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    抜けたあとの髪の毛についている白い塊の正体とは? あなたの毛根は大丈夫?

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    ふと抜けた毛を見たときに、抜け毛の根本に白い塊がついているのを見たことがある、という経験をしたことがある方は多いかと思います。抜け毛の根本にある白い塊は、髪の毛の健康状態を知るためにはとても重要な役割があるのですが、多くの方は特に気にせずそのままゴミ箱に捨ててしまいます。抜け毛を観察することでAGAの初期症状や頭皮トラブルに気付くきっかけになるため、ぜひそのまま捨てずによく抜け毛を観察していただきたいところです。しかし、抜け毛のどこをどんな風に見ればいいのか、白い塊は一体どんな役割があったのかなど知らないことも多いかと思います。そこで今回は、抜けた後の髪の毛についている白い塊の正体や、髪の毛のトラブルに気付くための確認方法について、詳しく解説をしていきます。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    抜け毛の根本についている白い塊の正体とは?

    まずはみなさんが気になっている抜け毛の根本にある白い塊の正体や、白い塊の役割についてお話をしていきます。抜け毛の白い塊の存在を知っておくと、髪の毛の健康状態を確認することができたり、万が一トラブルが発生していてもすぐに気付くことができるようになります。では、実際に抜け毛の根本にある白い塊の正体やその役割について、一緒に確認をしていきましょう。

    白い塊の正体は「毛根鞘」

    抜け毛の根本についている白い塊の正体は、実はきちんとした名前がついており、「毛根鞘(もうこんしょう)」と言います。少し聞きなれない名前かもしれませんね。毛根鞘は、毛根の真下ではなく毛根を囲い込むようにして存在しており、抜け毛の根本が白く見えるのは、この毛根鞘が抜け毛の根本を覆っているように見えているからです。

    皮膚と髪の毛をつなぎとめる役割

    毛根鞘はただそこにあるだけではなく、髪の毛を成長させていくうえでとても重要な役割を持つ組織です。主な役割としては、皮膚と髪の毛をつなぐ役割です。毛根鞘がないと髪の毛は簡単な刺激などで抜けてしまいやすくなり、十分な成長ができなくなってしまいます。しかし毛根鞘があることで、髪の毛を刺激から守り抜けにくくすることができるのです。

    問題のない毛根鞘の見分け方は?

    ここまで見ていただいた方は、「毛根鞘が皮膚と髪の毛をつなぐ役割なら抜けたらまずいんじゃないの?」と思われるかもしれません。しかし、一般的には自然な抜け毛に毛根鞘が伴うことがあるとされており、実は毛根鞘が抜け毛の根本に付いていること自体は問題ないのです。抜け毛に白い塊がついていたらビックリされてしまうかもしれませんが、心配いりませんので大丈夫です。しかし、ちょっと注意が必要で、根本のついている毛根鞘の形によっては危険な抜け毛の場合があります。問題のない抜け毛かどうかを判断するためには、毛根鞘を観察することで見分けることができますので、まずは問題のない毛根鞘の見分け方について解説をしていきます。

    きれいな球体になっている

    よく状態のいい毛根鞘のことを、「マッチ棒の先端のような丸さ」と表現されることがあります。球体というよりは少し楕円に近い形状ですが、歪んでいない左右対称の丸い形状になっていれば、基本的には問題ありません。ただし抜け毛に対して十分な丸さがないといい状態とは言えないため、全体的に見てマッチ棒の先端のようなボリュームかそれよりも大きな膨らみがあるか確認をしましょう。

    半透明・白色をしている

    毛根鞘は、半透明から白色っぽい色をしているのが通常の状態です。根本にかけてグラデーションのような色合いに見えることもあります。しかし色の区別などは人によっても違って見えたりなど、正確性があまりありませんよね。そのため正常な毛根鞘を実際に目で見て確認をしてみたいという方は、インターネットの画像検索などで見ておくのもいいですよ。

    さらさらしている

    あまり抜け毛の根本を触る機会はないかと思いますが、問題のない毛根鞘は触っても特に手になにか付着するといったことはなく、感覚としてはさらさらとしているような状態です。力強く握りつぶしてしまうと毛根鞘自体がつぶれてしまいますが、そっと手を触れる程度では問題がないため、確認のために抜け毛の根本を触ってみるようにしましょう。

    危険な毛根鞘の見分け方とは?

    ここまでで、正常な毛根鞘の見分け方について、知っていただくことができたのではないかと思います。では今度は、見つけたら注意が必要な危険な毛根鞘の見分け方について解説をしていきます。何気なく抜け毛を捨ててしまいがちですが、AGAや頭皮トラブルの早期発見をするためには、とても重要なことです。ぜひご自分の髪の毛と比べてみてくださいね。

    いびつな形をしている

    正常な毛根鞘はマッチ棒の先端のような丸さとお伝えをしましたが、なんらかのトラブルが発生している毛根鞘の場合は、いびつな形状をしていることが多いです。丸に見えてもよく見ると歪みがあって凹んでいたり、球体ではなく髪の毛の根本に沿うようにして付いているだけであったり、先端が先細っていたりとその症状はさまざまです。見分けが付かない、というかたは正常な毛根鞘の形状を思い出して、違っているかどうかを見比べるだけでも危険な毛根鞘かどうかを見分けることができます。

    ふくらみが小さい

    問題のない毛根鞘の見分け方で少し触れた部分ではありますが、マッチ棒のような先端に近いきれいな球体をしていても、全体的に見てふくらみが小さすぎる毛根鞘は実はいい状態の毛根鞘とは言えません。イメージとしては、毛根鞘が髪の毛を覆っているだけに近い状態や、ややふくらみがあるけれど小粒な状態です。一見いい状態の毛根鞘に見えてるのですが、ふくらみが小さい毛根鞘は危険な毛根鞘のサインですので見落とさないよう注意が必要です。

    枝分かれしている

    毛根鞘の先端にさらになにか付いている、枝分かれしているという状態は、危険な毛根鞘の状態と言えます。毛根鞘部分の枝分かれは、頭皮の乾燥などによって引き起こされることが多いです。小さくちょろっと足が出ているだけのように見える場合もあれば、太い塊のようなものがついていることもあります。

    毛根鞘がない

    なんらかのトラブルが発生している場合、実は毛根鞘そのものがないというケースもあります。毛根鞘がないため、抜け毛の先端は髪の毛の色の黒になっていますが、この状態は正常に見えて実は危険な状態です。無理に髪の毛を抜いてしまった際などには、こうした抜け毛の根本になることもよくあります。

    毛根鞘が黒くなっている

    半透明や白色をしているはずの毛根鞘が、黒い色になっていることがあります。場合によっては茶色っぽく見えることもあります。この場合は、根本が丸く球体になっていることが多いため、一見普通の抜け毛のようにも見えるのですが、毛根鞘が黒くなっていることがあるため見分けが少し難しい部分ではあります。

    べたついている

    抜け毛の根本を触ったときに、べたついている間隔があった場合は注意が必要です。白い塊に見えるものが、実は皮脂だったなんてこともよくあるケースです。皮脂過多などの頭皮トラブルが原因で引き起こされる抜け毛の異常サインですが、皮脂の見た目が正常な毛根鞘に似ているため間違えてしまう方が多いです。判断に困ったら実際に触れてみて、皮脂のべたつきがあるか確認してみましょう。

    危険な毛根鞘を放置するとどんなことが起きる?

    危険な毛根鞘に当てはまる抜け毛が多くあった方でも、「日常生活に問題ない」「薄毛になっているわけではないから気にならない」と放置されてしまう方は、とても多いです。しかし危険な毛根鞘を放置することで、今後さまざまなトラブルが発生する可能性があります。ここでは、危険な毛根鞘を放置することでどんなことが起きるか、詳しく解説をしていきます。

    頭皮トラブルが悪化する

    危険な毛根鞘がある場合、すでに頭皮トラブルが発生している可能性が高く、放置することでさらに悪化することがあります。頭皮トラブルは、その原因によってもさまざまですが、発疹や痒み、フケ、皮脂過多など日常生活や見た目などにも影響することがあります。今は大丈夫でも、今後悪化することで更に危険な毛根鞘を増やしてしまう悪循環に陥ります。

    抜け毛が増える

    今は問題ないと感じていても、危険な毛根鞘が増えていくことで髪の毛の健康状態が悪くなり、髪の毛が寿命を待たずに抜け落ちてしまう可能性が高まります。その結果、本来抜けるはずではなかった髪の毛がたくさん抜けていき、抜け毛が増えたと感じる可能性があります。通常の抜け毛は1日100本程度と言われますが、抜け毛が悪化すると1日200本~300本ほど抜ける場合もあり、2~3ヵ月くらいで見た目でも薄毛を感じるようになっていきます。

    AGAなどの初期症状を見逃してしまう

    異常な抜け毛や危険な毛根鞘の原因がAGAである場合、放置することでどんどんAGAの症状が悪化していき、薄毛になっていきます。AGAは日本人成人男性の3人に1人が発症していると言われ、発症している8割以上の方が遺伝によるものとされています。また遺伝は両親からうけつぐため、どのような方においてもAGAの可能性があるというわけなのです。AGAは初期での治療が治療効果面から見ても効果的とされているため、AGAを発症した際に治療を望んでいる方は、危険な毛根鞘のサインには注意しておかなければいけません。

    危険な毛根鞘を見つけた場合はどうすればいい?

    危険な毛根鞘のサインを放置することで、さまざまなトラブルが発生する可能性があると、知っていただくことができたのではないかと思います。では実際に、危険な毛根鞘に気付いた場合はどのように対応すればいいのでしょうか。万が一の際に備えて、危険な毛根鞘を見つけた場合の対処法について解説して終わります。

    医療機関を受診する

    原因が不明、思い当たることがない、という方はまずは医療機関を受診するようにしましょう。皮膚科、内科などで見てもらえることが多いですが、病院によって案内が異なることもあるため、予約の際に症状を伝えて該当診療科を聞いておくと安心ですよ。

    AGA専門クリニックを受診する

    医療機関を受診する以外の方法としては、同じ医療機関でもAGAの専門クリニックを受診するという方法です。毛根鞘はAGA専門クリニックの医師であれば熟知している部分ですので、実際に見てもらい問題があるかどうかを確認してもらうことができます。同時に早期発見・早期治療が重要になるAGAの該当についても確認してもらえるため、毛根鞘含め髪の毛に関するトラブルを見てもらうことができます。毛根鞘の異常に気付いた場合は、より髪の毛に詳しいAGA専門医がいるAGA専門クリニックを受診するのもオススメです。

    より安心して薄毛予防・治療と向き合うために

    AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。

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