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抜け毛が止まらないときに考えられる原因と対策-AGA薄毛予防治療クリニック
なぜ? 抜け毛が止まらない!!脱毛症状がある時に考えられる原因と対策
日常生活の中で抜け毛を目にする機会は多いと思います。例えば枕についている毛や、床に落ちている毛、ブラシについている毛など…抜け毛自体はごく普通に誰にでも起こる自然現象のひとつです。しかしその量があまりにも多いと、「髪の毛になにかトラブルが起きているのでは?」と不安になりますよね。またAGA(男性型脱毛症)に悩む多くの男性にとって抜け毛は症状進行の目安のひとつでもあり、慎重になっている方も多いと思います。今回はそんな抜け毛について、抜け毛が発生してしまう原因と対策を踏まえながら解説をしていきます。不安を感じている方、是非最後までご覧ください。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
自然に抜ける抜け毛は問題なし!
髪の毛にトラブルが起きていない状態でも、人は1日平均100本前後の抜け毛があるとされています。この本数には個人差がありますが、それでも100本という数字だけ見ると結構な量に感じるかもしれません。この抜け毛は気付かない間に自然に抜け落ちているものがほとんどで、いたって正常な本数の抜け毛です。また人の髪の毛の平均的な量は10万本と言われており、毎日髪の毛は成長し抜けていくものですので、1日100本抜けても目に見える変化はありません。
季節によって抜け毛の本数が変わるって本当?
日本には四季がありますが、実はこの四季が抜け毛に影響を及ぼすこともあります。抜け毛が起きやすい時期としては『春』と『秋』があげられます。ではなぜその2つの季節に抜け毛が多く発生してしまうのでしょうか。順番に解説をしていきます。
①春の抜け毛
冬に気温が低く乾燥しやすい時期を過ごすことで頭皮が弱っている状態で、春になり冬より強くなった紫外線にバリア機能が上手く作用せず、普段よりも多い抜け毛を発生させてしまうことがあります。その他に、春は環境の変化によるストレスで自律神経が乱れてしまったり、花粉などが頭皮に付着する事により毛穴の汚れ・詰まりを引き起こしていたりなど、頭皮にとって悪い環境が続く場合もあります。
②秋の抜け毛
夏の期間に強い日差しを受けたことによるダメージが蓄積され、秋になり抜け毛として現れることがあります。特に夏は赤外線が一番強い時期ですので、そういった意味では春よりダメージを感じやすいかもしれません。また夏は1年を通して一番汗をかく季節ですので頭皮の汚れ・詰まりが生じやすく、結果として頭皮にとって悪い環境に繋がってしまいます。正常なヘアサイクルと抜け毛が発生する仕組み
ヘアサイクルという言葉を聞いたことがある方も多いと思いますが、このヘアサイクルとは髪の毛の発毛~脱毛までを繰り返すことをいいます。ヘアサイクルが正常に行われていないと、抜け毛が増えてしまったりなど思わぬ頭皮トラブルに繋がる場合もあります。普段私たちの頭皮で行われているヘアサイクルとはいったいどんなものなのか、解説をしていきます。
①正常なヘアサイクルってどんなもの?
ヘアサイクルには大きく分けて『成長期』『退行期』『休止期』の3つから構成されます。その中でも『成長期』は頭髪全体の8~9割の毛髪が当てはまり、言葉の通り成長している過程の毛髪のことを言います。成長期の毛髪は健康な状態で3~5年で寿命を迎えます。この成長期が長ければ長いほど、毛髪は健康に太く成長し、ハリ・コシのある元気な毛髪が育ちます。やがて成長した髪の毛は『退行期』を迎えます。活発に行われていた細胞分裂(毛髪の成長)は2~3週間かけてゆるやかに停止していき、この時期を退行期と呼びます。こうして成長を終えた毛髪は『休止期』に入り、抜け落ちていきます。これが抜け毛となって目に見えるようになります。この期間は2~3ヵ月ほど続きますが、抜け落ちた先の毛根には既に次の新しい髪の毛が準備をはじめており、成長期に入っていくというサイクルを繰り返します。
②ヘアサイクルに異常が起きると抜け毛が増える
上記に説明したようなヘアサイクルが正常なヘアサイクルとなりますが、何らかの頭皮トラブルなどによりヘアサイクルが乱れてしまった場合、抜け毛が増えてしまったり、成長期が短くなることにより薄毛に見えてしまったりします。ヘアサイクルは個人差があるものの回数に限りがあるため、その1回1回のヘアサイクルが短くなることは髪の毛の全体的な寿命を縮めていることになります。そのため放置してしまうと髪の毛の今後に大きく関わってきてしまうのです。抜け毛もまたヘアサイクルに大きく影響され、ヘアサイクルを改善しないと抜け毛の根本的な解決には繋がりません。抜け毛の原因になる病気
ヘアサイクルと抜け毛の関係性についてご理解いただけたかと思いますが、ヘアサイクルは病気により乱れてしまう事があります。その中でも男性の抜け毛のお悩みで一番多い病気がAGA(男性型脱毛症)です。日本では成人男性の3人に1人がこのAGAによる抜け毛・薄毛に悩まされていると言われています。AGAは遺伝や男性ホルモンの働きが関係して発症しますが、進行性のため放っておくとどんどん悪化してしまうのが特徴です。その他には円形脱毛症や、内臓疾患、皮膚疾患なども抜け毛・薄毛などのトラブルを引き起こすことがあります。
抜け毛にいち早く気付くための方法
病気の可能性も隠れている抜け毛、できればいち早く気付きたいものですよね。そんな危険な抜け毛のサインに気付くために、是非家で実践して頂きたいことをまとめました。毎日抜け毛の本数を数える必要はありませんが、毎日観察を続ける事で抜け毛の増減を見極めることができるようになります。すべてを実践する必要はありませんがどれか一つでも習慣にすると変化に気付くことができます。今日からできる簡単な内容をご紹介していますので、是非参考にしてみてください。
①枕カバーを髪の毛が分かりやすいものに変える
寝ている間の抜け毛は思っているよりも多いものです。こすれてしまったりなどして物理的に抜け落ちてしまう事もありますが、毎日の抜け毛を観察しやすい場面でもあります。枕カバーを毛髪と真逆の色にする、例えば黒髪の方なら白やベージュ系の黒髪が目立つような枕カバーにしてみてください。こうする事で起きた時に「今日はどのくらい抜け毛が発生したか」をひと目で確認することができます。
②ヘアブラシを当てる
シャワー前や朝のヘアセットの時間など、決まった時間帯にヘアブラシを利用する機会を設けてみてください。髪の毛を抜け落ちても髪の毛同士が絡まって落ちてこない場合もありますので、普段のケアや身だしなみの延長線としてヘアブラシを利用し、その日の抜け毛の状況を確認してみましょう。この際絡まった髪の毛を力尽くでとかさないよう気を付けましょう。
③排水溝を確認する
髪の毛を洗った際に、排水溝を確認してみるのもひとつの手です。抜け毛が増えた方で、排水溝の髪の毛を見て気付いたという方もいらっしゃいます。排水溝を毎日掃除するのは忙しくて難しい、という方でも数日や1週間置きなど掃除のタイミングで確認するだけでも変化に気付けるはずです。【食事編】自宅でできる抜け毛の対策方法
今現在の毛髪は食べたものがもとになって作られています。また、栄養素が体内で使われるためには優先順位があり、毛髪は優先順位が高くないため意識して栄養を摂取しなければその他の部分に栄養が取られてしまい、毛髪に十分な量の栄養が届きません。「栄養は身体の健康のため」だけと思われがちですが、毛髪のような見た目の豊かさを保つためにも栄養は積極的に必要な量を摂取していく必要があります。今回は是非優先して摂取して頂きたい栄養をまとめました。食生活の参考にして頂ければと思います。
①タンパク質
髪の毛の9割以上はタンパク質の一種である『ケラチン』で構成されています。このケラチンタンパク質は18種類のアミノ酸から成るタンパク質で、動物性であれば鶏肉・豚肉・牛肉・卵など、植物性であればブロッコリー・大豆などに多く含まれています。
②亜鉛
亜鉛にはタンパク質をケラチンに変換する働きがあるため、この亜鉛が不足すると髪の毛の成長に影響が出てしまいます。また脱毛を引き起こすホルモンの抑制をする役割もあります。亜鉛を豊富に含む食べ物は、牛肉・牡蠣・卵・大豆などがあります。
③ミネラル
頭皮の血流をよくする働きのあるミネラルは、頭皮トラブルを防ぐためにも大切な栄養素になってきます。主に海藻類(ワカメや海苔など)に多く含まれています。
④ビタミン類
髪の毛にいいとされているビタミン類は主に、ビタミンA・ビタミンB6・ビタミンD・ビタミンCなどがあげられます。ビタミンAは頭皮の感想を防ぎ頭皮環境を良好に保ってくれる働き、ビタミンB6は頭皮の新陳代謝をよくする働き、ビタミンDは髪に必要なカルシウムを効率良く吸収する働き、ビタミンCは髪を育てる頭皮の新陳代謝を整える働きや血管を強くする働きがあります。ビタミン類が多く含む食べ物は緑黄色野菜・レバー・うなぎ・青魚などの魚介類・きのこ類・チーズ・卵・バナナ・柑橘系などがあります。
【これはNG】避けてほしい食品
積極的に食べて頂きたい栄養素・食品のご紹介をしましたが、中にはできれば避けて欲しい食品もあります。それは糖質・塩分・油分が多く含まれている食品です。塩分の取りすぎは血行の流れを悪くし、頭皮に栄養や酸素が必要な分いきわたらなくなってしまいます。また糖分・油分の取りすぎは、皮脂が過剰に分泌される原因となり、頭皮の汚れ・詰まりを引き起こしてしまう可能性があります。たまに楽しむ程度であれば問題はありませんが、ジャンクフードなどを日常的に摂取されている方は超注意です。【睡眠編】自宅でできる抜け毛の対策方法
抜け毛と睡眠は一見関係がないように見えますが、実はとても深い関係性があります。というのも、睡眠時には成長ホルモンが一番多く生成されるのです。この成長ホルモンは髪の毛の成長に欠かせない物質です。しかし睡眠不足が続いてしまうとこの成長ホルモンが十分に生成されず、髪の毛に十分な量が届かないといったことが生じてしまいます。その他にも睡眠不足により、せっかく食生活を改善しても胃腸機能が低下してしまうことにより栄養が効率的に吸収できなくなってしまったり、血行不足になり頭皮の毛穴が詰まる原因になってしまったりと、髪の毛にとってあまりよくない影響を与えてしまう可能性があります。今回は睡眠をより効率的にとれるよう実践して頂きたいことをまとめましたので、是非参考にしてみてください。
①睡眠の理想は7時間
決まった時間にまとまった睡眠時間を確保できる方は、是非この睡眠時間を目安にしてみてください。これは「睡眠時間と死亡率の関係」による実験で、最も死亡率の低い時間が7時間であることから理想の睡眠時間は7時間であるという実験・結論をもとにしている時間です。成長ホルモンの観点で考えれば、入眠3時間後に成長ホルモンの生成がピークになることから、最低でも3時間以上の睡眠が必要であるといえます。
②まとまった睡眠がとれなければ、仮眠でOK
人によっては夜勤があったりなど、理想的な睡眠時間に十分な睡眠を確保できないなどもあるかもしれません。そういった方は無理に睡眠時間を固定するのではなく、こまめに睡眠を確保する『仮眠』を実践してみましょう。15分程度の睡眠でも体を十分に休めることが可能です。寝ないよりは寝た方が身体も休まるので、短時間の仮眠を是非リラックスできる環境で実践してみてください。
③寝る前のスマホなどをしない
スマホから放出されるブルーライトにより覚醒してしまい、眠気が落ち着いてしまったり、寝つきが悪くなるなど、寝る前のスマホは全体的な睡眠の質を下げることに繋がります。最低でも寝る1時間前にはスマホを見ないようにしましょう。どうしてもやめられない! と言う方は、寝室にスマホを持ち込まない・ベッドサイドにスマホの充電器を置かない・連絡中の人やSNSに「これから寝る」ことを伝えるなど、スマホを見なくなるような環境作りを心がけましょう。【ケア編】自宅でできる抜け毛の対策方法
普段髪の毛のために行っているヘアケアが、実は自分の体質に合っていなかった…なんてこともよくあります。間違った頭皮ケアは頭皮トラブルの元になってしまったり、抜け毛・薄毛を助長してしまうこともあります。正しいケア方法を身に着け、髪の毛のトラブルを未然に防ぎましょう。
①シャンプー前のブラッシング
1日過ごした髪の毛には目に見えないゴミや、抜けた髪の毛が絡まったままになってしまっている場合があります。そのままシャンプーをしてしまうと頭皮を必要以上に洗ってしまったり、絡まったままの髪の毛と一緒に健康な髪の毛を抜いてしまったりする可能性があります。そのためシャンプーの前に優しくブラッシングを行い、ゴミや髪の毛をブラッシングで取れる分取っておきましょう。こうすることで髪の毛の泡立ちもよくなり、必要以上にゴシゴシ洗ってしまうことも防げます。
②シャンプー中の洗い方に気を付ける
シャンプーは泡立てば泡立つほどよく洗えている気になりますが、泡立たせるために頭皮をゴシゴシしてしまうのは頭皮を乾燥させてしまうことにも繋がりあまりいい事ではありません。髪の毛で泡立てるのではなく手のひらなどで予めある程度泡立てた状態で髪の毛を洗い、頭皮に爪を立てないよう優しく髪の毛を洗うようにしましょう。
③ケア用品があっているか頭皮を確認する
よかれと思って買ったシャンプーやヘアオイルなどのケア用品が、実は頭皮を痛めつけていた…なんてこともありえます。新しい商品を使う時は、頭皮に痒みや赤みが出ていないか、ふけが発生していないかなども一緒に確認するようにしましょう。万が一異変を感じたらすぐに医療機関で診てもらうようにしましょう。それでも改善しない抜け毛には?
抜け毛や薄毛には病気が隠れているとお話をしましたが、どのほとんどが自己治療で完治するものではありません。理想は髪の毛の異変に気付いた時に専門医院やクリニックに相談し、それに伴い食生活などの日常生活の見直しを行っていくことです。AGAなどは進行型のため放っておくとどんどん悪化してしまう病気ですので、「まだ若いからきっと元に戻る」「一時的に抜け毛が落ち着いたから大丈夫」など自己判断せずに気になる症状を感じたらすぐに相談するようにしましょう。全ての抜け毛・薄毛治療は早期発見・早期治療がその後の結果に繋がります。
医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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