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  • 【医師監修】髪の毛が細くなってきた男性が注意すべきこと

    これってAGA?髪の毛が細くなってきた男性が注意すべきこと

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    最近髪が細くなってきた」「枕につく抜け毛が増えてきた」これらは男性の多くが歳を重ねると実感する悩みではないでしょうか。気にはなっているけれど、病院やクリニックに行くべきなのか、自分で対策できるのかわからない。という方も多いでしょう。今回は男性の髪が細くなる原因と対策法クリニックでのAGA診断や治療の実際について解説します。髪が細くなってきた今、すぐにできる予防や対策法ですので、気になった方はぜひ最後まで読んでいただき実践してくださいね。

    ■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

    髪の構造と日本人の髪の平均的な太さ

    髪の毛の主成分は「タンパク質」であり、シスチンというアミノ酸が多く含まれているのが特徴です。1本の髪の毛は「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層構造になっています。

    ①キューティクル

    髪のいちばん外側の層で、ウロコ状の膜が重なって内側を保護する働きをしています。摩擦や乾燥で剥がれやすく、キューティクルが減ると髪のダメージが進行しやすくなります。

    ②コルテックス

    髪の85〜90%を占め、繊維状の束でできています。髪の水分保持機能があり、コルテックスの量が髪の太さや強度に影響します。メラニン色素も含まれているため、髪色にも影響を与えます。

    ③メデュラ

    髪の中心の芯になる組織で、太い髪ほど多く産毛や細い毛には存在しないことが多いです。髪の潤いや弾力性に関係しているといわれています。

    日本人の髪の平均的な太さは約0.08mmで、0.07mm〜0.15mmの範囲が一般的な太さの範囲とされています。そのため髪の直径0.07mm以下になると細い毛と感じることがあるでしょう。また、髪のハリやコシの減少や地肌が見えやすくなることなどでも、毛が細くなってきたと実感することが多いようです。

    髪の毛が細くなる原因とは?

    男性の髪の太さは生涯一定ではなく、10〜20代にかけて太く成長し、個人差はありますが20代後半から徐々に細くなっていきます。そのため歳を重ねて髪が細くなることは自然なことで問題はありません。しかし髪が急に細くなってきた場合、薄毛や抜け毛に移行するかもしれないと心配になりますよね。髪が細くなるのには原因がありますので、詳しく見ていきましょう。

    原因①遺伝(体質)

    髪の太さや質は遺伝的な要素が大きく、生まれつき毛が細いという人も多く存在します。家族の髪を見て、細かったりやわらかい場合は自身も同じ髪質であることが多いでしょう。また薄毛や抜け毛も遺伝要素が大きいことが特徴です。もともとの毛の太さや質に関係なく、薄毛や抜け毛が起こりやすい可能性があるためAGA(男性型脱毛症)発症にも注意が必要です。

    原因②生活習慣の乱れ

    食生活:髪の成長には十分な栄養が不可欠です。髪はタンパク質が主成分なので良質なタンパク質を摂ることはもちろんですが、ビタミンミネラルをバランスよく摂取することで強くコシのある髪が育ちます。外食過多やコンビニ食中心などの食生活は、栄養不足や皮脂の分泌過剰による頭皮環境の悪化などを引き起こす可能性があります。そのため髪に十分な栄養が行き届かず髪が細くなる要因になります。

    睡眠不足やストレス:髪の成長には栄養を運ぶため頭皮の血行が良いことや、成長ホルモンの分泌も重要です。睡眠不足やストレスがかかった状態では、自律神経の緊張状態を作り出す「交感神経」が常に働いています。そのためリラックスできずに血行不良や成長ホルモンの分泌減少という事態を招くことになります。つまり睡眠不足やストレスによる自律神経の乱れが、髪が細くなる要因となるのです。

    原因③過剰なヘアケア

    自己流のヘアケアや過剰なヘアケアは、頭皮環境を悪化させ髪を細くする原因になることがあります。以下のヘアケアに当てはまるかチェックしてみましょう。

    ・1日2回以上シャンプーしている・力を入れてゴシゴシシャンプーしたりマッサージしている・整髪料を多く使って地肌にもつけている・カラーリングやパーマの頻度が高い

    過剰な洗髪は頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいますし、必要以上に強い力で摩擦すると頭皮がダメージを受けてしまいます。また、整髪料が頭皮についた状態が続くと、毛穴が詰まり毛の成長を妨げます。カラーリングやパーマは髪自体に少なからずダメージを与えますし、薬液が頭皮につくことで頭皮もダメージを受けてしまいます。これらの過剰なヘアケアは頭皮環境を悪化させる要因になりますので注意しましょう。

    原因④AGA(男性型脱毛症)

    AGAは男性型脱毛症という疾患で、「前頭部や頭頂部の頭髪が 軟毛化して細く短くなり、最終的には頭髪が皮表に現 れなくなる現象*」をいい、日本人男性の全年齢平均30%に発症が見られます。AGAは進行型のため、髪が細くなってきてから徐々に量が減り薄毛になります。特徴として、症状は額の生え際や頭頂部に出ることが多く、「M O型脱毛」とも呼ばれます。髪は生えて成長し抜けてを繰り返しておりこれを「ヘアサイクル」と呼んでいますが、AGAではヘアサイクルが乱れ成長期が短くなります。このため髪が十分成長できず細くなってしまったり抜けてしまうのです。    *参考:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版|日本皮膚科学会ガイドラインhttps://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

    細くなった髪の毛への対策法は?

    さまざまな原因で細くなってしまった髪の毛も、きちんとした対策をとればまた太く強く成長させることが可能です。ここでは細くなってしまった髪を太く成長させるために、自分ですぐに始められる対策法から専門の機関での対策までを詳しく紹介します。髪が細くなってしまったらもう戻らないと諦めずに、気になる対策法はすぐに実践してみましょう。

    対策①食生活の改善

    髪の毛や頭皮など、人間の細胞は食事として摂取した栄養をもとに作られています。そのため髪の毛の成長に有効な栄養素を質の良い食事から取れば、自然に健康な頭皮や髪の毛になるといえます。髪の成長に必要な栄養素は主に「タンパク質」「ミネラル」「ビタミン」ですので、積極的に摂ることをおすすめします。以下にそれぞれの栄養素を多く含む食品を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

    ・タンパク質:鶏・豚・牛肉、大豆、納豆、さけ、カツオ

    ・ミネラル(亜鉛):牡蠣、うなぎ、牛もも肉、パルメザンチーズ

    ・ビタミン:ビタミンA(にんじん、ほうれん草などの緑黄色野菜、しそ、レバー)。ビタミンB1(バナナ、うなぎ、カツオ、マグロ、豚肉)。ビタミンB2(レバー、鶏卵、うなぎ、納豆、乳製品)。ビタミンB12(しじみ、赤貝、すじこ、レバー)。ビオチン(レバー、枝豆、モロヘイヤ、ブロッコリー、ほうれん草)

    対策②睡眠や運動習慣の見直し

    ・睡眠の見直し:充分な睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、自律神経を整えます。厚生労働省の健康情報サイトには「入眠直後の徐波睡眠に一致して成長ホルモンの分泌がみられること、ノンレム睡眠中は副交感神経優位であること*」とあり、就寝してすぐに深い眠りに入ることでリラックス状態になり、成長ホルモンが分泌されることから髪の成長が促されると考えられます。ですので大切なのは睡眠時間の長さよりも睡眠の質をあげ、入眠後すぐ深い眠りに移行することです。そのためには「入眠2時間前に食事を済ます」「入浴は就寝90分前まで、時間がない場合は足湯しながらシャワーを浴びる」「入眠1時間前から照明を落としスマホやPCに触らない」ということを実践してみることをおすすめします。身体と脳をリラックスさせ、入眠しやすく深い眠りに移行しやすい環境を整えましょう。   *引用:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイトhttps://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-048.html

    ・運動習慣の見直し:髪は頭皮の血管から栄養を受け取り成長するため、頭皮の血行が滞ると成長を妨げる可能性があります。適度な運動をすると、全身の血液循環が活発になるので頭皮の血流も良くなります。さらに運動には、ストレス耐性を上げるために有効な「セロトニン」の分泌を促す効果があります。セロトニンの分泌を促すためには、一定時間同じ動きを繰り返す「リズム運動」が有効です。一定のリズムで行うウォーキングやスクワット、腹式呼吸を意識して行うヨガやダンスは特におすすめですが、水泳やサイクリングももちろん効果があります。時間は5分〜30分を目安に無理のない範囲でまず3ヶ月毎日続けることが大切です。

    対策③正しいヘアケアの実践

    細い髪を太く強く育てるためには、毎日の正しいヘアケアが大切です。自分の頭皮に合ったシャンプー選びや頭皮マッサージを行うことで頭皮環境が改善すると、毛の生え変わりのサイクル(ヘアサイクル)が整いやすくなります。ヘアサイクルが整うと毛が成長する期間が長くなりますので、抜け毛の予防に効果が期待できます。以下の方法を参考に、できることから始めてみてはいかがでしょう。

    ・シャンプー方法の見直し:シャンプーは1日1回にしましょう。大量の整髪料を使った時や激しい運動をして多量に汗をかいた時などは適宜シャンプーが必要ですが、基本は「洗いすぎない」ことが大切です。シャンプーには髪の汚れの他に頭皮の老廃物や脂分を洗い流す目的があります。しかしシャンプーの洗浄成分は体や顔用のものより強いため、洗いすぎると肌に必要な潤いまで流してしまい、乾燥や皮脂の過剰分泌を招く恐れがあります。頭皮環境の悪化を防ぐために、シャンプーを使った洗髪は1日1回までにしましょう。頭皮の潤い保持のためには指の腹で優しく洗うことも大切です。すっきりするからと爪を立てたりゴシゴシ過剰に擦ると髪自体にも頭皮にもダメージを与えてしまいます。また、シャンプーを必要以上に長くしていると、シャンプーの洗浄成分が皮膚に浸透しダメージを与える恐れがありますので、髪全体と頭皮が洗えたら素早く洗い流しましょう。

    ・正しいシャンプー選び:市販の男性用シャンプーは洗浄成分が高いものが多く、頭皮の状態によっては刺激になってしまうことがあります。エタノールやメントールといった成分は爽快感が得られる反面刺激になりやすいため、頭皮が乾燥している時や日焼けの後などデリケートな時の使用は避けましょう。髪が細くなっている頭皮は頭皮環境に問題がある場合が多いため、基本的には低刺激の「アミノ酸系シャンプー」の使用がおすすめです。必要な潤いを残しながら汚れや皮脂を洗浄できるので頭皮への影響が少ないシャンプーです。ただし、整髪料の使用が多い時や頭皮のベタつきが気になる場合は「オイリー肌用」などの洗浄力の高いシャンプーを組み合わせて使うこともおすすめです。夏と冬など季節によってシャンプーを変えることも頭皮状態によっては必要ですので、自分の頭皮の状態を時々しっかり観察しましょう。

    ・頭皮マッサージの実践:髪の成長には、髪の元となる毛母細胞に必要な栄養素を届けることが大切です。正しい頭皮マッサージで頭皮の代謝をあげ血行を促進し効率よく髪の成長を促しましょう。ポイントは「指の腹でゆっくり行う」「髪を摩擦しないよう頭皮と指を密着させる」「育毛剤や保湿剤を併用する」ことです。強い刺激や摩擦は頭皮にダメージを与えてしまい、逆効果になってしまいます。育毛剤や保湿剤を併用すると髪との摩擦の減少とともに頭皮が保湿され、皮膚のバリア機能や代謝が上がります。頭皮環境改善のためにもぜひ使用しましょう。自分の指で行うのが難しい、という方は市販の頭皮マッサージグッズを使ってみてはいかがですか。自分で気持ちいいと感じる程度の力で、あまり長くならないよう10分程度を目安に毎日行うことがおすすめです。

    対策④専門医のいるクリニックでAGA相談をする

    髪が細くなっている原因がAGA(男性型脱毛症)かもしれないと思ったら、専門医のいるクリニックで相談することがおすすめです。AGAには遺伝的要素が大きく、専門医は家族歴や脱毛の経過をしっかり聴取し、現在の毛髪の状態と総合的に診察した上で診断を行います。自分でできる細くなった髪への対策で改善が見られないという場合は、AGAの可能性があるかもしれません。遠方在住で通院が難しい・診察に行くのが恥ずかしいという方にはオンライン診療がおすすめです。自宅でリラックスして診療が受けられますよ。

    薄毛予防やAGA診断には早めの受診が重要

    髪が細くなってきたかな?」と思い、思い当たる原因に対し対策した結果、髪の状態が改善すれば安心です。ですが、思い当たる原因がAGAであったり、対策を取っても髪に改善が見られない場合はAGAの予防や治療を行なっている病院やクリニックを受診することをおすすめします。薄毛やAGAは徐々に進行していきますが、原因や進行状態によっては元に戻すことが難しい場合もあります。そのためなるべく早い段階で予防や治療を行うことが望ましいのです。

    AGA治療の実際の流れとは?

    AGAかもしれない」と思った時、実際にどんな治療をするのか流れが気になりますよね。ここからはAGA治療について紹介します。AGAには2つの原因があり、原因により適切なAGA治療の内容や期間が変わることがありますので、まずはAGAの原因から見ていきましょう。

    原因①ジヒドロテストステロン(男性ホルモン)の影響

    ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンの1つです。胎児期には男性の外性器を発達させ、思春期には体毛の発生や声変わりを発現させる男性にとって重要なホルモンです。しかし成人後には、皮脂分泌の促進や前立腺肥大の原因になるなど健康にも影響を及ぼします。AGAでは毛母細胞の増殖が抑制され、髪の成長が進まず軟毛化や薄毛が起こります。ジヒドロテストロンDHT)が前頭部や登頂部の毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体に結合すると脱毛因子TGF-βが増えるためで、ジヒドロテストロンがAGAの影響を受けていることがよくわかりますね。

    原因②遺伝

    AGAとはAndrogen男性ホルモンGenetic遺伝Alopecia脱毛症)の略であり、毛乳頭細胞内の男性ホルモン受容体が遺伝的に多い男性ほど発症しやすく、母方の祖父から隔世遺伝しやすいという特徴があります。遺伝が原因の場合、発症する確率は70〜80%と高いため、家族歴がある方は早めの予防や治療を検討することをおすすめします。

    AGA診察について

    次にAGA診断についてですが、AGAの診断には、家族歴や生活習慣や嗜好品などについての問診が大切です。背景と現状の髪の状態を照らし合わせることで、初めて正しい診断ができますので、自己判断で誤った予防や治療法を行わないためにも専門医の診察をおすすめします。AGAの症状や進行の早さには個人差があるため、なるべく早く治療を始めることが望ましいですが、信頼できる専門医と治療期間や費用なども考慮し納得する治療を選びましょう。AGA治療は効果までに時間がかかることや、治療期間が長期になりやすいことから通院が億劫になることもあると思います。AGA薄毛予防治療クリニックではオンライン診療や処方薬の郵送を行なっているので、通院が難しい方でもお気軽にご相談いただけます。

    監修医師の紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

    これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。

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