PROPECIA
プロペシアについて
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【AGA治療薬プロペシア】薄毛・ハゲへの効果と、正しい服用方法を解説
AGAについて知識がある方だと、「プロペシア」や「フィナステリド」と聞いてAGA治療薬のひとつであることを既にご存じの方もいらっしゃるかと思います。AGA治療薬には様々なものがありますが、今回は当院でも処方しているAGA治療薬として非常にメジャーな医薬品「プロペシア」について説明をします。「AGA治療について知りたい」「最近薄毛が気になってきたので対策を知りたい」「実際に治療を検討していて、プロペシアを使ってみたいけど、どこで買えばいいのかわからない」そんな方に向けてひとつひとつ解説をしていきますので、興味のある方や今現在AGAについて悩まれている方、プロペシアの使用を検討している方は是非最後までご覧ください。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
そもそもAGAって何?
AGA治療の種類について解説をする前に、AGAとは何かについて簡単に説明をします。AGAとは男性型脱毛症と言われており、その名の通り男性に見られる進行型の脱毛症です。40代~50代の発症が多く報告されておりますが、10代の若年層の発症も実際に報告されており昔は「中年層の病気」と思われていましたが近年では「若ハゲ」という言葉もある通り、若年層での発症もある病気だと認識されるようになってきました。AGAの原因ですが、発症の8割以上は両親(その他に母方の祖父・曾祖父)からの遺伝によるものと判明しています。
また、よく「AGAは男性の病気」という言葉を聞くと思うのですが、これはAGAの原因が男性ホルモンに起因しているためです。男性ホルモンには睾丸や副腎で合成・分泌されているといわれているテストステロンと呼ばれるものがあります。テストステロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり、また筋肉を肥大させる作用などがあります。このテストステロンと呼ばれるものと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロン(DHT)がホルモン受容体に取り込まれて、毛母細胞の働きを低下させ毛髪の成長サイクルが短くなり、結果ハリ・コシのある髪の毛が生えにくくなります。毛髪の成長期が短くなり・髪の毛が成長する前に抜けてしまう、これがAGAの原因となります。AGA治療ではどんな事をするの?
では実際にAGA(男性型脱毛症)になってしまい、クリニックや病院でどのような治療を行うのか主な治療法を解説していきたいと思います。
AGA治療①:サプリメントや生活習慣改善の指導
AGAの原因のほとんどが遺伝によるものではありますが、個人の健康状態や生活習慣もAGAの進行に影響を及ぼす可能性があります。そのため第一段階として、こういった自分の力で改善できる部分の指導を受けることがあります。サプリメントは日常生活の中で髪に必要な栄養を取り切れない方に向いていますし、生活習慣は飲酒・喫煙状況の改善や、睡眠時間の改善などを行う事で体の中から髪の毛にいい環境に変えていくことができます。
AGA治療②:外用薬
AGA治療には外用薬(主に塗り薬)が使われることがあります。外用薬にはドラックストアなど市販で購入できるものと、医師の処方箋がないと手に入らないものの2種類に分かれます。これは市販と医薬品では外用薬に含まれている濃度が違っており、皮膚のかぶれなどの副作用を起こす可能性があるためより濃度が高いものは医師の処方箋が必要となります。
AGA治療③:内服薬
AGA治療において内服薬は全て医薬品になり、医師の処方が必要となります。薬の種類は様々なものがあり、稀ではありますが重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、基本的にAGA治療薬は専門医院・クリニックでの処方後、医師の指示に従い服用を行う流れになります。またご注意いただきたのがAGA治療薬の中には日本国内で承認されていないものもあります。「プロペシア」は内服薬に含まれます。
AGA治療④:外科手術
髪の毛が生えている部分の皮膚をAGA進行箇所に移植する外科手術もあります。金額が多額であること、術後のダウンタイムが発生、落ち着くまでの見た目の問題、副作用などこれまで紹介してきた治療法に比べハードルが高い治療となります。しかし他の治療よりもより確実に効果を得られるという点で外科手術を選ぶ方も中にはいらっしゃいます。その他頭皮に注射をし発毛を促すものなど、手術とまではいかないもののこうした積極的な治療もあり、医院・クリニックによって扱っている手術が異なります。
AGA治療薬とは?どんな種類がある?
AGA治療薬は数多くありますが、今回はAGA治療薬としてよく耳にするものから4つをご紹介します。
AGA治療薬①:プロペシア
プロペシアはAGAの原因であるDHTが生成されるのに不可欠な5α還元酵素と呼ばれるものをブロックすることでDHTが作られるのを抑制します。毛髪の成長期が長くなり、細くなった髪の毛にコシ・ハリが生まれ、休止期にある毛穴から髪の毛が成長するため、AGA改善の効果が期待できます。
AGA治療薬②:ザガーロ
プロペシアやザガーロはAGAの原因であるDHTが生成されるのに不可欠な5α還元酵素と呼ばれるものをブロックすることでDHTが作られるのを抑制します。毛髪の成長期が長くなり、細くなった髪の毛にコシ・ハリが生まれ、休止期にある毛穴から髪の毛が成長するため、AGA改善の効果が期待できます。DHTを生成する5a還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアはⅡ型を阻害するのに対しザガーロはⅠ型・Ⅱ型共に阻害できるためプロペシアでは改善が見込めなかった方でもザガーロで改善した症例は多くあります。
AGA治療薬③:フィナステリド
プロペシアの有効成分で治療薬名ともなっている「フィナステリド」はAGAの原因であるDHTが生成されるのに不可欠な5α還元酵素と呼ばれるものをブロックすることでDHTが作られるのを抑制します。毛髪の成長期が長くなり、細くなった髪の毛にコシ・ハリが生まれ、休止期にある毛穴から髪の毛が成長するため、AGA改善の効果が期待できます。DHTを生成する5a還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアと同じくフィナステリドはⅡ型を阻害し毛髪の成長サイクルを整える働きがあります。
AGA治療薬④:デュタステリド
ザガーロの有効成分でジェネリック治療薬名ともなっている「デュタステリド」はAGAの原因であるDHTが生成されるのに不可欠な5α還元酵素と呼ばれるものをブロックすることでDHTが作られるのを抑制します。毛髪の成長期が長くなり、細くなった髪の毛にコシ・ハリが生まれ、休止期にある毛穴から髪の毛が成長するため、AGA改善の効果が期待できます。DHTを生成する5a還元酵素にはⅠ型とⅡ型があり、プロペシア及びフィナステリドはⅡ型を阻害し毛髪の成長サイクルを整える働きがある一方、デュタステリド・ザガーロはⅠ型・Ⅱ型の両方を阻害、プロペシアやジェネリックのフィナステリドで改善しなかった症例もデュタステリドで改善した症例もあります。
プロペシアはどんな人が使うと効果的か
プロペシアとは、アメリカのメルク社が開発し、多くの国で使用を承認されている世界初のAGA治療薬です。日本では2005年に国内での使用を承認されています。フィナステリドを主成分とするプロペシアの効果として、髪の毛の成長を阻害するDHT(ジヒドロテストステロン) の分泌・働きを抑制します。つまり抜け毛や薄毛の症状が進行することを抑制し、AGA治療としてとても役立つ効果を持ちます。プロペシア自体がすでに抜けてしまった部分の発毛を促進するというよりは、今ある髪の毛を守りAGAがこれ以上進行しないようにする働きをします。そのため初期段階のAGAで、薄毛の進行を抑制したい方がより効果を感じる事のできる治療薬となっています。抜けてしまった部分にアプローチしたい方は、プロペシア単体だけでは効果を感じにくいでしょう。
プロペシアの一般的な服用例
プロペシアは1日1回、1錠1mg(または0.2mg)を水またはぬるま湯を服用する薬になっています。プロペシアの注意事項としては以下のような記載がされています。
<使用禁忌>
下記に該当する方は使用しないでください。
フィナステリドに過敏症がある、未成年者、女性、妊娠中、授乳中
<使用注意>
下記に該当する方は使用前に医師に相談してください。
肝臓病、肝機能障害
<併用禁忌薬>
特にありません。基本的にプロペシアは女性に使う事ができません。女性が服用するとホルモンバランスが崩れやすく様々な悪影響を及ぼすためです。女性が身近にいる方であれば薬が混じってしまわないよう注意する必要があります。また基本的に他の薬との併用ができますが、注意すべき薬剤はあります。(※心筋梗塞や狭心症などに用いられる薬等。安心して服用いただくためにAGA薄毛予防・治療クリニックでは医師がみなさんのお話を伺いプロペシアとの飲み合わせが可能か判断いたしますので相談ください。よく患者様から「プロペシア」と「ザガーロ」を同時に服用したいというお話がありますが効能が似ており体への負担も考慮し同時には服用しないでください。)
その他副作用について稀ではありますが肝臓に支障をきたす可能性があります。これは血液検査により副作用を起こしているか判断できますので、必ず医師の指導の元服用するようにしましょう。プロペシアとフィナステリドの違いについて
プロペシアとフィナステリドの違いについて、効果が同じなのに何が違うのか疑問に持つ方が多くいらっしゃいます。結論から言うと効果や製法に大きな差はなく、プロペシアは「薬品名」で、フィナステリドは「成分名」という違いがあります。本来フィナステリドは、前立腺治療薬として開発されていたものです。その後フィナステリドの副作用として発毛効果があることが報告され、フィナステリドを成分とした薄毛治療薬が新たに開発されました。これがプロぺシア、世界初のAGA治療薬の誕生です。つまりフィナステリドという成分を含んでいる薬品名がプロペシアなのです。プロペシアの特許が期間満了となった後は後発メーカーが同じ成分・同じ効果でより安価に薄毛予防・治療に取り組みやすいジェネリック版を開発し、現在では多くのジュネリック医薬品が登場しました。治療薬としての「フィナステリド」を耳にしたら、「プロペシアと同様の効果があるジュネリック医薬品」と認識して頂いて特に問題はありません。
プロペシアの効果
記事の中で何度か触れていますが、効果としてはずばり「薄毛の進行抑制」です。残念ながら発毛効果は認められていません。AGAは進行型の脱毛症の為、初期の方であれば治療の第一段階として薄毛・抜け毛を予防するという意味でこのプロペシアが処方される場合があります。AGA治療についてインターネットなどを介して調べていると、よくプロペシアと併用してミノキシジル外用薬を利用している方の情報を見かける事もあるかもしれませんが、これは発毛効果があるミノキシジル外用薬を併用しているためです。ミノキシジル外用薬については処方箋がいらない日本国内の大手メーカーが発売している「リアップ」などで商品名を知っている方も多いと思います。その他含有ミノキシジル濃度が高いものは医薬品となり処方箋の対象となります。
プロペシアの効果を感じるまでの時間
プロペシアの効果は一般的に最短で3ヵ月ほどで薄毛・抜け毛の減少をご自分で感じ始めることができ、周囲の方が気付くまでの改善となると最低でも半年間飲み続ける必要があります。薬の効果については個人差がありますが、飲んだからと言ってすぐ効果を感じることができるものではなく、忍耐強く服用を続ける必要があります。
参考までに、当院で受診いただいる患者様の実例ではAGA薄毛治療の開始から4カ月前後で約80%、半年前後で100%に近い方が発毛を実感されます。現状をキープしたいという予防の場合や患者様ご自身の健康状態などで個人差はあります。AGA治療薬はどこで購入できる?ネット購入に潜む危険
医師の処方が必要なもの、サプリメント以外の内服薬全般は基本的に医師の処方が必要になります。そのためAGA専門医院・クリニックでの処方となります。しかし、中には海外から個人輸入して入手している方もいらっしゃいます。個人輸入希望者に向け国内にも輸入代理サイトなどが普及し、今は自由にネットで薬を購入する事ができます。ネット販売のメリットは、医療機関で処方してもらうより安く、通院の手間なく購入できるという点です。しかしながら中には偽物が混じっていたり、それにより健康被害を生じてしまったり、薬服用による重篤な副作用に気付けず放置してしまう危険性などが潜んでいます。「楽だから、安いから」といって安易に手を出してしまうのは大変危険です。
AGAの初期症状に気付くために
ここまでAGA治療薬「プロペシア」を中心に、様々なAGA治療薬や治療法などをご紹介してきましたが、一番ベストなAGA対策は「いち早く気付き早期治療すること」です。若いから、面倒くさいから、通院と出費がかかるからと放置せず、毎日ご自分の髪の毛や頭皮を確認し、AGAのような症状を見つけた場合には可能な限り早期段階で治療に踏み切るのが望ましいです。
AGAでの初期症状に気付くためには、日々のチェックが欠かせません。特にAGAは3つのパターンで進行することが多いため、簡単にご紹介します。是非日々のチェックに役立ててみて下さいね。
(1)頭頂部から薄毛が進行する「O字」タイプ
比較的日本の成人男性に多く、頭頂部のため自分では気がつきにくいのが特徴です。知らず知らずのうちに頭頂部から薄くなっていくため誰かに指摘されるまで気がつかないケースもあります。地肌が透けてみえたり皮膚が赤っぽくなっていたりします。
(2)こめかみから生え際から薄毛が進行する「M字」タイプ
M字に生え際の薄毛が進行して正面からみた際にMの字に見えるのが特徴です。一気になくなるのではなく徐々に左右両サイトの髪の毛が頭頂部に向けて脱毛が進むため生え際が後退し、おでこがひろくなってきます。
(3)額の生え際から薄毛が進行する「U字」タイプ
U字パターンは前述のO字とM字が同時に進行していくパターンです。U字パターンは頭頂部と生え際両方から薄毛が進行していくためどの角度から見ても薄く、後頭部と横しか毛髪が残らないため他人からみた印象は一番強いタイプかと思います。より安心して薄毛予防・治療と向き合うために
AGA薄毛予防・治療クリニックではみなさんの症状に応じて適切な処方を行っております。より身近に・続けやすいAGA治療を行っていただくためにオンライン診療を充実。まずはお気軽にお問合せください。
医師紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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