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  • 医師監修-フィナステリドをやめるとどうなる?後悔しないAGAの知恵袋

    フィナステリドをやめるとどうなる?後悔しないAGAの知恵袋

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    AGA(男性型脱毛症)を治療中の方で、「なかなか効果がでないからやめたい」と考えている方もいらっしゃるかと思います。AGAの治療は効果が感じるまで長く、またAGAの原因によっては合う薬と合わない薬があります。そのため途中で薬の使用を中断したい、治療をやめたいと考える方も多いです。しかし独断で治療を中断してしまうのはオススメできません。今回はAGA治療薬でよく使われるフィナステリドに焦点を当て、薬の効果と中断してしまうことによって起きる事について解説をしていきます。

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    フィナステリドとは?

    フィナステリドとは世界でも有名なAGAの治療薬のひとつです。アメリカのメルク社が開発を行いましたが、そもそもは前立腺肥大の治療薬として扱われていたものです。その後前立腺肥大の治療を行っている患者から発毛効果が認められ、成分量が5mgであったものを1mgとしAGA用に開発が進められました。プロペシアという商品名で発売され、日本では厚生労働省が2005年に承認をし、その年の12月から国内で取り扱われるようになりました。また国内では既にプロペシアの特許が切れており、国内でも後発薬のジュネリック医薬品として製造・販売が行われています。

    AGAへの効果について

    今では日本国内でも広く知られるようになったAGA(男性型脱毛症)ですが、国内の成人男性の3人に1人は発症しているとされており、AGAにお悩みの患者様も増加傾向にあります。AGAは男性ホルモンの一種であるテストステロンと、5αリダクターゼ(5α還元酵素)と呼ばれるものが結びつき「ジヒドロテストロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンに変換され、ジヒドロテストロンがホルモン受容体に取り込まれ毛母細胞の働きを低下させることによる薄毛や抜け毛などの症状が発症します。フィナステリドはこの5αリダクターゼを阻害することによりAGA原因物質が毛母細胞に取り込まれるのを防ぎ、AGAの進行を食い止める働きがあります。

    フィナステリドの入手方法について

    フィナステリドは厚生労働省に承認されている薬ではありますが、処方には専門クリニック経由となります。そのため基本的には国内で個人入手することはできません。しかし個人輸入という形であれば現段階では入手することができます。国内の輸入代行サイトを利用することで国内からでも購入が可能となりますが、インターネット通販は一部偽物の流通があり厚生労働省は警告をしています。個人輸入する際は自己責任となりますので、薬の購入はクリニックを介することをオススメします。

    AGA治療を中断してしまう原因は?

    ここまででフィナステリドについて、その効果などを知っていただけたかと思います。AGAに効果があるフィナステリドですが、実際には途中で薬の服用をやめてしまう、クリニックに通うのを自己判断で中断してしまう・・・といった患者様もいらっしゃいます。フィナステリドを途中でやめてしまう理由は以下の通りです。

    効果を実感するまで時間がかかるから

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    AGA治療薬は飲んですぐに効果がでる、というわけではありません。多くの方が効果を実感するまでに最低でも半年、最短で3~4ヶ月ほどとかかることが分かっています。そのためAGA治療は長期戦ともいえます。また必ず薬が自分のAGAに効果があるとは言い切れないため、効果がなかったらまた別の薬を試すといいた過程が必要になります。比較的早い段階で効果を実感できる方がいる一方、自分はなかなか効果がでないという方は辛くなってしまって治療をやめてしまうことがあります。

    通院や費用が負担になるから

    上記でも触れたようにAGA治療は長期戦となります。そのため通院による交通費や薬代が負担になり、経済的に苦しくなり治療を中断してしまうという方もいらっしゃいます。また通院時間を確保できないなどの理由でクリニックに来れなくなってしまう、通院そのものが強い負担になってしまってやめてしまうという方もいらっしゃいます。

    副作用が発生したから

    フィナステリドは一定確率で男性機能障害(勃起不全、性欲減退)などが発生すると言われています。発生確率は、1~5%未満で100人に1~5人の割合といわれており、その数字を見ると副作用としては低い確率ではあります。しかし妊活中の方など副作用が負担になってしまう方は、薬の服用を中断するという方もいらっしゃいます。

    AGA治療を中断するとどうなる?

    今まで飲んでいたフィナステリドをある日突然やめてしまったら、どんなことが起きるのでしょうか。ここからはAGA治療として服用していたフィナステリドを中断した際に、どんなことが起きるのかを解説していきます。

    AGAが進行する

    AGA治療薬はAGAの原因となるものを根本的に改善する目的で行われます。そのため現段階で目に見えた効果を感じられなくても、体内ではAGAの進行を阻害する働きが行われています。しかし薬の服用を中断することでAGAの進行を阻害するものがなくなり、AGAはどんどん進行していってしまいます。

    治療前より悪化する可能性がある

    薬の中断をしたから悪化するわけではありませんが、上記のように目に見えない部分でもAGAを阻害してくれていたものがなくなり、「効果はないけど進行もしていない」という方であれば薬を中断することにより「以前より悪化した」と感じるようになります。またAGA進行でヘアサイクルが崩れることにより、今までキープできていた髪の毛も抜けてしまうことがあります。

    AGA治療と向き合うために

    AGAの治療を中断することにより、「やっぱり勝手に中断しなければよかった」と後悔しないためにも、ここからはAGA治療中において是非気を付けていただきたいことを解説していきます。現在治療について悩んでいるという方は是非参考にしてみてくださいね。

    悩みは担当医に共有する

    AGA治療のゴールは人それぞれです。そのためまずはどんな結果を目指しているのか、どんな治療を望んでいるかなどを医師にしっかり伝えるようにしましょう。その上で治療中の悩み、不安などを共有しましょう。薬などについても「合っていないのではないか?」と感じる場合は医師に相談してみるのもオススメです。AGA治療薬はたくさんありますが、処方は医師の判断だけではなく患者様の希望に寄り添いながら行っていくものです。また現在の治療が効果がなくて中断したいなと考えているのであれば、自己判断で中断する前に必ず医師に相談するようにしましょう。

    副作用は我慢しない

    副作用が発生した場合や何か異常を感じる場合、我慢せずに医師に相談するようにしましょう。内服量を減らしたり、違う薬にするなどと言ったことも可能ですし、副作用が深刻な場合は副作用の改善を優先するなどの対策が可能です。またクリニックでも副作用についてはしっかり確認をしながら進めていきますので、自己判断で通院を中断するなどはしないよう気を付けましょう。

    負担な通院、オンライン診療という手も

    通院が負担になっているという方は、オンライン診療を行っているクリニックを選ぶのもひとつの手です。自分にとって治療を続けやすい環境を作るというのも大切なことです。また人目が気にならないという点でも精神的なストレスを減らすことができ、治療に向き合いやすくなります。

    医師の紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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