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一度ダメージを受けた毛髪は修復できる?
髪の毛は、ヘアカラーやケア方法によっては傷んでしまうことがありますよね。また今の時期は海やプールなどに行く機会がある方も多く、髪の毛が傷みやすい時期でもあります。一度髪の毛が傷んでしまうと、広がりやすくなってしまったり、艶が失われてしまうなど変化が発生します。髪の毛の傷みは、年齢性別問わず気にしている方が多いです。そのため、髪の毛が傷んでしまった場合の対処法について、悩まれている方も多いかと思います。そこで今回は、一度ダメージを受けてしまった髪の毛を修復する方法についてかいせつをしていきますので、現在髪の毛のダメージにお困りの方はぜひ参考にしてみてください。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
髪の毛にダメージが発生する原因
冒頭で少し触れた部分はありますが、髪の毛にダメージが発生してしまう原因は、さまざまなものが考えられます。普段のケアから季節性のトラブルまで、人によって髪の毛のダメージの原因は異なってきます。原因を突き止められないまま対処しても、また同じように髪の毛が傷んでしまう可能性があるため、しっかりと髪の毛のダメージに対処していくためには原因を知ることも大切です。そこでここでは、まずは髪の毛にダメージが発生してしまう原因について、一緒に見ていきましょう。
ヘアカラーやパーマによるダメージ
ヘアカラーやパーマ、なかにはブリーチを行っている方も多いかと思います。髪の毛でもお洒落を楽しめる時代ですので、さまざまな髪の毛のお洒落を楽しみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、注意したいのが髪の毛のお洒落によるダメージです。ヘアカラーやパーマ、またブリーチなどは髪の毛にとって負担になることも多く、繰り返し行うことでキューティクルが傷んでしまう原因になります。特にパーマやブリーチは強い薬を使うため、キューティクルが開いてしまい、髪の毛のなかの栄養素が抜けやすい状態になってしまいます。ヘアカラーやパーマ、ブリーチは頻度が高いほど、髪の毛へダメージを与えてるきっかけとなります。
熱によるダメージ
ヘアアイロンやドライヤーなどの熱によるダメージも、髪の毛を傷める原因のひとつです。ヘアアイロンは特に高温の部分を直接髪の毛にあてるため、髪の毛が傷みやすくなります。ドライヤーはなかなか髪の毛のダメージと結びつきにくいものですが、やはり高温で使用することによって、ドライヤーの熱が髪の毛にダメージを与えることになります。
間違ったヘアケアによるダメージ
普段何気なく行っているヘアケアも、方法を間違っていたり、肌や体質に合っていないと逆効果になってしまうことがあります。例えばヘアケアとして髪の毛の丁寧なブラッシングを行っているという方でも、ブラシの先端を頭皮に強く押し付けてしまっていると、頭皮トラブルが発生してしまう原因になります。強い力をかけて無理にとかしている場合は、髪の毛が切れてしまったり、髪の毛に強い負荷がかかってダメージの原因となります。その他にも、肌や体質に合っていないシャンプーやケア剤を使用し続けている場合は、頭皮や髪の毛がダメージを負ってしまうこともあるため注意が必要です。
海水やプールの塩素によるダメージ
夏は海水浴やプールに出かけるという方も多いかと思いますが、海の海水やプールの消毒に使われている塩素をしっかり洗い流せていないと、頭皮や髪の毛が傷んでしまうことがあります。特に海水や塩素は頭皮にトラブルが発生しやすく、髪の毛の土台となる頭皮がダメージを受けることで、髪の毛が健康な状態を維持できないなんてこともあります。海水や塩素でダメージを受けた髪の毛は、キューティクルが開いてしまっている状態であるため、髪の毛が乾燥しやすく広がりやすくなることも多いです。
ダメージを受けた髪の毛の状態
髪の毛がダメージを受ける、という言葉をたくさん使ってお話をしてきましたが、では実際にダメージを受けた髪の毛とはどのような状態になるのでしょうか。癖っ毛の方などは生まれつき広がりやすい、髪の毛が扱いにくい、などの理由でダメージを受けた髪の毛と通常の髪の毛の違いがイメージしにくいなんてこともあるかと思います。そこでここでは、ダメージを受けた髪の毛とはどのような状態なのかについて、詳しく解説をしていきます。
キューティクルが損傷している
文中でも何度か出てきた「キューティクル」ですが、このキューティクルとは髪の毛内部の組織のことで、健康な髪の毛はこのキューティクルがしっかりと閉じて整っています。キューティクルがあることで、髪の毛が健康に育ち、また見た目も艶が出ます。しかしさまざまな原因でキューティクルがダメージを受けてしまうと、キューティクルが開いてしまったり、キューティクルの外側がウロコ状に荒れたり剥がれたりしてしまいます。この状態になると、髪の毛の栄養素が外に出てしまうことで髪の毛がごわついたり、乾燥して艶がなくなってしまうのです。
乾燥している
髪の毛がダメージを負っていると、髪の毛内部の水分が外に出ていきやすくなるため、乾燥して広がりやすくなります。湿度の高い夏などは気付きにくい方も多いですが、そういった方でも秋から冬にかけて湿度が落ち着いてくると、髪の毛の乾燥が気になり出す方もいます。髪の毛が乾燥していると不潔に見えてしまったり、髪の毛のセットが思うようにできなくなることも多いです。
内部構造の脆弱化する
髪の毛のダメージにより、キューティクルが損傷すると、髪の毛の内部構造であるコルテックスもダメージを受けてしまうことがあります。コルテックスとは、髪の毛の太さを維持する内部構造のことで、通常であればキューティクルに包まれて保護されています。しかしダメージによってキューティクルが損傷してしまうと、内部にあるコルテックスまで影響が出てしまうのです。コルテックスが脆弱化すると、髪の毛が細くなってしまったり、切れ毛が発生しやすくなります。
髪の毛のダメージを自分で確認する方法
髪の毛がダメージを受けると、髪の毛がどのような状態になるかを知っていただくことができたかと思います。しかし、自分で自分の髪の毛の状態を判断するのは、難しい部分もありますよね。そこでここでは、自分の今の髪の毛の状態が正常かどうかを確認する方法について、解説をしていきます。髪の毛のダメージが気になる方は、一度確認してみてくださいね。
頭皮にトラブルが発生していないか
髪の毛にダメージが発生している場合は、同時に頭皮トラブルも発生していることは珍しくありません。そのため、髪の毛の状態から自分で判断しにくい場合は、頭皮から状態を確認してみるのもいいですよ。頭皮のトラブルは、痒みや発疹、赤みなどが多いため、痒みなどの自覚症状がなければ発疹や赤みなどが出ていないか確認しましょう。
抜け毛が増えていないか
頭皮や髪の毛にトラブルが発生している場合は、抜け毛が増えることがあります。そのため、なんとなくでも大丈夫ですので、抜け毛が増えていないか生活の中で確認してみるようにしましょう。具体的には、枕やシャワーの時などに抜け毛が増えていないか確認すると分かりやすいです。髪の毛がダメージを負った後は、すぐに抜けるわけではなく、1~3ヵ月程度時間が経過してから抜け毛が増えることが多いため長期間抜け毛の観察を続けてみましょう。
抜け毛の形状に異常がないか
抜けた後の髪の毛も、観察することで髪の毛の状態を確認することができます。例えば、抜け毛が異様に細かったり、枝毛が多い場合は、髪の毛の健康状態がいいとは言えません。他には、抜け毛の根本の毛根鞘を観察してみるのもおすすめです。毛根鞘は通常の髪の毛であれば、半透明でさらっとした丸い球体の組織です。しかし髪の毛にダメージが発生している場合は、この毛根鞘が黒くなっていたり、濁っていたり、いびつな形になって触るとべたついていることが多いです。抜け毛からも髪の毛の状態を知ることができるため、抜け毛の観察をする癖もつけておきましょう。
髪の毛のダメージを修復する方法
髪の毛にダメージを受けてしまった場合、元の状態に戻したいと考える方も多いですが、実は髪の毛が一度ダメージを受けてしまうとなかなか元の状態には戻せません。しかししっかりと髪の毛のケアを行っていくことで、元の状態に近い状態に戻すことはできます。ここでは、ダメージを受けてしまった髪の毛の修復方法について解説していきます。
医療機関で適切な治療を受ける
髪の毛のダメージだけではなく、頭皮にもトラブルが発生している場合は、医療機関で適切な治療を受けてまずは頭皮トラブルの改善に努めましょう。頭皮トラブルが改善して頭皮が健康な状態に戻ると、髪の毛が成長するために必要な土台がしっかりとできあがるため、ダメージで傷んだ髪の毛をケアしやすくなります。
肌や体質に合うケアを行う
普段使っているシャンプーやケア商品の見直しも大切です。夏に多いのが、洗浄能力が非常に高いさっぱりとした仕上がりのシャンプーを使っていることで、頭皮が乾燥してしまい髪の毛のダメージ修復が遅れてしまうというトラブルです。髪の毛のダメージが気になる場合は、保湿成分がしっかりと入った天然由来のシャンプーや、敏感肌用のシャンプーを使うことをおすすめします。またケア剤に関しても、肌や体質に合うものを選定し、肌に合わない場合は無理に使用しないことも大切です。
美容室でトリートメント施術を受ける
海水や塩素で傷んだ髪の毛は、自宅だけでのケアでは間に合わないこともあります。その場合は、ダメージを受けてからなるべく時間が空かないような日程で、美容室のトリートメント施術を受けるのもおすすめです。美容室で扱うトリートメントは、かなり濃い濃度で髪の毛にいい成分が配合されているため、一度の施術で髪の毛が潤います。広がりや乾燥が気になる方は、一度試してみてもいいかもしれませんね。
AGAによる抜け毛や髪質の悪化に要注意!
髪の毛のケアを徹底しているにも関わず、抜け毛が長い期間続いている方や、頭皮トラブルがなかなか改善しないという方は、AGAの可能性もあります。AGAは男性特有の脱毛症で、AGAの8割以上が遺伝によって発症しています。そのため、ケアをしてもAGAだった場合は改善が見込めないのです。AGAは進行型のため、放置することでどんどん症状が悪化していきます。そのため抜け毛が酷い方の場合は、1ヵ月~2ヵ月程度で薄毛を感じやすくなってしまうのです。抜け毛が増えた、頭皮トラブルが続いている、という方で改善をしたいと考えている方は、一度AGA専門クリニックや医療機関を受診して、適切な診断・治療を行う必要があります。
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