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AGAについて
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【AGAの原因と対策】抜け毛が増えてきた! 今すぐ見直すべき習慣とは?
日本では男性の頭髪事情に関して「髪の毛は豊かな方が好印象」と感じる人が多く、広い年代層の男性がご自分の頭髪を維持・改善したいと考えています。そんな中で「最近抜け毛が増えてきた」と感じている方であれば、今すぐ対策したいと思うのは自然なことです。しかし抜け毛・薄毛は生活習慣の積み重ねやストレスや、AGAなどの男性特有の脱毛症によるものなど、気付かない間に徐々に進行してしまっているパターンがほとんどです。時間をかけて進行したものは、今日明日で劇的な変化や改善を見込めるものではありません。そのため抜け毛や薄毛の予防・改善には日々の生活習慣など見直しが必要で、長期的な目線で考えなければなりません。今回は抜け毛が増えてきたと感じる男性に向けて、その原因と対策について詳しく解説していきます。
■著者■ AGA薄毛予防治療クリニック医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
男性の抜け毛の原因は何?
・生活習慣(食生活・睡眠など)によるもの
・ストレスによるもの
・AGA(男性型脱毛症)によるもの
・その他病気によるもの
冒頭で少し触れましたが、男性の脱毛の原因とされているものにはいくつかあります。その中でも大きな割合を占めているのはAGAによるものです。AGAは全体の患者の中で8割以上が遺伝により発症しているとされていますが、AGAの進行には生活習慣やストレスなども影響を与えています。そもそもAGA(男性型脱毛症)って何?
AGAとは、A:Androgen(男性ホルモン)+G:genetic(遺伝)+A:Alopecia(脱毛症)の略称のことを示します。AGAは主に抜け毛・薄毛・脱毛をともなう病気のことで、日本人男性では現在3人に1人の割合で何らかのAGAの症状を抱えていると言われています。AGAはずっと昔からある男性特有の病気ですが、AGAという言葉が日本に浸透したのは、製薬会社MSDのテレビコマーシャルが影響していると言われています。薬会社MSDは、AGA治療に有効な「プロペシア」という薬を開発したことをきっかけに、テレビコマーシャルでの宣伝も行っていました。当時のコマーシャルのキャッチコピーや採用された芸能人などの影響により、男性型脱毛症のAGAという言葉が広く認知されるようになり、現在でも広告やコマーシャルなどではAGA表記が多く使われている印象です。
AGAの主な原因3つ
①男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)起因
男性ホルモンには睾丸や副腎で合成・分泌されているといわれているテストステロンと呼ばれるものがあります。テストステロンは男性の機能の維持や筋肉の量を増やしたり、筋肉を肥大させる作用などがあります。このテストステロンと呼ばれるものと5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換されます。このジヒドロテストステロン(DHT)がホルモン受容体に取り込まれて、毛母細胞の働きを低下させ毛髪の成長サイクルが短くなり、結果ハリ・コシのある髪の毛が生えにくくなります。毛髪の成長期が短くなり、髪の毛が成長する前に抜けてしまいます。これがAGAの原因となります。
②遺伝的要因
記事内でも冒頭で少し触れていますが、AGAは遺伝的要因が強く、薄毛の8割以上の原因はこの遺伝によるものであるとの報告があります。AGAの発症にはホルモン受容体が関係していますが、このホルモン受容体が遺伝的に多いほど男性型脱毛症が発症しやすくなります。「ハゲは覚醒遺伝する」と聞いたことがあるかもしれませんが、これは母方の祖父・曾祖父の遺伝子によるものであるため、間違ってはいません。その他に父親の遺伝子も関係しているため、AGAのなりやすさは両親の遺伝によって起こると言えます。
③生活習慣の積み重ねによるもの
AGAの発症に直接的な原因ではないとされていますが、悪い生活習慣の積み重ねによりAGAを悪化させてしまう可能性があります。生活習慣の例としては、食生活・喫煙・飲酒・睡眠・ストレスなどがあげられます。生活習慣の改善方法については後程ご紹介します。AGAの主な進行パターン3つ
解説させて頂いた通り、AGAはジヒドロテストロン(DHT)がホルモン受容体に取り込まれて、毛母細胞の働きを低下させ毛髪の成長サイクルが短くなり、結果ハリ・コシのある髪の毛が生えにくくなることにより引き起こされます。このヘアサイクルの乱れをそのまま放置してしまうと、徐々に症状が進行していってしまうのがAGAの難点でもあります。ここでは、どんな風にAGAが進行するのかを主な3パターンに分けて説明していきます。
①頭頂部から薄毛が進行する「O字」タイプ
比較的日本の成人男性に多く、頭頂部のため自分では気がつきにくいのが特徴です。知らず知らずのうちに頭頂部から薄くなっていくため誰かに指摘されるまで気がつかないケースもあります。地肌が透けてみえたり、頭皮トラブルにより皮膚が赤っぽくなってしまうこともあります。
②こめかみから生え際から薄毛が進行する「M字」タイプ
「年々おでこが広くなってきている」と感じることはありませんか? これはM字に生え際の薄毛が進行してしまったことが原因で、正面からみた際にMの字に見えるのが特徴です。一気になくなるのではなく徐々に左右両サイトの髪の毛が頭頂部に向けて脱毛が進むため生え際が後退し、おでこがひろくなってきます。
③額の生え際から薄毛が進行する「U字」タイプ
U字パターンは前述のO字とM字が同時に進行していくパターンです。U字パターンは頭頂部と生え際両方から薄毛が進行していくためどの角度から見ても薄く、後頭部と横しか毛髪が残らないため他人からみた印象は一番強いタイプです。危険な抜け毛の見分け方
抜け毛自体はヘアサイクルの過程で生じる通常の現象です。抜け毛の本数は1日100本前後と言われており、個人差と季節によって上下はするものの抜け毛は誰にでも起こります。ヘアサイクルは「成長期」「後退期」「休止期」の3つに区分されます。髪の毛が頭皮の表面に出て成長していく成長期では2~6年、寿命のきた髪の毛が抜ける後退期では2~3週間、成長期に向けて頭皮の中で準備をしている休止期では3~4ヵ月の期間があります。抜け毛が通常の本数よりも多く抜けてしまっている場合、成長期が通常よりも短く弱ってしまった髪が抜けてしまっている可能性があります。またヘアサイクルは人生で15~20回と回数が決まっており、特に成長期のヘアサイクルが短くなってしまうことは、生涯のヘアサイクルの寿命を縮めてしまっていることに繋がります。
危険な抜け毛は本数の他に、抜けた髪の毛からでも見極めることができます。正常なヘアサイクルによって抜けた髪の毛は、抜けた毛の根元に近づくにつれて白く丸くなっています。しかし何らかのトラブルにより抜けてしまった髪の毛は、全体的にべたつき、根元が丸ではなく尖っているといった特徴があります。その他にも健康な髪の毛と比べて、充分に成長しきらずに抜けてしまっているため短く細い髪の毛になっています。こういった特徴が見受けられる場合、「危険な抜け毛」のサインです。抜け毛が増えてきた時の対策
抜け毛が増えてきたと感じたら、まずは頭皮トラブルが起きていないかを確認しましょう。頭皮トラブルは異常を目で確認する事ができるので、トラブルが発生していればすぐに気付くことができます。
・フケ
・頭皮の赤み、発疹、痒み
・頭皮の突っ張り
・頭皮のべたつき
自覚できる症状としては以上のような症状があります。シャンプーなどのケア用品が体質に合っていなかったり、しっかりと汚れを落とし切れていない際にこのような症状が起きる可能性があります。頭皮の汚れはシャンプーの前にヘアブラシで髪をとかし汚れを取り除き、1日に1回しっかりと洗髪する事で清潔に保てます。また血流の悪化により頭皮トラブルを招いている可能性もあるので、頭皮マッサージ器を利用したりプロにヘッドスパをしてもらうなどすることで改善する事が可能です。【食生活】今すぐ見直すべき生活習慣
忙しい日常の中で、食生活をおろそかにしてしまっている方もいるのではないでしょうか。しかし私たちの身体は髪の毛も含めて、口にした栄養から成り立っています。そのため食生活のバランスを整えることは髪の毛を豊かに保つためにも必要になってきます。中でもジャンクフードを好む方は頭皮の皮脂分泌が過剰になってしまっていたり、血流の流れを悪くしてしまいます。今回は髪の毛の薄毛・抜け毛防止のために是非摂取していただきたい栄養素をご紹介していきますので、今後の食生活の参考にしてみてくださいね。
①タンパク質
毛髪は8割以上はタンパク質で構成されています。そのため髪の毛の成長には欠かせない栄養素のひとつです。タンパク質は動物性と植物性の2種類がありますが、どちらかに偏ることなくバランスよく食事に取り入れるようにしましょう。主に豚肉や鶏ささみなどの肉類、カツオやサバなどの魚類、卵や大豆などに多く含まれています。男性の場合1日の摂取量目安は60g以上と言われていますので、どのくらい食べていいか分からないという方は是非この数値を参考に食材を選んでみましょう。
②亜鉛
亜鉛は髪の毛に重要なケラチンを生成するために必要な栄養素ですが、体内で生成することができないため意識して摂取する必要があります。「日本人の食事摂取基準」より男性は亜鉛の摂取目安が1日11mgと言われています。亜鉛は摂取しすぎると吐き気などを引き起こす可能性があるため、過剰に摂取することは控えましょう。主に、牛肉や豚肉などの肉類、牡蠣やイワシなどの魚介類、その他ゴマやワカメなどにも含まれています。
③ビタミンB群
基本的にビタミン類全般をバランスよく取っていただきたいのですが、その中でもビタミンB群は、亜鉛の働きを補助したり、血流をよくするなど髪の毛の成長をサポートしてくれる大切な栄養素となります。推奨摂取量は男性で1.1㎎~1.4㎎となります。主に豚肉や鶏肉などの肉類、カツオやマグロなどの魚介類、さつまいもや玄米などにも含まれています。【睡眠】今すぐ見直すべき生活習慣
人は睡眠時に最も多くの成長ホルモンを分泌しますが、この成長ホルモンは身体の成長や代謝だけではなく、髪の毛の成長にも欠かせないホルモンとなっています。これは髪の毛の主成分であるタンパク質が成長ホルモンの働きによって合成されるためです。しかし睡眠不足により成長ホルモンが不足すると、髪の毛に必要な栄養素が届かず、抜け毛・薄毛の原因になることが分かっています。そのため睡眠と抜け毛・薄毛対策は切り離せない関係で繋がっています。睡眠時間が短い方は、できるだけ多くの睡眠時間を確保できるように意識してみましょう。良質な睡眠を確保するためには、
・寝る数時間前には食事を控える
・寝る1時間前までにはスマートフォンやPCなどを控える
・自分の体に合った枕や、季節に合った服装で寝る
良質な睡眠のために重要なのは入眠時のコンディションです。直前まで飲食をしていると血糖値が上がってしまい成長ホルモンの分泌が低下してしまったり、スマートフォンなどを見ていると脳が覚醒している状態でなかなか寝付けなかったり、自分や季節に合わない寝具は睡眠の妨げになってしまいます。【ストレス】今すぐ見直すべき生活習慣
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、人が1日の生活を送るためにそれぞれがバランスを保ちながら働いています。「交感神経」は、人が日中活動する際に優位になり体は緊張状態となっています。逆に「副交感神経」は休息時に優位になり、体はリラックス状態となります。しかしこの自律神経は季節の変わり目、環境の変化などによるストレスによってバランスを崩してしまうことがあり、特に交感神経が優位の状態が続いてしまうと、毛細血管が過度に収縮してしまい、血行が悪くなりやすくなります。頭皮には毛細血管を通して髪の毛の成長や維持に必要な栄養素が送られるため、この毛細血管が収縮してしまっている状態が続くと、頭皮の血流が悪くなり髪の毛が栄養不足状態に陥ってしまいます。
・夜は40度以下のお湯にゆっくりつかる(高温すぎると逆効果)
・あたたかい飲み物を飲む
・ストレスの原因から遠ざかる
・寝室などでアロマを利用しリラックスする
・過度な身体的疲労が続かないようにする
副交感神経を優位にする方法はたくさんあり、その中の例をいくつかあげました。個人で好きな物やリラックスできると感じるものは違うので、自分に合うやり方を是非探してみてくださいね。治療を行うタイミングはいつ?
①抜け毛が増えてきたタイミング
抜け毛は頭皮トラブルが発生している重要なサインのひとつです。記事内でも紹介させて頂いた「危険な抜け毛」かどうかを見極め、該当するようであれば、早めの受診を心がけましょう。頭皮にはAGA治療薬としての塗り薬なども使う事ができるため、早期段階でもしっかりとした治療を受けることで、根本的な原因の改善を行い、抜け毛が増えるのを防げます。
②薄毛が気になりだしたタイミング
毎日鏡を見ていると気付きにくい部分かもしれませんが、薄毛の進行もAGAのサインのひとつです。毎日見ているから違いが分からないという方であれば、半年前の自分の写真などと比べると進行しているのかどうかが確認しやすいのでオススメです。ただし後頭部の薄毛は自分で気付きにくい部分であるため、合わせ鏡などで自分の後ろ姿を確認するか、家族や友人に聞いてみるのもひとつの手です。
③予防をしたいと思ったタイミング
AGA専門医院やクリニックは、AGAになってからではなくなる前に予防として受診する方も多くいらっしゃいます。現在の髪の毛や頭皮の状態、生活習慣改善の指導などによってAGAの発症を防ぐなどの効果もあります。身内にAGAの方がいらっしゃる方や不安がある方は、是非このタイミングに相談をするようにしましょう。AGAは早期発見・早期治療が大切
AGAの一番の治療は早期発見をし、早い段階で治療に踏み切ることです。AGAは進行性の病気のため、どんな対策をしても年齢問わず自力で進行を食い止めることは難しいのが現実です。できる限り気付いた時にAGAの専門医院やクリニックを受診するようにしましょう。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師 柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
これまでの薄毛解消の実績含めてプロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリドなどのAGA治療薬の適切な処方に定評がある。
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