WORRIES
お悩み相談
-
今すぐ始めないとヤバイ!? 夏に抜け毛が増える原因とその対策とは?
夏は髪の毛にとって試練の多い季節だということをご存じですか?暑い太陽の下でたくさん汗をかく季節…太陽を浴びて汗をかいた頭皮はとてもデリケートになります。デリケートな頭皮を放っておいて、正しい対策をしないでいると「夏の間に抜け毛が増えてしまった」ということになりかねません。また、夏バテになってきちんと栄養が取れないことも抜け毛の原因になります。
この記事では夏の4大ダメージである「紫外線」「エアコン」「夏バテ」「汗」に着目して、抜け毛の原因と対策を説明します。夏本番になる前から、抜け毛予防をしっかり始めて暑い夏を乗り切りましょう。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
夏の3大ダメージは・・・「紫外線」「エアコン」「夏バテ」「汗」
夏が髪に与えるダメージのうち最も気を付けたいものが「紫外線」「エアコン」「夏バテ」「汗」です。暑い季節に避けられないこの3つは、頭皮トラブルを引き起こす原因になりますが、対策をすればダメージは防げます。正しい対策をくわしく見ていきましょう。
最も気を付けるべき「紫外線」 髪をダメージから守るには?
紫外線は太陽光の一つで、目には見えませんが、たくさん浴びると髪や頭皮のダメージの原因になります。日焼け止めや日傘で身体の紫外線対策をしている人は多いと思いますが、頭皮にも紫外線対策が必要です。
紫外線が頭皮に与えるダメージと、簡単な対策方法についてくわしく説明します。
頭皮が老化する「光老化」
紫外線には肌の老化を引き起こす作用があります。紫外線をたくさん浴びた肌はシミの原因になる「メラノサイト」が活性化したり、肌が分厚くなったり、コラーゲンが減少したり、「エラスチン」という大切な細胞が破壊されたりと、多くのダメージを受けます。同じことが頭皮に起きると、頭皮が固くなり、毛穴の形がゆがんで小さくなることで細い髪の毛しか生えてこなくなります。
また、紫外線は頭皮にある「毛包細胞=毛髪の材料を作る」や「色素幹細胞=髪の色素を作る」のDNAにもダメージを与えます。細胞にダメージを受けると、抜け毛や白髪が増える可能性も。肌が日焼けしてダメージを受けるように、紫外線による頭皮のダメージも大きいです。
フケやかゆみを引き起こす「乾燥」
日焼けした肌がパサパサになって乾燥するように、頭皮も日焼けをすることで水分が失われて乾燥します。乾燥した頭皮に発生しやすいのが、フケやかゆみです。
また、太くて丈夫な髪の毛は適度に潤った頭皮で成長します。頭皮が乾燥した状態が続くと、健康的な髪が育ちにくく、細くて弱い髪の毛ばかりが増えて薄毛になってしまいます。
髪のハリやツヤがダウン「脱色」や「キューティクルの損傷」
紫外線は頭皮だけでなく、今生えている髪の毛にもダメージを与えます。その一つが脱色です。髪の黒い色素である「メラニン」は紫外線を浴びると分解されてしまいます。そのため、紫外線を多く浴びた髪では脱色が起こり茶色っぽい色になる可能性があるのです。
紫外線は髪の表面をコーティングしている「キューティクル」を壊す作用もあります。髪にダメージが蓄積されることで、ハリやツヤがなくなったり切れ毛や枝毛が増えたりと、髪質が悪化します。せっかく生えている髪がボリュームダウンしてしまわないよう、髪を紫外線から守ることが大切です。
髪を紫外線から守ろう!有効な対策は?
実は紫外線は夏だけでなく、1年を通して降り注いでいて、夏以外の季節やくもりの日でも対策が必要だと知っていましたか?髪を紫外線から守るためにおすすめのアイテムを紹介します。
・帽子
手軽に取り入れやすいアイテムが帽子です。髪や頭皮全体を覆ってくれる形のもの・UVカット機能があるもの・通気性が良い素材のものを選ぶようにしましょう。また汗が付いた帽子はそのままにしておくと菌が繁殖して臭いや炎症の原因になります。帽子はこまめに洗うようにしてください。・日焼け止めスプレー
身体に日焼け止めを塗って日焼けを防ぐように、頭皮や髪の日焼け対策には日焼けスプレーがおすすめです。スプレータイプの日焼け止めは、べたつきにくく短時間で広範囲の日焼け対策ができるので、日焼け止めをあまり使ったことがない人でも使いやすいです。頭皮用の日焼け止めローションやクリームを合わせて使えば、よりしっかりと日焼け対策ができます。つむじや頭皮が見えている部分はクリームやローションを塗って重点的にケアしましょう。・分け目を変える
いつも同じ分け目でいると、同じ部分に紫外線が当たり続けることになりその部分のダメージが大きくなります。定期的に分け目を変えて、同じ部分に紫外線が当たり続けることを防ぎましょう。帽子や日焼け止めなどのアイテムを取り入れて、しっかりと頭皮を守っていきましょう。
忘れちゃダメ!アフターケアの重要性
「紫外線をたくさん浴びてしまった」というときは、忘れずにアフターケアをしましょう。アフターケアをすることで、ダメージを最小限に抑えることができます。
・頭皮を冷やす
日焼けした頭皮を冷やしてクールダウンさせます。日焼けは軽いやけどをしているのと同じ状態なので、冷やすことが大切です。濡れタオルや低温のシャワーで冷やせば、気分もスッキリして一石二鳥です。・優しく髪を洗う
日焼けをした頭皮はデリケートな状態になっているので、刺激を与えないように優しく髪を洗うことがポイントです。アミノ酸系の刺激の少ないシャンプーを使って、指の腹であまり力をいれずに髪を洗ってください。しっかり洗い流し、ドライヤーを使って乾かすのも忘れないようにしましょう。・頭皮を保湿する
日焼けで乾燥した頭皮は保湿することでダメージを軽減することができます。頭皮用の化粧水や女性用の育毛剤には保湿成分が含まれているので、指の腹やコットンでマッサージしながら保湿すると良いです。アフターケアをしても頭皮がヒリヒリする・違和感を感じるようであれば、肌の奥深くまでダメージを受けている可能性があります。悪化する前に診察を受けるようにしましょう。
快適なはずの「エアコン」が落とし穴に? 適切な温度設定が肝!
暑い夏を乗り切るのに必要不可欠なエアコンや冷房。エアコンで過ごしやすい部屋の温度を保つことは、熱中症対策に有効ですが、使い方を間違えると髪に良くない影響を与えかねません。快適なエアコンの落とし穴と、髪のために知っておきたい上手なエアコンとの付き合い方を説明します。
身体が冷えすぎる
冷房が効いた部屋にずっといたり、直接エアコンの風にあたり続けると、身体が冷えてしまいます。身体が冷えることで血行が悪くなり、同時に頭皮の血行も悪くなってしまいます。
頭皮の血行が悪くなると髪に栄養が届きにくくなって健康な髪が育たなくなります。細くてコシのない髪は抜けやすいため、薄毛や抜け毛の増加につながるというわけです。身体が冷たいと感じるときは、同じように頭皮も冷たくなっています。涼しい部屋は気持ちが良いですが、身体と頭皮を冷やしすぎないようにしましょう。
空気が乾燥する
エアコンから出る風は肌や頭皮を乾燥させます。エアコンが効いた部屋で「なんとなく肌が乾燥する」と感じた経験はありませんか?そう感じるときは、同じように頭皮も乾燥しています。
頭皮が乾燥すると、フケやかゆみが発生して頭皮環境が悪化します。頭皮環境の悪化は薄毛を進行させる要因の一つです。
エアコンとの上手な付き合い方:風向き・設定温度に注意!
身体を冷やしすぎない・乾燥させないためにはどのようにエアコンをつければいいのでしょうか?エアコンとの上手な付き合い方を解説します。
・直接風にあたらない
エアコンの風向きを調整して、身体に風が直接当たらないようにしましょう。起きているときはもちろんですが、特に気を付けたいのが就寝時のエアコンの風向きです。就寝時にエアコンの風に当たり続けると身体が極端に冷えてしまいます。扇風機やサーキュレーターを活用してエアコンの風が当たり続けないように工夫しましょう。・設定温度はほどほどに
環境省が推奨している室内温度の目安は28度です。ただし、28度設定を守り続けなければならないということはなく、28度では暑く感じる猛暑日などは温度を下げて快適に過ごせるようにしましょう。大切なのは部屋が涼しくなりすぎていると感じた時は、設定温度を再度上げるなどこまめに温度を調整することです。部屋の湿度によっても体感温度は変わり、夏場は55%~65%・冬場は45%~60%の湿度が最適とされています。風向きや温度・湿度を適切に管理して、身体が冷えすぎないようにするのが重要です。
頭皮のケア:冷え過ぎた頭皮の血行を促進させよう!
冷えてしまった頭皮は、優しくマッサージすることで血流が改善できます。シャンプーのときに指の腹を使って頭皮全体をマッサージするようにしましょう。マッサージのやり方はこちらの記事でくわしく説明していますので、参考にしてみてください。
髪の元気をダウンさせない!「夏バテ」対策
夏バテで食欲が落ちて十分に栄養が取れない・暑くて睡眠不足になりがちな場合、身体が弱ってしまうだけでなく髪の元気もダウンしてしまいます。夏バテになってしまったときの食生活や日常生活で気を付けたいポイントを説明します。
髪も身体も元気になる!夏バテ解消レシピ
夏バテで食事が取れないと、身体の中でも優先度の低い髪には栄養が送られにくくなります。髪は食べた物から作られるので、食事で栄養が摂取できないことは髪の成長にもマイナスです。夏バテ時でも食べられ、髪にも良い栄養素を含む食べ物やメニューを紹介します。
<髪に良い栄養素>
髪の材料を作る…タンパク質(肉・魚・豆・卵など)
髪が育ちやすい環境を整える…ビタミン(緑黄色野菜・果物など)、ヨウ素(海藻など)、カプサイシン(唐辛子など)
薄毛の原因を抑える…亜鉛、イソフラボン(大豆など)<おすすめメニュー>
・豚しゃぶそうめん
暑い日でも食べやすい冷たいそうめんに、タンパク質を多く含む豚肉をプラスしたメニュー。梅や大葉などの薬味を加えればよりさっぱりとして食べやすくなります。緑黄色野菜のおくらを加えれば栄養価がさらにアップします。・メカブとオクラのねばねば冷奴
ヨウ素を含む海藻、ビタミンが豊富なオクラ、イソフラボンとタンパク質を含む豆腐の最強レシピ。しっかり冷やしてダシ醤油をかけて食べるのがおすすめです。冷たいお豆腐とねばねば効果で食欲がなくてもさらっと食べられます。・夏野菜カレー
夏野菜のピーマン、オクラ、トマトは緑黄色野菜で髪に良いビタミンが豊富です。カレーに入れて煮込めばたくさんの野菜の栄養を一気に取ることができます。辛み成分のカプサイシンで食欲と血行もアップ。お肉を入れればタンパク質も取れます。髪に良い食事については、こちらの記事でさらにくわしく説明しています。気になる方はぜひチェックしてくださいね。
睡眠時間の確保
髪は寝ている間に最も成長します。寝苦しくて何度も夜中に起きると、成長ホルモンが分泌されにくく髪の成長が妨げられてしまいます。寝苦しい夏を乗り切るためのポイントは以下の3つです。
・寝る30分前にエアコンが付くようにタイマーをセットする
・湿度が50%前後になるようにする
・扇風機が足首にあたるようにする寝室の環境を以上のように整えるだけでも、寝つきがアップして睡眠不足の解消が期待できます。ぐっすり眠って髪の元気を取り戻しましょう。
大人のマナーとして対策が必要な「汗」! 爽やかで清潔な頭皮になろう
夏はどうしても汗をたくさんかきますが、汗をかくこと自体は髪に悪影響はありません。汗をかいた後そのままにすることが頭皮環境を悪化させることに繋がります。汗は臭いやべたつきの原因にもなるので、大人のマナーとしてもしっかり対策したいポイントです。くわしくみていきましょう。
汗や皮脂が薄毛を引き起こすメカニズム
汗や皮脂を放置すると、頭皮の菌が増え、菌は頭皮の皮脂をエサにしてさらに増殖し、炎症を引き起こします。毛穴に炎症が起こると髪の毛の成長を妨げることがあり、薄毛や抜け毛を促進させる原因になるというメカニズムです。
頭は身体の中で一番皮脂の分泌が多い場所です。皮脂は臭いの原因にもなるので、清潔感がなくなり周囲の人に悪い印象を与える恐れもあります。
発汗を抑える方法
汗をかくことは悪いことではありませんが、汗の量が多くて気になるという人は次のような対策がおすすめです。
・首筋を冷やして体温を下げる
身体が熱くなってきて汗をかきそう・汗が止まらない、というときは濡れたタオルや保冷剤で首を冷やすようにしましょう。首を冷やすと効率よく体温を下げることができます。首に巻くようの保冷剤や、暑さ対策のための衣類スプレーなど様々なグッズがあるので、いろいろと試してみて自分に合ったものを見つけるのもいいかもしれません。・辛い物を食べない
辛い物は身体の代謝をあげてくれますが、その分汗をかきやすくなります。汗の量が気になる人は、辛い食べ物を控えることで汗を抑えられます。ほかにも、ストレスで汗をかいてしまう、という人は腹式呼吸をしてリラックスすることで汗が抑えられることがあります。
汗をかいたときの対処法・アフターケア
頭皮トラブルを防ぐためには次のような対処法やアフターケアが効果的です。
・ドライシャンプーを使う
日中汗をかいて髪のべたつきが気になる人にはドライシャンプーがおすすめです。ドライシャンプーはスプレータイプのものが多く、気になったときにいつでも頭皮のケアができます。汗をかくと頭皮が透けて見えるのが気になる人にもおすすめです。・汗と皮脂をしっかりと洗い流す
暑い時期は毎日シャンプーをして汗と皮脂をしっかり洗い流すようにしましょう。ぬるま湯で髪の毛と頭皮をしっかりと濡らして、シャンプーを手のひらでよく泡立ててから優しい力で揉みこむように洗いましょう。汗をかいて頭皮が透けて見えると、不潔な印象を与えてしまうことがあります。汗対策をしっかりして周囲の人に爽やかな印象を与えられるようにしましょう。
まとめ
紫外線・エアコン・夏バテ・汗など、夏は髪にとってダメージの多い季節であることがわかりました。正しく予防をすることで、夏のダメージを最小限に抑えることができます。紫外線や汗の対策をする、栄養のある食事を心がけるなどして暑い夏を乗り切っていきましょう。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
next.医師監修ーAGA治療薬の通販に注意
関連する記事
-
-
登山は薄毛になりやすい?山登りをするときに気をつけたい抜け毛対策とは?
2024.11.18
-
-
薄毛になりやすい地域ってあるの?県民性など流説を紹介
2024.11.14
-
-
秋は抜け毛が増える?換毛期の秋に注意するべき生活習慣と薄毛対策方法を解説
2024.11.13
-
-
一度ダメージを受けた毛髪は修復できる?
2024.11.07
-