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AGAについて

  • AGA治療中に気をつけたい副作用の症状とリスクを減らすための対策とは?

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    薄毛や抜け毛が気になるからAGA治療を始めたいけど、副作用が心配」、とAGA治療に不安を感じている男性や「AGA治療の副作用が出にくくなる方法が知りたい」、と思っている男性は多いのではないでしょうか。
    世間一般に噂されているAGA治療中の副作用には、「性機能に影響が出るらしい」「治療前より抜け毛が増えるらしい」といった男性が不安を感じやすいものがあり、AGA治療に踏み出せない原因のひとつになっていると考えられます。
    今回は、AGA治療中に起こりうる副作用について解説します。
    AGAの治療薬それぞれの副作用の詳細や、治療中に気をつけたい症状を解説するとともに、副作用リスクを減らすための対策を紹介しますので、AGA治療の副作用が気になっている男性は是非参考にしてください。
    【記事のポイント】
    ・AGA治療薬における副作用
    ・AGA治療開始後に抜け毛が増える「初期脱毛」について
    ・AGA治療中に気をつけたい副作用の症状
    ・AGA治療薬を取り扱う上での注意ポイント
    ・AGA治療の副作用リスクを減らすための対策

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    AGA治療薬における副作用とは

    副作用とは、病気の予防や治療の目的で投与された医薬品に対する反応の中で、意図せず有害で望ましくない作用を指します。
    日本国内で承認されている医薬品は安全性が認められていますが、それぞれが持つ特性により副作用が出る可能性があります。
    ここではAGA治療に使われる医薬品のうち、以下の厚生労働省の承認薬について具体的な副作用と発生頻度についてみていきましょう。
    ・プロペシア(フィナステリド)
    ・ザガーロ(デュタステリド)
    ・ミノキシジル外用薬

    プロペシア(フィナステリド)内服薬における副作用とは

    ・プロペシア(フィナステリド)の副作用と発生頻度
    肝機能障害:頻度不明
    リビドー減退:1〜5%未満
    勃起機能不全、射精障害、精液量減少:1%未満
    発疹、乳房肥大、めまい:頻度不明
    臨床試験では、安全評価対象276例中11例に14件に副作用が認められ、割合は全体の約4%という結果が出ています。

    ・前立腺癌診断への影響
    プロペシア服用中は、前立腺癌診断に使われる血清前立腺特異抗原(PSA)の値が約40%〜50%上昇する、という臨床検査結果が出ています。
    そのためプロペシア内服中にPSAを測定する場合は、検査値を2倍にして評価することがありますので、健康診断などで血液検査がある場合は検査前に必ず伝えましょう。

    ・PFS(ポストフィナステリドシンドローム)の可能性
    プロペシアの添付文書には、リビドー減退、勃起不全、射精障害に関して「投与中止後も持続したとの報告がある」という記載があります。
    これは「ポストフィナステリドシンドローム(PFS)」と呼ばれ、フィナステリドによる副作用が服用中止後も継続することを意味し、海外で症例が論文で発表されたことから日本でも注目されるようになりました。
    しかし、原因が明らかではなく裏付けが不確かなことや、PFSが精神的要因と結びついている可能性があることから、はっきりと断言されていません。
    そのため、PFSはひとつの可能性として覚えておき、服薬終了後も相談できるように信頼できるクリニックで治療を受けるようにしましょう。
    参考:プロペシア添付文書(https://organonpro.com/jp-jp/wp-content/uploads/sites/10/2022/12/pi_propecia_tab-1.pdf

    ザガーロ(デュタステリド)内服薬における副作用

    肝機能障害、黄疸:頻度不明
    性機能不全(リビドー減退、勃起不全、射精障害):1%以上
    乳房障害、頭痛、抑うつ気分、腹部不快感、発疹:1%未満
    蕁麻疹、浮動性めまい、多毛症、腹痛、倦怠感:頻度不明
    臨床試験では、安全評価対象557例中95例に副作用が認められ、割合は全体の約17%という結果が出ています。
    ザガーロもプロペシアと同様に、服用中に血清前立腺特異抗原(PSA)値が上昇し、服用を中止すると戻ることがわかっていますので、血液検査の前に必ず服用状況を伝えましょう。
    参考:ザガーロ添付文書(https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf

    ミノキシジル外用薬における副作用

    ・ミノキシジル外用薬の副作用
    皮膚:発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、フケ、熱感
    精神神経:頭痛、気が遠くなる、めまい
    循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
    代謝系:原因の分からない急激な体重増加、手足のむくみ
    医薬品医療機器総合機構によると、3072例中の副作用発現率は8.82%で「かゆみや発疹」が6.25%、「フケやかぶれ」が2.28%だったと報告されています。

    参考:ミノキシジルのリスク区分について(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000023431_1.pdf

    AGA治療開始後に抜け毛が増える「初期脱毛」とは

    初期脱毛とは、ヘアサイクルという髪の生え変わり周期の乱れがAGA治療薬により正常化する過程で起こる、一時的な抜け毛です。
    乱れたヘアサイクルのために成長途中でとどまっていた毛が、正常化して新しく生えてきた毛に押し上げられ抜けるため、一時的に抜け毛が増える症状を指します。
    AGA治療を始めて10日〜21日後程度経過すると抜け毛が増え始め、1〜2ヶ月程度抜け毛が継続したのち減ってくることが多いと言われていますが、AGA治療をすると必ず起きるわけではなく症状の出現には個人差があります。
    AGA治療を始めたのに抜け毛が増える、という症状は治療に対し不安を感じやすいでしょうが、初期脱毛は治療過程で効果が出ている証拠ということになります。
    治療開始から3ヶ月程度は初期脱毛が起きる可能性があることを念頭に置き、症状が出た場合は焦らずに時間の経過とともに改善するのを待ちましょう。

    AGA治療中に気をつけたい副作用の症状とは

    AGA治療中の副作用による体調不良が起こった場合は、治療を受けている医療機関へ相談することが大切です。
    体調不良の悪化を予防するとともに、AGA治療を自己判断でやめてしまうことがないよう以下の症状に注意しておきましょう。
    ・全身の体毛の増加
    ・吐き気や全身倦怠感
    ・頭皮の乾燥やかゆみ
    ・性欲減退や勃起不全など男性機能の低下
    ・やる気の低下や不安などの精神症状

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    全身の体毛の増加

    内服薬によるAGA治療では、全身に薬の影響が出るため頭髪以外にも毛の成長が活性化される可能性があります。
    そのため体毛が濃くなると感じる場合があるでしょう。
    内服薬治療で頭髪と体どちらかだけ毛を増やしたり減らすことは難しいため、頭髪以外の毛が増えることが気になるという男性は外用薬治療に切り替えるなど、治療について医師に相談しましょう。

    吐き気や全身倦怠感

    薬は体内に入ると胃で吸収され肝臓で代謝されますが、肝臓に負担がかかると肝機能障害が起こる可能性があります。
    肝機能障害の症状としては、吐き気や食欲不振や全身倦怠感が挙げられますので、症状が出た場合はすぐにAGA治療を受けているクリニックなどに相談しましょう。
    肝臓の負担を減らすために、AGAの内服薬はなるべく同じ時間に服用して、肝臓の活動時間を一定させることも大切です。
    肝機能の異常は血液検査でチェックできますので、健康診断などで検査する機会がない場合は医師と相談し定期的に検査しましょう。

    頭皮の乾燥やかゆみ

    AGA治療外用薬を塗布した部位が乾燥したり、かゆみなどの皮膚トラブルが出た場合は副作用の可能性があります。
    頭皮トラブルが重症化すると、皮膚炎から脂漏性脱毛症などAGA以外の脱毛症を引き起こす原因になる可能性がありますので、日焼けやパーマなどで頭皮にダメージを受けた日は外用薬の塗布をお休みするなど、頭皮の状態に合わせて使用することが大切です。
    また、頭皮に塗布したときに刺激を感じた場合などは使用を中止し、医師や薬剤師など購入先の専門家に相談しましょう。
    アレルギー体質やデリケートな肌質の男性は、外用薬使用前にパッチテストで肌に合うか試すことをおすすめします。

    性欲減退や勃起不全など男性機能の低下

    AGAの内服薬には男性ホルモンに影響する作用があるため、性欲減退や勃起不全や精液量減少などの男性機能に影響する症状が出る可能性があります。
    プロペシア(フィナステリド)よりもザガーロ(デュタステリド)の方が男性機能への影響が大きいと言われていますが、どちらも副作用が発生する確率は数パーセントと低く、症状が出ない場合の方が多いため気にしすぎないことが大切です。
    しかし、気になる症状が現れた場合には医師に相談し、治療薬の変更などについて検討しましょう。
    また、ED治療薬を使用する場合は、AGAの内服薬との併用について医師の診断を受けた上で適正量を使用することをおすすめします。

    やる気の低下や不安などの精神症状

    AGAの内服薬の作用によりホルモンバランスが乱れると、精神症状が出る可能性があります。
    ・気持ちが落ち着かず寝つきが悪くなった
    ・周りのことへの興味が減った
    ・イライラや不安が多い
    ・気分が落ち込むことが増えた
    といった精神的な症状が出た場合は、内服薬の影響があるかもしれません。
    副作用の診断のために外用薬のみにするなど、AGA治療方法の変更が必要な場合がありますのですぐAGA専門の医師に相談しましょう。

    AGA治療内服薬を扱う上での注意ポイント

    AGA治療内服薬は男性ホルモンに影響する作用がありますので、使用してはいけない人や使用中してはいけないことなど、重要な注意ポイントがあります。
    思わぬ有害な事態をまねくことがないよう、以下の注意ポイントをしっかり覚えておきましょう
    ・未成年の男性や女性は服用禁止
    ・内服薬を妊娠中の女性に絶対に触らせない
    ・服薬中は献血を控える
    ・妊活や不妊治療する場合はAGA治療について医師と相談する

    ポイント①未成年の男性や女性は服用禁止

    フィナステリドやデュタステリドには、ジヒドロテストステロンという男性ホルモンの産生を抑える作用があります。
    ジヒドロテストステロンは胎児期に男性器の形成を促し、第二次性徴期には声変わりや体格の変化などを促す働きがあるため、影響を及ぼす可能性がある未成年の男性は服用が禁止されています。
    また、女性はジヒドロテストステロンが原因となるAGAを発症しないため、フィナステリドやデュタステリドを内服しても効果がないたことから女性の薄毛への治療効果は認められていません。

    ポイント②内服薬を妊娠中の女性に絶対に触らせない

    妊娠中の女性がフィナステリドやデュタステリドを使用すると、胎児が男児の場合生殖器の形成に影響するため妊娠中の女性は注意が必要です。
    内服はもちろん禁止ですが、錠剤やカプセルの中身に触れると成分が経皮吸収されるため触ってはいけません。
    薬はコーティングされているため、割ったり中身を出さなければ成分に触れることはありませんが、安全のためには女性に触れないように伝えてしっかり管理しましょう。

    ポイント③服薬中は献血を控える

    フィナステリドやデュタステリドの成分が含まれた血液を妊娠している女性に輸血することがないように、服用中の献血は禁止されています。
    内服を中止した場合は献血可能になりますが、完全に薬の成分が体内から排出されるのを待つ必要があります。
    以下のように、薬の種類に応じて一定期間は献血を控えましょう。
    ・プロペシア(フィナステリド):1ヶ月
    ・ザガーロ(デュタステリド):6ヶ月

    ポイント④妊活や不妊治療する場合はAGA治療について医師と相談する

    フィナステリドやデュタステリドが精液に移行する量は極めて微量で、妊娠や胎児の発育には問題がないと言われています。
    しかし、影響が全くないという確証はないため、安心して妊活や不妊治療したいという場合は、内服を中止して外用治療のみに切り替えるなどの検討をおすすめします。
    薬の成分が体から排出されるのを待つために、服用中止後は上記の献血禁止期間と同じ期間が経過してから妊活や不妊治療しましょう。

    AGA治療の副作用リスクを減らすための対策とは

    安全性が認められている承認薬であっても、医薬品には副作用がある、ということを理解した上で使用しなければなりません。
    AGA治療薬も例外ではなく、発生頻度が低いとはいえ副作用が現れる可能性があります。
    ここではAGAの治療中、思わぬ副作用に悩まされないためにできる以下のことを紹介します。
    ・個人輸入やネットなどで入手したAGA治療薬を使用しない
    ・薬の使用量と方法を守り、自己判断で変更しない
    ・定期的に医師による副作用チェックや血液検査を受ける
    ・かゆみなどの頭皮トラブルがあれば外用薬を休止する

    個人輸入やネットなどで入手したAGA治療薬を使用しない

    AGAは医師の診断のもとに処方された薬を使用することで個人に合わせた最適な治療ができ、万が一副作用が出た場合も適切に対処してもらえます。
    しかし、個人輸入や不適切な激安サイトなどで購入したAGA治療薬は、偽物で効果がない可能性や副作用が強く出るなどのリスクがあります。
    また、副作用で重篤な症状が出た場合、適切に処方された薬であれば「医薬品副作用被害救済制度」により年金や保証医療費が給付されますが、個人輸入などで購入した場合は適用されません。
    安心安全なAGA治療のために、処方以外での購入による薬の使用はやめましょう。

    薬の使用量と方法を守り、自己判断で変更しない

    薬の用法容量は医師や薬剤師の指示に従い、自己判断で変更してはいけません。
    効果を高めようと倍量服用したり回数を増やすなど使用量を多くすると、効果は変わらない上に副作用が強く出るリスクがあります。
    また、飲み忘れに気づいたときに追加で服用するなどの自己判断も、副作用のリスクを高めるのでやめましょう。
    正しい服用方法がわからなくなった場合は、処方を受けたクリニックなどに問い合わせて教えてもらうことが大切です。

    定期的に医師による副作用チェックや血液検査を受ける

    AGA治療薬は乱れたヘアサイクルを正して健康な髪が成長する効果が期待できますが、薬の効果が実感できるまでに最低6ヶ月かかると言われています。
    さらにAGAは進行性の脱毛症のため、治療をやめるとまた薄毛や抜け毛が進行する可能性がありますので、長期的な薬の使用が必要です。
    そのため治療中は定期的に副作用の症状をチェックしましょう。
    医師の診察を2〜3ヶ月おきなど定期的に受け、気になる症状があればすぐに相談することと、6ヶ月に1回程度の血液検査で異常がないかチェックすることが大切です。

    かゆみなどの頭皮トラブルがあれば外用薬を休止する

    AGA治療外用薬を使用して頭皮にかゆみや赤みなどのトラブルが起きた場合、外用薬が刺激となり症状がさらに進行する可能性がありますので無理して使い続けずにいったん休止しましょう。
    使用を中止しても頭皮トラブルが改善しない場合は、処方を受けたクリニックなどに対処方法を聞き、きちんと頭皮トラブルを解決した後に治療再開のタイミングや薬の変更などについて相談しましょう。

    まとめ|AGA治療中の副作用への不安はAGA専門クリニックに相談しよう

    AGA治療を始めたいと思っていても、男性機能や全身状態に影響がある副作用が出るとしたらなかなか気軽に始められないかもしれません。
    確かにAGA治療薬には性機能や肝機能に影響が出る可能性があることがわかっています。
    しかし、発生率はごくわずかなため、自己判断であきらめずにAGA治療を始めることをおすすめします。
    副作用への不安や気になる症状を相談できるクリニックを選ぶポイントとして、オンライン診療でいつでも気軽に相談できることが大切です。
    安心安全で続けやすいAGA治療のために、ぜひオンライン診療が受けられるAGA専門クリニックに相談してみてはいかがでしょう。

    執筆した医師の紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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