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  • 抜け毛が異常に短い?普段と異なる抜け毛には要注意

    頭皮,炎症,かぶれ

    「いつもより短い抜け毛が増えた気がする」
    「抜け毛の様子が普段と違うのは危険?」
    「短い抜け毛が増えた時にできる対策が知りたい」
    抜け毛は生きている中で自然に起こる髪の生え変わりとして正常な現象です。
    しかし、抜け毛と生えてくる髪の毛のバランスが崩れると薄毛になるおそれがありますが、薄毛を引き起こす危険なシグナルとして「短い抜け毛」が増えるという場合があります。
    今回は、普段と異なる危険な抜け毛として短い抜け毛についてくわしく解説します。
    「最近短い抜け毛が増えてきた」「将来薄毛になるか心配」というお悩みを持つ男性は、自分の抜け毛に危険な兆候が見られるかチェックして、できることからすぐに対策しましょう。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    正常な抜け毛と危険な抜け毛の見分け方

    髪はヘアサイクル(毛周期)を繰り返し常に生え変わっているため、抜け毛があること自体は正常な現象であり問題ありません。
    しかし、抜け毛の中には薄毛の前兆になるかもしれない危険な状態の抜け毛があります。
    ここでは、薄毛に進行する可能性がある危険な抜け毛の特徴について解説します。

    正常な抜け毛とは

    ・抜け毛が太く長い
    ヘアサイクルは「成長期」「退行期」「休止期」という3段階に分かれており、正常なヘアサイクルの中で成長期を経て休止期に移行した抜け毛は、3〜5年の間細胞分裂を繰り返し成長しているため、髪自体が太く長くハリやコシがありツヤが見られます。
    また、抜け毛を指に巻きつけた時に反発して戻る勢いが強い、という特徴があります。

    ・抜け毛の根本が白色で丸く膨らんでいる
    正常な抜け毛の根本には「毛球」という毛乳頭細胞や毛母細胞が集まって丸く膨らんでいる部分があります。
    さらに、正常に成長期を経過した毛母細胞は寿命を迎えると、メラニン色素という黒い色素を吸収しなくなるため、毛球付近が白くなっているのが特徴です。

    ・抜け毛の量が1日50〜100本程度
    正常なヘアサイクルにより発生する抜け毛は、成人男性で1日50〜100本程度と言われています。
    この範囲内であれば正常な抜け毛と考えられますが、抜け毛の量は通年一定ではなく季節の変わり目や夏の終わりから秋にかけて一時的に増えることがわかっています。
    そのため、1日の抜け毛が多いと感じた時に季節性の原因であれば時間の経過とともに抜け毛の量は落ち着いてくることもあるので、季節の変わり目の抜け毛は少し様子を見て正常な抜け毛か判断してもよいでしょう。

    危険な抜け毛とは

    ・抜け毛が短く細い
    ヘアサイクルが乱れて成長期が短くなると、髪が太く長く成長する前に抜け毛の指令が出て髪が抜け落ちてしまいます。
    成長途中の抜け毛は短く細いことや、ハリやコシがなくツヤが見られないため弱々しいという特徴があります。

    ・抜け毛の根本が黒色で膨らみがない
    正常な抜け毛の根本が白色で丸く膨らんでいるのに対し、髪の根本が黒くギザギザしていたり、膨らみが全く見られず細くなっている抜け毛は要注意です。
    このような抜け毛は、なんらかの髪の成長を妨げるトラブルが起きているというサインのことが多く、成長期が短くなって毛母細胞が十分に細胞分裂できていない場合や、頭皮の毛細血管から栄養や酸素がうまく取り込めていなかった場合などが原因と考えられます。

    ・抜け毛の量が1日150本以上で前額部や頭頂部の抜け毛が多い
    成人男性の正常な抜け毛の本数は大体50〜100本程度のため、1日に150本以上の抜け毛が毎日続くというのは危険な兆候です。
    毎日抜け毛の本数を正確に数えることは難しいので、自分の感覚として「排水溝に溜まった抜け毛の量が以前より明らかに多い」、「起床時に枕に髪の毛が多量についている」といったことがあれば注意したほうがいいでしょう。
    さらに、抜け毛が前額部や頭頂部に集中しているという感覚がある場合は、AGA(男性型脱毛症)の可能性がありますので早めの対策が必要です。

    短い抜け毛の種類と原因とは

    「短い抜け毛が増えた」と感じると、薄毛になるのではないかと不安を感じる男性は多いでしょう。
    抜け毛が「短い」と感じた場合、途中で切れて短くなった毛なのか抜け毛そのものが短いのかで「短い抜け毛」の原因は違い、薄毛に進行する可能性が生じますので、ここでその違いについて見ておきましょう。

    髪のダメージによる短い切れ毛

    ブリーチや縮毛矯正などの薬剤によるもの
    髪はのり巻きのような3層構造になっており、「ケラチン」というタンパク質を主成分にメラニン色素や脂質で構成されています。
    ブリーチや縮毛矯正に使われる化学薬品は髪の外壁部分であるキューティクルを開かせてしまうため、過度なブリーチや縮毛矯正を繰り返しているとダメージとなり、髪内部の栄養や水分が外に出てしまい髪が切れてしまう原因になります。
    特に市販のセルフブリーチや縮毛矯正を使用したあと、十分なトリートメントやヘアケアをしないと短い切れ毛が増える可能性があります。

    紫外線ダメージによるもの
    髪は人間の体の中で最も高い位置にあるため紫外線を受けやすく、その量は顔の5倍とも言われています。
    紫外線は髪の柔軟性を担っている「シスチン結合」を破壊するため、強力な紫外線を長く浴びていると髪が切れやすくなり、海やプールで髪が濡れるとキューティクルが開くためさらに髪が切れやすく、短い切れ毛が増える原因になると言えるでしょう。

    ヘアサイクルの乱れによる短い抜け毛

    AGA(男性型脱毛症)
    AGAは、「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という酵素により変換された「ジヒドロテストステロン」という男性ホルモンのはたらきにより、髪の成長をストップさせる「脱毛因子」が増えることで、ヘアサイクルの成長期が矯正的に短縮されて細く短い抜け毛が増えます。

    食生活の乱れによる栄養不足
    髪の元となる毛母細胞が活発に細胞分裂して成長するためには、髪の主成分であるタンパク質などの豊富な栄養素や酸素が必要です。
    髪への栄養は食事で取り込む栄養がそのまま運ばれるため、栄養不足の食生活では毛母細胞の細胞分裂が衰え、十分に太く長く成長できないまま抜け落ち、短く細い抜け毛が増加する原因になります。

    ストレスや睡眠不足による自律神経の乱れ
    人間の体は過剰なストレスが長期間かかると、気持ちを高揚させたり興奮させるはたらきのある自律神経の交感神経を優位にして、ストレスに対抗しようと自己防衛することがわかっています。
    通常は、交感神経と副交感神経という体をリラックスさせたり入眠しやすくする神経が交互にはたらいて、精神の興奮と安定のバランスをとっています。
    ところが交感神経だけが優位な状態では体がリラックスできず、血行不良や不眠による代謝の低下を引き起こす可能性があります。
    さらに睡眠中に分泌される「成長ホルモン」という髪の成長を促すホルモンの分泌が低下するため、髪が十分に成長できずに短い抜け毛が増えてしまう原因を引き起こします。

    短い抜け毛を減らす方法

    短い抜け毛が増えた場合、そのまま放置していると薄毛が進行するおそれがあり、最悪の場合「毛孔」という髪が生えるための穴が閉塞してしまい、髪が生えてこなくなる可能性もあります。
    そのためなるべく早い段階で短い抜け毛を減らす対策が必要です。
    ここからは短い抜け毛の原因に合わせた対策法を具体的に紹介しますので、できることから早めに対策しましょう。

    AGA治療を始める

    ・内服治療
    AGAの原因となるジヒドロテストステロンの変換を抑えるために有効なのが、フィナステリドやデュタステリドといった「5αリダクターゼ阻害薬」で、日本でAGA治療薬として厚生労働省に認可されています。
    ジヒドロテストステロンの変換を抑えることで、脱毛因子の生成を防ぎヘアサイクルを正常化する効果があります。
    内服は一般的に6ヶ月以上の治療継続が必要で、内服の継続とともに徐々に短い抜け毛が減ってきますが、内服をやめると症状が再燃してしまうため症状の強さに応じた治療期間が必要です。

    ・外用薬治療
    日本で承認されている外用薬はミノキシジルで、ミノキシジルはもともと高血圧治療内服薬として使用されていましたが、血行促進作用と発毛効果が認められています。
    ミノキシジル外用薬は頭皮の薄毛が気になる部分に直接塗布して使用することで、血行促進と毛母細胞への刺激により髪の成長を促し短い抜け毛を太く長く改善する治療です。

    頭皮環境を改善する

    頭皮の過乾燥や炎症を改善するために、低刺激のシャンプーの使用や整髪料の使用を控えることが大切です。
    また、頭皮の炎症が強い場合は炎症を抑えるための外用薬が必要な場合がありますので、頭皮の赤みやかゆみや痛みが強い場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
    頭皮環境の改善には、保湿剤を頭皮に使用して乾燥を防ぐことも大切ですので、毎日のヘアケアとして習慣づけると良いでしょう。

    短い抜け毛予防セルフケア

    短い抜け毛を減らすためには、AGAなどの脱毛症が原因の場合はAGA専門クリニックの受診がおすすめです。
    さらにAGA治療とともに短い抜け毛を予防するためにできるセルフケアを紹介しますので、自分に合った方法で始めてみましょう。

    食生活の改善

    髪の毛は主にケラチンというタンパク質でできており、質の良いタンパク質を摂取しているとそのまま栄養となって髪に運ばれますので、脂肪分の少ない良質な肉や魚とともに大豆などの植物性タンパク質を意識して摂取しましょう。
    また、血行を促進するはたらきのあるビタミンB6やビタミンEを多く含むアーモンドなどのナッツ類や、髪の毛を生成するはたらきや頭皮環境を整えるはたらきのある亜鉛やビタミンが豊富なレバーやうなぎなどをバランスよく摂ることをおすすめします。
    さらに、食事は時間を決めて同じ時間に摂るようにすると、栄養の吸収率が一定し栄養代謝が上がりますのでなるべく3食同じ時間にゆっくり時間をかけるようにしましょう。

    生活習慣の改善

    睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は髪の成長を促進します。
    そのため睡眠は髪の成長に大切な生活習慣ですが、「睡眠時間が短い」、「寝つきが悪く途中で目が覚める」、といった睡眠の質の低下は成長ホルモンの分泌を妨げるため、改善が必要です。
    日々の入眠時間と起床時間を一定にしたり、入浴やスマホの使用などは入眠2時間前に終了して部屋の明かりを落とし入眠準備を整えることや、自分の体に合った無理のない寝姿勢が取れる寝具を選びましょう。

    髪のダメージを避ける

    短い抜け毛の予防には、髪のダメージを防いで強度を維持することも大切です。
    髪や頭皮に使えるUVスプレーによる紫外線予防や、トリートメントといったセルフケアとともに、ブリーチやパーマの頻度を3ヶ月間隔程度にして、髪のダメージをなるべく避けるよう工夫しましょう。

    まとめ

    異常に短い抜け毛に気づいたら、AGAやほかの脱毛症の前兆の可能性がありますので、気づいた時に見過ごさずに対処することをおすすめします。
    特にAGAは成人男性の30%に発症する可能性があると言われている脱毛症で、症状が進んでからでは改善が難しいこともあり、早めの相談や治療が大切です。
    髪について抜け毛や薄毛などが気になったら、オンライン診療が充実しているAGA薄毛予防治療クリニックに気軽にお問い合わせください。

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