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  • 後退した生え際は取り戻せる?M字ハゲの原因や抜け毛を止める方法を解説

    後退した生え際は取り戻せる?M字ハゲの原因や抜け毛を止める方法を解説!

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    「なんとなく生え際が後退してきた気がする」
    「M字ハゲになりやすい人っている?」
    「生え際の薄毛をなんとかする方法が知りたい」
    前髪をかき上げたときなど、額の生え際が以前よりも後退した気がすると感じている男性は、このままMハゲに進行したらどうしようと不安になるのではないでしょうか。
    今回は、後退した生え際は取り戻せるのか心配な方へ、M字ハゲとも呼ばれる生え際の後退の原因や対策方法を解説するとともに、抜け毛や薄毛の進行を予防し発毛へ導くための方法についてくわしく紹介します。
    現在生え際の後退が気になる方や、家族や周りにM字ハゲが多く自分も心配だという方は、ぜひ参考にしてください。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    M字ハゲの基準とは

    Mハゲとは、一般的に額の左右の生え際が後退し剃り込みが深くなった状態を指します。
    しかし、M字ハゲの進行には個人差があり、どの程度進んだら対策するべきなのか明確な診断が難しいため、ここで紹介するいくつかの方法で自分がM字ハゲなのかを判断してみましょう。

    ハミルトンノーウッド分類による薄毛の指標

    ハミルトンノーウッド分類とは、アメリカの皮膚科医であるハミルトン氏が、男性における薄毛の進行と過程パターンを分類しノーウッド氏が改良したもので、ⅠからⅦ型に数字が大きくなるほど薄毛が進行する過程を表しています。
    しかし、ハミルトンノーウッド分類は欧米人特有の特徴を表しているため、日本ではアジア人特有の頭頂部にO字型に進行する薄毛症状を追加した高島分類が薄毛の診断に使用されています。
    Mハゲの場合はⅠ〜Ⅴ型に相当し、前額部の左右の生え際が後退しアルファベットのM字を呈する特徴があり、症状が進行すると剃り込み部分が広がり側頭部の薄毛が見られます。

    M字ハゲのセルフチェック方法①指で額の広さをチェック

    一般的に成人男性の額の広さは、手を横にした状態の小指から人差し指までの4本分程度だと言われています。
    そのため、手のひらを横に向けて眉毛のすぐ上に小指をおいて、人差し指と額の生え際に指1本分以上の隙間がある場合は生え際が後退していると考えられます。
    また、もう1つのチェック方法として、眉毛を思い切り上に上げてできたシワの1番上の部分に手のひらを横にした状態の指を当て、額との距離が指2本分より広い場合も生え際が後退している可能性がありますので、2つの方法でチェックしてどちらも当てはまる場合は生え際が後退していると考えられるでしょう。

    M字ハゲのセルフチェック方法②定期的に写真を撮る

    M字ハゲの場合、もともと額が広い生まれつきの場合があるため、薄毛が進行してM時ハゲになったのかをしっかりチェックすることが大切です。
    そのためには学生時代など過去の写真と現在を比較するとともに月一回など定期的に同じポーズで額の写真を撮影し、生え際が後退しているか見比べてみましょう。
    自分で判断が難しい場合は、AGA専門クリニックなど薄毛の専門の施設に写真を持参して医師や専門家に判断してもらうことをおすすめします。

    M字ハゲの原因とは

    生え際が後退しM字ハゲの状態になるのには、先天性と後天性の原因があるため症状や進行速度に大きな違いが見られます。
    ここではおもな3つの原因についてくわしく解説しますので、自分のM字ハゲに当てはまる原因をチェックしましょう。

    AGA(男性型脱毛症)

    AGAとは、日本人男性の3人に1人が発症する男性特有の脱毛症で、成人男性における薄毛の原因の大半をAGAが占めています。
    AGAは、テストステロンが5αリダクターゼと結びついて変換されるジヒドロテストステロンという男性ホルモンが、アンドロゲンレセプター(ホルモン受容体)に取り込まれることで産生される「脱毛因子」が抜け毛を引き起こす脱毛症で、5αリダクターゼの活性度とアンドロゲンレセプターの感受性は遺伝することがわかっています。
    特徴としてM字に生え際が後退する薄毛と頭頂部にO字型に発症する薄毛が挙げられ、成人以降年齢に関係なく発症します。
    AGAは進行性で、放置しているとどんどん薄毛が広がっていくため、M字ハゲの場合は進行すると頭頂部の薄毛と繋がったU字に見える広範囲の脱毛症状を呈するようになります。
    AGAの進行速度や症状には個人差がありますが、早期発見で予防や治療可能な脱毛症ですので「生え際が後退したかも」と気づいたらすぐにAGA専門クリニックで診断を受けることが大切です。

    牽引性脱毛症

    牽引性脱毛症は、髪を引っ張る(牽引する)ことが原因で毛穴や毛根に負担がかかり、蓄積した頭皮ダメージにより抜け毛が増えたり髪が細くなる脱毛症です。
    髪をきつく縛ることや、ずっと同じ分け目を継続すること、帽子やヘルメットを常にかぶる習慣がある人に発症しやすく、男性よりも女性に多い傾向があります。
    ヘアスタイルや生活習慣を変えることで改善するケースが多く、進行性の脱毛症ではないため重症化する前に対策することをおすすめします。

    生まれつき

    日本人の中には、生まれつき「富士額」と呼ばれるM字ハゲに似た形のカーブを持った額の人がいますので、この場合は抜け毛や薄毛の心配はありません。
    生まれつきか後天性のM字ハゲなのか判断するためには、以下をチェックして当てはまることがなければ問題ありませんが、当てはまる場合は後天性の可能性がありますのでAGAや牽引性脱毛症に注意が必要です。
    ・過去の写真と比較し額が広くなっている
    ・身内や家系にM字ハゲやO字ハゲがいる
    ・生え際の髪が細く量が少ない
    ・抜け毛の量が明らかに増えた
    ・毎日長時間髪をきつく縛っている

    M字ハゲの対策方法とは

    M字ハゲは原因が生まれつきの場合はそのまま何も対策する必要はありませんが、AGAや牽引性脱毛症が原因の場合は放置しているとどんどん症状が進行するおそれがあるため、なるべく早く対策することをおすすめします。
    ここでは生え際の後退の進行を防ぐためのセルフケアについて解説しますので、できることから始めていきましょう。

    ヘアスタイルを変える

    牽引性脱毛症の場合、毎日長時間髪をきつく縛ることや同じ分け目を何年も継続したヘアスタイルが原因になりやすいため、ヘアスタイルを変えて頭皮や毛穴の負担を減らしましょう。
    仕事上帽子やヘルメットの着用が必要な方は、被りっぱなしにならないようこまめに外し、汗蒸れによる頭皮環境の悪化を防ぐためにも清潔なハンカチやタオルで頭皮の汗を拭き取ることや、毎日頭皮ケア用のシャンプーで頭皮の汚れや毛穴の詰まりを取り除き、頭皮の負担を減らすことをおすすめします。

    食生活を見直す

    生え際の後退に限らず、髪の成長不足や抜け毛の増加には栄養不足や食生活の乱れが関わっています。
    髪の成分はおもにケラチンというタンパク質でできているため、タンパク質やタンパク質の代謝に必要な亜鉛などのミネラルやビタミンB群や、髪の成長を助けるビタミンCなどが不足すると髪が細く短く抜けやすくなるおそれがあります。
    また、食事の回数や時間が毎日不規則だったり、1回の食事時間が極端に短い場合は栄養の吸収率が悪く髪の成長に必要な栄養が十分届いていない可能性があります。
    生え際の髪が細くなったり薄くなったと感じる場合は、食事方法を規則的に正すことと、タンパク質を中心にバランスの良い食事内容に見直すことを心がけましょう。

    頭皮環境を整える

    抜け毛や薄毛対策には、頭皮を清潔に保ち髪が成長しやすい環境を作ることが大切です。
    頭皮や毛穴に汚れや皮脂がたまらないよう1日1回シャンプーし、乾燥を防ぐために頭皮用の保湿剤を塗布することや紫外線予防のUVケアも重要です。
    シャンプー後は自然乾燥ではなくなるべく早くドライヤーで頭皮を乾かし、湿気による頭皮の雑菌の繁殖を防ぎましょう。

    睡眠習慣を見直す

    睡眠時には髪の成長を促す「成長ホルモン」が分泌されますが、成長ホルモンはノンレム睡眠という熟睡状態に入った30分後に分泌がピークとなり3時間程度続くと言われていますので、熟睡できる質の良い睡眠と5時間以上の睡眠時間の確保が大切です。
    入眠困難や中途覚醒の原因となる、入眠前のテレビやスマホといった光や音の刺激をなるべく減らすことと、入眠前の食事や多量の飲酒を控え、質の良い睡眠のために照明を落としリラックスした状態になるよう入眠準備を整える習慣をつけましょう。

    AGAの抜け毛を止めて発毛させる方法とは

    M字ハゲの原因がAGAの場合、自然に回復することは難しく放置しているとどんどん抜け毛や薄毛が進行していきます。
    しかし、AGAは適切な治療で抜け毛の抑制や発毛が期待できる「お医者さんで治療できる薄毛」で、早期治療ほど効果が期待できます。
    ここではおもなAGA治療について解説しますので、生え際の後退や抜け毛や薄毛が気になる方はぜひ早期治療の参考にしてください。

    AGA内服薬フィナステリド

    AGA内服薬は「プロペシア」という商品名が有名ですが、成分は5αリダクターゼ阻害薬であるフィナステリドです。
    5αリダクターゼのはたらきを阻害するため、ジヒドロテストステロンの生成を防ぎます。
    そのためAGAのメカニズムの根本治療として、AGAの早期から重症の場合にも基本として選択されることが多い方法です。
    1日1回1錠を決まった時間に服用しますが、脱毛因子のはたらきにより乱れた髪の生え変わりサイクルを正常に戻すためには最低6ヶ月継続する必要がありますので、症状に合わせて長期的な治療になることを理解しておきましょう。

    AGA内服薬デュタステリド

    デュタステリドは「ザガーロ」の成分であり、フィナステリドと同じ5αリダクターゼ阻害薬ですが、フィナステリドが5αリダクターゼⅡ型阻害薬であるのに対し、デュタステリドは5αリダクターゼⅠ型とⅡ型を阻害するためより治療効果が期待できます。
    服用方法や治療期間はフィナステリドと同様ですが、副作用として性欲減退やEDといった症状が出る確率がやや高いため、どちらを選ぶかは主治医に相談することをおすすめします。

    AGA外用薬ミノキシジル

    AGA治療に使われる外用薬には、厚生労働省が承認している「ミノキシジル」という成分が含まれています。
    ミノキシジルには血管拡張作用があり、頭皮の血流を促進して髪の元となる毛母細胞と髪の発育指令を出す毛乳頭細胞を活性させ発毛を促します。
    1日2回朝晩薄毛や抜け毛が気になる部分の頭皮に直接塗布する外用薬で、全身性の副作用がほとんど見られないため、既往症などの理由で内服治療方法が難しい場合も使用できる可能性が高い安全性が高い治療方法です。
    AGA治療において内服のミノキシジルが利用される場合がありますが、内服のミノキシジルはAGA治療薬としては厚生労働省の承認はありませんので、ミノキシジルの内服使用は慎重に検討する必要があるでしょう。

    まとめ

    生え際の後退は、気づいたときにすぐ対策することで進行を防ぐことや取り戻せる可能性があります。
    そのためには、原因を正しく判断し原因に合わせた適切な治療や対策をできるだけ早く始めることが重要です。
    AGA薄毛予防治療クリニックでは、ひとりひとりの症状を診断し最適な治療を提供するために、オンライン診療を充実させています。
    抜け毛や薄毛にお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。

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