの増加やかゆみの原因になりやすいため、毛穴の詰まりによる頭皮の炎症などの頭皮トラブルにも気をつけなければなりません。
    さらに、頭皮は髪で覆われているため汗をかくと蒸れやすく、そのまま放置していると雑菌の繁殖によるかゆみなど頭皮環境の悪化の原因となることが考えられます。
    頭皮環境の悪化は、髪の成長を妨げることや髪を維持する力を低下させるため、髪が抜けやすい状態を引き起こし薄毛に進行する可能性がありますので、夏の多量の発汗による水分不足は薄毛の要因のひとつとなるでしょう。

    切れ毛やパサつきによるボリュームダウン

    薄毛の原因には、髪の量だけではなく髪質や長さによるボリュームも大きく関係しており、髪のパサつきや切れ毛により見た目として薄毛に見える可能性があります。
    髪は水分が十分に存在することで柔軟性やツヤを保っていますので、水分不足が長く続くと髪自体の水分量が減少し、髪のパサつきや切れ毛の増加が見られやすくなります。
    また、髪の水分が不足すると髪の表面のキューティクルが開き内部の水分が蒸発しやすくなるため髪が細くツヤがなくなって見えることから、髪全体のボリュームが減って薄毛に見える現象が起こると考えられます。

    髪にいい水分補給の方法とは

    水分不足は薄毛や抜け毛に影響を与えるため、しっかりと水分補給することが大切です。
    しかし、水分補給と言ってもタイミングや内容を間違っていると、かえって髪に良くない結果になることも考えられます。
    ここでは髪にいい水分補給の方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

    水分補給のタイミング

    髪の健康のためには、ただやみくもに水分補給するのではなく、髪や頭皮に効率よく水分を届けられる以下のタイミングで摂取することが大切です。
    ・起床時と就寝前
    ・運動前後
    ・入浴前後
    ・飲酒時
    髪にいい水分補給のタイミングは、基本的には汗をかいた後が水分の吸収効率がよいでしょう。
    血行不良や代謝の低下を防ぐためにも、発汗後は時間を空けずに水分補給する習慣をつけることをおすすめします。
    また、寝ている間に体内の水分はうすなわれていますので、寝る前にコップ1杯程度の水を飲むことも忘れずに習慣にしましょう。

    水分の種類

    髪にいい水分補給には、血液の循環を促したり体内の吸収率がよい水分の種類を選択することも重要です。
    以下の飲み物は、胃腸への負担が少なく体への吸収率が良いことから、薄毛が気になる方におすすめですので覚えておきましょう。
    また、夏の暑さで発汗が増えると水分と一緒に電解質も失われるため、ミネラルや塩分を補給するためにミネラルウォーターや麦茶も積極的に摂ることも大切です。
    ・常温の水や白湯
    ・ノンアルコールやノンカフェイン
    ・糖分の少ない飲み物
    ・発汗後はミネラルや塩分を含む飲み物

    髪のために必要な1日の水分摂取量

    成人男性における1日の水分摂取量の理想は1日1〜2L程度で、できれば1〜2時間おきにこまめに少量ずつ飲みましょう。
    水分摂取量が少ないと、血液が濃縮して血流の悪化や老廃物の排出困難の原因になり、薄毛につながる可能性がありますので、最低1日1Lを目安に水分を取ることがおすすめです。
    また、汗をかいた後や運動後などは大量の水分を一気に飲みがちですが、一度に大量の水分を摂っても全て吸収されずにすぐ排出されてしまいますので、体に必要な量の水分を効率よく摂取するためにはこまめな水分補給が大切です。

    水分補給と併用すべき夏の薄毛対策方法とは

    夏は暑さにより発汗が増えたり食生活の乱れが起こりやすい季節のため、薄毛対策には水分補給のほかにもやっておきたいことがいくつかあります。
    ここでは夏に水分補給と併用すべき薄毛対策を紹介しますので、本格的に暑くなる前にしっかり対策しましょう。

    頭皮の清潔と保湿

    夏の暑さによる発汗の増加は、頭皮の乾燥や炎症などの頭皮トラブルの大きな原因となります。
    頭皮トラブルを防ぐためには、毎日のヘアケアで頭皮を清潔に保つことが大切ですが、間違ったヘアケアでは頭皮にダメージを与える可能性がありますので、以下に注意しましょう。
    ・シャンプーは1日1回夜のみにして洗い過ぎによる乾燥を防ぐ
    ・シャンプー前のブラッシングで髪のからまりとほこりを取り、髪と頭皮のダメージを防ぐ
    ・38〜40℃程度のお湯で洗う
    ・お湯で頭皮を予洗いしてから泡立てたシャンプーで頭皮を洗う
    ・トリートメントは頭皮につかないよう毛先中心につける
    ・洗い時間の倍以上かけてしっかりすすぐ
    ・タオルドライはこすらず押し当てるように水分を拭き取りすぐにドライヤーで乾かす
    ・頭皮用ローションで保湿し、外出時は頭皮用UVで日焼け対策する

    食生活の見直し

    髪の成長には、食事から摂取する栄養が不可欠ですが、暑い夏は食欲が落ちたり冷たいものの摂取が増えて胃腸に負担がかかりやすくなるなど食生活の乱れにより髪に必要な栄養が摂取できない可能性があります。
    髪はおもにケラチンというタンパク質でできており、質の良いタンパク質を摂取することが大切ですので、肉や魚といった動物性だけではなく大豆製品など植物性のタンパク質をバランスよく取り入れましょう。
    亜鉛やビタミンAには頭皮環境を整えたり髪を生成するはたらきがあり、レバーやウナギは少量でも十分な量の亜鉛やビタミンAが摂取できますので、毎日摂取したり1回の摂取量を多くする必要はありませんが、夏場舗特に意識的に取り入れることをおすすめします。
    ビタミンB6やビタミンEは代謝をサポートし血流を促進するはたらきがあるため、アーモンドなどのナッツ類を積極的に摂りましょう。
    さらに、冷たい食べ物や飲み物は胃腸を冷やして栄養の吸収率を下げたり代謝の低下をまねくおそれがありますので、暑い夏でもなるべく温かい食事を心がけ、ゆっくり噛んで吸収率を上げることが大切です。

    AGA専門クリニックに相談する

    夏場の抜け毛予防には、AGA専門クリニックに相談してAGAの予防や治療を始めることも大切ですので、今の自分の頭皮や髪の状態からAGAのリスクを見つけましょう。
    AGA予防対策には内服薬による治療と外用薬の治療がありますが、ミノキシジル外用薬は抜け毛や薄毛が気になる部分の頭皮に直接塗布する簡単な使用方法で、血行促進作用と髪の元となる毛母細胞の活性作用があり、夏の抜け毛予防におすすめです。
    また、AGA治療内服薬には予防として使用できるため、AGA発症リスクが高い場合などは内服薬によるAGA予防治療を始めることをおすすめします。

    まとめ

    抜け毛や薄毛は頭皮表面の問題と捉えられがちですが、髪が育つ環境は体の内側で作られています。
    人間の体は約60%が水分でできているため、髪にいい水分を適正量こまめに摂取することが大切です。
    夏は暑さによる発汗で水分不足になりがちですので、薄毛対策のためにも意識してしっかりと水分補給しましょう。

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