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【医師監修】AGAの薬を飲むのをやめるとどうなる?AGAの知恵袋
AGAの薬を飲むのをやめるとどうなる?AGAの知恵袋
AGAは治療を続けていると「なかなか効果が出ないので治療を続けるか迷う」「もう十分に髪の毛が生えたから治療をやめたい」「治療を続けるのは金銭的な負担が大きい」などの理由で多くの人が「薬をやめたい」と思う場面を経験します。ただ、「薬をやめたい」と思いながらも、また薄毛に戻ってしまうのではないかと不安があってそのまま続けている人も多いのではないでしょうか?
「やめたい」と思ったからと言って、簡単に薬をやめてしまうと望み通りの結果にならないことがあるので注意が必要です。AGAの治療を成功させるためには、AGAについて正しい理解をしておく必要があります。
このページでは、「AGAの薬をやめた」「やめようか迷っている」人のためにAGAの治療薬をやめるとどうなるかを詳しく説明し、やめるかどうか迷ったときに取るべき行動を解説していきます。実際に薬をやめた人の例・おすすめの減薬の方法・AGA治療に関するよくある質問をまとめました。
【この記事を読むと次のことがわかります】
・AGAの薬をやめるとどうなるか
・AGAの薬をやめたくなったときに取るべき行動
・実際にAGAの薬をやめた人の例
・AGAの薬を減らす方法みなさんが前向きな気持ちで治療を続けられるように具体例を交えて解説していきます。AGA治療で迷ったときや、薬をやめたくなったときの参考にしてください。
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
AGAの治療薬をやめると再び薄毛になる
「AGAの治療薬をやめるとどうなるか?」の答えは「再び薄毛になる」です。AGAは薬の内服による治療が一般的なので、その治療をやめると薄毛が改善されていたとしても、徐々に治療を始める前の状態に戻ってしまいます。
なぜ元に戻ってしまうのかの理由や薬をやめた事例を紹介していきます。
AGAで髪が薄くなるメカニズム
AGAは薄毛を引き起こす男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の影響で起こる脱毛症です。日本人の成人男性の3分の1が発症するといわれていて、脱毛で悩む多くの人がAGAで悩んでいます。40代以降の男性に多く見られますが、20代で発症することもあります。AGAで一番多い原因は遺伝です。
AGAの特徴はおでこの生え際・頭頂部から徐々に毛が抜けて薄毛が広がっていく点です。薄毛が進行すると、地肌が透けるようになり、最終的には頭部全体の髪の毛が抜け落ちてしまいます。
AGAは男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の影響で、髪の毛が成長するサイクル=ヘアサイクルに乱れが生じ、通常2年から6年の髪の成長期が1年未満に短くなってしまうことが原因で起こります。髪の成長期が短縮されることで、丈夫に育ち切っていない髪の毛が増えて最終的に抜けてしまうのがAGAで脱毛が起きるメカニズムです。
AGAには「進行性」という特徴もあります。進行性とは、一度発症すると薄毛が進行し続け完治が難しいという意味です。AGAの治療をやめると、治療前の状態に戻ってしまうのはこの特徴によるものです。AGAの治療はあくまでも対処療法=薬の効果によって一時的に症状を改善している状態なので、薬の効果が消えれば元に戻ってしまいます。薬をやめたからと言って急激に元の状態に戻るわけではありませんが、ヘアサイクルの乱れが再び起こり6カ月程度の月日を経てまた薄毛が気になるようになります。
AGAの薬をやめた事例を紹介
AGAの治療薬をやめた人の事例を紹介します。期間や症状は人によって異なるのであくまでも参考程度に読んでください。
【50代男性のAさんの場合】
頭頂部から薄毛が進行し、地肌が見えるほど薄毛が進行していたAさん。治療に使用した薬はミノキシジルとフィナステリド。6カ月で地肌が見えなくなるまで薄毛が改善しました。服用をやめたあと8カ月ほどで、再び地肌が透ける薄毛症状を確認。ここで紹介したのは1例ですが、薬をやめると半年から1年くらいかけて再び薄毛症状が見られるようになります。薄毛症状が見られたあとに、薬を再開すれば治療開始時と同じように6カ月程度で薄毛が改善されます。
AGAの薬をやめたくなるときとその対処法
AGAの薬をやめたくなる理由は人それぞれですが、一般的に次のような場面が多いです。
【AGAの薬をやめたくなる理由】
・効果が出ないから
・薄毛が改善されたから
・初期脱毛が起こったから
・経済的な負担が大きいから
・子供が欲しいから
・体調が悪くなったから各場面ごとの対処方法をみていきましょう。
効果が出ないから
AGAの薬の効果が表れるのは一般的に半年程度の時間がかかります。薬を飲み始めてもすぐに効果が感じられるわけではないので、効果が出ないからと言って薬をやめるのはおすすめしません。薬の効き方には個人差がありますが、早い人でも3カ月から半年かかるので薬を飲み続けて観察を続けてください。
ただし、薬を飲み始めてから1年たっても薄毛が改善されず、抜け毛が減らないようであれば、治療方法を改善したほうが良い可能性があります。医療機関に相談して、医者に相談しましょう。
薄毛が改善されたから
AGA治療によって薄毛が改善したとしても、すぐに治療を中断するのは好ましくありません。AGAは進行性の脱毛症なので、薬を飲むのをやめてしまうと前述したように薄毛が再開してしまう恐れがあるからです。せっかく髪が生えたのにまた薄毛に戻ってしまうので、これまでの治療が無駄になってしまいます。
薄毛が改善されたときは医師に相談して、今後の治療方針を決めるのが良い方法です。薬を減らす・ゴールを決めて現状維持するための治療を続けるなど、希望に合わせた治療プランを立てましょう。
初期脱毛が起こったから
AGAの薬を飲み始めて1カ月くらい経つと、髪の毛が生えるどころか、逆に髪の毛が抜ける現象が起こる場合があります。この現象は「初期脱毛」と呼ばれ、薬の効果でヘアサイクルが正常に戻ろうとすることによって起こる自然な現象です。「薬を飲んでいるのに髪の毛が抜けてしまった」と不安になる人も多いですが、初期脱毛は薬の効果が出始めている証拠なので、心配は必要ありません。
初期脱毛が起こったとしても、必要な経過だととらえて治療薬を飲み続けましょう。自己判断で薬をやめてしまうのはおすすめできません。不安が大きければ医師に相談して判断を仰いでください。
経済的な負担が大きいから
AGA治療は毎月1万円~3万円程度の費用がかかります。薬や治療は保険が適応されない自由診療なので、費用は全て自己負担です。「経済的な負担が大きい」というのは、治療をやめる理由で最も多い理由の一つです。費用の負担を少しでも減らしたい人は次の2点を検討してみてください。
【AGAの治療費の負担を減らすために試したいこと】
・医院を変える
・ジェネリック薬に変える通院自体に交通費などでお金がかかっている場合は、病院を変えてしまうのも一つの方法です。家から近い通いやすい病院で薄毛の治療をしている病院がないか調べてみましょう。皮膚科や内科でAGA治療が受けられる場合が多いので、探してみてください。薄毛治療の専門クリニックで、オンラインで治療を実施している医院を探すのも良い方法です。オンラインであれば交通費はかかりませんし、カウンセリングが無料で受けられるクリニックもあります。
治療費の節約でおすすめしたいのが、ジェネリック薬に切り替えることです。AGAの代表的な治療薬であるプロペシア・ザガーロにはジェネリック薬があります。ジェネリック薬は代金が安いので、薬代を抑えた治療が続けられます。薬を変えることができないか医師に相談してみましょう。
子どもが欲しいから
AGAの薬には副作用として勃起機能不全・オーガズム障害などの男性機能を低下させるリスクがあります。すべての人に副作用が表れるわけではありませんが、気になる人は医師への相談をおすすめします。
体調が悪くなったから
AGAの治療薬の副作用で不調を感じる場合にはすぐに医師の診察を受けてください。次のような副作用には注意が必要です。
【AGA治療薬の副作用】
・食欲不振
・全身の倦怠感
・肝機能障害
・頭皮の発疹
・頭皮のかゆみ・かぶれ
・ふけ上記のような自覚症状があった場合は、服用を中止して医療機関や薬剤師に相談しましょう。
AGAは医師の判断で減薬ができる
治療の効果が出て薄毛が改善された場合や経済的な負担が大きい場合は薬を減らす=減薬を検討するのもひとつの方法です。この章では減薬の例を紹介します。
よくある減薬の例
AGAの治療パターンで多いのがプロペシアやザガーロとミノキシジルを服用するパターンです。治療経過が良く、頭皮全体にしっかり髪の毛が生えてきたのであれば、ミノキシジルをやめて、プロペシアやザガーロのみで予防を続けられる場合があります。髪の状態によっては服用回数を減らすこともできます。治療開始時と同じ治療を続けなくても、現状維持ができるので経済的な負担を減らすことが可能です。
ゴールを決めると治療が続けやすい
AGAの治療をいつまで続けていくか、のゴールを設定するとモチベーションを保って前向きに治療が続けられるようになります。AGAは進行性の脱毛性という特徴があるので、薄毛にならないためにはずっと薬を飲み続ける必要があります。「一生薬を飲み続けなければならない」というのは、経済的にも精神的にも負担が大きいのが事実です。自身のライフスタイル・年齢・心境に応じてゴールを設定して、いつまで続けるかを自分で決めておくことで治療が続けやすくなります。
たとえば次のような観点でゴールを設定してみてはいかがでしょうか?
【AGA治療のゴール】
・子供が中学校を卒業するまで
・結婚するまで
・薄毛が気にならなくなる年齢になるまで自身が納得できるゴールを設定して、治療をやめるタイミングを決めてみてください。
減薬するときは医師に相談しよう
減薬するかどうかは医師に相談してうえで決めるのが鉄則です。髪の毛が増えたように見えても、頭皮や毛根の状態が安定しているとは限らないからです。一般の人が自分の頭皮の状態を見極めるのは難しいので、医師の判断に委ねるようにしてください。自己判断で薬を減らして、薄毛が悪化したらせっかくの治療が無駄になってしまいます。
治療を続ける・薬を減らす・治療をやめる、AGAの治療には各個人でのステージが異なります。「他の人はこうしている」と安易に自己判断せず、専門家の指示のもとで治療を進めるのが薄毛の悩みを卒業する近道です。
AGAの薬に関する知恵袋―よくある質問にお応え
薬の個人輸入を利用しても良いですか?
“薬の個人輸入はおすすめできません。個人輸入とは、個人で利用することを目的に海外から製品を直接輸入する方法です。個人輸入には、買い手が海外のメーカー・会社・小売店に直接注文する方法と、輸入代行業者を介して注文する方法があります。近年ではネット上で販売された製品を購入するという点で、ほとんど変わらない感覚で個人輸入や輸入代行が利用できてしまいます。ただし、薬の品質に問題がある可能性があるので推奨できる方法ではありません。輸入代行は、製品に問題があったとしても代行業者はメーカーへ取り次ぐだけで、一切責任を問われないため、薬の品質が低かったり、偽造薬が混じっていたりすることがあるからです。自身の健康のために、AGA治療薬は正規ルートで入手するようにしてください。”
AGA治療薬の類似品とはなんですか?
“通信販売では一部の悪質な業者により、偽物の治療薬が送られてきたり、極端に質の低い治療薬が送られてきたりすることがあります。悪質な販売先ばかりとは限りませんが、個人輸入や通信販売を利用する際には注意が必要です。通販ではプロペシアやザガーロの類似品として、国内販売が承認されていない薬が販売されています。プロペシア・ザガーロの類似品はとして通販に並んでいる薬の一部を紹介します。プロペシアの有効成分フィナステリド・ザガーロの有効成分デュタステリドを含有していると説明されている薬もありますが、どの薬も国内での販売は認められていません。
【プロペシアの類似薬】
・フィナロ(インド・インタス社)
・フィナロイド(フィリピン・ロイドラボラトリーズ社)
・フィンペシア(インド・シピア社)【ザガーロの類似薬】
・デュプロスト
・デュタス
・デュタボルプ
・ベルトリドこれらの薬も他の類似品と同様、副作用で健康被害が生じたとしても自己責任になります。個人輸入は避け、医師から処方されたものを服用するようにしましょう。”
偽物の治療薬の見分け方はありますか?
“個人輸入した薬が偽物かどうか見分けるために確認したいポイントを説明します。・パッケージの状態は正常範囲内か
・パッケージ記載内容にスペルミスや不自然な日本語はないか
・製造人有効期限の記載が外側・内側ともに同じか
・薬の変色、劣化はないか
・異臭はしないか
・明らかに安い価格設定でないか上記の方法はあくまでも目安であり、確実に偽物を見分けられるとは限りません。個人輸入で薬を入手しないことが一番の安全策です。”
通販で購入する際の注意点はありますか?
“薬は医療機関を通じて入手るするのが正規のルートですが、「どうしても通販で買いたい」という人向けに注意点の一部を紹介します。・口コミや運営年数を確認し、信頼のあるサイトを利用する
・薬剤師が在籍している(薬剤名簿登録番号の記載がある)サイトを利用する
・成分鑑定を実施している
・製造元が記載されている
・薬の形を本物と比較する
・手元に届いた薬に不純物がないかピルカッターで確認するネット販売でも正規品が取り扱われているサイトもあり、ネットだからといって全てを疑うことはできません。通販で薬を入手する際は、自身の責任の下に行動しましょう。
まとめ ―治療について自己判断せず医師に相談しましょうー
AGAを発症している場合、薬の服用をやめると徐々に元の薄毛の状態に戻ってしまうことがわかりました。ただし、治療で薄毛が改善されて頭皮の状態が落ち着く・薬で副作用が出た・薄毛治療の必要性が低くなったなどの場合は、薬を減らすこともできます。大切なのは、自己判断せずに治療の進め方を医師と相談したうえで、治療の進め方を検討することです。精神的・経済的な負担が大きくならないよう、自身にとってベストな方法で治療を進めていきましょう。
監修した医師の紹介
■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師
柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)
名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。
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