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プロペシアについて

  • プロペシアとザガーロの違い | AGA薄毛予防治療クリニック

    【医師監修】プロペシアとザガーロの違い

    プロペシア,ザガーロ

    薄毛予防・治療に最も多く処方されているプロペシア。AGA薄毛予防治療クリニックではプロペシア以外にもザガーロ(有効成分:デュタステリド)を処方しています。ここではプロペシアとザガーロの違いについて詳しく解説していきます。成人男性に多い進行性の脱毛症、AGA。治療には薬の内服や注入などさまざまな方法が挙げられますが、複数の治療と組み合わせて処方されるのが内服薬です。なかでも、AGA治療に興味を持つ人にとってプロペシアザガーロといったAGA治療薬が気になる人も多いのではないでしょうか?
    プロペシアとザガーロは、同じ治療薬でも症状にアプローチする方法は異なります。そこで今回は、AGA治療で処方されるプロペシアやザガーロの違いはもちろん、発毛効果の違いや服用の注意点などをくわしくご紹介します。

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    そもそもAGA(男性型脱毛症)とは?

    AGAは男性型脱毛症や壮年性脱毛症などと呼ばれる脱毛症。成人男性を中心に発症するのが特徴で、日本皮膚科学会によると50代の約40%AGAを発症しているとされています。今や、男性にとっても身近な悩みに感じられる脱毛症と言えるでしょう。

    AGAの進行パターンもさまざまで、頭頂部から進行するO字タイプや、額の生え際から進行するM字タイプ、前頭部から進行するU(A)タイプなどが挙げられます。クリニックではそれぞれの進行度合いを9パターンに分類し、現在どの程度AGAが進行しているか、またどのような治療が必要か判断した上でAGA治療がスタートします。

    AGAは進行性の脱毛症なので、症状を放っておくと次第に毛量が減っていき、数年後には薄毛が目立つことも。一度失った髪の毛を新しく生やすのは困難なため、進行を防ぐためにも早めの対策が必要です。

    AGAになる原因とは?プロペシアやザガーロとの関係とは?

    AGAの症状は、毛髪に含まれるDHT(ジヒドロテストステロン)という成分の量に関係しています。DHTとは、男性ホルモンのひとつであるテストステロンと、酵素のひとつである5αリダクターゼが結合して生成される成分。このDHTは遺伝によって量が決まると考えられており、量が多ければ多いほどヘアサイクルが乱れやすく、AGAになりやすいといわれています。

    実際、AGAによって抜けた髪の毛にはDHTが多く含まれていることもわかっています。プロペシアザガーロといった治療薬は、AGAの原因物質とされるDHTを抑制することで進行を止めることができるのです。

    どちらもAGA(男性型脱毛症)治療・予防に効果がある処方薬

    ジヒドロテストロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンがAGA(男性型脱毛症)を引き起こします。よく薄毛や抜け毛の原因が男性ホルモンかのように話にあがることが多いのですが、厳密には男性ホルモンが直接抜け毛や薄毛の原因ということではありません。
    テストテロンと呼ばれるものと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストロン(DHT)がホルモン受容体に取り込まれて、毛母細胞の働きを低下させ毛髪の成長サイクルが短くなり、髪の毛が成長する前に抜けてしまう、これが男性型脱毛症(AGA)の原因となります。
    プロペシア・ザガーロ共にAGAの原因であるDHTが生成されるのに不可欠な5α還元酵素と呼ばれるものをブロックすることでDHTが作られるのを抑制します。毛髪の成長期が長くなり、細くなった髪の毛にコシ・ハリが生まれ、休止期にある毛穴から髪の毛が成長するため、AGA改善の効果が期待できます。

    プロペシアとザガーロでは5a還元酵素のカバーできる範囲が異なる

    プロペシアの有効成分フィナステリド・ザガーロの有効成分デュタステリドには先述の通り5a還元酵素の阻害をカバーできる範囲が異なります。男性型脱毛症(AGA)の適切な予防・治療についてはフィナステリド(プロペシア)よりⅠ型とⅡ型両方ブロックできるデュタステリド(ザガーロ)の方が臨床試験においてより発毛効果が高いとされる結果が出ています。ただし薄毛予防・治療においてはみなさんの症状・体質にあった適切なアプローチが必要となります。ザガーロ・プロペシアのどちらがご自身にあっているのか必ず病院・クリニックの医師と相談の上お選びいただければと思います。

    過去にザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)をそれぞれ半年間投与し、頭皮に含まれるDHTの濃度を比較する試験が行われましたが、結果としてザガーロを投与した患者のほうがプロペシアを投与した患者の約1.6倍も効果(頭頂部の毛髪の数、毛髪の太さ、硬毛の本数)が見られました。また米国皮膚科学会によっておこなわれた試験では、ザガーロのほうがⅡ型の5αリダクターゼに対して3倍、Ⅰ型の5αリダクターゼに対して100倍以上の効果があったとされています。ただしご自身にあったAGA治療薬の処方が望ましいと考えています。

    プロペシア(フィナステリド)の特徴

    プロペシア(フィナステリド)は、もともと前立腺肥大症の治療として開発された治療薬。DHTに含まれる酵素・5αリダクターゼ(Ⅱ型)の働きを阻害する働きを持ち、AGAの影響で乱れたヘアサイクルを正常な状態に戻します。
    一方、プロペシアはヘアサイクルの正常化が目的なので、直接的な発毛効果が期待できるわけではないのも大きな特徴です。とはいえ、これまでに行われてきた数多くの臨床試験において、症状の改善や維持、進行などに対し効果的だったことを示す数値も出ています。症状の進行を高い確率で遅らせることから、日本皮膚科学会でもAGA治療用としてプロペシアは推奨されており、今後の治療にも役立てられることが期待されています。
    プロペシアは基本的に安全とされる薬であり副作用も少ないとされていますが、AGA以外の脱毛症には効果を発揮しないこと、また女性は服用できないことなど注意が必要です。そしてAGAの進行は食い止めるものの、効果が現れるまで時間がかかる薬なので、長期的な服用が望ましいとされています。

    ザガーロ(デュタステリド)の特徴

    ザガーロ(デュタステリド)も、プロペシア同様に前立腺肥大症の治療用に開発された医薬品です。プロペシアは5αリダクターゼのⅡ型のみにアプローチする医薬品でしたが、ザガーロはⅠ型・Ⅱ型両方部アプローチすることができます。5αリダクターゼⅠ型は脂っぽい頭皮の人に見られることが多い酵素で、側頭部や前頭部、また身体全体にある毛乳頭細胞に含まれています。Ⅱ型は全体的に体毛が濃い人に見られることが多い酵素であり、AGAが進行しやすい前頭部や頭頂部に多く含まれているため、“プロペシアを服用しており、かつ前頭部など特定の部位の発毛に悩んでいる人にとってとても有効な医薬品になる可能性がある”…これがザガーロ最大の特徴と言えるでしょう。
    割合としては少ないものの、ザガーロには性機能不全や肝機能障害、アレルギーなどの副作用が報告されていますが、発生率としては全体の1%程度と言われています。このほかにも、ザガーロの服用中や服用をやめて半年間は献血ができないなどいくつかの注意点があります。プロペシア同様ザガーロも長期的な服用が必要です。

    効果持続時間の違い

    ザガーロ(デュタステリド)の方が有効成分が持続します。プロペシア(フィナステリド)の有効成分が半減期に移行するまで約7時間前後に対してザガーロは半減期を迎えるまで約1~2週間と効果が長く持続します。ザガーロの方がプロペシアよりも良い面が取り上げられることが多いのですが、一方で副作用の起こる可能性はザガーロの方が高いとされています。

    男性機能の低下等、副作用の可能性がプロペシアより高い「ザガーロ」

    プロペシア・ザガーロともに臨床試験等の結果により少数の方に副作用が認められています。
    ザガーロについてはプロペシアよりも副作用が起こる可能性が多いとされています。
    ※勃起機能不全(ED):4.3%、性欲減退:3.9%、精液量減少:1.3%など

    プロペシアとザガーロにジェネリック薬はある?

    AGA治療は保険適用外のため、診察はもちろん治療薬の処方も高額になりがちです。そのことから、もとの治療薬と同じ有効成分で作られていて、かつ飲みやすさや価格が改良されているジェネリック薬を探している患者さんも少なくないでしょう。
    プロペシアには「フィナクス」「フィナロ」「フィンペシア」といった名称のジェネリック薬が、ザガーロには「デュタストロン」「アボダート」「デュプロスト」「ベルトリド」といった名称のジェネリック薬が存在しており、そのほとんどが海外で製造されたものです。
    先発薬の開発には数百億円もの費用がかかりますが、ジェネリック薬は先発薬と同じ有効成分を使うことで開発期間や費用を抑え、一般的に先発薬の2〜5割程度の低価格となってるため、長期的な服用においてジェネリック薬に変更することはコスト削減につながりますが日本国内で承認を得ているものを服用することを強くおすすめします。

    プロペシアやザガーロには、主に3つの入手方法があります。クリニックで処方してもらう方法、オンラインで処方してもらう方法、そして海外通販を利用した個人輸入で入手する方法です。
    クリニックで直接処方してもらう、またオンライン診療で処方してもらう方法は、処方について医師に相談できるほか、正規に診察した上で処方してもらえるとあって、国産の治療薬や国内で認可された治療薬を安全に入手できる方法でもあります。一方、海外通販を利用した個人輸入は処方箋が不要なうえに価格そのものも抑えることができますが、多くの危険をはらんでいるのも事実です。
    個人輸入できる治療薬の中には偽物の治療薬が流通しているケースもあり、品質が保証されていません。さらに、個人輸入した治療薬は医薬品副作用被害救済制度の適用外なので、万が一副作用が起きた場合でも医療費が全額負担になるなどデメリットがあります。

    本来、プロペシアやザガーロを国内で入手するには処方箋が必要です。服用の仕方を間違えたり、自己判断で服用したりすることで十分な効果が期待できないほか、副作用のリスクがあります。自身の健康を守るためにも、プロペシアやザガーロを入手する際はAGAを扱うクリニックで正規に処方してもらいましょう。

    現在AGA治療を進めている方で今後の費用を抑えたいと考えている人は計画を立てる上でも専門の医師に相談したほうが良いです。

    AGA治療薬を正しく理解する

    AGA治療は長期的に取り組む必要があるため、治療を始めたくても通院や費用面で負担が大きいのでは…と不安に感じる人も多いのではないでしょうか。なかには、薄毛治療をしていることを知られたくない、人に見られたくないという理由で治療を躊躇している人もいるかもしれませんね。
    プロペシアやザガーロなど治療薬のみでAGA治療を進める場合、オンラインのみで完結できるケースがあります。いわゆる、オンライン診療です。オンライン診療の場合、自宅にいながら指定の時間に医師の診察を受けられるため、通院の手間も時間もかかりませんしプライバシーもきちんと確保されています。また、治療薬も郵送で処方してもらえるため薬局に足を運ぶ必要もありません。AGAクリニックが近所になくても、オンライン診療なら全国どこでもAGA治療が受けられて大変便利です。プロペシアについてはザガーロより副作用の報告は少ないものの、ご自身のAGA・薄毛治療を安心して進めていただくにあたり当院ではこれまでの豊富な症例からお一人おひとりにあった予防・治療を心がけております。

    著者紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

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