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AGAについて

  • AGAの処方薬はどのように決める?AGAの特徴と治療について

    AGAの治療薬は症状で変わる?AGAの症状や特徴と処方薬について徹底解説

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    最近抜け毛が増えて髪のボリュームが減った気がする」、「薄毛はお医者さんで治療できるっていう広告が気になる」。
    など、薄毛や抜け毛などの髪の症状が気になったら、AGAについて専門クリニックに相談することをおすすめします。
    AGAは「男性型脱毛症」という薄毛や抜け毛を主な症状とする脱毛症のひとつで、成人男性の3人に1人が発症すると言われているとても身近な病気です。
    さらにAGAは進行性で症状が自然に治ることはないため、気づいた段階でなるべく早く治療を始めることがとても大切なのです。
    今回はAGAの症状の特徴と治療や、AGAの処方薬はどのように決めるのかを詳しく解説します。
    薄毛や抜け毛が気になっている男性や、将来に備えて予防や対策したいという男性はぜひ最後までご覧ください。
    【記事のポイント】
    ・AGAの症状と特徴
    ・AGA治療の種類とそれぞれのメリットデメリット
    ・AGA処方薬の種類
    ・処方薬を選ぶポイント

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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    AGAの症状と特徴とは

    AGAには、「前額部や頭頂部の薄毛や抜け毛」という特徴的な症状があることがわかっています。
    さらに、症状は進行性で段階に分けたパターンがあることもAGAの特徴と言えるでしょう。
    ここではAGAについて以下のポイントで解説しますので、自分の薄毛や抜け毛がAGAなのか当てはまる特徴についてみていきましょう。
    ・AGAの特徴はMO型の薄毛
    ・AGAの特徴的な進行パターン
    ・AGAの原因とメカニズム

    AGAの特徴はMO型の薄毛

    AGAとAGA以外の脱毛症を見分けるひとつのポイントとして、「薄毛が前額部もしくは頭頂部、または両方に見られる」という特徴があります。
    見た目から「M字型」や「O字型」と呼ばれており、M字型は前額部から薄毛が始まり徐々に左右の切れ込みが深くなり、中央の毛は残っているため正面からアルファベットのMのように見えます。
    O字型は頭頂部から薄毛が進行するタイプで、上から見たときにアルファベットのOのように頭頂部を中心にした円状の薄毛が見られます。
    また、AGAが進行するとM字型とO字型を併発するため、前額部が後退し頭頂部の薄毛部分と結合して上から見てアルファベットのUのように見える「U字型」になっていくと言われています。
    AGAの薄毛は発症してから徐々に範囲が広がるため、抜け毛が増えたと感じたら前額部や頭頂部に薄毛が出ていないか自撮りや鏡でチェックするようにしましょう。

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    AGAの特徴的な進行パターン

    現在日本では、「ハミルトンノーウッド分類」と「高島分類」という薄毛の進行パターンの分類をAGAの診断に利用することが多く、Ⅰ〜Ⅶ段階の特徴的な症状を示しています。
    第1段階で前額の生え際に薄毛の症状が出始め、第2段階では前額の「M字型」薄毛の進行パターンと頭頂部の「O字型」薄毛のパターンに加え、「M字型」と「O字型」が併発した3パターンに分かれてそれぞれ進行していきますが、Ⅴ段階で「U字型」になり、頭髪全体の約30%が脱毛した状態になります。
    そして最終のⅦ段階では側頭部と後頭部の下方以外は髪が抜け落ちている状態で、発毛している範囲よりも脱毛範囲の方が広い場合が多くなります。
    AGAの診断や治療においては、段階が進むほど治療は困難になると言われています。
    そのためなるべく早い段階での治療や対策が必要だと言えるでしょう。

    AGAの原因とメカニズム

    AGAの原因のひとつは、「テストステロン」という男性ホルモンが血液中で「5αリダクターゼ」という酵素と結びついて、「ジヒドロテストステロン」という別の男性ホルモンに変換されて増える「男性ホルモン由来」だと言われています。
    ジヒドロテストステロンは「アンドロゲンレセプター(ホルモン受容体)」に取り込まれると、「TGF-β」という「脱毛因子」を産生します。
    「TGF-β」が髪の成長をストップさせるよう、髪の成長と脱毛を切り替えるスイッチの役割を担う「FGF-5」に指令を出すことで、成長途中の髪が抜け落ちたり成長しにくくなることから薄毛症状が現れるというのがAGAのメカニズムなのです。
    また、AGAの特徴である「M字O字型の薄毛」は、アンドロゲンレセプターは前額部や頭頂部に多いためだということもわかっています。
    そして、AGAの発症しやすさは「5αリダクターゼの活性度が高い」ことと「アンドロゲンレセプターの感受性が強い」ことに左右されますが、これらはどちらも遺伝によって引き継ぐため、AGAのもうひとつの原因として「遺伝」が挙げられています。

    AGA治療の種類とそれぞれのメリットデメリット

    AGA治療は自費診療であり、各施設で薬や外科治療などいろいろな治療が受けられます。日本皮膚科学会の診療ガイドライン*では内服薬の使用などいくつかの治療にそれぞれ推奨度が示されています。ここでは薬による治療のほかに、AGA専門クリニックなど医療機関で受けられる以下のAGA治療について、メリットデメリットを解説します。
    ・内服薬治療
    ・外用薬治療
    ・注入治療
    ・植毛治療
    *参考文献 「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf

    内服薬治療

    日本初のAGA治療薬として発売されたジヒドロテストステロンの生成を抑える「5αリダクターゼ阻害薬」は、AGAの予防と発毛効果が期待でき、厚生労働省が承認しています。
    内服のみでも効果が期待できますが、頭皮に直接干渉しないため外用薬や他の治療と併用できます。

    メリット

    ・AGAの原因にアプローチできる
    ・薄毛や抜け毛の進行を予防する効果が期待できる
    ・数ヶ月単位での処方が可能で通院が少ない
    ・治療していることがバレにくい
    ・アトピーなど頭皮がデリケートでも治療できる

    デメリット

    ・効果実感までに時間がかかる
    ・頻度は少ないが性機能低下や肝機能障害など、副作用の可能性がある

    外用薬治療

    発毛剤を直接頭皮に塗布し、血行促進による髪の成長が期待できる治療です。
    厚生労働省が承認している発毛剤には、「ミノキシジル」という成分が上限を5%として配合されており、多くの製薬メーカーから販売されています。
    ミノキシジル外用薬は第一類医薬品に分類され、医療機関以外に薬剤師の指導のもとドラッグストアや通販で購入できます。

    メリット

    ・薄毛が気になる部分に集中してアプローチできる
    ・費用が抑えられる
    ・自宅で治療できる
    ・医療機関以外でも購入できる

    デメリット

    ・効果実感までに時間がかかる
    ・自分で治療する手間がかかる
    ・痒みなど皮膚症状の副反応が出る可能性がある

    注入療法

    髪の成長をサポートする成分を直接頭皮に注射などで注入する治療です。注入療法には「メソセラピー」と「HARG療法」がありますが、メソセラピーでは薬液の内容に決まりがないため施設によって内容が違います。対してHARGでは成長因子を配合した「AAPE」という製剤を使い、HARG認定医療機関で施術が受けられます。

    メリット

    ・薄毛の気になる部分に直接アプローチできる
    ・医療従事者の手による治療が受けられる

    デメリット

    ・施術のために通院する必要がある
    ・施術に痛みを伴うことがある
    ・髪の成長促進効果は期待できるが発毛効果が認められていない

    植毛治療

    気になる部位に髪を移植して定着させることで薄毛をカバーする治療です。
    植毛は自分の髪による「自毛植毛」が主流で、髪の採取には目立ちにくくAGAの影響を受けにくい後頭部下部が選ばれることが多く、定着した髪は生え変わりを繰り返すようになると言われています。

    メリット
    ・髪が抜けて生えなくなった部分に移植できる
    ・移植後定着した毛はAGAの影響を受けにくい
    ・1回の治療で効果が見られる

    デメリット
    ・傷ができる
    ・植毛部分以外の髪は将来薄毛になる可能性がある
    ・移植した毛が定着しないことがある

    AGA治療の処方薬の種類とは

    AGAは男性ホルモンや遺伝が原因のため、治療が難しいと思う人は多いかもしれません。しかし、AGA治療薬は種類がいくつかあり、効果もそれぞれ違います。自分の症状に合った治療薬を選ぶ事が大切ですので、具体的にどんな種類の薬があるのか、効果とともに解説します。
    AGAは医療機関で治療可能な薄毛として一般に向けた広告が増えており、目にしたことがある男性も多いのではないでしょうか。
    ここではAGAに処方される以下に挙げる薬を具体的に紹介します。
    目や耳にしたことがある薬にどんな効果があるのかチェックしてみましょう。
    ・プロペシア(フィナステリド)
    ・ザガーロ(デュタステリド)
    ・ミノキシジル外用薬
    ・塩化カルプロニウム外用薬

    プロペシア(フィナステリド)

    プロペシアはAGA治療薬として販売された日本初の内服薬で、厚生労働省の承認薬です。
    「フィナステリド」という5αリダクターゼⅡ型の働きを阻害する薬で、テストステロンからジヒドロテストロンへの変換をブロックし、脱毛因子の増加を防ぐ効果が期待されます。
    副作用には「性欲減退」「勃起不全」「肝機能障害」などがありますが、プロペシアの添付文書*によると発生率は性欲減退が1.1%、勃起不全が0.7%、肝機能障害が0.2%と言われています。
    「フィナステリド錠」はプロペシアのジェネリック医薬品であり、主成分と配合量に差はなく低価格のため治療コストを抑えたい場合におすすめできるでしょう。

    *参考:プロペシア添付文書(https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00051088.pdf

    ザガーロ(デュタステリド)

    ザガーロは5αリダクターゼⅠ型Ⅱ型阻害薬で、プロペシアよりもジヒドロテストステロン変換をブロックする作用が大きいと言われています。
    副作用には「勃起不全」「性欲減退」「精液減少」「肝機能障害」「乳房肥大」などがあり、ザガーロの添付文書*によると発生率は多いもので勃起不全の4.3%、性欲減退が3.9%と、プロペシアより高いものの全体的に副作用の発生頻度としては低いと考えられます。
    「デュタステリド」はザガーロのジェネリック医薬品で、主成分と配合量に差はなくカプセルと錠剤の2タイプがあります。
    また、デュタステリドを主成分とした「アボルブ」という内服薬がありますが、こちらは前立腺肥大症の治療薬のためAGA治療薬としての使用は認められておらず、アボルブのジェネリックであるデュタステリド製剤も同じでAGAに使用した場合は保険適応外となります。
    *参考:ザガーロ添付文書(https://pins.japic.or.jp/pdf/newPINS/00065940.pdf

    ミノキシジル外用薬

    ミノキシジルは高血圧治療目的の内服薬として使用されていましたが、血流促進効果や髪の毛の元となる「毛母細胞」を活性化させる効果が研究され、AGA治療薬として「発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防」を目的に新たに外用薬として製品化されました。
    薄毛部分に直接塗布する外用薬で、製品は日本で初めて販売された「リアップ」が有名ですが、各製薬会社からさまざまな名称の薬が販売されています。
    海外製品の中には濃度が高いものがありますが、厚生労働省に承認されているミノキシジル外用薬は含有量の上限が5%に決められているので注意しましょう。
    副作用には「塗布部位のかゆみや赤みなどの皮膚トラブル」や「初期脱毛」という使用1ヶ月程度で起こる髪の生え替わりに伴う抜け毛の可能性が挙げられます。

    塩化カルプロニウム外用薬

    血管拡張作用があり、頭皮の血流を促進し髪の成長をサポートする脱毛防止と発毛促進効果が期待できます。
    円形脱毛症などの治療として処方されることがありますが、AGA治療としては保健適応外のため自費での購入になります。
    「アロビックス」はフロジンのジェネリック医薬品で、主成分や配合量に差はなく低価格で購入できるでしょう。

    AGA処方薬を選ぶポイントとは

    AGAの処方薬は種類が多く、費用も違うためどれを選んだらいいのかわからないと悩んでしまうかもしれません。
    ここでは自分の症状やニーズに合った薬を選ぶために押さえておきたい以下の4つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
    ・自分の症状と目的に合った効果が期待できる
    ・長期継続できる費用
    ・安全性の高い処方薬
    ・薬の変更を気軽に相談できるクリニックで処方を受ける

    ポイント⒈自分の症状と目的に合った効果が期待できる

    今回紹介したAGA治療薬には「抜け毛を予防し薄毛の進行を抑える」効果が期待できる内服薬と、「発毛と生えている毛の成長を促す」外用薬があります。
    そのため、現状維持でこれ以上薄毛にならないことを目的にするなら内服薬のみで治療を始め、脱毛範囲の広さによって薬の種類を検討することがおすすめですし、抜け毛を減らした上で薄毛を改善して髪を増やしたいという目的には内服薬と外用薬の併用がおすすめです。
    また、持病があって副作用が心配な場合であれば外用薬のみで治療することもできますので、自分の症状と目的に合った効果が期待できる処方薬を選びましょう。

    ポイント⒉長期継続できる費用

    AGAの薬は使用を中止すると徐々に元に戻っていくため、長期的な治療が必要です。
    そのため治療にかかる費用を考慮し、自分の経済状況から無理のない範囲で使える処方薬を選びましょう。
    処方薬にはジェネリック医薬品という、後から開発されたため開発費用が削減できた分価格が低く設定された薬があります。
    AGAの処方薬にはジェネリック医薬品が多いため利用しやすいと言えますし、ジェネリック医薬品でも製薬会社の違いで価格が異なるため、治療費用を抑えたい場合はできるだけ安い処方薬を選びましょう。

    ポイント⒊安全性の高い処方薬

    AGAの治療は保険適応のない自費診療によるため、処方薬も自費になるため医師の判断で海外製の薬を処方することもできますが、安全性を考えると国内で承認された処方薬がおすすめです。
    医師の処方とはいえ、国内未承認の薬で重篤な副作用があった場合は「医薬品副作用被害救済制度」という制度が使えません。
    医薬品副作用被害救済制度とは、承認許可された医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した、副作用による疾病(入院治療を要する程度のもの)障害(日常生活が著しく制限される程度の状態のもの)死亡に対して保証医療費や年金などが給付される公的制度です。保証対象は日本国内で「医薬品医療機器等法」を守って販売されている医薬品を適正に使用した場合に限られていますので、万が一のために安心して使用できる厚生労働省が承認している処方薬を選びましょう。

    ポイント⒋薬の変更を気軽に相談できるクリニックで処方を受ける

    AGAの治療は長期にわたることが多いものの、症状は一定ではなく変化していくことが予想されるため、薬も症状に合わせて変更したり増減することが大切です。
    そのため定期的に薬の効果を判定し、症状の変化に応じて薬の変更を検討してくれるクリニックで処方薬を選びましょう。
    AGAの治療では「自分がどうなりたいのか」が大切ですので、目的を明確にして相談することをおすすめします。
    かといって、自己判断では症状に対する薬の種類や量が正しく判断できませんので、AGA専門の医師と二人三脚で気軽に相談しながらしっかり治療しましょう。

    【要注意】AGA治療薬の個人輸入は危険

    AGA治療薬を個人輸入で購入することは、前述した「医薬品副作用被害救済制度」が使えないことや、偽物の危険があるため絶対にやめましょう。
    安価で効果の高い薬を購入したつもりが、AGAの治療効果が見込めないばかりか思わぬ健康被害で別の治療が必要になってしまった、ということにならないよう、AGA治療薬は安心安全な処方薬を選ぶことをおすすめします。

    まとめ|AGA症状には個人差あり!自分に合った薬はAGA専門クリニックに相談しよう

    成人男性にとって身近な脱毛症であるAGAは、早めの発見と治療で予防や改善が期待できると言われています。
    薄毛や抜け毛の出現部位や進行速度には個人差が大きいため、治療薬の使い方もそれぞれ変わってきます。
    そのため効果的で継続できる最適な治療のためには、AGA専門クリニックへの相談が1番の近道です。
    自分に合った薬を選び、症状の悩みや不安を打ち明けるのには自分のプライベート空間で都合に合わせた診療が受けられるオンライン診療がおすすめですので、薄毛や抜け毛が気になったら早めに相談してみましょう。

    医師の紹介

    ■この記事の著者■ AGA薄毛予防治療クリニック 医師

    柏﨑 喜宣 (かしわざき よしのり)

    名古屋大学医学部卒。創業以来日本全国のAGA・薄毛で悩む男女に対して適切な診察とAGA治療薬の効果最大化をしている。

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