AGA治療で後悔しないための対策とは？

AGA治療で多くの人が後悔しがちなポイントを紹介します。あなたはいくつ当てはまるでしょうか？

【AGA治療で後悔しやすいポイント】
・想像以上に時間がかかる！
・想像以上にお金がかかる！
・もっと早く治療を始めればよかった！
・薬が合っていない気がする
・病院との相性が悪い！
・毎回通院する時間が取れない！

それぞれのポイントと、後悔しないための対策について詳しく説明します。

「なかなか髪の毛が生えない」「効果を感じるまでに時間がかかる」というのは治療を始めて1～3カ月くらいで感じる悩みかもしれません。毎日薬を飲んでいても、クリニックに定期的に通っても状況が変化しないと不安や焦りを感じても仕方ありません。

AGA治療には治療がスムーズに進んでいたとしても6カ月前後効果を実感するまでに時間がかかることをご存じでしたか。治療ではAGAの発症により短くなってしまったヘアサイクルを通常に戻すことを目的としています。乱れたヘアサイクルを正常に戻すにはそれなりの時間がかかるので、薬を飲み始めたからと言って、すぐに髪の毛が増えるわけではありません。

AGA治療で効果を感じるのは少なくとも4カ月から6か月後です。それまでに結果が出ないからと言って自己判断で治療をやめてしまうと今まで続けてきた分が無駄になってしまいます。

最初の1カ月が経つと髪の毛が抜けてしまう「初期脱毛」という現象が見られることもあります。薬を飲んでいるのに髪の毛が抜ける現象が見られるので不安になるかもしれませんが、初期脱毛は不要な毛が抜けているだけで薬が効いている証拠ですので、気にせずに治療を進めましょう。

治療期間について後悔しないためには、治療を始める前のカウンセリングで治療期間を医師とすり合わせることが重要です。どんな効果がいつごろ出るかがわかっていれば、焦らずに治療を進めることができます。

また「〇月までに髪を増やしたい」という目標がある場合は、目標に合わせて開始時期を逆算するのもおすすめです。半年程度は時間がかかることを想定して、目標の時期に合わせて治療を始めてください。効果が出る期間はAGAの進行状態によっても異なります。インターネットなどの情報を鵜呑みにしすぎることなく、医師と相談しながら治療を進めましょう。

「思っていたより治療費がかさむ」というのもよくある後悔です。お金が足りないから治療をやめるしかないということがないように、事前に対策をしておきましょう。

AGA治療費の相場は1年で10万円から15万円程度です。基本的には薬代と診察代がかかります。投薬以外の治療を行う場合にはそれぞれの処置費用も発生します。AGAの治療を進めるのであれば、少なくとも1年分の治療費を用意しておきましょう。

事前に治療費を知って用意しておくことが重要です。AGAの治療は途中で薬を飲むのをやめてしまうとそれまでの治療が無駄になってしまい、またゼロから始めなければなりません。無料でカウンセリングが受けられるクリニックもあるので、カウンセリングを利用して治療費の目安を確認しておきましょう。

AGAの治療を進めている最中で多くの人が感じるのが「もっと早く始めればよかった」という後悔です。自己流で対策を進めていても効果が感じられなかった人や、症状がかなり進行してから治療を始めると、治療に時間がかかってしまうことがあるからです。

AGAは早期対策することで治るまでの期間に差が出る脱毛症です。AGAは進行性の病気なので、自然に治ることがなく、医療機関等で投薬による治療をしなければ根本的な治療にはなりません。ヘアケアや生活改善の見直しは、頭皮環境を整えることはできますが、髪を生やす・増やすという効果は期待できません。

薄毛の根本的な治療をするのであれば、原因を特定し、症状に合った治療を進めるしかないというのを覚えておきましょう。

後悔しないためには薄毛が気になった時点で、医療機関を受診するようにしましょう。近くに病院がない人や、通院する時間がない人は、オンラインで無料で受けられるカウンセリングを利用すると良いです。専門医師から待ち時間なしでアドバイスが受けられます。

治療と同時進行でヘアケアや生活習慣を見直すことで、治療の効果を高める相乗効果が得られます。ヘアケアや生活習慣の見直しのポイントを以下に紹介します。

【ヘアケア・生活習慣の見直しのポイント】
・洗浄力の優しいシャンプーを使用する
・頭皮を優しくマッサージする
・タンパク質の多い食事を心がける
・十分な睡眠時間を確保する
・ストレスを溜めないようにする

日々の生活に取り入れられるものから取り入れて、日常生活から薄毛対策を進めていきましょう。

薬を飲み始めて副作用が出たり、身体に不調を感じるようであれば薬が合っていない可能性があります。薬が合っていないと感じるのであれば、医療機関に相談できる体制を整えておくことが重要です。

AGA治療薬は副作用が出る場合があります。副作用の症状は以下の通りです。

【AGA治療薬の副作用】
・肝機能障害（食欲不振や吐き気）
・勃起不全
・性欲減退
・精液量減少

副作用が出た場合は、医療機関に指示を仰いでください。治療薬は医療機関で入手るすることが基本ですが、個人輸入を行っていて薬の購入が可能なサイトもあります。個人で手に入れた薬で副作用がでたとしても、対応ができない可能性があります。

治療薬は医療機関で入手しましょう。個人輸入で購入できるサイトがありますが、薬の安全性が確保されていなかったり、副作用が出た際に対応してもらえなかったりと安全とはいえません。

また、AGAの治療薬には種類があり、どの薬が効果的かは患者によって異なります。AGAの主な治療薬の種類は以下の4つです。

【AGA治療薬の種類】
・プロペシア
・ザガーロ
・フィナステリド
・デュタステリド

どの薬もAGAの原因となる男性ホルモン（ジヒドロテストステロン）の増加を抑え、髪の毛のヘアサイクルを正常に戻す働きがあります。医療機関で医師から処方してもらい、自分に合った薬で治療を進めていきましょう。

前述したように、AGAの治療は少なくとも半年程度の時間がかかります。長く通う病院との相性が悪いと、気持ちよく治療を進められません。病院を選ぶ際は先生との相性だけでなく、通いやすさや利便性を考慮することも重要です。

AGA治療は次のよう施設で受けられます。

【AGA治療が受けられる施設】
・皮膚科
・美容皮膚科
・美容外科
・内科
・頭髪治療専門科
・AGA専門クリニック

よく比較されるのが「皮膚科」か「専門クリニック」かですが、2つ施設ではメリットが異なります。

【皮膚科のメリット】
・病院数が多くて通いやすい
AGA治療は長期間継続する必要があるので、通いやすい立地であることが重要です。一般的な皮膚科では3カ月に1度の頻度で通院するよう指示されます。皮膚科は病院数が多いので自宅の近くにもある人がほとんどではないでしょうか。通いやすい場所にあることを重視するのであれば皮膚科を選ぶのがおすすめです。

・ガイドラインに沿った治療が受けられる
皮膚科では基本的にガイドラインに沿った診察が行われます。一方AGAクリニックは診察の種類が多く、ガイドラインで推奨されていない治療方法を採用しているところもあります。

・費用が比較的安い
皮膚科での治療は検査項目が少ないので、その分費用が安く済みます。また、通院頻度も低いのでトータルの治療費も抑えられます。

【専門クリニックのメリット】
・発毛効果が期待できる
専門クリニックでは、抜け毛を抑える効果だけでなく、発毛効果も期待できます。したがって、AGAが重症化している場合でも薄毛の改善が期待できます。皮膚科での治療は抜け毛を予防したり、初期の頭皮状態を改善したりすることはできても髪を増やすことまではできない場合が多いです。重症化していて髪を増やしたいと考えるのであれば、専門クリニックを選びましょう。

・治療方法が選べる
専門クリニックでは治療の種類が多く、頭皮の状態に合わせてオーダーメイドの治療プランを立ててくれることもあります。早く、確実に治療したい場合はクリニックを選ぶと良いです。

・専門性が高く症例が多い
AGAは薄毛に悩む人専門のクリニックなので、もちろん皮膚科より専門性が高く、これまでの症例もたくさんあります。専門性の高さを重視するのであればクリニックを選べば間違いありません。

・オンライン治療が受けられる
クリニックによってはオンライン治療を実施している医院があります。オンライン治療は通院する時間や交通費が削減でき、人目を気にする必要もありません。忙しくてなかなか病院に通えない人におすすめです。

専門性が高く、重症化していても元の髪の毛を取り戻せるのが専門クリニックです。本格的に治療をしたい人は迷わず専門クリニックを選んでください。

医療機関を選ぶ際には次の観点で選ぶと後悔なく治療が続けられます。

【後悔せずに医療機関を選ぶための観点】
・コスパは良いか
・利便性は良いか
・先生との相性は良いか

まずは費用面のコスパです。1回の治療の費用を計算することはもちろん大切ですが、治療費・薬代・通院にかかる交通費などトータルで考えることがポイントです。半年から1年に何度が通院することをイメージしてコスパを算出してみましょう。

次は病院の立地などの利便性です。専門クリニックであれば1カ月に1度、皮膚科であれば3カ月に1度の通院が必要です。自宅や職場から病院までの通いやすさも大切なポイントです。利便性も忘れずに確認しましょう。

先生との相性も大切なポイントです。自分にとってナイーブな悩みを話す場面も多いので、話しやすく信頼できる医師がいる機関が理想的です。インターネットの口コミで先生の人柄がわかる場合もあるので、気になる人は事前に確認しておきましょう。

AGA治療は長期間かかることをお伝えしましたが、そのたびに時間を作って通院するのが大変という後悔してしまうことがあります。皮膚科であれば3カ月に1回程度の通院ですが、専門クリニックだと1カ月に1回頭皮チェックが行われるので、忙しい人や病院が遠いと通院するのがストレスになってしまいます。

通院がストレスになるには何らかの原因があるはずなので、ストレスの原因を見つけて一つずつ解消していきましょう。AGAは治療をして髪の毛が生えたからと言って治療をやめてしまうと、また髪の毛が生えない状態に戻ってしまいます。治療はずっと続くもの、と理解し、通院時間や距離を見直してみましょう。

忙しい人や人の目が気になる人におすすめなのが、オンライン診療を受診することです。オンライン治療であれば、待ち時間なく自宅から治療が受けられるので、通院自体の必要がありません。

AGA治療は先にも説明した通り、内服薬や塗り薬の治療が一般的なので、オンライン治療であっても対面の治療とあまり大きな差がありません。

予約、診察、処方が全てオンライン上で完結します。全国の病院の治療が受けられるので、近所にいい病院がない人でも安心です。通院の時間や待ち時間がないので、忙しくてなかなか通院できない人にぴったりです。自宅で治療が受けられるので、人目を気にせずに治療が受けられるというメリットもあります。

ただし、対面で話ができないことを不安に感じる人や、機器の操作にストレスを感じる人はオンラインではなく対面の治療を選んだ方が良いです。じっくり検討して、自分のライフスタイルや価値観に合う病院を探してみてください。

AGAは進行性の脱毛症なので、薄毛を予防して髪の毛の健康を維持するためには治療を早期にスタートさせ、長期間続ける必要があります。勇気を出してせっかく始めた治療を途中でやめてしまわないためにも、後悔しやすいポイントを理解して対策をしておくことが重要です。時間・お金のほかにも精神面のストレスにも配慮して、気持ちよく治療が進められる環境を整えていきましょう。

治療と同時に、生活習慣やヘアケアの見直しも行い、健康的な頭皮・髪の毛で自信を持って生活してくださいね。

■著者■　AGA薄毛予防治療クリニック医師

柏﨑　喜宣　（かしわざき　よしのり）

名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。