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AGAとFAGAってどう違う?抜け毛が起こる理由や症状の違いを解説!
AGAとFAGAってどう違う?抜け毛が起こる理由や症状の違いとは
最近は街中の広告塔やテレビコマーシャルなどで、AGAという単語をよく見聞きするようになりましたよね。そのため、AGAがどんなものなのかある程度ご存じの方も多いかと思います。そのため今ではAGAは、男性特有の病気ではありますが、男女ともに認知度の高い病気です。その一方で、FAGAについては知らないという方がほとんどです。その病名自体初めて聞いたなんて方も多いかと思います。そこで今回は、AGAとFAGAのそれぞれの特徴や違いについて詳しく解説をしていきます。今回は女性の方にもぜひチェックしていただきたい内容ですので、薄毛にお悩みの女性もぜひ最後までご覧ください。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
AGAってどんな病気?
AGAとは英語表記の、Androgen(男性ホルモン)+Genetic(遺伝)+Alopecia(脱毛症)の頭文字から取った通称で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれている病気です。今では多くの方が知っている病気のひとつとなりましたが、ここではAGAの特徴について今一度詳しく解説をしていきます。
AGAが発症する仕組み
男性ホルモンには睾丸(精巣や副腎)で合成・分泌されているといわれているテストテロンと呼ばれるものがあり、このテストテロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり肥大させる作用などがあります。このテストテロンと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストロンがホルモン受容体に取り込まれ毛母細胞の働きを低下させ毛髪の成長サイクルが短くなり、ハリ・コシのある髪の毛が生えにくくなります。男性ホルモンが多いとAGAを発症しやすくなる、と言われているのには、AGAの原因が男性ホルモンに起因するためであると考えられます。しかし実際には、受容体の感度のよさや遺伝による影響が大きいと言われています。
AGAは進行型の病気
AGAは進行性で対策をしないと抜け毛は増え続け薄毛になり、やがて無くなっていきます。AGAの進行パターンは主に3パターンあります。ひとつめは、頭頂部から薄毛が進行する「O字」タイプ。 ふたつめは、こめかみから生え際から薄毛が進行する「M字」タイプ。みっつめは、額の生え際から薄毛が進行する「U字」タイプです。初期段階では気付けないことも多いこの3パターンの進行ですが、徐々に進行していくことでそれぞれの特徴が分かりやすくなってきます。特に日本人に多いとされているのはM字タイプとU字タイプです。M字タイプとU字タイプは日々鏡で見ることである程度進行度合いを確認することができます。
AGAの具体的な症状
AGAは初期症状では、フケや痒みなどの頭皮トラブルを経験する方も多いです。次に、髪質の変化を感じる方が多いです。AGAが進行していくと、髪の毛に栄養が十分に届かなくなり、髪の毛がやせ細ってしまったりハリ・コシが失われることで柔らかく感じることが増えます。その結果、髪質に変化を感じる方が多いのです。髪質の変化に伴い、髪の毛のセットがしにくくなったと感じる方も多いです。そして徐々に抜け毛が増えていき、そのまま放置することで明らかな薄毛を感じるようになっていきます。
AGAの発症原因
AGAの主な発症原因は、遺伝によるものと言われています。AGAの患者の8割以上は、両親からの遺伝が起因でAGAを引き起こしていると考えられています。そのため、基本的には遺伝的な要因が大きいのです。遺伝以外の部分で見ると、生活習慣や過度なストレスなどが起因する可能性もゼロではありません。生活習慣などに関しては直接的なAGAの原因になることはありませんが、間接的な要因としてあげられるため、注意しなければいけません。
FAGAってどんな病気?
FAGAとは英語表記で、Female(女性)+Androgenetic(男性型)+Alopecia(脱毛症)の略で、日本では女性型脱毛症や、女性男性脱毛症と呼ばれています。その名前の通り、FAGAは主に女性に見られる進行性の脱毛症です。男性型脱毛症(AGA)と同様に、遺伝やホルモンバランスが主な原因とされますが、女性特有の要因も影響します。FAGAは頭皮全体が薄くなるのが特徴で、特に頭頂部や分け目部分に症状が現れることが多いです。
FAGAが発症する仕組み
FAGAは、AGAと同様に、男性ホルモン(アンドロゲン)の作用が原因の一つとされています。男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。このDHTが毛髪の成長サイクルに悪影響を及ぼします。AGAと同じ流れでFAGAも発症するため、発症する原因としてはAGAとほとんど変わりがありません。ただし、女性の場合、DHTの影響はAGAほど強くありませんが、ホルモンバランスの変化により感受性が増し、FAGAが進行すると言われています。女性は月経や妊娠、出産、閉経、更年期など、男性と比べて体内のホルモンバランスが乱れるタイミングが多く、こうしたホルモンの変化がFAGAの発症に大きく関係している可能性が高いと言えます。
FAGAは進行型の病気
AGAと同様、FAGAも進行型の病気です。ただし、AGAと比べると進行度合いはややゆっくりであることが多く、また一般的に女性が薄毛になるケースがあまり認知されていないため気付かれにくいことも特徴です。FAGAの進行パターンは進行度合いに応じて3種類あります。ひとつめは、Ⅰ型です。まだ初期段階のⅠ型は、AGAでいうとO字型の進行に似ており、頭頂部が薄くなりはじめます。つむじが頭頂部にある方は、FAGAのⅠ型と見分けがつきにくいこともあります。続いて、Ⅱ型です。明らかにつむじよりも広範囲に薄毛が広がり、ボリュームの喪失を感じ始める頃です。髪の毛のトップにボリュームが出しにくいとご相談が増えるタイミングでもあり、ここでFAGAに気付かれる方も多いです。最後がⅢ型です。誰が見ても明らかな薄毛状態となり、部分的に地肌が露出しているケースもあります。AGAとは違い、頭頂部から広がるようにして薄毛になっていくため分かりやすいようにも感じますが、つむじの重なりや加齢によってFAGAの発症に気付けないケースも多いため注意しておきたいところです。
FAGAの具体的な症状
FAGAの症状は、髪の毛全体のボリュームが減少する特徴があり、男性型脱毛症(AGA)とは似ているものの、少し違う部分もあります。まずひとつめは、頭頂部の髪の薄毛です。頭頂部や分け目の部分から髪が薄くなるのが一般的です。特に、分け目が広がる形で進行することが多く、頭皮が目立つようになります。一方で、生え際の後退は少ないか、ほとんど見られません。ふたつめは、髪の密度の低下です。FAGAでは、特定の部位だけでなく、頭皮全体の髪が徐々に細くなり、密度が減少します。これにより、髪が全体的にボリューム不足になり、ヘアスタイルが決まりにくくなると感じる人もいます。みっつめは、軟毛化です。健康な髪は太くしっかりしていますが、FAGAでは毛髪が徐々に軟毛化し、短く細い毛が増えていきます。この変化が進行すると、頭皮が透けて見えるようになります。最後に、抜け毛の増加です。通常の抜け毛よりも多くの毛が抜けるようになり、シャンプー後やブラッシング時に抜け毛が目立つようになります。ただし、FAGAは比較的進行がゆっくりであるため、一時的な抜け毛と見分けにくい場合もあります。
FAGAの発症原因
FAGAの発症の仕組みとしては、AGAと同じではあるものの、FAGAの場合はホルモンバランスに大きな影響を受けます。そのため、ホルモンバランスがより乱れやすい40代以降の女性に多く見られる病気です。AGAの場合は10代でも発症するリスクがあるものの、FAGAの場合はホルモンバランスの影響を受けることから、中年以降に発症しやすいことが分かっています。とは言っても、人によって個人差があるものですので、若い年代でも発症する可能性はゼロではありません。
AGAとFAGAの治療方法とは?
AGAとFAGAは、防ごうと思っても完全に防げる病気ではありません。誰にでも発症リスクのある、よく起こり得る病気のひとつです。そのため、予防を意識することも大切ではありますが、万が一発症してしまった場合の治療方法を覚えておくことも大切です。そこで最後に、AGAとFAGAの治療方法について、どんなことを行うのか簡単に解説をして終わります。
AGAの治療方法
AGAの治療方法は、一般的には外用薬と内用薬を使用した治療を行います。軽度であればミノキシジルが配合された外用薬を使うこともありますし、根本的な改善を目指す場合は内用薬を使用しながら、外用薬を併用することもあります。内用薬はAGA専門クリニックはもちろんのこと、一般的な皮膚科・内科で処方してもらえることもあります。そのため、一度専門クリニックもしくは医療機関に相談してみるようにしましょう。その他積極的な治療としては、外科手術や頭皮に発毛を促す成分が含まれた注射を行うなどの方法もあります。いずれも保険適応外となり、クリニックによって取り扱う治療方法や方針が異なりますので、事前に確認しておきましょう。
FAGAの治療方法
FAGAもAGA治療と同様に、一般的には外用薬と内用薬を使った治療を行っていきます。外用薬に関してはAGAと同様にミノキシジルが使われることが多いです。内用薬は、クリニックにもよりますが、スピロノラクトンと呼ばれる内用薬が使われることが多いです。AGAではプロペシアやザガーロなどが一般的に使われる治療薬となりますので、この点少し違いがありますね。しかし効果としては同じようなもので、スピロノラクトンはFAGAの原因となるDHTへの変換を抑制するものです。その他には排尿を促しむくみを取り除いてくれたり、ニキビなどに効果のある薬としても知られています。
どちらも早期治療が大切
AGAであっても、FAGAであっても、共通しているのが早期治療の重要性です。例えば髪の毛のボリューム感や触った時の感覚に違和感がある、という段階でも既に病気が進行していることがほとんどですので、大きな変化を感じる前にクリニックや医療機関に相談することが大切です。そして治療効果は早期段階で治療をしているほど感じやすい部分ですので、やはり早めに治療を開始できるよう、普段から髪の毛の状態をチェックしておくことが大切です。少しでも違和感や異変を感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。
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